
「ページネーションのSEO効果や設定方法について知りたい」
このようにお考えではありませんか?
情報量が多くなったときはページネーションの導入がおすすめです。今回は、ページネーションの概要や実装方法についてご紹介します。
SEOに効果的なページネーションの設置方法が知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ページネーションの役割とSEO効果
ページネーションを理解するうえで、まずは以下の役割やSEO効果について把握しましょう。
- ページを分割する機能を持つ
- ユーザビリティが向上する
- クローラーが回遊しやすくなる
それぞれ解説します。
ページを分割する機能を持つ
ページネーションとは、丁付けやページ割りを意味する言葉です。Webページの内容が多く、スクロールに時間がかかるようなページを分割する機能を持ちます。情報量が多いコンテンツを掲載した際、すべての内容を1ページに収めようとすると、読み込みに時間がかかります。
そこでページネーションを設置し、適当な長さに区切ってページを割り振ることで、読み込み時間を短縮できるのです。
ユーザビリティが向上する
ページネーションはユーザビリティの向上にもつながります。
例えばECサイトの商品リストのような、データベース形式のページがあるとします。すべての商品を1ページに表示させた場合、読み込み時間が増えてしまうでしょう。また、ユーザーが欲しい商品を探すのに時間がかかり、ユーザビリティも低下します。
ページネーションを設置すれば、一度に目にする情報量が減るため、ユーザーの利便性向上に役立つのです。
クローラーが回遊しやすくなる
検索エンジンが検索結果に表示させるための処理をおこなう際、クローラーがWebサイトを巡回して調査します。その際、ページネーションが設置されているとスムーズに回遊でき、ページの表示場所や内容を正しく伝えられるのです。
Webサイトの価値を評価してもらうためには、適切にページネーションを設置することが有効です。
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ページネーションの重要性
複数に分割されたページを1・2・3と数字を割り振って順番に表示させることで、ユーザーと検索エンジンにページ同士の関連性を伝えられます。
正しくマークアップされていない場合、分割したページ同士の関連性が認識されず、検索エンジンの評価を下げる可能性があります。また情報量が多く読み込みに時間がかかると、ユーザーも離脱するでしょう。
ただし、すべてのコンテンツにページネーションを設置すればよいわけではありません。情報量が少なく短いページなのに細かく分割されていると、ユーザーがページを移動する手間が増えるためです。
あくまでも読み込みがスムーズにいかないときや、情報量が多くスクロールに時間がかかる場合などに、適度な長さに区切ることが大切です。
SEOに効果的なページネーションの実装方法
Webサイトにページネーションを設置する方法を紹介します。
- WordPressの実装方法
- jQueryの実装方法
- HTMLとCSSの実装方法
- JavaScriptの実装方法
自社サイトに合った方法を選択してみてください。
WordPressの実装方法
WordPressの実装方法は、下記の2通りです。
- プラグインでWordPressに組み込む
- PHPを編集してページネーションを自作する
プラグインを導入すれば、数分でページネーションの設定が完了します。プログラミングの知識がない場合や、手軽に設置したいときは、プラグインを導入するとよいでしょう。
しかし、独自の仕様がありカスタマイズ性が低く、サイトが重くなる可能性も。PHP言語でページネーションを自作すれば、自由に配置やデザインを決められます。お好みの方法で実装してみましょう。
jQueryの実装方法
JavaScriptでできることを簡単に書けるよう設計したものがjQueryです。jQueryを用いる場合、コードの記述とプラグインを使う方法があります。
プラグインにはページネーションを設定するための機能やオプションが備わっているため、手軽に実装できます。プラグインを使って実装する手順は以下のとおりです。
- ページネーションプラグインをダウンロード
- HTMLにjQueryを書き込む
- CSSでデザインを整える
カスタマイズ性は下がりますが、プラグインを使えばコードを記述するよりも工数を少なくできます。
HTMLとCSSの実装方法
HTMLとCSSを使ったページネーションにはさまざまな実装方法がありますが、内部リンクをリスト化して横並びにする方法が簡単です。
HTMLだけでは見栄えが整わないため、CSSでデザインすれば完成となります。デザインの種類ごとにCSSのテンプレートを公開しているサイトも豊富にあるため、参考にしながら作成するとよいでしょう。
また、ページネーションを実装する際にマークアップする「rel=”next”」と「rel=”prev”」は、Googleからのサポートが終了しています。
ただし、Bingのような検索エンジンではサポートされているため、設定が全く不要というわけではありません。Bingからの流入が見込めるのであれば、「rel=”next”」と「rel=”prev”」を用いて構成するのがおすすめです。
JavaScriptの実装方法
jQueryのようなライブラリを使わず、JabaScriptで実装することも可能です。ページネーションの実装は、以下の手順で行います。
- ページネーションドメインの作成
- データベースを検索するリポジトリの追加
- コントローラのメソッドの追加
- ページネーションを行うためのタグをHTMLで作成
- CSSのコーディング
JavaScriptは動的な処理が得意で、HTMLとCSSのみで実装するよりも自由度の高い方法です。ページネーションにこだわりたい場合は、JavaScriptを使って設置するとよいでしょう。
ページネーションを設定する時の注意点
ページネーションを設定する際、注意しておきたいポイントがあります。
- HTMLのheadタグ内に完全URLで記述する
- 「noindex」や「nofollow」を使わない
- UIデザインを考えて設置する
注意点を踏まえて、ページネーションを実装しましょう。
HTMLのheadタグ内に完全URLで記述する
ページネーションを設定する際、HTMLのheadタグ内に正しく記述することが大切です。また、相対URLではなく完全URLで記述しましょう。
次のようにhttpやhttpから始まるものが完全URL、そうでないものが相対URLです。
絶対URLの例:https://example.com 相対URLの例://example.com |
相対URLでも設定可能ですが、ページ同士の関連性を認識してもらえなくなる可能性があります。
noindexやnofollowを使わない
分割したページに、noindexやnofollowを使ってはいけません。ページネーションは、複数のページをひとつながりであることを伝える機能です。
noindexやnofollowを設定すると、クローラーがページを認識できなくなり、SEOに悪影響をもたらします。ページ同士の関連を伝えるためにも、上記のメタタグを使わないようにしましょう。
UIデザインを考えて設置する
ページネーションを設置する際、UIデザインを意識することも重要です。UIデザインとは、ユーザーがWebサイトやアプリを快適に使うための設計のことを指します。
ページネーションはナビゲーションする役割を持つため、今いるページをすぐ認識できる形にすることが重要です。また誤クリックを防ぐためにも、余裕のある大きさのボタンを設置するとよいでしょう。
まとめ:SEOに最適なページネーションを設定しよう
ページネーションを設置することで、ユーザビリティの向上やSEO効果につながります。ユーザーの使いやすさを考えることで、Webサイトの評価も向上するでしょう。
ただしページネーション実装の際は、クローラーがページを正しく認識できるようにURLやタグを正しく記載しなければなりません。
記事で紹介した方法や注意点を参考に、自社に最適なページネーションを設置してみてください。
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