GLOSSARY

用語集

用語一覧

No. 用語 用語の説明
1 ABM ABMとはABM(Acount Based Maketing)の略で、自社にとって価値の高い顧客をターゲット・アカウントとして選定し、マーケティングや営業リソースを戦略的に集中させる手法で、BtoB企業におけるマーケティング戦略の一種のことを指します。大量の見込み客(リード)を獲得して徐々に絞り込んでいくリード・ジェネレーション/ナーチャリングとは異なり、あらかじめ理想的な顧客像を設定することで、リソースの削減が可能になり、効率よく成約確度が高い企業にアプローチすることにつながります。
2 Above the fold Above the foldとは別名「ファーストビュー」とも呼ばれる、ユーザーがWebページを訪れた際、スクロールせずに観覧できる領域のことを指します。ユーザーはそのページが自分にとって有用かどうかを瞬時に判断するため、主に、ATFにはh1タグやそれぞれのページへのナビゲーション、ページ内容を視覚的に表すアイキャッチ画像などが盛り込まれます。「ユーザーの7割がAbove the foldで離脱してしまう」と言われており、中でも「Golden Triangle(ゴールデン・トライアングル)」と呼ばれる左上を起点とした逆三角形の領域は特に重要な役割を担っています。
3 alt属性 alt属性とは画像の代替(alternate)となるテキスト情報を指定するための属性のことで、HTMLのinput要素、img要素で用いられます。別名「altタグ」「代替テキスト」とも呼ばれ、Webブラウザで画像が表示できないときや音声ブラウザでの読み上げ、検索エンジンが「画像の意味」を理解する際にalt属性を利用しています。
4 aタグ aタグとはHTMLソース内でリンクを設定したテキストのことで、「アンカー(anchor:錨、しっかりと固定する)タグ」とも呼ばれます。開始タグ<a>から始まり、終了タグ</a>の中にリンク先URLなどの各種属性を設定することでハイパーリンクや画像タグを作成することができます。有名な属性に「href属性」や「target属性」、「re属性」などがあります。
5 CPA CPAとは「Cost Per Action/Acquisition」の略であり、1件あたりの成果獲得(CV/コンバージョン)にかかるコスト(主に広告)のことでコスト÷CV数で求められます。このCVは商品購入や資料請求、会員登録など幅広く含まれ、CPAとして費用対効果の予測や算定に使用されます。よく似た言葉でCPO(Cost Per Order)があり、広告の費用対効果という点では同じですが、CVとなる成果が2つ以上あるときに新規の販売活動の成約をCPO、その過程における資料請求などをCPAと区別します。
6 CPC CPCとは「Cost Per Click」の略で、「クリック単価」と訳されます。広告への1クリックあたりにかかるコストのことを指し、広告費÷広告で獲得したクリック数で求められます。CPCは低いほど費用対効果が高いとみなされますが、CPA(成果獲得1件あたりのコスト)も併せて考慮されることが多い指標です。
7 CSS CSSとは「Cascading Style Sheet」の略で、Webページの文字の色や大きさ、背景といったスタイル(見た目)を指定するための言語です。HTMLやXHTMLなどで作成されるWebページに使用されますが、HTMLはWebページの各要素の情報や構造を定義し、CSSはそれらをどのように装飾を指定します。「セレクタ」と呼ばれるCSSを適用させたいHTMLの要素(タグ:<>のこと)に、{}を使って何を(=「プロパティ」)どうするか(=「値」)を決定します。
8 CVR CVRとは「Conversion Rate」 の略で顧客転換率と訳されますがCV率、成約率とも呼ばれる、Webサイトのアクセス数におけるCV(商品購入や申し込み、会員登録などの成果)の割合を示します。CVに至った数÷アクセス数×100で求められますが、CVの定義や分母を何にするか(例えばサイト全体の訪問者数なのかそのページのセッション数なのか)は各ケースごとに定義する必要があります。
9 Googleハネムーン Googleハネムーンとはドメインを新規取得したサイトが検索エンジンで一時的に優遇され、本来の評価よりも高い順位に表示される現象のことを指します。Googleハネムーンというシステムが公表されている事実はなく、Google社員による発言により、ユーザーにとってそのWebサイトが良質かどうかをGoogleが判断するための仕組みとされています。Googleハネムーン期間が終わると検索順位が本来の位置に戻ることでアクセス数などが急減しますが、中にはGoogleが「ユーザーにとって良質なサイト」と評価しそのまま上位表示を続ける場合もあります。Googleハネムーンの発生期間や発生条件は正確にわかっていないものの、新規サイト公開後1ヶ月、または一度に大量のコンテンツを公開することで発生するのではないかと言われています。
10 h1 h1タグとはWebページのコンテンツテーマを表すHTMLのhタグの1つです。そのWebページにおいて最上位の見出しであり、ユーザーと検索エンジンが「ページに何が書かれているか」を把握するための重要なテキストとなります。検索エンジンで検索結果にページタイトルとして表示されるタイトル(titleタグ)とは異なり、h1タグはWebページにアクセスすると現れる見出しの中で一番上位に表示されるもののことを指します。
11 htmlサイトマップ htmlサイトマップとはhtmlという言語で記述されたWebサイトにおいて、サイト内のコンテンツへのリンクをカテゴリーごとにリスト形式で表示したページのことです。サイト訪問者がWebサイト全体の構成やコンテンツを把握、特定のページにジャンプするために設置されています。ページ上部のグローバルナビゲーションにサイトマップページリンクがある場合と、ページ下部の「フッター」などにリンクがある場合があります。
12 IPアドレス IPアドレスとはスマホやPC、ルーターなどIPネットワークにつながっている機器に割り当てられる識別番号で、電話番号や住所のようなものです。インターネットに接続するすべての端末に割り当てられるグローバルIPアドレスと違い、家庭内や社内のネットワークであるLANではプライベートIPアドレスがPCやスマホ、プリンターなどに割り当てられます。世界中の端末で重複することなく存在するIPアドレスですが、インターネットに接続するたびにインターネットサービスプロバイダから新たなIPアドレスが自動的に割り振られる動的(可変)IPアドレスと、ネットバンキングなどのシステムで接続が許可された機器であることを特定するための固定(不変)IPアドレスがあります。
13 MEO MEOとは「Map Engine Optimization(マップ検索エンジン最適化)」の略で、主にGoogleマップでローカル検索(地域+キーワードで検索すること)をしたときにGoogleビジネスプロフィールを情報を上位に表示されるようにする施策のことです。限定した地域での集客に効果があり、ローカルSEO(上位表示を目指す施策)とも呼ばれます。
14 meta description meta descriptionとはスニペットとも呼ばれ、metaタグのcontent属性にWebサイトの概要を記述すしたもので、検索エンジンではWebサイトタイトルのすぐ下に表示されます。meta descriptionに最適な文字数はPCで120~140字程度、スマホだと50~60字程度とされ、Googleがサイト内容を本文から自動で取得して、最も適切と判断したmeta descriptionを検索結果に表示することもあります。
15 nofollow属性 nofollow属性とはリンクに設置する属性であり、リンク先を検索エンジンのクローラーに認識させたくない時やリンク先のサイトと関連付けたくないときに設定します。Webサイトによっては広告などサイトの趣旨とは無関係なものや信頼性の低いコンテンツのリンクがあり、そのサイトの通常のリンクにおいては検索エンジンはそのリンクをたどりリンク先ページの情報を取得し、設置されたリンクからリンク先のサイトの関連性や信頼性などの価値を判断しますが、nofollow属性が設置されているリンク先には評価を渡しません。
16 noindex noindexとはhtmlのheadタグ内に設置されるmetaタグの一つで、検索エンジンのデータベースにそのWebページの情報を登録しないことで、特定のページが検索結果に表示されないようにするための仕組みです。SEOにおいてインデックスとはクロール(検索エンジンのロボットが世界中のWebページを巡回すること)して得たWebページの内容はデータベースに登録され、それを元にサイトに順位をつけて検索結果に反映します。そのWebページの情報量が少なかったり、内容が重複していたりするとクローラーがそのWebサイト全体の評価を下げてしまうので、noindexタグを使ってデータベースへの登録を防ぎます。
17 QDD QDDとは「Query Deserves Diversity」の略で、Googleが検索キーワードに対して「意図の多様性」を持たせて検索結果に表示するというアルゴリズムのことです。複数のユーザーが同じ検索キーワードを使って検索したときに、そのユーザーの意図を様々な可能性を考慮し検索結果に反映することで、似たような情報を持つWebサイトが検索結果の上位に並び検索エンジンそのものの価値を低下するのを防ぎます。Googleはこのアルゴリズムの存在を明言したことはありませんが、SEO業界では存在するという意見が強くあります。
18 QDF QDFとは「Query Deserves Freshness」の略で、ユーザが最新の情報を求めているときに、より新しい情報を検索結果の上位に表示させようとするGoogle公認のアルゴリズムのことです。政策や事件、芸能人のスキャンダルなど、より時事性が高いと思われるトピックに対してユーザーは最新の情報を求めている可能性が高いと判断し、関連性やリンクポピュラリティなどの通常の評価による検索結果ではなく新鮮さ(Freshness)を優先させようとします。
19 ROAS ROASとは「Return On Advertising Spend」の略で「広告の費用対効果」のことを指します。
広告費に対してどれだけ売上を得られたかを示す指標であり、広告費の回収率とも言われます。ROASは広告からの売上÷広告費×100(%)で求められ、広告費1円あたりの売上額を知ることができます。ROASとよく似た指標にROIやCPAがありますが、ROIは利益額÷広告費×100(%)で算出し、広告費に対してどれだけの「利益」が得られたのかを測る指標で、計算結果がプラスなら利益が発生していて、マイナスなら売上があっても利益はマイナスというケースもあり得ます。CPAはコンバージョン(商品購入や申し込み、会員登録などの成果)1件あたりにかかる広告費のことで、コスト÷CV数で求められますが、何をコンバージョンとして設定するかはその時々で変わります。
20 robot txt robots.txt(ロボッツ・テキスト)とは、Webサイト内の特定ページへのクローラー(世界中のWebページを巡回している検索エンジンのロボット)の巡回を禁止(または制御)するファイルでサイトのルートディレクトリに設置するテキストファイルのことです。ユーザーにとって価値のあるコンテンツ以外のページに設置することにより、クロールの最適化(そのWebサイトにとって重要なコンテンツを重点的に巡回してもらうこと)によってロボット型検索エンジンの検索結果でより上位表示される近道になります。
21 Search Console Search ConsoleとはGoogleが提供しているインターネット検索の分析ツールで、「ウェブマスターツール」と呼ばれていたものが2015年5月20日から「Google Search Console」と名称変更されました。Googleからのメッセージを受け取ったり、どんなキーワードで検索されているか、自社サイトのインデックス状況、リンク状況、平均掲載順位(検索順位)などを確認することができます。サイト内での行動を記録するGoogle アナリティクスとは異なり、Google Search Consoleでは検索エンジン上でどのような行動をしたのかわかるのが特徴です。
22 SEOキーワード SEOキーワードとはユーザーが検索エンジンの検索スペースに入力する語句のことで、SEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略で、検索エンジンでキーワードが検索された際、自分のサイトを上位に表示させるための施策のことを指します。Googleは検索されたキーワード(SEOキーワード)に合致する語句・ユーザーが求める良質なコンテンツを表示するために、Webサイトを訪問しコンテンツのキーワード(SEOキーワード)からWebサイトを解析して、そのサイトの検索順位を決めています。ユーザーが検索するであろう語句を予測しWebサイトに盛り込み、Googleに良質なコンテンツ認定をしてもらおうとする施策をSEO(キーワード)対策またはSEOと呼びます。
23 title要素 title要素とはページタイトルを意味するhtmlのタグ(属性)の一つで、ブラウザのタグ、ブックマーク・お気に入りの名前に表示されるなど、そのWebページが何を見せているのかを端的にまとめたタグです。titleタグはWebページにアクセスする前の、検索エンジンの検索結果にページタイトルとして表示されるため、ユーザーがそのサイトが何のサイトか一目で判断する重要な要素になります。よく似た役割を持つタグの一つに「h1タグ」がありますが、h1タグはそのページの一番大きい見出しの役割を持つタグであり、Webページにアクセスした後のページ内部でそのWebページの内容を伝える見出しとして用いられます。
24 アフィリエイト広告 アフィリエイト広告とは「成果報酬型広告」のインターネット広告のことです。広告を掲載するだけでは料金は発生せず、あらかじめ広告主が設定した成果地点(CV:コンバージョン、例えば「購入」や「資料請求」、「会員登録」など)までユーザーがたどりついてはじめて広告料金が発生します。アフィリエイト広告は通常の場合、広告主がASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)に広告を出稿し、ASPに登録しているアフィリエイター(広告を掲載するサイト主)は出稿されている広告の中から掲載したい広告を選択し「提携申請」します。ASPに申請が認められるとサイト主はアフィリエイター(提携者)となり自サイトに掲載し始めます。ユーザーが広告をクリックし、成果地点までたどり着くとCVがカウントされるとその情報がASPと広告主に報告され、アフィリエイターはCV数分の報酬を受け取ります。
25 アルゴリズム アルゴリズムとは「演算方法」のことであり、プログラミングでは問題解決のために手順通りにやることで、誰がやっても同じ結果になる手続きや計算方法のことを指します。より早くより大量のデータを処理するために汎用性が高く、効率的に問題解決ができるプログラムに組み込んだ計算手順や処理方法が求められます。一方マーケティングにおいてアルゴリズムとは通常、「検索アルゴリズム」のことを指し、「検索エンジンが検索結果に表示するWebページの順位付けを行う計算式(プログラム)」のことを表しています。このアルゴリズムに基づいて、Googleなどの検索エンジンは、ユーザーが求めているであろう情報を検索キーワードから推測し、その答えとなるサイトをデータベースの中から関連性の高いと判断した順に上位表示します。
26 アンカーテキスト アンカーテキストとはhtmlタグのhref属性(アンカータグ)で囲ったページリンクに表示するテキストのことで、リンクテキストとも呼ばれており、ユーザーや検索エンジンのクローラー(世界中のWebページを巡回している検索エンジンのロボット)が開こうとしているWebサイトの階層構造やリンク先の内容を把握するために使われます。アンカーテキストとリンク先の内容が一致していると、検索エンジンはリンク先ページの情報を正しく認識・評価し、アンカーテキストに含まれているキーワードをそのページの重要なテーマだと認識してそのキーワードでの検索順位を向上させていきます。
27 クローキング クローキングとは人間であるユーザーと、ロボットである検索エンジンのクローラーに対して、Webページやコンテンツやを異なる形で表示することです。Googleは以下の行為をクローキングと定義しスパム行為にはペナルティを課しています。一つは「検索エンジンにはHTMLページ、人間のユーザーには画像やFLASHのページを表示する行為」、二つ目は「アクセスしてきた「User-agent」がクローラーの場合にキーワードやリンクを挿入し、人間には分かりにくい形で、不正な順位操作をしようとする行為」です。これには検索エンジンがWebサイトを評価する際の独自のアルゴリズムが関係しています。検索エンジンはキーワードの比率が高くなりやすいテキスト中心のWebページや、HTML構造がシンプルなWebページを評価する傾向にあり、逆にFlashなどを多用した、複雑な構造のWebページは好みません。SEO対策として人間のユーザーの訪問時にはFlashを多用して見栄えの良いページを見せ、検索エンジンの訪問時にはFlashを控えシンプルなページを表示したり、違法なサイトがクローラーが巡回した時だけ普通のサイトを装い、監視の目を欺くのにも使われたりします。
28 グローバルナビ グローバルナビは「グローバル・ナビゲーション」の略で「グロナビ」などとも呼ばれる、サイトの上部に並んだ全ページ内に共通して設置されたリンクのことです。どの階層のページからでもユーザーが目的のページにたどり着くこと、サイトの概要をすぐに把握させることなどの意図があります。またGoogleは、ページのなかに設置されたリンクを辿って、ホームページ全体の構造を理解しようとする性質があり、内部リンク(同じWebサイト内のページへのリンク)がたくさんあるページを重要なページだと位置づけるため、上位表示のための施策でも使われます。よく似た機能に「フッターメニュー」がありますが、フッターは基本的にWebページの下方にあり、プライバシーポリシーやサイトマップ、利用規約などが設置されていることが多くあります。
29 クローラー(Crawler) クローラーとは検索エンジンの仕組みの一部で、インターネット上のWebサイトの文章や画像などの情報を取得して、自動的に検索データベース化する巡回ロボット(bot)のことです。既にデータベース化されているWebサイトからリンクをたどって自動的に移動(クローリング)し、ページの解析(パーシング)を行います。そのWebページの情報を処理し終えると検索アルゴリズムが扱いやすいデータに変換してデータベースに登録し、そのデータは検索エンジンが検索の順位を決めるための要素として使われます。這い回るという意味の【crawl】から、このように呼ばれています。
30 クロールバジェット クロールバジェットとは「1つのサイトに対してクロールできる上限数(割り当て枠)」のことを指し、サイトのページ数がこれを越えてしまっていると一部の内容をクローラーが認識することができなくなる可能性があるという考え方です。Googleはクローラーがクロールする際に重要な要素が二つあるとし、一つ目はユーザーにとっての利便性を損なわないよう配慮し、サイトに対する取得速度の最大値に制限をかけていること、そして二つ目はクロールの必要性が高いか否かであるとしました。クロールの必要性は、人気度と新鮮度で決まり、人気なサイトやはデータベースの情報を更新するために高頻度で巡回し、一度データベースにインデックスされたURLも定期的に巡回すると発表しました。しかし、重複ページやリンク切れによるエラーページなど低品質のページが複数存在していると、それらが邪魔をしてクローラーが高品質のページを見つけるのに時間が掛かってしまうという長年の懸念は、大規模なWebサイトを担当していない限りクロールは問題なく行われるというGoogleの発表によって晴らされました。
31 301リダイレクト 301リダイレクトとはURLが恒久的に変更される際に利用する転送処理のことで、サイトにアクセスしようとした検索ユーザーを最初にリクエストされたURLとは別のURLに永続的に転送するための処理コードのことを指します。主に、もともとあるWebサイトを強力なドメインに載せ替えたり、新しいWEBサイトに引っ越す際に必要となるのが「301リダイレクト」で、この処理はWebサイトを訪問したユーザーのためだけでなく、そのWebサイトが検索エンジンから受けてきた評価を次のURLに引き継ぐという役割も持っています。設定には「.htaccess(ドットエイチティーアクセス)」というWEBサーバー上で設定できるテキストファイルを使用する方法やWordPressのプラグインを使用して設定する方法などがあります。
32 302リダイレクト リダイレクトはそもそも元となるページのリンクをクリックした際に、そのリンクの宛先とは別で用意したページのリンクに転送させるための仕組みです。この転送を行なう期間が数日~1週間程度の短期間である場合に、この302リダイレクトが用いられます。似た役割を持つ用語に「301リダイレクト」がありますが、恒久的なリンクの転送処理を表す301リダイレクトの場合、インデックス(データベース)から旧ページを削除され、検索結果画面に旧ページが表示されなくなる処理がなされます。片や302リダイレクトは一時的な転送処理なので、インデックスに旧ページの情報が残されたままです。301と302のどちらもリダイレクト元のページ評価は損失なく引き継ぐことができますが、検索エンジンがページの評価を新規ページに受け渡すまでの時間には違いがあり、サイト移転などは301リダイレクトに比べ、302リダイレクトの方が時間がかかります。
33 セマンティック検索 セマンティック検索とは、検索文から検索ユーザーの意図や目的を検索エンジンが適切に理解し、ユーザーにとって最適な検索結果を表示させるための技術や概念のことを指します。セマンティック(semantic)とは一般的には「意味」「意味論」と訳される語で、IT業界においては「データの持つ意味をコンピュータに理解させ処理する技術」のことを言います。World Wide Web(WWW)の考案者であるティム・バーナーズ・リーによって提唱された「セマンティックWeb」という上位概念がもととなっており、Webページに記述された内容の意味をコンピュータに理解させ、コンピュータによる自動的な情報の収集や分析を行うことを目的としています。
34 直帰率 直帰率(bounce rate)とは、Webサイトにアクセスしそのページしか閲覧せずに離脱した割合を示す指標で、各ページごとに直帰数÷セッション数で求められます。離脱とは、そのまま他のサイトへアクセスしたり、そのWebサイトを離れたり、Webブラウザを閉じたり、そのページを開いたまま30分以上経過してセッション(ユーザーがWebサイトにアクセスし閲覧を終了するまでの時間、一定時間経過で1セッション)が切れてしまうことを指します。直帰率とよく似た言葉に「離脱率」がありますが、サイト外からそのページだけを見て離れる直帰とは違い、そのサイトの他のページから移動してきてそのページで離脱した割合を表すのが直帰率です。
35 ディープリンク ディープリンクとは、Webサイトではなくスマートフォン・アプリの特定のコンテンツヘジャンプするリンクのことで、Webサイトからアプリを起動し特定コンテンツにジャンプしたり、アプリストアでインストール画面を表示する時に使われます。元々、あるWebサイトのページから他のWebサイトのページやコンテンツに直接リンクすることを指して使われている言葉でしたが、スマートフォンの普及に伴い意味が拡大し、単純にurlからアプリを起動するだけでなく、アプリ内の特定の画面に直接遷移するリンクのことも指すようになりました。
36 ドメイン ドメインとはIPアドレスをわかりやすく文字列にしたものです。IPアドレスとはインターネット上における住所に当たり、ネットワークに存在する機器を識別するために用いられ、最大12桁の数値とピリオド(.)で表されます。コンピューターはドメイン名を認識することができないため、ドメイン名はIPアドレスに再変換されウェブサイトを特定して表示します。インターネット黎明期はIPアドレスだけでWebサイトの住所を表していましたが、数字とピリオドだけではわかりづらく、「DNS(Domain Name Sydtem)サービス」というIPアドレスとドメインを交換してれるサービスが始まりました。ドメインはWebサイト以外にメールアドレスの「@」以降の部分にも使われています。
37 パーソナライズド検索 パーソナライズド検索(Personalized Search)とは、Googleの検索機能でユーザー毎に検索結果をカスタマイズして表示する機能のことを言います。具体的には、過去に調べた検索キーワードや過去に見たサイト、クリックしたリンク、検索ユーザーの言語や所在地などを基に、人の行動や関心に合わせて、サービスを個人最適化していくことで多種多様なニーズを満たしていくことを目的としています。その反面、正確な検索順位が得られないなどのデメリットもあり、そういった場合には、シークレットモードを利用するなど対策が必要です。
38 パンダ・アップデート パンダアップデートとは「低品質なコンテンツが検索結果上位に表示されにくくする」ことを目的としたGoogleの検索アルゴリズムのアップデートのことです。コピペが多く、独自性や専門性に欠けるサイトや広告が非常に多いサイト、内容が他のページと重複しているなど、低品質なコンテンツを排除するために行われました。よく似た言葉に「ペンギンアップデート」という言葉がありますが、ペンギンアップデートはGoogleの定めた「品質に関するガイドライン」に違反するサイトに対して検索順位を下げるGoogleの検索アルゴリズムのことです。違反となる行為は、SEOキーワードを過剰に詰め込んだSEOスパムと言われる行為や、低品質なリンクを大量に貼り付けるような行為です。パンダアップデートが「低品質なコンテンツ」、ペンギンアップデートは「品質に関するガイドラインに違反したサイト」への評価の見直しと言えるでしょう。
39 被リンク 被リンクとは外部のサイトに自分のサイトのリンクが貼られることで、「バックリンク」や「外部リンク」などと呼ばれるものです。相手サイトからの一方通行な橋掛かりになり、そのサイトからリンクを飛んで自サイトにユーザーが流入してきます。被リンクの中には「ナチュラルリンク」と呼ばれる「ユーザーが自然とほかの人に紹介したくなり、そのサイトのリンクを貼る」行為がありWebサイトの有益性が担保されます。Googleは良質な被リンクが多いサイトを非常に重要視しており、特にナチュラルリンクが多いサイトは、検索上位に表示される傾向があります。
40 表示速度 Webサイトの表示速度とは、そのWebページにユーザーがアクセスした際に、ページが表示されるまでにかかる時間のことで、直帰率やCV数などに影響を及ぼします。ユーザーは見たいページが表示されないとストレスを感じ、表示速度が1秒から3秒に落ちるだけで、直帰率が32%も上昇することがGoogleの研究によって判明しています。また、表示速度は検索順位を決めるアルゴリズムの要素にもなっているため、表示までに時間のかかるサイトは検索順位を下げられてしまう可能性があります。
41 ブラックハット ブラックハットとは意味が二つあり、一つは「悪意をもってコンピューターやネットワークへ攻撃をするハッカー(≒クラッカー)」のことで、二つ目は「自分のホームページを悪質な手法を用いて検索結果の上位に表示させる行為」のことで「ブラックハットSEO」とも呼ばれます。検索エンジンのアルゴリズムを悪用し、ユーザーは満足を得られていないのに、SEO評価を不正に向上していることになり、ユーザーの利便性を重要視するGoogleのガイドラインに反するためペナルティの対象になります。よく似た言葉に「ホワイトハットSEO」という言葉があり両社とも検索上位化を目指す施策を意味しますが、後者は検索エンジンの最適化(システムに正当な手段で合わせていくこと)やユーザーにとっての有用性を追求することで、コンテンツの品質を高めることを目的としています。
42 ページネーション ページネーションとは日本語で「丁付け」や「ページ送り」、「ページ割り」と呼ばれる機能のことで、内容量が多いコンテンツを分割して表示するときに使用され、長文記事の内部にある「次のページ」や「続きを読む」に誘導したボタンなどもそれにあたります。Webページに長い文章やコンテンツを掲載したいとき、一枚のページにすべての内容を掲載すると表示が完了するまでに長い時間がかかったり、一度に表示される情報量が多く目的の情報を見つけるのに時間がかかったりするため、検索結果一覧など内容の多いページを複数のWebページに分割し、各ページへのリンクを並べてアクセスしやすくすることで訪問者が興味のあるページや別のカテゴリに簡単に飛べて、ユーザーが見たい記事を探しやすくなり、User Experience(UX)評価が良くなります。
43 ユーザビリティ Webサイトではユーザビリティとはサイト構造やサイト内導線、ページレイアウトなど、ユーザーが製品やサービスを利用する際の扱いやすさ(使いやすさ)のことを意味します。厳密にいえば、ユーザビリティとは特定のユーザーが特定の状況において、やりたいことが効率よくできるかどうかが問われます。ヤコブ・ニールセンはユーザビリティを決める5つの要素として「学習しやすさ」、「効率性」、「記憶しやすさ」、「エラー発生率」、「主観的満足度」を挙げ、多角的に評価されるべきものだとしています。よく似た言葉に「アクセシビリティ」があり、こちらも利便性を表すものですが、こちらはユーザーがより幅広いことに重点をおいて「利用しやすい」という意味です。例えばバリアフリーやユニバーサルデザインはユーザビリティも高いですが、どの人にとってもアクセシビリティが高いと言えます。
44 ユニークユーザー ユニークユーザーとは、一定期間においてWebサイトを訪問した人数を指す指標のことで、同一人物が同じ期間に同じデバイスを使ってアクセスしてもカウントは動きません。英語のUnique Userを略してUUと呼ばれたりします。似たような言葉にPV数がありますが、PVはページごとの閲覧者の数を合計したもので、仮に一人の人物が同じWebサイト内で移動すると、移動ごとにカウントされます。ページの更新や戻るボタンでもカウントされるという特徴があります。
45 404エラー 404エラーとは存在しないページにアクセスしたときにサーバーから返される、「404 not found」と表示されるHTTPレスポンスコードのことです。通常、Webブラウザでページを見る際、Webブラウザがページのデータが保管されているサーバーに向けてリクエストを送り、そのリクエストに対してサーバーが応えWebブラウザにデータを送ることで、ページがWebブラウザに表示されます。しかしユーザーが存在しないWebページのリクエストを送ると、サーバーはこのレスポンスコードを送り、ユーザーにこのURLが存在しないことを伝えます。よく似た言葉に「ソフト404エラー」がありますが、こちらはページが存在し、サーバーへのリクエストや応答などが正常に行われているのに、実際に画面に表示されるのはエラー画面という状態を指します。例えば、サイト内検索などで、検索結果が0件である時などです。
46 リッチスニペット リッチスニペット(リッチリザルト)とは検索結果のWebサイトのタイトル下に表示される情報のことで、ユーザーが検索結果画面からどのページをクリックするか、その判断を助けるための視覚的にページ内容が想像できるような情報のことを指します。通常、検索結果で表示されるタイトルの下には、スニペットと呼ばれる要約やWebページの文章を抜粋したものがテキストで表れますが、リッチスニペットはスニペットに加えて、画像や価格、レビューなどを併せて表示します。リッチスニペットを表示すると視覚的情報量が増えるので、ユーザビリティの向上が望まれます。よくリッチスニペットに設定されるものには、パンくずリストや、サイトリンク、商品情報や求人情報などがあります。

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