
SEO対策において重要な要素の一つが、タイトルの最適化です。付け方次第で検索パフォーマンスが変化するため、内容だけでなくタイトルにもこだわる必要があります。
この記事では、SEOに最適なタイトルの付け方やポイントについて解説します。
SEOに効果的なタイトルの付け方が知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
<SEO対策について詳しく知りたい方はこちら>SEO対策とは?SEO対策のメリット・デメリットと対策方法を詳しく解説
目次
SEOに必要なタイトル(title)タグとは?
タイトルタグとは、Webページのタイトルを定義するために必要なタグのことです。Webページのコンテンツがどのような内容であるかを明示する役割を持ちます。なおタイトルタグは、HTMLのヘッダー部分にあるheadタグ内に記述します。
検索結果や共有の際に、タイトルタグで設定した文言が表示される仕組みです。
タイトル(title)タグの重要性
タイトルタグは、SEO効果を高めるために欠かせない重要な要素です。
具体的には、以下のような特徴があります。
ユーザーとGoogleにページ内容を伝える
タイトルタグは、ユーザーとGoogleにページ内容を伝える役割を持ちます。ユーザーにとっては、自分が求めている情報があるかの判断材料です。
魅力的なタイトルであれば、クリック率の向上や上位表示につながることもあります。
また、タイトルタグに設定された記述内容をもとにGoogleがページの内容を理解し、検索結果に反映します。
検索結果に影響をもたらす
タイトルを変更するだけで、検索結果が変わることがあります。なぜなら、検索エンジンのアルゴリズムが、タイトルタグを重視しているためです。
適切なキーワードを含めたタイトルタグを使用することで、検索エンジンにページの内容やテーマを的確に伝えられます。
したがって最適なタイトルタグを設定すれば、高い順位を狙えるのです。
クリック率が上がる
ユーザーがページを訪れる際、まず目にするのがタイトルです。自分が知りたい情報がありそうかを判断し、クリックに至ります。
したがって魅力的なタイトルであれば、ページを訪れるユーザーが増えます。
クリック率が上がれば、ページビュー数やコンパ―ジョン率が向上する可能性もあるでしょう。Webサイト上で商品を販売している場合、そこから購入されやすくなります。
SEOに適したタイトルの付け方と最適化のポイント
SEOに効果的なタイトルをつけるためには、いくつかのポイントがあります。
- タイトルの文字数を30文字以内にする
- 狙いたいキーワードを左側に入れる
- 同じキーワードを複数入れない
- ページ内容と一致したタイトルにする
- 不要な情報を詰め込まない
- タイトルを変更するタイミングを見極める
- サジェストキーワードと関連キーワードを確認する
- 検索クエリに基づいたタイトルになっているか確認する
ポイントを踏まえて、タイトルを最適化しましょう。
タイトルの文字数を30文字以内にする
タイトルを設定する際、できるだけ30文字以内に抑えるようにしましょう。
なぜなら、検索結果の画面で30文字を超えた部分は省略される恐れがあるためです。PCでは30〜35文字、スマートフォンでは36~41文字まで表示されます。
例えば、Webブラウザのシェア率65%を占めるGoogle ChromeのPC画面では、30文字以降は省略されてしまいます。
このように、ページを見る環境によって表示される文字数が異なるため、30文字以内にするのが望ましいでしょう。
狙いたいキーワードを左側に入れる
狙いたいキーワードは、なるべく左側に配置するのがおすすめです。検索エンジンがタイトルやページを分析する際、キーワードとの関連性を評価されやすくなります。
また、ユーザーが文字を読む際、左側から読み始めるため、目に止まりやすいメリットも。
(例)キーワード:SEO 対策 〇【最新版】SEO対策とは?基本や施策方法を紹介 ✕【事例つき】基本的な知識をわかりやすく解説!SEO対策と施策方法 |
後方に入れると文字数が超過した場合に表示されないこともあるため、できるだけ左側に配置しましょう。
同じキーワードを複数入れない
1つのタイトルに、SEOキーワードは1つまでが望ましいといわれています。キーワードが重複することで、検索順位が上がるとは考えづらく、スパムと間違われる恐れもあるためです。
(例)キーワード:SEO 費用 〇SEO対策にかかる費用はどれくらい?費用相場や費用を抑えるポイント ✕SEO対策にかかる費用はどれくらい?相場や料金を抑えるポイント |
したがって繰り返し使わなければならない場合でも、2回までにするのがおすすめです。
ページ内容と一致したタイトルにする
タイトルは、そのページ内容を表す重要なものです。ひと目でわかるようにするのはもちろん、整合性が取れたものにしなければなりません。
例えばタイトルが「SEO効果を高めるタイトルの付け方」であれば、検索上位を獲得するためのタイトルの付け方に焦点を当てる必要があります。
メリットがひと目でわかるか、整合性が取れているかに着目し、ページ内容を端的に表したものにするとよいでしょう。
不要な情報を詰め込まない
不要な情報を詰め込むと、SEOにおいて逆効果になる恐れがあります。そのため、あくまでユーザーのニーズを充足するための情報に留めるべきです。
SEOに効果的なタイトルの付け方を知りたいのに、企画の立て方に関するワードを入れても、ユーザーは離れてしまいます。
タイトルをつける際は、ユーザーのニーズを満たせるように、必要最低限の情報を呈示しましょう。
タイトルを変更するタイミングを見極める
既存のページタイトルを最適化すれば、SEOに良い影響をもたらす可能性があります。しかし、変更するタイミングを見誤ると、検索順位が低下するかもしれません。
クリック率はGoogle Search Console(グーグルサーチコンソール)で調査できます。Googleサーチコンソールにアクセスしたら、検索パフォーマンスをチェックしましょう。
すでに上位5位圏内にランクインしている記事で、クリック率が高く流入が得られている場合、タイトル変更を避けるのが無難です。上位にもかかわらずクリック率が低い場合は、タイトル変更で改善を図りましょう。
ただし、タイトルを頻繁に変更することは、Googleから「過剰なSEO対策をしている」とマイナス評価を受ける恐れがあります。
そのため、変更の際は慎重に検討することが重要です。
サジェストキーワードと関連キーワードを確認する
SEOに強いタイトルを作るには、サジェストキーワードや関連キーワードを調べて、ユーザーのニーズを理解することが欠かせません。
それぞれのキーワードの意味は以下のとおり。
サジェストキーワード | ・顕在的なニーズ ・検索窓に表示されるキーワード候補のこと |
関連キーワード | ・潜在的なニーズ ・検索結果の下部に表示されるキーワード群のこと |
サジェストキーワードは顕在的なニーズであるのに対して、関連キーワードはより潜在的なユーザーニーズが隠されていることがあります。
ニーズを網羅すれば、SEOに強いタイトルが作れるでしょう。ただし、すべてのサジェストキーワードや関連キーワードを含めるのは難しいです。
そのためタイトルや見出し・本文などに反映し、コンテンツ全体でユーザーニーズを満たす必要があります。
サジェストキーワードの確認方法
サジェストキーワードとは、検索窓に特定のキーワードを入力した際、自動的に表示される検索候補です。ユーザーの検索頻度やキーワードとの関連性に基づいて、検索エンジンが最適な語句を予測します。
たとえば「SEO タイトル」と入力した場合は、「文字数」「タグ」「ディスクリプション」などの語句が続いて表示されます。
サジェストキーワードでは、ユーザーの検索傾向だけでなく、検索ボリュームやトレンドを反映させた候補が提案されます。そのため、サジェストを確認することで、メインキーワードと合わせて頻繁に検索される語句を容易に調べられます。
関連キーワードの確認方法
関連キーワードは、メインキーワードと関連性の高い、もしくは連想されるキーワードです。過去に検索されたキーワードや関連サイト、共起語などの情報に基づいて、自動的に表示されます。
関連キーワードをコンテンツに含めることで、ユーザーが潜在的に求める情報を提供できるため、信頼性や網羅性が高まります。
なお関連キーワードは、検索結果画面の下部に「関連性の高い検索」として表示されます。
「SEO タイトル」で検索した場合、「SEOタイトル 例」「SEOタイトル 書き方」「SEO タイトル 文字数」が表示されます。これらの語句をタイトルや本文に入れることで、ユーザーの検索ニーズを満たせるでしょう。
検索クエリに基づいたタイトルになっているか確認する
検索クエリの種類に基づいたタイトルかどうかを確認しましょう。検索クエリには、以下4つの種類があります。
検索クエリのタイプ | 検索キーワードの具体例 | |
Knowクエリ | 知りたい | 「○○ とは」「○○ 原因」 |
Doクエリ | したい | 「○○ 作り方」「○○ 登録方法」 |
Buyクエリ | 買いたい | 「○○ おすすめ」「○○ 通販」 |
Goクエリ | 行きたい | 「東京 観光」「Apple 公式」 |
ユーザーのニーズを満たすためには、クエリの種類に基づいたタイトルにする必要があります。そのためには上位タイトルの分析を行い、共通するワードから適切な表現でクリックを促すのが効果的です。
SEOタイトルの書き方
ここからは、SEOに有効なタイトルの書き方を解説します。手順は以下の5つです。
- 対策キーワードを選定する
- サジェストキーワードを確認
- キーワードを含めて自然な文章にする
- 競合サイトとの差別化要素を追加
- 文字数を調整する
順番に見ていきましょう。
1.対策キーワードを選定する
まずは、軸となるキーワードを選定します。自社の商材やサービスに関連するものから選びましょう。
キーワードの選定を誤ると、SEO対策をしても検索順位が上がらなかったり、アクセスが集まらなかったりするので注意してください。
なお、検索ボリュームもキーワード選定の重要な要素です。ビッグキーワードのほうがアクセスを稼ぎやすいイメージがありますが、サイトを立ち上げて間もない頃は競合サイトに勝てません。
そのため、検索ボリュームが1,000回未満のスモールキーワードを軸に選定しましょう。ここでは一例として「SEO タイトル」を対策キーワードに設定します。
2.サジェストキーワードを確認
サジェストキーワードは、以下のツールを使用すればより簡単に抽出できます。
ラッコキーワードを用いて「SEO タイトル」のサジェストを調査したところ、「付け方」「文字数」「変更」「記号」などの語句が表示されました。
3.キーワードを含めて自然な文章にする
サジェストで抽出した語句と対策キーワードを、自然な形でつなげて文章を作ります。このとき文字数は気にせず、読みやすく自然な文章にすることを心がけましょう。
【文章の例】SEO効果を高めるタイトルの付け方とポイントを解説!適切な文字数や変更時の注意点も紹介 |
4.競合サイトとの差別化要素を追加
大枠が完成したら、次に競合のタイトルをチェックして、差別化要素を追加しましょう。
競合のページにパワーワードがなければ、追加するだけで、容易に差別化を図れます。また、強調したい語句や文章がある場合は、隅付き括弧【】で囲むと、検索画面で目立ちやすくなります。
5.文字数を調整する
最後に文字数を調整します。タイトルは、可能な限り30文字以内に収めましょう。文字数が超過する場合は、検索ボリュームが低いサジェストキーワードを削除します。
【完成した文章】SEO効果を高めるタイトルの付け方とポイントを解説 |
今回は、文字数が超過したので「文字数」「変更」のサジェストキーワードを削除しました。
タイトルに入りきらなかったサジェストキーワードは、ディスクリプションや本文に入れるとSEOに有利に働きます。
SEOタイトルのクリック率を上げる3つのポイント
タイトルのクリック率が上がれば、検索順位が上がる可能性が高まります。次のポイントを意識するとよいでしょう。
- ユーザーの検索意図を盛り込む
- 他サイトとの差別化を図る
- パワーワードを使う
それぞれ詳しく解説します。
1.ユーザーの検索意図を盛り込む
対象のキーワードで検索するユーザーの検索意図を盛り込むようにしましょう。その際、上位サイトの傾向を参考にします。上位タイトルに高頻度で使われているキーワードを参考に、魅力的なタイトルを考えます。
ユーザーが検索キーワードを入力した目的を考慮し、タイトルに反映させることで、クリック率の向上に期待できるでしょう。
2.他サイトとの差別化を図る
他サイトの内容を参考にすることは重要ですが、同様の内容では意味がありません。差異のないコンテンツは個性がなく、Googleに評価されなくなってしまうためです。
タイトルやコンテンツを差別化するためにも、検索上位を獲得したいキーワードから、ユーザーの目的や背景を逆算して考えましょう。
3.パワーワードを使う
タイトルはページの内容を伝えるだけでなく、キャッチコピーのような役割も持ちます。ユーザーが気になって思わずクリックしてしまうようなタイトルにするために、パワーワードを取り入れてみましょう。
パワーワードとは、以下のような関心を集めやすい言葉のことです。
パワーワード | |
数字ワード | 80%・10選・5つ |
限定ワード | 初心者向け・上級者向け |
信頼ワード | 専門家が解説・経験者が紹介 |
ポジティブワード | ~が叶う・売上UP |
ネガティブワード | ・知らなきゃ失敗する・やってはいけない |
検索キーワードと合わせてパワーワードを使うことで、ユーザーの興味を引くことができます。
SEOに適したタイトルを付ける際の注意点
SEOに適したタイトルを付ける際は、以下の3点に注意が必要です。
- タイトルが自動的に書き換えられることもある
- タイトルよりも記事の質を重視する
- タイトルによっては重複コンテンツと判断される場合も
それぞれ見ていきましょう。
タイトルが自動的に書き換えられることもある
検索エンジンによって、タイトルが自動的に書き換えられるケースもあります。例えば、以下のようなマイナス要因を改善する可能性も考えられます。
- タイトルの文字数が多い
- キーワードを過剰に使用している
- タイトルとページの内容が合っていない
なお、検索エンジンによるタイトルの書き換えは、普段からチェックしていないと気付けません。上位表示できているのにアクセスが増えない場合は、検索エンジンによってタイトルが書き換えられていないか確認しましょう。
タイトルが書き換えられた場合の対処法
検索エンジンによるタイトルの書き換えに対処する方法はありません。
しかし、書き換えられる要因のほとんどは、多すぎる文字数やキーワード重複などの過剰なタイトル設定によるものです。どのようなタイトルが書き換えの対象になるかを把握できれば、回避することも難しくないでしょう。
zyppy.comの調査データによると、以下のようなタイトルは書き換えの対象となる可能性が高いです。
- 1~5文字の短すぎるタイトル
- 60文字以上の長すぎるタイトル
- 強調表現において括弧()よりブラケット[]を使用している
- 文章の区切りにダッシュ-よりパイプ|を使用している
- タイトルとh1タグの内容が一致しない
海外のデータのため日本と異なる部分もありますが、参考までに留め、タイトル設定に役立てましょう。
タイトルよりも記事の質を重視する
タイトルは、ユーザーをコンテンツに流入するための重要な要素です。
よいタイトルを設定すれば順調にアクセスを集められますが、コンテンツの内容が悪ければユーザーの利便性や信頼性を損ねます。タイトルに注力することも重要ですが、それ以上にコンテンツの内容を充実させて、質の高い記事をユーザーに届けましょう。
タイトルによっては重複コンテンツと判断される場合も
同じまたは類似するタイトルを使用すると、検索エンジンに重複コンテンツと判断される恐れがあります。
重複によってページ同士の競合が起こると、SEO評価を取り合い、順位下落につながります。タイトルが重複している場合は変更するか、不要であれば削除しましょう。
SEOタイトルを変更する際に気を付けること
SEOタイトルを変更するタイミングを誤ると、SEOに悪影響が生じ、検索順位の下落につながる恐れがあります。
適切な評価を受けるためにも、タイトルを変更する際に気を付けるべきポイントを確認しましょう。
- 3~6か月のクリック率の変化をチェックする
- タイトルを変更することで検索順位が下がる可能性も
順番に解説します。
3~6か月のクリック率の変化をチェックする
タイトルの変更は表示回数が多く、クリック率の低いコンテンツに対して優先的におこないましょう。
過去3〜6か月間のクリック率のデータにおいて数値の変動がない、もしくは常に低い場合、タイトルに問題がある可能性が高いです。
検索上位を獲得できているコンテンツだとしても、クリック率が低ければアクセスは伸びません。タイトルを変更してクリック率を高め、検索流入の増加につなげましょう。
タイトルを変更することで検索順位が下がる可能性も
既存コンテンツの検索順位が高い場合にタイトルを変更すると、順位が下落する可能性があります。文章が気に入らない、気分を変えたいからという理由で安易にタイトルを変更するのは避けましょう。
とくに短期間で何度もタイトルを変更する行為は、検索エンジンから過剰なSEO対策とみなされ、マイナス評価を受けます。
クリック率が高い場合は、むやみにタイトルを変更する必要はありません。上位表示を狙うなら、タイトルではなく、コンテンツの質を高めることを意識しましょう。
まとめ:SEOに強い魅力的なタイトルにしよう
タイトルは、ユーザーがそのページを訪れるかどうかを決める重要な要素です。
内容を伝えるとともに、クリックを喚起するようなタイトルにすれば、PV数の向上につなげられるでしょう。
SEOで上位にランクインするためには、ユーザーニーズを把握し、魅力的なコンテンツといタイトルを用意することが重要です。
記事内容を参考に、魅力的なタイトルにしてみてください。
SEO対策を外注する際の注意点について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
SEO対策を外注する前に、注意すべきポイントや外注先の選び方について詳しく解説しています。
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株式会社eclore SEOコンサルタントチーム 責任者
新卒で入社しSEOの営業を年間300社以上行う。4年目でSEOコンサルチームに異動し、個人として約10社以上のコンサルをしている。マネジメントもしており、チームでは合計100サイト以上のSEOに関与。オールジャンル対応できるが、特に得意なのは歯科業界。SEOの先にある売上向上に目を向けて施策を行っている。