「オウンドメディアを立ち上げたものの、なかなか検索結果の上位に表示されない」
そんな悩みを抱えるWeb担当者は少なくありません。
上位化できない原因はさまざま考えられますが、最も可能性が高いのがキーワードの選定ミスです。
自社のWebサイトを検索結果の上位に表示させる対策(SEO対策)において、特に重要なのが、適切なキーワードを見つけることです。
ここを誤ってしまうと、どれだけ優れたコンテンツを作成しても、上位表示を実現することは極めて困難になります。
そこで本記事では、SEO対策の中でも最重要ともいえる「SEOキーワードの選び方」にフォーカスし、以下のポイントについて詳しく解説します。
- SEO対策においてキーワード選びがなぜ重要なのか
- 効果的なキーワードの選び方とコツ
- キーワード選定に役立つおすすめツール
さらに、SEOの専門家が実際に選定し、検索上位を実現したキーワードの事例も紹介しています。
自社サイトの上位化を目指すために、ぜひ参考にしてください。
目次
SEOキーワードとは
SEOキーワードとは、Googleなどの検索エンジンでユーザーが検索する際に、自社のWebサイトを上位に表示させるために設定する単語や語句のことです。
適切なSEOキーワードを選定することで、検索エンジンがユーザーの検索意図とWebサイトとの関連性を判断しやすくなります。
その結果、検索結果で上位に表示される可能性が高くなり、より多くのアクセスにつながるという好循環につながるのです。
そのため、SEO対策を行う際には、慎重にキーワードを選ぶことが非常に重要です。
たとえば造花の専門店を営んでいる場合を考えてみましょう。
お店のサイトを検索結果の上位に表示させるために、「お花屋さん」というキーワードで対策することもできます。
しかし、これでは生花を探しているユーザーにもヒットしてしまう可能性があります。
その結果、ユーザーのニーズとズレが生じるかもしれません。
成果につなげるためには、以下のように具体的で自社の商品やサービスに即したキーワードを設定するのが効果的です。
- 造花
- アーティシャルフラワー
- プリザーブドフラワー
ただし、キーワードをやみくもに詰め込みすぎると、Googleからスパムとみなされ、ペナルティの対象となる可能性があります。
そうなると、検索順位が大きく下がったり、最悪の場合は検索結果に表示されなくなったりすることもあるため、注意が必要です。
そうしたリスクを避けるためにも、自社の事業と関連性の高いキーワードを、ユーザーにとって自然で読みやすい文脈で取り入れることが大切になります。
SEOキーワードを選定する重要性
検索エンジンを利用するユーザーは、目的を持ってキーワードを入力し、情報を探しています。
したがって、適切なキーワードで上位表示できれば、CVに直結するユーザーのアクセス増加につながります。
たとえば、「SEO対策」で検索しているユーザーは、SEO対策に関するどのような情報が知りたいのか不明瞭です。
一方、「SEO対策 外注」「SEO対策 費用相場」などのキーワードであれば、外注先を探している、費用相場が知りたいなどの意図が明確です。
適切なキーワードを選べば、検索ユーザーの目的に合致したコンテンツを提供できるため、以下のようなメリットが得られます。
- アクセス数が増える
- CVRが上がる
- CV後の商談がスムーズに進む
したがって、SEOキーワードは、自社のターゲット層から逆算し、ユーザーニーズを考慮して選定することが大切です。
効果的なSEOキーワードを選ぶための正しい知識や方法を身につけておきましょう。
SEOキーワードを選定する際に押さえておきたい用語
前章で説明したとおり、効果的なSEOキーワードを選定するためには、正しい知識を身につける必要があります。
以下では、「SEO対策関連用語」と「キーワード関連用語」について解説していくので、必ず理解しておきましょう。
SEO対策関連用語
SEO対策とは、Googleなどの検索エンジンで目的のキーワードが検索された際に、Webサイトを上位表示させるための施策です。
キーワードからユーザーの検索意図を深く理解し、ニーズを満たせるコンテンツを提供することで、上位表示を狙います。
検索意図を正確に把握するためには、下記2つの理解が必須であるため、必ず確認しておきましょう。
- 検索クエリ
- 検索ボリューム
それぞれ詳しく解説します。
検索クエリ(Know/Do/Go/Buy)
検索クエリとは、「ユーザーが検索エンジンに入力する具体的な単語」のことです。
キーワードと混同されやすいですが、下記のような違いがあります。
検索クエリ | ユーザーが入力する単語 |
キーワード | Webサイトの運営者がマーケティングなどの目的で設定する単語 |
検索クエリは、ユーザーの検索意図に応じて、下記4つに分けられます。
クエリの種類 | 検索意図 |
Knowクエリ | 「〇〇について知りたい」 |
Doクエリ | 「〇〇をしたい」 |
Goクエリ | 「〇〇に行きたい」 |
Buyクエリ | 「〇〇を買いたい」 |
どの検索クエリを重点的に対策すべきかは、SEO対策の目的によって変わります。
たとえばECサイトを運営している場合、Buyクエリ中心の対策が有効です。
問い合わせ獲得を目的としている場合はDoクエリ、アクセス数に応じた広告収益の増加を目的としている場合はKnowクエリがよいでしょう。
SEO対策の目的と、ターゲットの属性や行動パターンを深く分析することで、自社が注力すべきクエリを見定められるようになります。
検索ボリューム
検索ボリュームとは、Googleなどの検索エンジンで、特定のキーワードが月間で検索される数のことです。
たとえば1ヶ月に1,000回検索されているキーワードであれば、検索ボリュームは「1,000」となります。
検索ボリュームは、Googleキーワードプランナーなどのツールで確認が可能です。
キーワードは検索ボリュームによって下記3つに分類されます。
種類 | 検索ボリューム |
ビッグキーワード | 10,000以上 |
ミドルキーワード | 1,000以上〜10,000未満 |
ロングテールキーワード | 1,000未満 |
一般的にミドルキーワード以上であれば検索数が多いと判断されます。
検索ボリュームの大きいキーワードで上位表示に成功すれば、アクセス数の大幅な増加が見込めますが、対策の難易度も高いです。
そのためキーワードを選定する際は、自社と競合の実力差を正確に把握し、適切な検索ボリュームのキーワードから対策することが重要です。
キーワード関連用語
SEO対策におけるキーワードは、下記8つの種類が存在します。
- ビッグキーワード
- ミドルキーワード
- ロングテールキーワード
- 流入キーワード
- サジェストキーワード
- 関連キーワード
- 再検索ワード
- 共起語
それぞれ役割や調査方法などが異なるため、概要を理解したうえでキーワードを選定することが大切です。
ビッグキーワード
ビッグキーワードは、検索ボリュームが10,000以上のキーワードです。
「SEO対策」など、概要的な検索クエリが該当することが多いです。
月間10,000回以上検索されるため、上位表示できれば下記のように多くのメリットが得られます。
- アクセス数の大幅な増加
- 相対的なCV数の増加
- 自社の認知拡大
ただしメリットが大きい分、競合争いが熾烈です。
対策には膨大なリソースや根気が必要で、成果が出るまでに時間もかかります。
また、ビッグキーワードでも検索意図が曖昧なものはCVにつながりにくいです。
そのためビッグキーワードの対策では、より正確に検索意図を予測し、適切なタイミングで施策を実行することが重要です。
ミドルキーワード
ミドルキーワードは、検索ボリュームが1,000以上〜10,000未満のキーワードです。
ミドルキーワードは「SEO対策 相場」など、複合キーワードであることが多いです。
ユーザーの検索意図が明確で、CVにつながりやすい、競合性が低いなどのメリットがあります。
そのため、ビッグキーワードほど多くのアクセスは集められないものの、SEO対策では施策の中心に据えられることも多いです。
また、ミドルキーワードのコンテンツは補足の役割も担います。
ビッグキーワードしか対策しない場合、「SEO対策とは」など概要的なコンテンツが多くなってしまうのです。
しかし「SEO対策 やり方」などのコンテンツを作成し、補足記事として内部リンクを貼ればWebサイト全体の品質向上が見込めます。
相乗効果が生まれ、ビッグキーワード・ミドルキーワードともに上位表示を狙いやすくなります。
ロングテールキーワード
ロングテールキーワードは、検索ボリュームが1,000未満のキーワードです。
ニッチキーワードやスモールキーワードとも呼ばれ、競合性が低く、比較的上位表示しやすいキーワードです。
ロングテールキーワードは、「SEO対策 外注 メリット」など、3単語以上で構成されていることが多いという特徴があります。
検索意図を把握しやすいため、適切なキーワードを上位表示できれば、CVにつながりやすくなります。
また競合性が低く、比較的上位表示しやすい点も特徴です。
順位変動も起こりづらいため、一度対策すれば安定的な集客が見込めます。
アクセス数が大幅に増加することはありませんが、対策すれば多くのメリットが得られます。
Webサイトの立ち上げ段階では、ロングテールキーワードを中心に施策を展開することになるため、必ず理解しておきましょう。
流入キーワード
流入キーワードは、検索エンジン経由でWebサイトに訪れたユーザーが、訪問時の検索に使用した検索クエリのことです。
たとえば、ユーザーが「SEO対策 とは」と検索し、そのまま自社サイトにアクセスしたら、流入キーワードは「SEO対策 とは」になります。
流入キーワードを調べると、自社のSEO対策の状況が明白になり、次の施策を考えやすくなります。
また、競合サイトの流入キーワードを調べることも重要です。
競合が多くアクセスを集めているキーワードがわかれば、自社でも上位表示することで多くの流入が見込めます。
流入キーワードは、Googleサーチコンソールなどのアクセス解析ツールで簡単に確認できます。
競合調査は、Ahrefsなどのサードパーティ製のツールでないとできないため、必要に応じて導入しましょう。
サジェストキーワード
サジェストキーワードは、検索エンジンから提案される検索キーワードの候補です。
検索のトレンドや、ユーザーのWeb上での行動履歴に基づき、関連性が高いと思われるキーワードを検索エンジンが提示してくれます。
たとえばGoogleで「SEO対策」と入力すると、下記のようなキーワードが提示されます。
サジェストキーワードを参照すると、検索のトレンドやユーザーニーズに関するヒントを得ることが可能です。
サジェストに表示されているキーワードは、一定数検索されているキーワードです。
そのため、対策キーワードに盛り込めば、効率的にコンテンツを作成できます。
また、サジェストからユーザーニーズを予測することも可能です。
たとえば「SEO対策」と検索した際に、サジェストに「費用」が表示されていれば、ユーザーは費用相場を知りたがっていると推測できます。
サジェストは、ラッコキーワードなどの無料ツールで調査できるため、一度確認してみましょう。
関連キーワード
関連キーワードは、ユーザーが検索したキーワードと関連性が高いキーワードのことです。
検索結果の最下部に「他の人はこちらも検索」という項目として表示されます。
サジェストキーワードと似ていますが、関連キーワードにはユーザーの検索行動などが考慮されません。
似たキーワードで検索をしている他者の情報を参照して表示されるため、関連キーワードのほうが検索ニーズが正確に反映されています。
コンテンツの構成作成やキーワード選定に活用すれば、ニーズを捉えた施策を考えやすくなります。
関連キーワードは、ラッコキーワードなどの無料ツールでも確認可能です。
再検索ワード
再検索ワードは、ユーザーが検索エンジンからWebサイトにアクセスし、一度離脱した後に改めて検索するキーワードのことです。
最初の検索で解決できなかった課題や、新たに生まれた疑問が浮き彫りになるため、把握すればキーワードを選定しやすくなります。
また、Googleでは検索結果から一度Webサイトにアクセスし、ブラウザバックした際に表示されることもあります。
しかし、表示されないことも多いため、調査には再検索ワード調査ツールを使うのがおすすめです。
GetKeywordを使えば、無料で多くの再検索ワードを抽出できるため、試してみてください。
共起語
共起語は、対策キーワードを含む文章や、その周辺に頻繁に使用されている単語のことです。
たとえば対策キーワードが「SEO対策」の場合、「内部対策」「外部対策」「Google」などが共起語にあたります。
競合コンテンツの共起語を分析すれば、ユーザーニーズを把握しやすくなるため、コンテンツの内容を考えるのに役立ちます。
共起語は、ラッコキーワードを使って一括で抽出することが可能です。
ただし、共起語は、コンテンツの文章量が多くなるほど出現する単語の数が増える傾向にあるため、慎重に精査する必要があります。
対策キーワードとの関連性を意識しながら、有効な共起語を洗い出しましょう。
SEOキーワードを選定する具体的な手順
SEOキーワードに関する知識が身についたところで、実際に選定を行います。
キーワード選びはハードルが高そうに感じますが、正しい手順で実行すれば難しくありません。
以下で、事前準備のやり方から実際のキーワード選定の方法まで、丁寧に解説するのでぜひ一緒にやってみてください。
事前準備
キーワード選定では、大量のキーワードを洗い出すため、事前準備を行っていないと、精査がしにくくなります。
選定作業を効率的かつ正確に行うためにも、下記3つの事前準備を丁寧に行うことが大切です。
- コンテンツの目的・成果の明確化
- ターゲット(ペルソナ)の設定と検索意図の把握
- 3C分析(Customer/Competitor/Company)
それぞれ詳しく解説します。
コンテンツの目的・成果の明確化
最初に、作成するコンテンツの目的やSEO対策で求める成果を明確にします。
目的や成果とは、具体的には下記のようなものです。
- 集客
- 認知度の向上
- 売上の拡大
たとえば自社で提供している「SEOコンサルサービス」に対する問い合わせ数の向上を目的としているとします。
この場合、ただSEOに関する情報を発信するだけでは不十分です。
SEO対策を依頼するユーザーの本質的な課題は、売上の低下やWeb集客の弱さなどが考えられます。
そのため、事業そのものの方針を示したり、課題解決を促すコンテンツを作成し、自社サービスを訴求する必要があります。
目的に応じて選定すべきキーワードが変わるため、必ず明確にしておきましょう。
ターゲット(ペルソナ)の設定と検索意図の把握
ターゲットとペルソナを設定することで、ユーザーの検索意図を把握しやすくなります。
それぞれの概要を表にまとめました。
ターゲット | 自社のサービスを訴求するメインのユーザー層 |
ペルソナ | ターゲットの内、自社のサービスを利用する典型的なユーザー像 |
ペルソナを明確にすれば、ターゲットが抱えている悩みやCVに至るまでの行動(カスタマージャーニー)を掴みやすくなります。
たとえば「SEOコンサルサービス」の提供を目的としている場合、下記のような項目を設定し、見込み顧客の具体的な人物像を明確にします。
- 年齢
- 性別
- 職業
- 役職
- 趣味
- 悩み
ペルソナ設定では、できる限り現実的な人物像を設定することが大切です。
既存顧客の声や、問い合わせしてきたユーザーの行動パターンなどを分析し、適切に設定しましょう。
3C分析(Customer/Competitor/Company)
3Cとは、下記3つの言葉の頭文字を取った言葉で、マーケティング施策を考える際に使用するフレームワークの1つです。
- Customer(顧客)
- Competitor(競合)
- Company(自社)
キーワード選定では、顧客が抱えている悩みやニーズや、競合が成功している要因を把握することが不可欠です。
3C分析を行えば、それらに加え、自社の強みなども洗い出せるため、質の高いキーワード選定ができるようになります。
3C分析を怠ると、的外れなキーワードを選定する、適切なペルソナを設定できないなどの不都合が起こるため、必ず行いましょう。
SEOキーワード選定
事前準備が整ったら、いよいよキーワード選定に入ります。
キーワード選定は、以下のステップで進めていきます。
- メインキーワードを決める
- 関連キーワードを調べる
- キーワードをグループ化する
- 検索ボリュームからキーワードを精査する
- 競合サイトを分析する
- SEOキーワードを選定する
- PDCAサイクルによる定期的な見直し
長いですが、この記事を見ながらやれば簡単です。
以下で詳しく説明するため、早速取り掛かってみましょう。
STEP1 メインキーワードを決める
まずは、SEO対策の軸となるメインの対策キーワードを決定します。
訴求したいサービス・商品そのものを、すぐに連想できるキーワードを選びましょう。
ここで重要なのは、連想するまでに段階を踏まなければならない、抽象的なキーワードを割けることです。
また、検索数が少なすぎるキーワードを選定しても成果につながりません。
ターゲットのニーズと、自社の目的を照らし合わせ、わかりやすく検索ボリュームが大きいキーワードを選びましょう。
STEP2 関連キーワードを調べる
関連キーワードは、メインキーワードと関連性が高い、もしくは連想されるキーワードのことです。
世界中のユーザーの検索行動に基づいて、Googleのアルゴリズムによって自動的に表示されます。
関連キーワードには、ユーザーニーズが頻繁に検索しているキーワードが選ばれるため、ターゲットが興味関心を把握するのに役立ちます。
サジェストキーワードと似ていますが、閲覧履歴などユーザー固有の情報が関連キーワードには反映されません。
そのため、ユーザーニーズをより正確に把握可能です。
関連キーワードは、メインキーワードをGoogleで検索すると、結果画面の下部に表示されます。
また、キーワード選定ツールで調査する方法もあります。
大量の関連キーワードを効率的に取得できるため便利です。
STEP3 キーワードをグループ化する
キーワードのグループ化とは、関連性の高いキーワードをまとめることです。
グループ化すると、ユーザーの検索意図に沿った網羅性の高いコンテンツを制作できます。
記事の情報量が多くなるため、専門性の向上につながり、検索エンジンから評価も得やすくなります。
下記のようなキーワードの中から、自社の商材やサービスに適したものを精査し、グルーピングしましょう。
- サジェストキーワード
- 関連キーワード
- 競合ページの対策キーワード
STEP4 検索ボリュームからキーワードを精査する
検索ボリュームが多いキーワードで上位表示できれば、多くのユーザーに検索されます。
そのため、キーワード選定は検索ボリュームに基づいて行うことが大切です。
検索ボリュームは、Googleキーワードプランナーなどのツールで調査できます。
数値がわかったら、下記2点を意識してキーワードを精査します。
- 検索意図が重複しているキーワードはボリュームが多い方を優先する
- 検索ボリュームが「0」のキーワードは除外する
その際、ボリュームが少しでもあるキーワードは除外しないように注意してください。
検索ボリュームが100以下のキーワードは、検索数が少ないもののニーズが明確です。
CVにつながりやすい重要なキーワードであるため、漏れなく選定しましょう。
STEP5 競合サイトを分析する
競合サイト分析のおもな目的は、下記の3つです。
- ユーザーのニーズを理解する
- 競合サイトと差別化するためのヒントを得る
- 自社サイトに不足している情報を明確にする
検索結果で上位に表示されているサイトは、ユーザーニーズを満たしている可能性が高いです。
したがって、対策の候補となるキーワードで検索を行い、上位表位に表示されているサイトを洗い出しましょう。
専用のツールを利用して、下記のような項目を調査すれば、キーワード選定の精度を高められます。
- 想定流入数
- 流入キーワード
- 検索順位
- 流入経路
- 被リンクの数・参照元
STEP6 SEOキーワードを選定する
これまでに調査した内容をもとに、作成する記事毎にSEOキーワードを決定します。
検索ボリュームや競合のデータなど、客観的なデータも参照することで、選定の精度が上がっているはずです。
また、作成するコンテンツ同士で関連性が高いキーワードを選べば、コンテンツ内に内部リンクを設置できます。
検索エンジンやユーザーがWebサイト内を回遊しやすくなり、専門性もアピールできます。
STEP7 PDCAサイクルによる定期的な見直し
SEOにおけるPDCAサイクルは、下記のように回します。
Plan | キーワード・コンテンツの内容の決定 |
Do | コンテンツの作成・公開 |
Check | 効果検証・アクセス解析 |
Action | 改善策の検討・実行 |
SEO対策では、継続的な施策の実行や分析・改善作業が大切です。
そのため、PlanとDoだけ実行しても成果は得られません。
適宜Checkを行い、施策の効果やコンテンツの現状を明確にし、結果に合わせた改善策を講じる必要があります。
継続してPDCAを回し続けられれば、徐々に成果につながっていきます。
SEOキーワード選定のコツ
SEOキーワード選定の失敗を防ぐには、正しい手順を守ることに加えてコツがあります。
意識すれば、キーワード選定の精度を高められるため、理解したうえで取り掛かることをおすすめします。
以下で詳しく解説していくため、必ず理解しておきましょう。
ミドル・ロングテールキーワードから対策する
ビッグキーワードは、多くの競合が1位を獲得するために鎬を削っています。
したがって、Webサイトの専門性やドメインパワーなどが育っていないWebサイトが上位を獲得するのは、現実的ではありません。
比較的上位表示が簡単なミドルキーワードやロングテールキーワードから対策を始めるのがおすすめです。
検索ボリュームや競合サイトサイトを調査しながら、ユーザーニーズを満たすコンテンツを作成していけば着実に成果を伸ばせます。
Webサイトが育っていけば、将来的にビッグキーワードでの対策も可能になるでしょう。
顕在キーワードから狙う
キーワードは、ユーザーの状況に応じて下記2つに分類できます。
潜在キーワード | 悩みや目的が明確化されていない |
顕在キーワード | 解決したい悩みや目的が明確化されている |
顕在キーワードから対策を行えば、CVに近いユーザーを集客できるため、効率的に成果を上げられます。
その分競争率も激しいですが、ミドル・ロングテールキーワードから対策すれば、比較的楽に対策が可能です。
顕在キーワードは、下記のような方法で見つけ出せるため、調査してみましょう。
- Googleサジェスト・関連キーワード
- 競合サイトのタイトルや記事内容
CTR(クリック率)からアクセス数を算出する
CTRとは、検索結果に表示された回数に対して、ユーザーがクリックした割合のことで、下記の方法で算出します。
CTR = クリック数 ÷ 検索結果に表示された回数×100
一般的に、検索順位に比例してCTRも上昇します。
下記は、3位以内に表示された際のCTRの目安です。
順位 | クリック率 |
1位 | 39.8% |
2位 | 18.7% |
3位 | 10.2% |
参考:Google Click-Through Rates (CTRs) by Ranking Position in 2025|First Page Sage
CTRの目安を用いて、下記の計算式でコンテンツが上位表示された際のアクセス数も予測できます。
アクセス数の予測 = 検索ボリューム × CTRの目安
またCTRが向上すれば、検索順位が上がらなくても流入数を増やせます。
下記の施策が効果的なため、実行してみましょう。
- タイトル・メタディスクリプションの調整
- 構造化データの実装(リッチスニペットの表示)
- ファビコンの変更
- 定期的な更新
キーワード毎の受注単価も考慮して選ぶ
サービスや商品毎に単価が異なる場合、キーワード毎の受注単価も必ず考慮しましょう。
SEO対策の目的は、受注を得るための集客です。
仮に検索ボリュームが小さいキーワードであっても、受注単価が高ければ、利益を得やすくなります。
特に、競合が力を入れていないキーワードで、自社が受注単価の高い商材のCVを得られるのであれば、優先して対策すべきです。
受注単価次第で得られる成果も変わるため、検索ボリュームや競合性と照合しながら、キーワードを選定しましょう。
ベンチマークするサイトを決めておく
競合サイトが上位表示しているキーワードは、自社にとっても重要である可能性が高いです。
そのため、ベンチマークサイトを決定し、分析することでキーワード選定の効率を上げられます。
ベンチマークサイトを選ぶ際は、SEO対策に力を入れているWebサイトを選びましょう。
集客チャネルが異なるサイトを選定しても、キーワード選定には役立たないことが多いためです。
ベンチマークが決まったら、下記のポイントを分析することで、有益なキーワードを洗い出せます。
- 流入キーワード
- CTR
- Webサイト構造
- コンテンツの内容
YMYLを意識する
YMYLとは、「Your Money or Your Life」の略語で、「人生や将来に大きな影響を与える可能性があるトピック」のことです。
検索品質評価ガイドラインにてGoogleが定義しており、医療や健康、金融などの情報が該当します。
YMYL領域では、特に厳しい評価基準が設けられているため、通常よりも対策の難易度が高いです。
権威性や信頼性の高いWebサイトが上位表示されるため、新規参入Webサイトが上位表示できる可能性は限りなく低いです。
たとえば、医療関連のキーワードでは、病院や官公庁以外のWebサイトが検索結果のほとんどを占めます。
安易に参入するのは避けるべきですが、もし対策する場合は検索結果を確認し、上位表示の見込みがあるキーワードを選定しましょう。
SEOキーワードを選定する際の注意点
SEOキーワードの選定を成功させるには、注意点を理解しておくことが大切です。
7つに分けて詳細に解説していくので、必ず理解しておきましょう。
ユーザーの認知レベルを考慮する
キーワードは、ユーザーの認知レベルに合わせて選ぶことが大切です。
たとえば「スマホ」を買いたいと思っているユーザーは、「スマホ おすすめ」などのキーワードで検索し、機種を選ぼうとするでしょう。
購入する機種が決まったら、「スマホ おすすめ キャリア」などのキーワードで再度検索し、具体的な購入方法を検討する可能性が高いです。
上記のように、ユーザーの認知レベルによって、検索するキーワードは変わります。
認知レベルを考慮してキーワードを選定すれば、ターゲットの検索意図に沿ったコンテンツを作成できるようになります。
検索ボリュームを使い分ける
ビッグキーワードやミドルキーワードでの上位表示は、流入を多く獲得できる反面、競合サイトも狙っています。
そのため上位化が難しく、成果を得るまでに時間がかかります。
一方、ロングテールキーワードは比較的上位化しやすいものの、大量の流入獲得は難しいです。
検索ボリュームによって上位化の難易度やメリットは異なるため、1つのキーワードのみに注力するのは好ましくありません。
そのため検索ボリュームを理解したうえで、3つのキーワードをバランスよく選び、コンテンツを作成することが大切です。
このように、戦略的にコンテンツ制作を行うことをトピッククラスターモデルと呼ぶため、参考にしてみてください。
1つの記事に複数のキーワードをつめこまない
検索エンジンが上位に表示させるのは、ユーザーの検索意図と関連性が高いと判断されたコンテンツのみです。
関連性を高めるには、1つの記事で扱うキーワードを1つに絞ることが大切です。
たとえば「SEO とは」で対策する場合、紹介するポイントを「SEOとは何か」に絞ってコンテンツを作成しましょう。
1つの記事で複数のキーワードを対策しようとすると、検索エンジンが意図を汲み取りにくくなります。
上位表示が現実的ではなくなるため、ユーザーのニーズを明確化し、ピンポイントで訴求できるコンテンツを作成することが大切です。
キーワードカニバリゼーションに気を付ける
キーワードカニバリゼーションとは、同一ドメインのWebサイト内で、記事の内容や対策キーワードが重複することです。
キーワードカニバリゼーションが生じると、下記3つの不都合が起こりやすくなります。
- クリック数の分散
- SEO評価の分散
- CV(お問い合わせや資料請求)の機会損失
検索結果に自社のコンテンツが複数表示されることで、記事毎のクリック率や流入数の低下につながります。
SEO評価が分散し、上位化が難しくなるため注意が必要です。
また、CVRが低い記事が上位表示されてしまうと、CVを獲得しにくくなります。
機会損失を起こさないためにも、検索意図が重複しているキーワードがないか、注意深く確認しましょう。
公開後に分析と改善を欠かさない
記事の公開後は、定期的にGoogleサーチコンソールを確認し、記事毎のパフォーマンスを調査しましょう。
下記のような指標を確認し、思うような効果が得られていない場合はリライトで改善を図ることが大切です。
- 検索順位
- CTR
データに基づいて対策キーワードやコンテンツの内容を調整すれば、上位表示や流入数の増加が見込めます。
また、改善後の数値の変化も計測することで、社内にノウハウも溜まっていきます。
キーワード選定は継続的に行う
大量のキーワードを選定しても、コンテンツ作成を進めていけば、必ず枯渇します。
また、トレンドや市場の変化に応じて、新たな対策キーワードが表れることもあります。
そのため、キーワード選定は定期的に行い、見直しや追加選定を行いましょう。
その際、最初に選定したキーワードを整理しておくことが大切です。
煩雑なまま作業を行うと、カニバリゼーションなどのトラブルが起こるため注意してください。
検索順位は定期的に追っておく
コンテンツを作成したら、最低でも3ヶ月に1回は、Googleサーチコンソールなどで順位を確認して記録しましょう。
検索順位の上位化には、ある程度の時間がかかります。
しかし、数ヶ月順位が上がらないままの場合、コンテンツの品質が低いと判断されている可能性があります。
そのため、リライトや新規の記事制作などの対策が必要です。
定期的に順位を計測をして変動を見ながら、適宜改善を講じましょう。
SEOキーワードを選定する際に役立つツール
SEOキーワードの選定は、ツールを使うと効率化できます。
役立つツールを無料と有料に分けて紹介していきます。
無料ツールと有料ツールの違い
それぞれのツールのメリットは下記のとおりです。
無料ツール | 誰でも手軽に利用できる |
有料ツール | 無料ツールよりも高度な分析ができる |
SEO対策の進行状況や分析したい内容に応じて選べば、適切なツールを利用できます。
無料ツール
下記9つの無料ツールを紹介していきます。
- Googleサーチコンソール
- Googleトレンド
- Googleキーワードプランナー
- GetKeyword
- SEOチェキ!
- Yahoo!知恵袋
- ラッコキーワード(有料プランあり)
- Ubersuggest(有料プランあり)
- Keyword Tool(有料プランあり)
Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールは、Google検索結果におけるWebサイトのパフォーマンスを分析できるツールです。
自社のWebサイトに流入する前のユーザーの動きが数値化されているため、キーワード選定や改善施策の立案に役立ちます。
Googleサーチコンソールでは、下記の項目を確認できます。
- 検索パフォーマンスの確認
- Webページの読み込み速度の確認
- Googleへインデックス登録の依頼や削除
- セキュリティの問題点のチェック など
検索パフォーマンスの確認では、掲載順位・表示回数・クリック数・クリック率など、キーワード選定に役立つ情報を確認可能です。
SEO対策を行ううえで欠かせないツールなので、必ず利用しましょう。
Googleトレンド
参照:Googleトレンド
Googleトレンドは、キーワードの検索回数やトレンドを分析できるツールです。
世界中の検索トレンドを、リアルタイムで把握できるため、速報系のキーワードを選定する際に、特に役立ちます。
Googleトレンドでは、下記のような情報を得られます。
- 選定キーワードの検索ボリュームの検索
- 過去24時間のトレンドワード
- 過去のトレンドワードのランキングチェック など
過去の検索ボリュームの推移も確認できるため、季節性のあるキーワードを対策する際にも有用なツールです。
Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーは、キーワードの需要を調査することに特化したツールです。
Google広告のアカウントを持っていれば無料で利用できます。
Googleキーワードプランナーでは、下記の項目を確認可能です。
- 選定したキーワードの検索ボリューム
- 関連キーワード
- キーワードの競合性 など
競合性は、Google広告を出稿した際の数値であるためあくまで目安ですが、キーワード選定の参考材料としては十分です。
検索ボリュームについては、Google広告に出稿していないと「10〜100」などの概算値が表示されるため、注意しましょう。
GetKeyword
参照:GetKeyword
GetKeywordは、見込み顧客の検索キーワードを調べて、正確なキーワード選定をしてくれるツールです。
多機能が売りのツールで、月10〜40回まで無料で下記のような作業を行えます。
- サジェストキーワードの抽出
- 検索ボリュームの調査
- キーワードの再検索ワードの抽出
- 検索数の増減率の調査
- キーワード毎の記事構成の提案 など
また、CPC広告のクリック単価も抽出できるため、SEO対策と広告を2軸で展開していく際にもおすすめです。
有料会員になればより多くの機能が解放されるため、無料から利用し、必要に応じてプランアップする使い方もおすすめです。
SEOチェキ!
参照:SEOチェキ!
SEOチェキは、自社のWebサイトのSEOを総合的に判断してくれるツールです。
ブラウザ上で気軽に利用でき、下記のようなデータを確認できます。
- 検索順位
- ページのインデックス数
- メタタグの情報
- 発リンク数
- キーワードの出現頻度 など
URLを入力するだけで調査ができるため、競合サイトの分析にも使えます。
自社・競合のSEO状況を把握し、問題点を洗い出すことが可能です。
詳細な分析は難しいですが、簡易的な情報を早く得たい時に向いているツールです。
Yahoo!知恵袋
参照:Yahoo!知恵袋
Yahoo!知恵袋は、読者の具体的な悩みを解決できるWebサービスです。
検索欄にキーワードを入力すると、関連するトピックが表示されます。
SEOツールではないですが、検索ニーズやユーザーの課題が可視化されているため、キーワード選定に役立てられます。
また、自身が疑問に思っていることを質問すれば、多くの利用者から回答を得ることが可能です。
SEOキーワードの選定はもちろん、戦略策定の市場調査にも有用なサービスです。
ラッコキーワード(有料プランあり)
参照:ラッコキーワード
ラッコキーワードは、検索エンジンで検索するキーワードの、下記のような情報を抽出してくれるツールです。
- サジェストキーワード
- 関連キーワード
- 共起語
- 周辺語
- 類語
- 検索ボリューム など
対策キーワードに関するあらゆる情報が得られるため、キーワード選定の効率が大幅に向上します。
Yahoo!やBingなど、Google以外の検索エンジンの情報も抽出できるため、包括的なSEO対策に役立ちます。
また、上位サイトの見出し抽出など、コンテンツ作成に有用な情報を抽出することも可能です。
キーワード選定からコンテンツ作成までスムーズに行えるため、一度利用してみましょう。
Ubersuggest(有料プランあり)
参照:Ubersuggest
Ubersuggestは、キーワードやドメインの評価を調査できるツールです。
下記のような項目を確認できます。
- 関連キーワードの抽出
- 検索ボリュームやSEO難易度の検索
- 流入しているキーワードの検索
- 月間ユーザー数
- 被リンクデータ など
Web上で使え、URLを入力するだけで計測が始まるため、競合サイトの分析も可能です。
手軽に詳細な情報を取得できるため、1度利用してみるのをおすすめします。
ただし、無料で利用できるのは7日間のお試し期間だけなので、タイミングを考えて利用しましょう。
Keyword Tool(有料プランあり)
参照:Keyword Tool
Keyword Toolは、キーワードの競合性や検索ボリュームを調べられるツールです。
具体的には、下記のような作業を行えます。
- 選定したキーワードの検索Volの把握
- 関連キーワードの抽出
- 上位表示の難易度調査 など
Googleのデータを活用して関連キーワードを抽出してくれるため、精度の高い調査が可能です。
無料版では、キーワードの獲得数が750件までと制限がありますが、小規模なWebサイトであれば十分なデータが得られます。
プランアップすれば制限も解放されるため、Webサイトの成長に合わせて柔軟な使い方ができるツールです。
有料ツール
下記4つの有料ツールを紹介していきます。
- Keywordmap
- Ahrefs(エイチレフス)
- Semrush
- ミエルカSEO
Keywordmap
参照:Keywordmap
Keywordmapは、SEOやコンテンツマーケティングの調査・分析を支援するツールです。
下記のような機能を備えており、SEO対策をワンストップで効率化できます。
- 競合サイト・市場の分析
- キーワード調査
- コンテンツ制作支援
- 検索順位測定
特に競合分析に強みを持っており、競合サイトの流入獲得キーワードやコンテンツをスピーディーに抽出できます。
キーワード選定からコンテンツ制作、分析・改善まで、作業毎に必要な機能が網羅されているため、導入すればリソースを大幅に削減できます。
費用についてはWeb上に記載がないため、気になる方は問い合わせてみましょう。
Ahrefs(エイチレフス)
参照:Ahrefs
Ahrefsは、ドメインやURL単位でWebサイトのSEO調査ができるツールです。
被リンク調査に特に強みを持っているツールで、URLを入力するだけで被リンク数や参照元などを確認できます。
また、キーワード毎の検索ボリュームや、対策難易度の指標も確認できます。
AIによるコンテンツ制作アシスト機能もついているなど、競合調査からコンテンツ作成までワンストップで効率化可能です。
4つのプランが用意されているため、導入する際は自社に合うものを選択しましょう。
ライト | 19,900円/月(税抜) |
スタンダード | 38,400円/月(税抜) |
アドバンスド | 68,900円/月(税抜) |
エンタープライズ | 要問い合わせ |
Semrush
参照:Semrush
Semrushは、さまざまなWebサイトのトラフィックを分析できるツールです。
自然検索の分析はもちろん、被リンク状況や登録したWebサイトの順位変動など、SEO対策に必要な情報を網羅的に確認できます。
Webサイトを登録すれば、自動でトラッキングしてくれるため、サイトに不具合が起きた、順位が急落したなどのトラブルにすぐ気付けます。
MEOやSNSに関する情報も分析できるため、コンテンツマーケティングを包括的に行っている方におすすめのツールです。
料金プランは3つ用意されているため、状況に合わせて選択しましょう。
Proプラン | $139.95/月(税抜) |
Guruプラン | $249.95/月 |
Businessプラン | $499.95/月 |
ミエルカSEO
参照:ミエルカSEO
ミエルカSEOは、SEOパフォーマンスの計測や、検索意図の可視化などが行えるツールです。
下記のような作業に必要なデータを調べられるため、キーワード選定はもちろん、コンテンツの作成からアクセス解析まで精度を高められます。
- キーワード戦略策定
- 競合サイト分析
- コンテンツ制作
- 効果検証・レポート・施策管理
項目毎に機能が細分化されているため、より詳細な調査が可能です。
競合分析に必要な下記の機能も搭載されており、効果の高いキーワードを効率的に選定できます。
- 競合流入キーワード分析
- 競合検索順位分析
- 競合タイトル/見出し分析
また、導入社向けの無料セミナーも開催されていることから、自社にSEOのノウハウを蓄積できます。
Web上に料金の記載がないため、気になる方は問い合わせてみましょう。
SEOキーワードの入れ方
コンテンツを作成する際、キーワードの入れ方にも気を配る必要があります。
キーワードは多く盛り込まれていればよいというわけではなく、必要な箇所に自然な文脈で設定することが大切です。
SEOキーワードを挿入するべき場所と、それぞれの詳細を解説します。
タイトルに入れる
コンテンツのタイトルは、検索エンジンに内容を伝える重要な役割を持ちます。
タイトルにSEOキーワードを盛り込めば、検索エンジンに対策したいキーワードが伝わり、上位化しやすくなります。
以下を守りながら、自然な文脈でタイトルにキーワードを挿入しましょう。
- 文字数を30文字前後にする
- クリックしたくなるようなテキストが入っているか
ディスクリプションに入れる
コンテンツのディスクリプションは、上位表示に直接的な関係はないといわれています。
しかし、SEOキーワードが挿入されていれば、ユーザーの興味を引くきっかけになります。
CTRが向上するため、下記のポイントを押さえながら必ず設定しておきましょう。
- 文字数は100文字前後にする
- コンテンツの要約になる文章を作る
見出しに入れる
コンテンツの見出しにSEOキーワードを含めることで、検索エンジンが内容を理解する助けになります。
特にh2タグは、タイトルの代わりに検索結果に表示されることもあるため、意識して設定することが大切です。
ただし、すべての見出しにSEOキーワードを含める必要はありません。
半分以上の見出しにキーワードを入れるとよいといわれているため、全体のバランスを見ながら盛り込みましょう。
本文に入れる
本文にもキーワードを含めることで、検索エンジンに意図が伝わりやすくなります。
しかし、自然な文章を作るほうが重要度は高いため、不自然にならないようにキーワードを盛り込むことが大切です。
世の中には「本文のキーワード比率は3~5%が理想的」とする意見もあります。
読みやすさとわかりやすさを維持したまま、自然に含めるようにしましょう。
キーワード選定に迷ったときの対策
ここまでで説明した方法は、自社のみで行うとすると多大なリソースがかかります。
また、経験や知識が求められる作業も多いため、簡単ではありません。
「内製リソースがない」「作業が行き詰まった……」などの悩みに直面した場合は、プロに依頼するのがおすすめです。
Rank-Questの事例紹介
キーワード選定をSEOのプロに依頼することで、「実際にどれくらいの成果が得られるんだろう?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
今回はその一例として、キーワード選定からコンテンツ作成までお任せいただいたRank-Questの事例をご紹介します。
ご依頼をいただいたのは、子供向けダンススクールを営む、リディアダンスアカデミー様です。
“3歳から学べる”をコンセプトに、来店型のスクールを運営されています。
来店型のビジネスは、商圏エリアを意識した対策が必要になるため、「地域名 × ダンス」のキーワードを中心に選定させていただきました。
選定したキーワードを上位化するために下記の施策を講じ、Webサイト全体のSEO評価向上を狙いました。
- ペルソナ・カスタマージャーニー作成
- 既存ページのソースコードの修正
- キーワードを対策するための新規ページ作成
- 重要対策ページへのコンテンツ追加・改修
- 対策キーワードを含有したアンカーテキストの設置
- スマホユーザー向けのCTAを設置
- Googleサーチコンソールで上位クエリのコンテンツにCTAボタンを挿入
結果、ご依頼前は3,000/月だったWebサイトへのアクセス数が徐々に増加し、2年間で下記のような成果を得られました。
- アクセス数が50,000/月に増加
- CV(無料体験の予約)数が依頼前と比較して100件/月以上増加
Rank-Questにご依頼いただければ、キーワード選定をはじめとしたSEO対策を丸投げできます。
ご相談は無料ですので、お気軽にご相談ください。
FAQ(よくある質問)
SEOキーワードの選定でよくある質問に回答します。

Q.SEOキーワードを選ぶ方法は?

A.メインキーワードを決定し、関連キーワードや検索ボリュームに基づいて決定しましょう。また、競合の状況やキーワード毎の売上単価なども考慮することが大切です。

Q.記事のなかにキーワードはどれくらい入れるべき?

A.記事に盛り込むキーワードの量に、明確な決まりはありません。タイトル・ディスクリプション・見出し・本文に自然な文章で挿入しましょう。

Q.競合サイトのキーワードはどのように調査できますか?

A.競合サイトのキーワードは、SEOツールを利用して調査します。無料で使えるものもあるため、必要な機能がついているツールを導入してみましょう。

Q.ツールはどのように選べばよい?

A.ツール毎に機能が異なるため、目的に応じて選択することが大切です。また、無料・有料のツールがあるため、費用感なども考慮して選びましょう。

Q.キーワードって漢字とひらがな、大文字と小文字とかで結果は違う?

A.意味が変わらない単語については、検索エンジンが意図を汲み取ってくれるため、結果が変わることは少ないです。ただし、送り仮名の違いや、カタカナとひらがなで意味が変わる単語については、検索結果が変わることがあります。
まとめ
今回はSEOキーワードの選定方法や、選定する際に役立つツールをご紹介しました。
オウンドメディアで流入を得るためには、適切なキーワード選びをはじめとするSEO対策が不可欠です。
そしてキーワードを選ぶ際は、専用のツールを大いに活用するのがおすすめです。
ただし自社だけでSEO対策を行う場合、ある程度の専門知識が必要となり、大幅なリソースがとられてしまいます。
したがって、「自社だけで十分なSEO対策ができるかな……?」と不安な方は、SEO対策のプロに外注するのも一つの方法です。
Rank-Questは、SEO対策で重要なキーワード選びから記事の執筆・入稿まで、ワンストップで対応いたします。
ぜひ取引実績4,300社超えのRank-Questに、貴社のSEO対策をお任せください!