SEO対策において重要な要素の一つが、タイトルの最適化です。付け方次第で検索パフォーマンスが変化するため、内容だけでなくタイトルにもこだわる必要があります。
この記事では、SEOに最適なタイトルの付け方やポイントについて解説します。
SEOに効果的なタイトルの付け方が知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
SEOに必要なタイトル(title)タグとは?
タイトルタグとは、Webページのタイトルを定義するために必要なタグのことです。Webページのコンテンツがどのような内容であるかを明示する役割を持ちます。なおタイトルタグは、HTMLのヘッダー部分にあるheadタグ内に記述します。
検索結果や共有の際に、タイトルタグで設定した文言が表示される仕組みです。
タイトル(title)タグの重要性
タイトルタグは、SEO効果を高めるために欠かせない重要な要素です。
具体的には、以下のような特徴があります。
ユーザーとGoogleにページ内容を伝える
タイトルタグは、ユーザーとGoogleにページ内容を伝える役割を持ちます。ユーザーにとっては、自分が求めている情報があるかの判断材料です。
魅力的なタイトルであれば、クリック率の向上や上位表示につながることもあります。
また、タイトルタグに設定された記述内容をもとにGoogleがページの内容を理解し、検索結果に反映します。
検索結果に影響をもたらす
タイトルを変更するだけで、検索結果が変わることがあります。なぜなら、検索エンジンのアルゴリズムが、タイトルタグを重視しているためです。
適切なキーワードを含めたタイトルタグを使用することで、検索エンジンにページの内容やテーマを的確に伝えられます。
したがって最適なタイトルタグを設定すれば、高い順位を狙えるのです。
関連記事:Googleのアルゴリズムとは?アップデートの歴史や最新情報を紹介
クリック率が上がる
ユーザーがページを訪れる際、まず目にするのがタイトルです。自分が知りたい情報がありそうかを判断し、クリックに至ります。
したがって魅力的なタイトルであれば、ページを訪れるユーザーが増えます。
クリック率が上がれば、ページビュー数やコンパ―ジョン率が向上する可能性もあるでしょう。Webサイト上で商品を販売している場合、そこから購入されやすくなります。
関連記事:CVR(コンバージョンレート)とは?低い原因と改善のための方法を解説
タイトルタグとh1タグの違い
タイトルタグとh1タグでは、対象ユーザーとSEO評価の比重が異なります。
対象ユーザー・目的 |
SEO評価の比重 |
|
タイトルタグ |
検索結果の画面に表示される 読む記事を探しているユーザーへの興味づけ |
とても高い |
h1タグ |
記事の画面に表示される 記事を読むユーザーへ内容をわかりやすく伝える |
高い |
タイトルタグとh1タグは同一でなくてもよいですが、似たような意味かつ伝わる内容であることが大切です。タイトルタグの内容で興味づけされたユーザーが記事へアクセスした際、h1タグに異なる内容が記載されていると混乱するおそれがあります。
それぞれの違いを理解したうえで、対象ユーザーに適した内容を設定しましょう。
タイトルタグの見え方
タイトルタグの、HTMLファイルと検索結果画面での見え方は以下のとおりです。
HTMLファイル
<title>SEO効果を高めるタイトルの付け方とポイントを解説</title> |
検索結果画面
h1タグの見え方
h1タグの、HTMLファイルと検索結果画面での見え方は以下のとおりです。
HTMLファイル
<h1>SEO効果を高めるタイトルの付け方とポイントを解説</h1> |
検索結果画面
titleタグ(タイトルタグ)を設定する方法と設置場所
titleタグ(タイトルタグ)を設定する方法は以下の2点です。
- WordPressでの設定
- HTMLエディタでの設定
HTMLエディタでの設定は、コードの記載箇所や使い方についても解説します。サイト運営している状況に合わせて適切に使い分けましょう。
WordPressでの設定
WordPressでサイト運営をしている方が、管理画面上からタイトルタグを設定するのがおすすめです。UIがわかりやすく、HTMLの知識がなくても直感的な操作で設定できます。
手順は以下のとおりです。
- 投稿タブを選択する
- 投稿・編集画面からタイトル欄にタイトルを入力する
なお、WordPressは使用するテーマや、サイト独自の設定によってタイトル設定方法が異なる場合もあります。その際はテーマやプラグインなどの情報を参考に、タイトルの設定が必要です。
HTMLエディタでの設定
HTMLエディタでの設定は、タイトルタグの記載箇所と順番にルールがあります。
- HTML5におけるtitleタグの意味と使い方
- HTMLのhead内に書くtitleタグとmetaタグの順番
この順番で解説するので、ぜひご参考ください。
HTML5におけるtitleタグの意味と使い方
HTML5では、タイトルタグは以下のように位置付けられています。
title 要素は文書のタイトルを表します。一部の条件に当てはまる場合を除いて、title 要素の記述を省略することはできません。head 要素内に、1つだけ記述する必要があります。
文書のタイトルは、検索エンジン、閲覧者のブックマークや履歴一覧などにおいて表示された場合にわかりやすいものをつけるようにしましょう。例えばウェブサイト内のすべてのページで、title 要素にサイト名しか入っていないなどというタイトルのつけかたは好ましくありません。
基本的にタイトルタグは必須とされているため、漏れがないように最初に設定しましょう。
HTMLのhead内に書くtitleタグとmetaタグの順番
HTMLのhead内に書くtitleタグとmetaタグは、重要な内容から記載します。重要な内容を最初に記載することで、Googleが優先して認識する可能性があるためです。
たとえば、metaタグを利用して文字コードとディスクリプションを記載する場合のコードは以下のとおりです。
<!DOCTYPE html> <html lang=”ja”> <head> <meta charset=”utf-8″> <title>タイトル名</title> <meta name=”description” content=”内容”/> </head> <body> </body> </html> |
重要な文字コードは最初に記載しますが、ディスクリプションのSEO優先度は低いため、タイトルタグの後に記載するとよいでしょう。
SEOに適したタイトルの付け方と最適化のポイント
SEOに効果的なタイトルをつけるためには、いくつかのポイントがあります。
- タイトルの文字数を30文字以内にする
- 狙いたいキーワードを左側に入れる
- 同じキーワードを複数入れない
- ページ内容と一致したタイトルにする
- 不要な情報を詰め込まない
- ページごとで固有のものを設定する
- ルールを作っておく
ポイントを踏まえて、タイトルを最適化しましょう。
タイトルの文字数を30文字以内にする
タイトルを設定する際、できるだけ30文字以内に抑えるようにしましょう。
なぜなら、検索結果の画面で30文字を超えた部分は省略される恐れがあるためです。PCでは30〜35文字、スマートフォンでは36~41文字まで表示されます。
例えば、Webブラウザのシェア率65%を占めるGoogle ChromeのPC画面では、30文字以降は省略されてしまいます。
このように、ページを見る環境によって表示される文字数が異なるため、30文字以内にするのが望ましいでしょう。
狙いたいキーワードを左側に入れる
狙いたいキーワードは、なるべく左側に配置するのがおすすめです。検索エンジンがタイトルやページを分析する際、キーワードとの関連性を評価されやすくなります。
また、ユーザーが文字を読む際、左側から読み始めるため、目に止まりやすいメリットも。
(例)キーワード:SEO 対策 〇【最新版】SEO対策とは?基本や施策方法を紹介 ✕【事例つき】基本的な知識をわかりやすく解説!SEO対策と施策方法 |
後方に入れると文字数が超過した場合に表示されないこともあるため、できるだけ左側に配置しましょう。
関連記事:SEOの基本はキーワード選定から!選び方やツールまで徹底解説
同じキーワードを複数入れない
1つのタイトルに、SEOキーワードは1つまでが望ましいといわれています。キーワードが重複することで、検索順位が上がるとは考えづらく、スパムと間違われる恐れもあるためです。
(例)キーワード:SEO 費用 〇SEO対策にかかる費用はどれくらい?費用相場や費用を抑えるポイント ✕SEO対策にかかる費用はどれくらい?相場や料金を抑えるポイント |
したがって繰り返し使わなければならない場合でも、2回までにするのがおすすめです。
ページ内容と一致したタイトルにする
タイトルは、そのページ内容を表す重要なものです。ひと目でわかるようにするのはもちろん、整合性が取れたものにしなければなりません。
例えばタイトルが「SEO効果を高めるタイトルの付け方」であれば、検索上位を獲得するためのタイトルの付け方に焦点を当てる必要があります。
メリットがひと目でわかるか、整合性が取れているかに着目し、ページ内容を端的に表したものにするとよいでしょう。
不要な情報を詰め込まない
不要な情報を詰め込むと、SEOにおいて逆効果になる恐れがあります。そのため、あくまでユーザーのニーズを充足するための情報に留めるべきです。
SEOに効果的なタイトルの付け方を知りたいのに、企画の立て方に関するワードを入れても、ユーザーは離れてしまいます。
タイトルをつける際は、ユーザーのニーズを満たせるように、必要最低限の情報を呈示しましょう。
関連記事:SEOスパムとは?Web担当者が把握したいリスクや対策を解説
ページごとで固有のものを設定する
以下2つの理由から、サイト内の記事同士でタイトルやテーマが被っていると認識されない、ユニークなものを設定することが大切です。
- 読者がどの記事を読むべきか明確になる
- Googleに重複コンテンツと認識されるリスクを避ける
重複コンテンツと認識された場合、SEO評価が下がる可能性もあるため対策しましょう。
ユニークなタイトルを作成するために、タイトルとSEOキーワードを合わせて管理するのがおすすめです。タイトルだけでなく、キーワードの重複や類似を避けることで、テーマの異なるタイトルを作成できます。
ルールを作っておく
タイトル作成のルールには、ここまで説明したポイントに加えて、サイト独自のものがあります。
たとえば、タイトルに会社名やメーカー名を入れるなどです。
「ネジ」「フライパン」「Tシャツ」など多くのメーカーが出している商品を扱っている場合、商品名だけでは正しく情報を伝えられません。そのため、タイトルに紹介している商品を特定する情報が必要です。
その際、会社名はハイフンで区切って入れるなど、ルールを定めておくとよいでしょう。サイト全体で統一感がでるため、読者も迷わずに記事を選択できます。
SEOタイトルの書き方
ここからは、SEOに有効なタイトルの書き方を解説します。手順は以下の5つです。
- 対策キーワードを選定する
- サジェストキーワードを確認
- キーワードを含めて自然な文章にする
- 競合サイトとの差別化要素を追加
- 文字数を調整する
順番に見ていきましょう。
対策キーワードを選定する
まずは、軸となるキーワードを選定します。自社の商材やサービスに関連するものから選びましょう。
キーワードの選定を誤ると、SEO対策をしても検索順位が上がらなかったり、アクセスが集まらなかったりするので注意してください。
なお、検索ボリュームもキーワード選定の重要な要素です。ビッグキーワードのほうがアクセスを稼ぎやすいイメージがありますが、サイトを立ち上げて間もない頃は競合サイトに勝てません。
そのため、検索ボリュームが1,000回未満のスモールキーワードを軸に選定しましょう。ここでは一例として「SEO タイトル」を対策キーワードに設定します。
サジェストキーワードを確認する
サジェストキーワードは、以下のツールを使用すればより簡単に抽出できます。
- Googleキーワードプランナー
- ラッコキーワード
- サジェストキーワード調査ツール
ラッコキーワードを用いて「SEO タイトル」のサジェストを調査したところ、「付け方」「文字数」「変更」「記号」などの語句が表示されました。
キーワードを含めて自然な文章にする
サジェストで抽出した語句と対策キーワードを、自然な形でつなげて文章を作ります。このとき文字数は気にせず、読みやすく自然な文章にすることを心がけましょう。
【文章の例】SEO効果を高めるタイトルの付け方とポイントを解説!適切な文字数や変更時の注意点も紹介 |
競合サイトとの差別化要素を追加する
大枠が完成したら、次に競合のタイトルをチェックして、差別化要素を追加しましょう。
競合のページにパワーワードがなければ、追加するだけで、容易に差別化を図れます。また、強調したい語句や文章がある場合は、隅付き括弧【】で囲むと、検索画面で目立ちやすくなります。
文字数を調整する
最後に文字数を調整します。タイトルは、可能な限り30文字以内に収めましょう。文字数が超過する場合は、検索ボリュームが低いサジェストキーワードを削除します。
【完成した文章】SEO効果を高めるタイトルの付け方とポイントを解説 |
今回は、文字数が超過したので「文字数」「変更」のサジェストキーワードを削除しました。
タイトルに入りきらなかったサジェストキーワードは、ディスクリプションや本文に入れるとSEOに有利に働きます。
タイトルタグを確認する方法
タイトルタグが正しく設定されているか確認する方法は以下の3つです。
- HTMLファイルを確認する
- ブラウザ上で確認する
- 拡張ツールで調べる
タイトルタグはSEO評価に大きな影響を与えるため、設定されているか確認することが大切です。それぞれ解説します。
HTMLファイルを確認する
HTMLファイルから直接コードを確認する方法です。
ソースコードには大量の文字が記載されているため、タイトルタグを目で探すのは困難です。そのため、検索機能を利用して、<title>や<h1>の記載された箇所を探します。検索機能はWindows:ctrl+F、Mac:Command+Fのコマンドで利用可能です。
ブラウザ上で確認する
アップロード済みの記事を確認する場合、以下の手順でソースコードの表示から行いましょう。
- 調査対象の記事をブラウザで開く
- 右クリックして「ページのソースを表示」を選択
- ソースコードが表示されるため、タイトルタグの内容を確認する
拡張ツールで調べる
タイトルタグの確認を効率的に行うためには、Google拡張機能である「Show Title Tag」を利用するのがおすすめです。
このツールを利用すると、タイトルタグで設定された内容が、ページ上の任意の箇所に表示されます。他の方法と比較して、調べる手間がないためストレスなく確認できます。
Google Chromeの場合、Chromeウェブストアで「title tag」と検索すれば、タイトルタグに関連した拡張ツールが複数見つかるはずです。無料のツールも多いため、最適なツールを探しましょう。
SEOタイトルのクリック率を上げる4つのポイント
タイトルのクリック率が上がれば、検索順位が上がる可能性が高まります。次のポイントを意識するとよいでしょう。
- ユーザーの検索意図を盛り込む
- 他サイトとの差別化を図る
- パワーワードを使う
- 社名やサイト名を入れる
それぞれ詳しく解説します。
ユーザーの検索意図を盛り込む
対象のキーワードで検索するユーザーの検索意図を盛り込むようにしましょう。その際、上位サイトの傾向を参考にします。上位タイトルに高頻度で使われているキーワードを参考に、魅力的なタイトルを考えます。
ユーザーが検索キーワードを入力した目的を考慮し、タイトルに反映させることで、クリック率の向上に期待できるでしょう。
関連記事:検索意図とは?SEO対策で知っておきたい分類や重要性を解説
他サイトとの差別化を図る
他サイトの内容を参考にすることは重要ですが、同様の内容では意味がありません。差異のないコンテンツは個性がなく、Googleに評価されなくなってしまうためです。
タイトルやコンテンツを差別化するためにも、検索上位を獲得したいキーワードから、ユーザーの目的や背景を逆算して考えましょう。
関連記事:コンテンツマーケティングとは?特徴や始め方を徹底解説
パワーワードを使う
タイトルはページの内容を伝えるだけでなく、キャッチコピーのような役割も持ちます。ユーザーが気になって思わずクリックしてしまうようなタイトルにするために、パワーワードを取り入れてみましょう。
パワーワードとは、以下のような関心を集めやすい言葉のことです。
パワーワード |
|
数字ワード |
80%・10選・5つ |
限定ワード |
初心者向け・上級者向け |
信頼ワード |
専門家が解説・経験者が紹介 |
ポジティブワード |
~が叶う・売上UP |
ネガティブワード |
知らなきゃ失敗する・やってはいけない |
検索キーワードと合わせてパワーワードを使うことで、ユーザーの興味を引くことができます。
社名やサイト名を入れる
社名やサイト名を入れることで、以下のメリットがあります。
- サイトや社名の認知が向上する
- 記事の信頼につながる
社名やサイト名を入れる場合、記載位置には注意が必要です。前半部分は検索キーワード、後半部分にサイト名などを入れるようにしましょう。
目立つ前半に入れる場合、SEO上の評価が低下して検索順位が下がる、読者が記事の内容を理解できないなどの理由で、マイナス面が多くなります。優先順位は守りつつ、追加の効果が得られる施策を試すことが大切です。
SEOタイトルを変更する際に気を付けること
SEOタイトルを変更するタイミングを誤ると、SEOに悪影響が生じ、検索順位の下落につながる恐れがあります。
適切な評価を受けるためにも、タイトルを変更する際に気を付けるべきポイントを確認しましょう。
- 3~6か月のクリック率の変化をチェックする
- タイトルを変更することで検索順位が下がる可能性も
- タイトルを変更するタイミングを見極める
- サジェストキーワードと関連キーワードを確認する
- 検索クエリに基づいたタイトルになっているか確認する
順番に解説します。
3~6か月のクリック率の変化をチェックする
タイトルの変更は表示回数が多く、クリック率の低いコンテンツに対して優先的におこないましょう。
過去3〜6か月間のクリック率のデータにおいて数値の変動がない、もしくは常に低い場合、タイトルに問題がある可能性が高いです。
検索上位を獲得できているコンテンツだとしても、クリック率が低ければアクセスは伸びません。タイトルを変更してクリック率を高め、検索流入の増加につなげましょう。
評価チェックツールについて
記事数の多いサイトでは、タイトルタグの評価を目で確認するのに時間が必要です。そのため、タイトルタグ(title)評価チェックツールを利用するとよいでしょう。
このツールでは、タイトルタグの以下のデータを取得し確認できます。
- 文字数
- キーワード出現率
- 先頭キーワード状況
それぞれ上位10記事と比較した数値を確認可能です。無料で利用できるためぜひ活用しましょう。
タイトルを変更することで検索順位が下がる可能性も
既存コンテンツの検索順位が高い場合にタイトルを変更すると、順位が下落する可能性があります。文章が気に入らない、気分を変えたいからという理由で安易にタイトルを変更するのは避けましょう。
とくに短期間で何度もタイトルを変更する行為は、検索エンジンから過剰なSEO対策とみなされ、マイナス評価を受けます。
クリック率が高い場合は、むやみにタイトルを変更する必要はありません。上位表示を狙うなら、タイトルではなく、コンテンツの質を高めることを意識しましょう。
タイトルを変更するタイミングを見極める
既存のページタイトルを最適化すれば、SEOに良い影響をもたらす可能性があります。しかし、変更するタイミングを見誤ると、検索順位が低下するかもしれません。
クリック率はGoogle Search Console(グーグルサーチコンソール)で調査できます。Googleサーチコンソールにアクセスしたら、検索パフォーマンスをチェックしましょう。
すでに上位5位圏内にランクインしている記事で、クリック率が高く流入が得られている場合、タイトル変更を避けるのが無難です。上位にもかかわらずクリック率が低い場合は、タイトル変更で改善を図りましょう。
ただし、タイトルを頻繁に変更することは、Googleから「過剰なSEO対策をしている」とマイナス評価を受ける恐れがあります。
そのため、変更の際は慎重に検討することが重要です。
サジェストキーワードと関連キーワードを確認する
SEOに強いタイトルを作るには、サジェストキーワードや関連キーワードを調べて、ユーザーのニーズを理解することが欠かせません。
それぞれのキーワードの意味は以下のとおり。
サジェストキーワード |
顕在的なニーズ 検索窓に表示されるキーワード候補のこと |
関連キーワード |
潜在的なニーズ 検索結果の下部に表示されるキーワード群のこと |
サジェストキーワードは顕在的なニーズであるのに対して、関連キーワードはより潜在的なユーザーニーズが隠されていることがあります。
ニーズを網羅すれば、SEOに強いタイトルが作れるでしょう。ただし、すべてのサジェストキーワードや関連キーワードを含めるのは難しいです。
そのためタイトルや見出し・本文などに反映し、コンテンツ全体でユーザーニーズを満たす必要があります。
サジェストキーワードの確認方法
サジェストキーワードとは、検索窓に特定のキーワードを入力した際、自動的に表示される検索候補です。ユーザーの検索頻度やキーワードとの関連性に基づいて、検索エンジンが最適な語句を予測します。
サジェストキーワードは検索窓からも確認できますが、1つずつメモする必要があるため、数をこなすには不向きな方法です。調査量が多い場合、以下のツールを活用することで、効率的にキーワードを取得できます。
- ラッコキーワード
- Ubersuggest
- KeywordTool
- KOUHO.jp
- キーワードリサーチャー
ラッコキーワードは無料かつ調査結果をCSV形式でダウロードできるため初心者におすすめです。
関連キーワードの確認方法
関連キーワードは、メインキーワードと関連性の高い、もしくは連想されるキーワードです。検索サイトのユーザーが、過去に検索したキーワードや関連サイト、共起語などの情報に基づいて、独自のアルゴリズムで表示されます。
関連キーワードはデバイスやログイン情報などによって左右されない共通の内容です。潜在的に読者が知りたい情報のため、関連キーワードに関する内容を記事に含めることで、信頼性や網羅性が高まります。
関連キーワードは、検索結果画面の下部に「関連性の高い検索」「他のキーワード」「他の人はこちらも検索」などの文言で表示されます。
検索クエリに基づいたタイトルになっているか確認する
検索クエリの種類に基づいたタイトルかどうかを確認しましょう。検索クエリには、以下4つの種類があります。
検索クエリのタイプ |
検索キーワードの具体例 |
|
Knowクエリ |
知りたい |
「○○ とは」「○○ 原因」 |
Doクエリ |
したい |
「○○ 作り方」「○○ 登録方法」 |
Buyクエリ |
買いたい |
「○○ おすすめ」「○○ 通販」 |
Goクエリ |
行きたい |
「東京 観光」「Apple 公式」 |
ユーザーのニーズを満たすためには、クエリの種類に基づいたタイトルにする必要があります。そのためには上位タイトルの分析を行い、共通するワードから適切な表現でクリックを促すのが効果的です。
関連記事:検索クエリとは?キーワードとの違いや分析と活用方法を徹底解説
Search Consoleのデータを参考にする
Search Consoleを利用することで、製作者と読者の間にあるズレを可視化できます。たとえば、以下のようなデータを取得可能です。
- 検索されたキーワード
- 記事の表示順位
- 検索結果に表示された回数
- 実際にクリックされた回数
データを確認すると、表示順位と表示された回数が高いものの、クリックされた回数が極端に少ない記事などもわかるでしょう。
たとえば、Knowクエリで検索されることを想定していた記事に対して、Buyクエリでの検索が多い場合などが考えられます。検索意図に合わせたタイトルに修正することで、クリック率の改善も見込めるでしょう。
SEOに適したタイトルを付ける際の注意点
SEOに適したタイトルを付ける場合に注意すべき点は以下のとおりです。
- 記号や特殊文字は反映されないことがある
- 改行は基本的に使用しない
- タイトルが自動的に書き換えられることもある
- 内容に沿わないと判断された絵文字を利用している
- タイトルよりも記事の質を重視する
- 重複コンテンツと判断される可能性がある
それぞれ解説します。
記号や特殊文字は反映されないことがある
タイトルタグにに記号や特殊文字を使用することは禁止されていません。一方で、特殊文字や記号は表示されない可能性も示唆されています。
これらはうまく活用することで読者の興味をひき、クリック率の向上につながる可能性があります。
そのため、以下の注意点を考慮し、表示されないリスクをできる限り避けた運用が大切です。
- W3Cで定義されている文字参照に従う
- 正しいHTML文法で記載する
改行は基本的に使用しない
タイトルタグとタイトル属性を混同した結果、タイトルタグに改行を入れられると間違った認識をしている方がいます。
タイトルタグに改行を入れることは基本的にはありません。ルールに従った運用をするために認識しておきましょう。
タイトルが自動的に書き換えられることもある
検索エンジンによって、タイトルが自動的に書き換えられるケースもあります。例えば、以下のようなマイナス要因を改善する可能性も考えられます。
- タイトルの文字数が多い
- キーワードを過剰に使用している
- タイトルとページの内容が合っていない
なお、検索エンジンによるタイトルの書き換えは、普段からチェックしていないと気付けません。上位表示できているのにアクセスが増えない場合は、検索エンジンによってタイトルが書き換えられていないか確認しましょう。
検索エンジンがより良いと判断したタイトルが表示されるケース
Google独自のアルゴリズムにより、検索エンジンから見てより魅力的なタイトルに変更されることがあります。
変更される際は以下の動きがあると言われていますが、詳細はわかっていません。
- アンカー、ページ上のテキストなどのソースを活用して変更する
- クエリとの関連性をより明確に示す目的で検索結果へ別のタイトルを表示する
タイトルタグの変更がある場合、SEOの観点では適切でない可能性が高いため、変更のあったタイトルは自身でも再検討するとよいでしょう。
robots.txtでブロックしたページがインデックスされているケース
robots.txtでブロックしたページはGoogleにクロールされなくなります。クロールされない記事は、基本的に検索結果に表示されません。
しかし、外部リンクなどが行われている場合、インデックスされることがあります。その際、正しくクロールできていないため、タイトルタグなどの情報がうまく読み取れず、意図しないタイトルが表示される場合もあります。
表示させたくないページは、noindexを設定するのがおすすめです。noindexの設定では、正しくクロールされたうえでインデックス化されないためです。
内容に沿わないと判断された絵文字を利用しているケース
Googleのアルゴリズムで本文の内容と関連性の薄いタイトルは修正、あるいは省略されることがあります。
そのため、タイトルタグに絵文字を使用した場合、その部分は省略されることが多いでしょう。これは、絵文字と本文の関係性を示すのが困難なためです。
タイトルが書き換えられた場合の対処法
検索エンジンによるタイトルの書き換えに対処する方法はありません。
しかし、書き換えられる要因のほとんどは、多すぎる文字数やキーワード重複などの過剰なタイトル設定によるものです。どのようなタイトルが書き換えの対象になるかを把握できれば、回避することも難しくないでしょう。
zyppy.comの調査データによると、以下のようなタイトルは書き換えの対象となる可能性が高いです。
- 1~5文字の短すぎるタイトル
- 60文字以上の長すぎるタイトル
- 強調表現において括弧()よりブラケット[]を使用している
- 文章の区切りにダッシュ-よりパイプ|を使用している
- タイトルとh1タグの内容が一致しない
海外のデータのため日本と異なる部分もありますが、参考までに留め、タイトル設定に役立てましょう。
タイトルよりも記事の質を重視する
タイトルは、ユーザーをコンテンツに流入するための重要な要素です。
よいタイトルを設定すれば順調にアクセスを集められますが、コンテンツの内容が悪ければユーザーの利便性や信頼性を損ねます。タイトルに注力することも重要ですが、それ以上にコンテンツの内容を充実させて、質の高い記事をユーザーに届けましょう。
タイトルによっては重複コンテンツと判断される場合も
同じまたは類似するタイトルを使用すると、検索エンジンに重複コンテンツと判断される恐れがあります。
重複によってページ同士の競合が起こると、SEO評価を取り合い、順位下落につながります。タイトルが重複している場合は変更するか、不要であれば削除しましょう。
まとめ:SEOに強い魅力的なタイトルにしよう
タイトルは、ユーザーがそのページを訪れるかどうかを決める重要な要素です。
内容を伝えるとともに、クリックを喚起するようなタイトルにすれば、PV数の向上につなげられるでしょう。
SEOで上位にランクインするためには、ユーザーニーズを把握し、魅力的なコンテンツといタイトルを用意することが重要です。
記事内容を参考に、魅力的なタイトルにしてみてください。
SEO対策を外注する際の注意点について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
SEO対策を外注する前に、注意すべきポイントや外注先の選び方について詳しく解説しています。
外注先を探している、既にSEO対策を外注しているが効果が出ないとお悩みの方必見です。
【関連記事】
【失敗しない】SEO対策を外注へ依頼する前にぜひ知ってほしい内容を徹底解説
SEO対策を代行業者へ依頼する場合の料金の相場は?
弊社のSEOサービス「ランクエスト」では、お客様ごとに専任のコンサルタントがつき、戦略立案からコンテンツ制作、効果測定まで、すべて対応いたします。
SEO対策にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。