コンテンツ品質がSEOに影響するかどうか、気になる方も多いでしょう。結論から言えば、Googleの基準を満たさない低品質コンテンツはSEOに影響します。
とはいえ、具体的にどのようなものが低品質コンテンツに該当するのか、理解しきれていない方もいるでしょう。
そこで本記事ではコンテンツ品質について、SEOへの影響や見分け方、低品質コンテンツの対処法などを解説します。低品質コンテンツが原因でサイト運営に失敗したくない方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
コンテンツ品質とは?
SEO対策では、Googleが定める検索品質評価ガイドラインに沿ったコンテンツかどうかがポイントです。
Googleの評価基準を満たす高品質なコンテンツであれば、サイトの評価は上がります。一方、Googleのガイドラインに反する低品質なコンテンツはサイトの評価を下げ、場合によってはペナルティを受けます。
コンテンツ改善の施策はコンテンツSEOと呼ばれ、SEO対策の中でも重要な部分です。検索結果で上位表示されるためには、積極的に取り組む必要があります。
コンテンツ品質はSEOに影響する?
コンテンツの品質は、SEOに大きく影響します。なぜならGoogleはコンテンツの品質をもとに、ユーザーにとって有益なサイトかどうかを判断しているためです。
当然ながらGoogleが有益ではないと判断したサイトは、検索結果で上位表示されません。またGoogleが基準とするコンテンツ品質は、以下の4つの要素で構成されています。
- Experience(経験)
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
上記4つの頭文字を取り、E-E-A-Tとして評価基準を定めています。ではGoogleの評価基準に満たない低品質コンテンツは、SEOへどのような影響を与えるのでしょうか。
低品質コンテンツがSEOへ与える影響
低品質コンテンツがSEOへ与える影響は、次の3つです。
- 検索エンジンからの評価が下がる
- ユーザーの離脱率が上がる
- サイト全体の品質が下がる
では、それぞれ詳しく解説します。
検索エンジンからの評価が下がる
低品質コンテンツがもたらす一番の影響は、検索エンジンからの評価が下がることです。
Googleは「Googleが掲げる10の事実」の中でユーザーの利便性が第一と宣言しています。ユーザーの利便性が高い有益なサイトを上位表示させるため、必然的にユーザーにとって有益性の低い低品質コンテンツの評価は下がります。
Googleのガイドラインに反する低品質コンテンツを投稿し続けると、サイト自体が検索結果に表示されなくなる可能性もあるでしょう。
ユーザーの離脱率が上がる
低品質コンテンツはユーザーが求める情報を提供していないため、離脱率や直帰率が上がりがちです。
離脱率とは、ユーザーがサイトを訪問し、そのページを最後に離脱した割合のこと。直帰率は最初のページだけ見てすぐ離脱した割合を指します。離脱率が高くサイトの滞在時間が短いサイトは、Googleから「ユーザーが求める情報を提供していない」と判断されるため、サイトの評価が下がりがちになります。
また直帰率や離脱率については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
サイト全体の品質が下がる
低品質コンテンツがサイトに混同していた場合、サイト全体の品質が下がる可能性があります。
仮に低品質コンテンツが一部だけだとしても、そのコンテンツを最初に閲覧したユーザーはサイトに訪問しなくなるでしょう。一部の低品質コンテンツがユーザーの信頼度や満足度を失うため、サイト全体の品質に影響するのです。
実際にGoogleは「一部の低品質コンテンツがサイト全体のランキングに影響する」とGoogle検索セントラル内で明言しています。低品質コンテンツの放置はサイト全体の品質も下げるため、すぐに改善しましょう。
では、実際にどのようなコンテンツが「低品質コンテンツ」と見られるのか、次項で詳しく見ていきましょう。
Googleのガイドラインで定義される低品質コンテンツ
Googleのガイドラインで定義される低品質コンテンツは、以下の通りです。
- 内容が薄いもしくは誤った情報を含むコンテンツ
- コピーコンテンツ
- 関連性のないキーワードを乱用したコンテンツ
- ユーザーにとって不快または有害なコンテンツ
また上記とは別に、自動生成コンテンツや誘導ページなども、ペナルティを受ける恐れがあります。
では、1つずつ詳しく解説します。
内容が薄いもしくは誤った情報を含むコンテンツ
内容が薄いもしくは誤った情報を含むコンテンツは、Googleから低品質コンテンツと判断される恐れがあります。内容が薄いコンテンツとは、おもに以下のようなコンテンツです。
- 他サイトからの情報のみで構成されている
- 具体的な回答がない(トレンドブログなど)
- サイト独自の付加価値がない
- 中身のないアフィリエイトページ
また事実と異なる情報を掲載しているコンテンツも、ユーザーにとって不利益となるため、低品質コンテンツに該当します。
コピーコンテンツ
他サイトのそのままコピーして掲載しているサイトも、低品質コンテンツに該当します。中には文末表現などを一部変え、あたかもオリジナルのような形で掲載しているサイトも見かけます。
当然ながら他サイトの内容を一部変えただけのようなコンテンツも、ペナルティの対象です。コピーコンテンツは検索エンジンのスパム行為に該当します。もし自社コンテンツをコピーされた場合は、すぐにコピーサイトへ連絡し削除してもらいましょう。
関連性のないキーワードを乱用したコンテンツ
ユーザーの検索意図と関連性のないキーワードを乱用したコンテンツは、Googleのガイドラインに反する低品質コンテンツです。
上位表示を狙うためだけに、ページ内に過剰にキーワードを詰め込む行為もNGです。関連性の低いキーワードや検索狙いのキーワードの詰め込みはユーザーの利便性を下げるため、Googleが宣言するユーザーファーストの精神に反します。
過剰なキーワードの詰め込みはキーワードスパムとして、ペナルティの対象となるので注意しましょう。
ユーザーにとって不快または有害なコンテンツ
ユーザーにとって不快または有害となるコンテンツも、低品質コンテンツに該当します。具体例は下記のとおりです。
- 差別的なコンテンツ
- 悪意のあるコンテンツ
- 宣伝的なコンテンツ(過剰広告)
他にも、グロテスクな画像等も低品質コンテンツの対象です。上記はいずれもユーザーに対し不快感や害を与えるコンテンツのため、判断されペナルティの対象になります。
低品質ページの見分け方
低品質ページは、下記3つの方法で見分けられます。
- Google公式ガイドラインで確認する
- Googleサーチコンソールで確認する
- Googleアナリティクスで確認する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
Google公式ガイドラインで確認する
Google 検索の基本事項(旧ウェブマスター向けガイドライン)では、コンテンツ品質やスパム行為について詳しく記載されています。Googleが掲げるコンテンツ品質の基本方針は、以下の通りです。
- ユーザーの利便性が第一
- ユーザーをだますようなことはしない
- 掲載順位を上げるための不正行為をしない
- 同分野の他サイトと差別化を図る
Googleの公式見解を確認しつつ、コンテンツを作成する際は上記4つの方針を遵守するようにしましょう。
Googleサーチコンソールで確認する
Googleサーチコンソールを使えば、低品質コンテンツと判断した可能性があるページを確認できます。
方法は「検索パフォーマンス」のページにて、ページ毎の掲載順位や表示回数を確認するだけです。サイトの性質や公開時期にもよりますが、掲載順位やクリック数が著しく低い場合は低品質コンテンツと判断されている可能性があります。
目安としては掲載順位が30位を下回り、クリック数が一桁などの場合は改善が必要です。
Googleアナリティクスで確認する
Googleアナリティクスでも、低品質コンテンツを見分けられます。Googleアナリティクス内の「ページとスクリーン」の項目を確認し、ページ毎の表示回数と平均エンゲージ時間を確認しましょう。
サイトやコンテンツの性質にもよりますが、ユーザーが求める情報を提供できているのであれば、表示回数や平均エンゲージメント時間は高くなりがちです。一方、表示回数が少なく平均エンゲージメント時間が短いページはユーザーにとって価値が低い可能性があり、改善が必要です。
低品質ページの対処法
低品質ページの対処法は、次の3つです。
- リライト
- 削除
- noindex
上記3つのいずれかの方法で、低品質コンテンツを減らし改善へつなげましょう。
では、1つずつ詳しく解説します。
リライト
低品質コンテンツをリライトすることで、サイト全体の品質を上げSEOにも好影響を与えます。リライトを実施する際は、検索ニーズを深掘りしユーザーの悩みや疑問を解決できているかを考えましょう。
また基本は元の内容を書き直すのではなく、加筆修正します。記事の評価されていた部分を消すことのないよう、足りない部分を加筆する形でリライトしましょう。リライトの具体的な方法などは、下記の記事で解説しています。
【SEO リライト】についてSEOの専門家に詳しく聞いてみた
削除
コンテンツ自体を削除するのも、1つの方法です。リライトのしようがないほど価値の低いコンテンツであれば、削除しても問題ありません。
低品質コンテンツの数が多く、リライトでも改善の余地がない場合はコンテンツ自体の削除を検討しましょう。
noindex
もしコンテンツの削除に抵抗がある場合は、削除ではなくnoindexタグで対応するのも有効です。
noindexタグを使ったコンテンツは、Googleの検索結果から除外されます。コンテンツ自体の評価がなくなるため、サイトに悪影響を及ぼすこともありません。低品質コンテンツをひとまずnoindexに設定しておき、リライトもしくは削除するのか検討するのもおすすめです。
まとめ:低品質コンテンツを改善してサイトの品質を高めよう
Googleのガイドラインに反する低品質コンテンツは、サイトの評価を下げSEOにも悪影響を与えます。低品質コンテンツを見分けリライトすることで、サイトの品質が高まり検索結果でも上位表示されやすくなります。
本記事を参考に低品質コンテンツを改善し、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを提供し続けましょう。
なお、弊社ランクエストは15年ものあいだSEO対策に徹底的に取り組んできました。お客様のサイトを分析し、必要な項目はすべて丸投げで対応いたしますので、まずは一度お問い合わせください。