Webサイトに集客するために、SEO対策のやり方を知りたいとお考えではありませんか?
しかし、初めて実践される方にとっては、どう取り組めばいいか理解しにくいかもしれません。
そこで本記事では、SEO対策の具体的な手順や注意点などをわかりやすく解説します。
SEO対策に取り組みたいWeb担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
SEO対策とは?
SEO対策は、検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)の略でWebサイトを上位表示させるために行う施策として知られています。
単に上位表示させるだけでなく、サイトが達成したい成果(資料請求や問い合わせ等)につなげることが最終的な目標です。
具体的には、ユーザーが求める有益なコンテンツを提供し、そのコンテンツがGoogleなどの検索エンジンに正しく評価されるようにWebサイトを改善します。
SEOはWebマーケティングの一種であり、ターゲットにリーチするための効果的な手法です。
SEO対策に取り組む目的とメリット
SEO対策に取り組む目的は、Webサイトに人を呼び込むことです。
検索エンジンで上位表示されている間は、継続的に集客が見込めるため、Webマーケティングの成果につなげやすくなります。
したがって、SEO対策は重要な施策の一つなのです。SEO対策に取り組むメリットは主に下記の5つがあります。
- 検索流入を増やせる
- コンテンツが資産になる
- ブランディング効果が得られる
- リピーターを増やせる
- ローカルSEOにもつながる
それぞれのメリットを確認していきましょう。
検索流入を増やせる
SEOのメリットは、検索エンジンからユーザーのアクセスが見込めることです。
ユーザーは疑問や困りごとを解決するために、GoogleやYahoo!などを使って検索します。検索結果の上位にコンテンツが表示されることで、クリックされる確率が高まるのです。
SEO対策に取り組み、自社サイトやコンテンツが評価されると、検索結果の上位に表示されます。検索流入が増え、集客を実現できるのがSEOの強みといえるでしょう。
コンテンツが資産になる
SEO対策に取り組むうえで、ユーザーにとって有益なコンテンツの発信を行います。そうすることで、自社サイトにコンテンツが蓄積されます。
良質なコンテンツは検索エンジンから評価されるため、長期的にも価値を持つようになるのです。
また、定期的に新しい情報が更新され多くのユーザーが訪れると、Webサイト自体の価値も高まります。このように、コンテンツが資産の形成にもつながるのがSEOのメリットです。
ブランディング効果が得られる
SEOはブランディングにも効果をもたらします。自社サイトが検索結果の上位に表示されることで、ユーザーに対して企業のブランドイメージを与えられます。
継続的な情報発信によって好意的な印象が形成されると、ユーザーから自社や商品に愛着が持たれやすくなるでしょう。
リピーターを増やせる
特定の商品を紹介しているサイトであれば、検索エンジンから訪れたユーザーが再購入に至る可能性があります。
コンテンツを通じて、自社や商品に対しても興味を持ってもらえれば、そこからコンバージョンにつなげられます。過去に購入したことのあるユーザーから、再度興味を持たれるきっかけにもなるでしょう。
したがってSEOに取り組むと、新規ユーザーだけでなくリピーターの増加にも期待できるのです。
ローカルSEOにもつながる
ローカルSEOとは、特定の地域にある店舗や事業者が上位表示されやすくなる施策のことです。
検索結果に表示されるコンテンツは、ユーザーの居住地や位置情報によって異なります。新宿で「カフェ おすすめ」で検索すると、新宿周辺のカフェが一覧で表示されます。
SEOに取り組むと、特定の店舗への集客を実現したい場合でも、成果につながりやすくなるのです。
SEOに取り組む前に理解しておきたいGoogleの目的と方針
SEO対策を実施する際は、基本的にGoogleを基準に考えます。なぜなら、Googleが検索エンジンのシェアの90%を占めるからです。
Googleはユーザーが快適に利用できるように、ルールや考え方を大切にしています。SEOに取り組む前にGoogleの目的と方針について理解しておきましょう。
- Googleが示す「10の事実」
- Webサイトを評価するための評価基準「E-E-A-T」
- 厳格な評価が実施される「Y-M-Y-L」ジャンル
これらのポイントを理解することで、SEOを効果的に実施できます。
Googleが示す「10の事実」
Googleの目的は、世界中の人々が情報にアクセスできるようにすることです。そこで、Googleは経営理念を示すための10箇条を設けました。
以下に、要約した内容を記載します。
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものは後からついてくる。
Googleはユーザーの利便性を第一に考え、サービスの改善に努めています。広告の操作やユーザーの信頼を損なうことはしない方針です。 - 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
Googleは検索技術を中心に開発し、反復と改善を重ねてサービスを向上させています。検索技術は他のサービスにも応用されています。 - 遅いより速いほうがいい。
Googleはユーザーの時間を大切にし、高速で効率的な情報提供を目指しています。サービスの効率向上に力を入れています。 - ウェブ上の民主主義は機能する。
Googleはリンクによる投票を重視し、ウェブページの重要性を判断しています。広告との明確な区別やオープンソース開発も支持しています。 - 情報を探したくなるのはパソコンの前だけではない。
Googleはモバイル化に対応し、スマートフォンからも多くのサービスへのアクセスを提供しています。多言語対応も重視しています。 - 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
Googleは広告収益で運営されており、広告とユーザーの利益のバランスを重視しています。広告の透明性や品質に注力しています。 - 世の中にはまだまだ情報があふれている。
Googleは多様な情報へのアクセスを提供することを目指し、新しいデータベースや検索機能の開発を進めています。 - 情報のニーズはすべての国境を超える。
Googleは多言語対応や世界中のユーザーへのサービス提供に力を入れており、翻訳ツールなどを活用して多様なコンテンツにアクセス可能にしています。 - スーツが無くても真剣に仕事はできる。
Googleはチームワークや自由な環境を重視し、創造性と楽しさを大切にしています。社員の多様なアプローチが新しいアイデアの原点です。 - 「すばらしい」では足りない。
Googleは常に新しい目標を設定し、達成できないことを目指して挑戦し続けています。技術革新やサービスの向上に取り組んでいます。
これらの事実は、Googleが大切にしてきた価値観を反映したものです。それぞれの内容を念頭においてSEOに取り組むことで、成果を高められるでしょう。
Webサイトを評価するための評価基準「E-E-A-T」
Webサイトの品質は、Googleが公表している評価基準「E-E-A-T」に則っています。この評価基準は下記4つの頭文字を取って提唱されているものです。
- E:Experience(経験)
- E:Expertise(専門性)
- E:Authoritativeness(権威性)
- T:Trustworthiness(信頼性)
これらの評価基準は、ユーザーに正確で有益な情報を届けるために設けられています。したがって、SEOの効果を高めるためにはE-E-A-Tを意識する必要があります。
E-E-A-Tの向上を図るには、下記の点に注意しましょう。
- 信頼できる情報元を参照する
- 偏りのない情報を提供する
- コンテンツの作成者に経験や信頼性のある人物を採用する
- 監修者や執筆者を明示する
- 誤った情報を発信しない
E-E-A-Tを高めることで、多くのユーザーに有益な情報を届けられます。
厳格な評価が実施される「YMYL」ジャンル
Webサイトには、厳格に評価される「YMYL」と呼ばれるジャンルがあります。
YMYLとは ”Your Money or Your Life” の略で、あなたのお金や健康、生活に大きな影響を与える情報という意味です。主に健康やお金に関わる重要な情報を指します。たとえば、医療や栄養、法律、金融などです。
もしYMYLに関する情報で誤ったものがあれば、ユーザーが健康やお金に関することで、重要な判断を誤ってしまう可能性があります。したがって、YMYLにあたる情報を提供する際は、正確で信頼できるものでなければなりません。
信頼できる専門家や機関が情報を裏付けているか、正確な引用やデータがあるかを調べましょう。
SEOで取り組む3つの施策
SEOで取り組む施策は、大きく下記の3つに分類されます。
- 内部対策
- 外部対策
- コンテンツSEO
それぞれの概要を理解しましょう。
内部対策
SEOにおける内部対策とは、Webサイトの構造やコンテンツを改善する施策のことです。ユーザーが快適にアクセスでき、検索エンジンが内容を理解できるように改善します。
たとえば、コンテンツ内のタイトルや見出しにタグを入れることも内部対策の一つです。他にも、下記のような施策を実施します。
- Webサイトの安全性の向上
- 内部リンクの最適化
- ページの読み込み速度の改善
- ページネーションやパンくずリストの設置
内部対策を実施することで、検索エンジンにWebサイトの情報が伝わりやすくなり、ユーザーの利便性向上に寄与するでしょう。
外部対策
SEOにおいて、第三者からの評価を高める施策を外部対策と呼びます。
検索エンジンにWebサイトの価値を高く評価してもらうためには、外部から支持を集めることが重要です。
具体的には、他サイトからの被リンクを集めることが有効です。被リンクは、ユーザーにとって有益で質の高い情報を発信することで獲得できます。
SNSやコミュニティなどを通じて外部への露出を増やせば、さらに評価の獲得を促せるでしょう。
コンテンツSEO
コンテンツSEOとは、良質なコンテンツを継続的に作成し、検索エンジンからの評価を高める施策を指します。SEO対策の中でも重要度の高い施策です。
適切なキーワードを選び、ユーザーのニーズを調査したうえで、有益で質の高いコンテンツの提供を行います。
また、ユーザーのニーズは変化するため、継続的に改善を繰り返すことも重要です。検索エンジンのアップデートや評価基準などについても、最新の情報を収集しながら進める必要があります。
SEOのやり方と具体的な手順
それでは、SEOのやり方と具体的な手順を下記の3つに分けて解説していきます。
- ユーザーにとって有益なコンテンツの作成
- 内部対策によるユーザビリティとクローラビリティの向上
- 外部からの評価を高める
それぞれの内容を参考に、SEOを実践してみましょう。
ユーザーにとって有益なコンテンツの作成
SEO対策で重要なのは、ユーザーにとって有益なコンテンツを作成することです。コンテンツを作成する手順は下記のステップで行いましょう。
- キーワード選定
- 検索意図の把握
- コンテンツの作成
- 必要に応じてリライト
順を追って解説します。
キーワード選定
まず、ユーザーが検索するキーワードの選定を行います。このステップで重要なのは、自社がターゲットにしているユーザーが検索しそうなキーワードを選定することです。
たとえば転職メディアであれば「転職」がメインキーワードとなるでしょう。メインのキーワードをもとに、サジェストや関連キーワードを抽出することで、効率的に集められます。
Googleキーワードプランナーやラッコキーワードなどのツールを使うと、より多くの候補を抽出することが可能です。
検索意図の把握
コンテンツを作成する際に重要なのは、検索意図の把握です。検索意図とは、ユーザーが特定のキーワードで調べた動機のことです。
たとえば「SEO対策 手順」で調べたユーザーは、SEOを具体的に実践する流れを知りたがっていることが予測できます。
検索意図の把握は、ユーザーに必要な情報を届けることにつながります。より深くユーザーの心理を知るためには、上位表示されている記事を読み、サジェストや関連キーワードなどのニーズを捉えるとよいでしょう。
なおサジェストとは、検索窓に語句を入力した際に表示されるキーワード候補を指します。それに対し関連キーワードとは、検索結果画面下部に表示されるキーワード群のことです。
それぞれユーザーの検索した語句に合わせて提案されるため、ユーザーのニーズを知る手がかりになります。
コンテンツの作成
SEO対策で取り組むキーワードを決め、ニーズの調査を終えたら、コンテンツを作成します。作成時は、下記のポイントに注意しましょう。
- 過不足なく必要な情報を提供できているか
- 分かりやすく伝えられているか
- 情報は正確か
- 誤字脱字がないか
さらに、検索したユーザーが最終的にどのような状態を望んでいるかを考え、答えとなるコンテンツを用意することが重要です。
必要に応じてリライト
コンテンツは一度作成したら終わりではなく、必要に応じてリライトを行います。リライトとは、コンテンツ全体を見直し、改善するために加筆や修正を行うことです。
情報の更新があったときや、コンテンツが評価されず順位が向上しないときに実施します。
また、キーワードに対するユーザーのニーズが変化している場合もあります。そのためリライトは、再度キーワード調査を実施したうえで取り組むようにしましょう。
内部対策によるユーザビリティとクローラビリティの向上
内部対策でユーザビリティとクローラビリティを向上させることも重要です。
ユーザビリティとは、ユーザーにとってのWebサイトの使いやすさを意味します。それに対しクローラビリティとは、検索エンジンがWebサイトを適切に理解しやすいかということです。
ユーザビリティとクローラビリティを向上させるために、下記2つの施策を実施しましょう。
- HTMLタグの適切な活用
- ページエクスペリエンスの改善
内部対策を実施し、ユーザーと検索エンジンに優しいWebサイトを構築してください。
HTMLタグの適切な活用
HTMLタグを使用すると、コンテンツの見た目が綺麗になります。さらに見た目だけでなく、コンテンツの構造や重要性を検索エンジンに伝えられる効果もあります。
HTMLタグを使用することで、主に下記のような表現が可能です。
- 見出しをつける
- 段落をつける
- 改行する
- 太字にする
- 文字の色を変える
- 画像を表示する
- 箇条書きにする
なおSEOにおいては、見出しタグに適切にキーワードを入れ、検索エンジンにコンテンツの意味や構造を理解してもらうことが重要です。ユーザーにとって重要な情報を伝えることにも役立つため、HTMLタグの適切な活用を意識しましょう。
ページエクスペリエンスの改善
ページエクスペリエンスとは、ユーザーがWebページを閲覧して得る経験を意味します。
ページエクスペリエンスを改善するためには、Webサイトを訪れたユーザーが快適に閲覧できるよう、利便性を高めることが重要です。具体的には、下記のような施策を実施します。
- ページの読み込み速度を改善する
- 見やすいレイアウトにする
- モバイル端末でも閲覧しやすいページにする
- Webサイトの安全性を高める
- 広告のわずらわしさを取り除く
これらを意識することでユーザーの離脱率を下げ、満足度を高められます。
外部からの評価を高める
Webサイトの評価を高めるためには、外部から支持されていることも重要です。具体的には、下記2つを意識して取り組みます。
- コンテンツの露出を増やす
- コンテンツの品質を高める
それぞれ詳しく解説します。
コンテンツの露出を増やす
外部対策において、被リンクによる評価を獲得することが重要です。そのためには、多くの人の目に触れる機会を増やすことが効果的でしょう。
たとえばSNSやコミュニティなどを通じて、コンテンツの発信を実施することで、Webサイトに訪れる機会を増やせます。
コンテンツを見たユーザーが増えると、共有や拡散される確率も高まるのです。
コンテンツの品質を高める
外部対策を実施するうえでは、被リンクの獲得が必要です。そのためには、コンテンツの品質を高め、自然に外部からの評価を高めなければなりません。
しかし、売買や自作自演の被リンクは認められていません。あくまでナチュラルな評価を獲得する必要があります。したがって、外部対策においてもコンテンツSEOが重要といえます。
ユーザーのニーズを満たす良質なコンテンツを作成することに重点を置きましょう。
SEO対策を実践するうえで注意したいポイント
SEO対策を実践するうえで注意したいポイントは、下記3つです。
- 重複コンテンツを作成しない
- 低品質なコンテンツに該当しないように注意する
- 定期的な分析でアップデートに対応する
SEOで失敗しないために、注意点を押さえましょう。
重複コンテンツを作成しない
重複コンテンツとは、他のページと同じまたは類似しているコンテンツのことです。
サイト内に重複コンテンツがあると、検索エンジンはどのページを評価すべきか判断できなくなり、上位表示されにくくなります。そのため検索意図が類似するコンテンツが、サイト内に複数存在している場合は注意が必要です。
また、コピーコンテンツと判断された場合はペナルティの対象となります。ユーザーの利便性を向上させるためにも、重複コンテンツを作成しないようにしましょう。
低品質なコンテンツに該当しないよう注意する
検索エンジンに低品質コンテンツと判定されてしまうと、SEO対策に悪影響を及ぼします。
低品質なコンテンツとは、ユーザーにとって価値が低く、内容が薄いコンテンツのことです。もし低品質コンテンツを増やすと、サイト全体の評価が低下してしまいます。
そのような事態に陥らないためには、スパム行為を避け、信頼性が高くユーザーにとって有益な情報を提供する必要があります。
定期的な分析でアップデートに対応する
Googleは定期的にアルゴリズムのアップデートを実施しています。
アルゴリズムとは、検索結果を決定するための仕組みやルールのことです。Googleは年に2〜4回ほどアルゴリズムのコアアップデートを実施しています。
事前告知のうえで実施されますが、アップデートによって検索順位が大きく入れ替わることがあります。
アップデートによって検索順位が落ちてしまった場合は、最新情報を調べて適切に対処することが重要です。Googleの公式アカウントやリリース情報などをチェックしましょう。
まとめ:SEO対策のやり方を押さえて実践しよう
SEO対策を実践するうえでは、まずGoogleの価値観や基本理念を押さえることが重要です。基本的な考え方を押さえておくことで、アルゴリズムのアップデートにも慌てず対処できます。
また、SEO対策で成果をあげるためには、何よりもユーザーが快適に情報収集できるWebサイトを目指すことを第一に考えましょう。
定期的に効果測定を実施し、コンテンツのリライトや内部対策などでサイトの改善を図ることで、ユーザーの利便性を高められます。本記事を参考に、自社サイトの集客に活かしてください。
なお、弊社ランクエストは15年ものあいだSEO対策に徹底的に取り組んできました。お客様のサイトを分析し、必要な項目はすべて丸投げで対応いたしますので、まずは一度お問い合わせください。

株式会社eclore SEOコンサルタントチーム 責任者
新卒で入社しSEOの営業を年間300社以上行う。4年目でSEOコンサルチームに異動し、個人として約10社以上のコンサルをしている。マネジメントもしており、チームでは合計100サイト以上のSEOに関与。オールジャンル対応できるが、特に得意なのは歯科業界。SEOの先にある売上向上に目を向けて施策を行っている。