ECサイトの認知を高める方法として、SEOは効果的な施策の一つです。とはいえ、ECサイトのSEOにはさまざまな種類があり、どこから手をつけるべきか迷いがちです。
そこで本記事では、ECサイトでの効果的なSEO対策や注意点を解説します。
商品ページへの流入を増やしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ECサイトにSEO対策が必要な理由
EC市場の規模は年々拡大傾向にあり、SEOの重要性が高まっています。
経済産業省の「電子商取引に関する市場調査の結果」によると、2022年におけるBtoCのEC市場規模は22.7兆円であり、2021年からの伸び率は6.8%でした。市場規模は右肩上がりで成長し続けています。
しかし、どれだけ良質なECサイトを作っても、ユーザーに見てもらえなければ商品は売れません。ECサイトで商品を購入してもらうためには、インターネットの検索結果で上位を獲得するためのSEO対策が必須です。
ECサイトのSEO対策【商品ページ】
商品ページのSEO対策には、主に4つの方法があります。
具体的な商品名をつける
商品ページに載せる商品名は、具体的に設定するのがポイントです。
たとえば、洗濯機という一般名詞で掲載しても、同じ名称が他社の商品ページでも掲載されているため、検索結果の中に埋もれてしまいます。
洗濯機であれば容量や乾燥機能の有無など、消費者が求めるニーズを商品名に含めて掲載するのがおすすめです。 消費者は複数の商品を比較するため、興味をもつようなページタイトルをつけることがポイントです。
ただし、商品名が長すぎると読みにくくなるため、30文字以下に抑えましょう。
オリジナル説明文を設置する
ECサイトでメーカーの商品を卸で販売する場合は、オリジナルの説明文を掲載しましょう。
メーカーが作った説明文は他のサイトも掲載しているため、重複コンテンツになってしまいます。最悪の場合、重複と判断されてGoogleからペナルティを受ける可能性があります。
メーカー説明文はそのまま掲載し、独自の視点で商品を紹介する説明文も掲載しましょう。ユーザーが読んでも役に立つコンテンツであれば、Googleから高く評価してもらえます。
口コミ・レビュー機能を設置する
口コミは独自コンテンツとして評価されるため、SEO対策に効果的です。
現在は口コミを見て商品の購入を決めるのが当たり前になっており、消費者の購買意欲を高めるうえでも重要な機能です。
訪問者はレビューを読むことが多く、滞在時間が長くなるため、ユーザーエンゲージメントが向上して検索順位が向上しやすくなります。
商品画像を最適化する
商品の画像を掲載するときは、alt属性を記載しましょう。alt属性とは、画像が何を意味するのかを説明するテキストのことです。
alt属性が設定されていれば、クローラーが写真の内容を理解できるため、検索結果にも反映されやすくなります。
画像のサイズを最適化することも大事です。サイズが極端に大きいとページの読み込みが遅くなり、ユーザーが離脱する可能性が高まります。
画像は圧縮して、読み込みやすいサイズに調整しましょう。
ECサイトのSEO対策【内部対策】
内部対策は、サイト内部に対して行う施策のことです。ECサイトでやるべき内部対策は、主に5つあります。
狙ったキーワードを挿入する
各ページに検索結果で上位表示させたいキーワードを埋め込みましょう。
そうすることで、クローラーが各ページの情報を把握しやすくなり、検索時に設定したキーワードで上位表示されやすくなります。
サイト構造を改善する
サイト訪問者が2クリックで目的ページにたどり着けるように、サイト構造を改善しましょう。
サイトの構造は、できるだけシンプルかつ分かりやすくするのがポイントです。ECサイトでは「ディレクトリ構造」が主流です。ディレクトリ構造とは、ECサイトを以下の3階層に分けた構造です。
- TOPページ
- カテゴリページ
- 商品詳細ページ
ディレクトリ構造が整理されていれば、サイト管理がしやすいだけではなく、クローラビリティも向上します。クローラーがサイト内を巡回しやすくなるため、SEO対策に有効です。
サイトマップを発行する
Google Search Consoleに自社のECサイトを登録し、サイトマップを発行しましょう。
サイトマップとは、検索エンジンにWebサイト全体の構成を伝えるXML形式のファイルです。サイトマップの発行により、クローラーがサイト内を巡回しやすくなり、ECサイトのページがインデックスされやすくなります。
パンくずリストを設置する
クロールを最適化するために、パンくずリストを設置しましょう。
パンくずリストとは、「ブログトップ > カテゴリ一覧 > 商品」のように、サイト訪問者が現在どの位置にいるのかを示すものです。
パンくずリストがあると、サイトを訪れたユーザーとクローラーが迷うことなくECサイト内を回れるようになり、内部対策に有効です。
内部リンクを設置する
ECサイト内で関連性の高いページがあれば、内部リンクを設置しましょう。内部リンクとは、サイト内のページをつなぐリンクのことです。
設置するときはリンクをそのまま貼るのではなく、アンカーテキストで設定します。 アンカーテキストで内部リンクを設置することにより、ユーザーとクローラーがサイト内を移動しやすくなり、内部対策につながります。
ECサイトのSEO対策【外部対策】
外部対策とは、外部サイトから被リンクを獲得することです。優良なサイトや関連性の高いサイトからの被リンクが増えると、SEOの評価も上がります。
反対に、悪質なサイトからの被リンクや自作自演の被リンクは、SEOの評価を下げるため注意が必要です。外部リンクを増やすには、良質なページやコンテンツを作り続けることが大切です。
まずは内部対策を行い、良質なコンテンツの継続的な配信を心がけましょう。
ECサイトのSEO対策で注意すべきポイント
ECサイトのSEO対策を行うにあたり、注意すべき3つのポイントを紹介します。
重複コンテンツを避ける
ECサイトは、気付かない間に重複コンテンツを作成しやすいです。商品のサイズやカラーによってパターンが異なるため、同じ商品でもページが複数になりがちです。
重複ページが増えると、クローラーはどのページが重要か判別できません。その結果、質の低いページが多いECサイトと評価され、SEOに悪影響を及ぼします。
対処法として、サイズや色違いはプルダウンで選択できるようにして同じページ内にまとめましょう。
販売終了ページを対策する
ECサイトで売り切れや販売が終了した商品が発生したときは、放置せず早めに対策しましょう。
販売終了ページが多いとユーザーの満足度が低くなり、Googleの評価を落とす可能性があります。 具体的な対策として、以下の3つが考えられます。
- 404エラーページの設定
- 関連商品の紹介
- 301リダイレクトの使用(類似商品ページにリダイレクトする)
販売終了ページにアクセスしたユーザーに類似商品を紹介することで、サイト内での滞在時間を延ばせます。これによりユーザーの離脱を防ぎ、SEOの評価につなげられます。
全ページをSSL化する
SSLとは「Secure Sockets Layer」の略称で、ネット上のデータ通信を暗号化する仕組みです。SSLが適用されると、URLの先頭に「https」と表示されます。
ECサイトでは、クレジットカード番号などの個人情報を取り扱います。そのため、サイトのセキュリティ対策が不可欠です。
GoogleはECサイトを含む全ページでSSL化を推奨しているため、早急な対応をおすすめします。
ECサイトのSEO対策を行い売上アップを目指そう
ECサイトの集客力を高めるうえで、SEO対策は必要不可欠です。正しい方法にもとづいて改善を進めれば、検索結果の上位表示を狙えます。SEOに強いECサイト作りを行い、売上の向上を目指しましょう。
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