
SEO対策について勉強しており、「meta keywords(メタキーワード)」という言葉を目にしたことはありませんか?過去のSEO対策においてメタキーワードの設定は必須でしたが、現在は検索順位に影響しない項目となっています。
そこでこの記事では、メタキーワードの概要やSEO対策で不要になった理由、設定する場合の書き方について解説していきます。
SEO対策でメタキーワードの扱いに疑問がある方は、ぜひ参考にしてください。
目次
meta keywords(メタキーワード)とは
メタキーワードは、Webページを構成するHTMLファイル内に記載する「metaタグ」の一種で、検索エンジンにページの情報を伝えるために、内容を表現したキーワードを設定する項目です。
検索順位を決定するための要素でしたが、検索エンジンの進化に伴い使用されなくなりました。
参考:Google はウェブ ランキングにキーワード メタタグを使用しません
metaタグ(メタタグ)とは
メタタグはHTMLのhead内に記載し、Webサイトの情報を伝えるためのタグです。メタタグを設定すると、検索エンジンやブラウザにサイトのテーマやページ内の情報を認識してもらえます。
メタタグにはさまざまな種類があり、メタキーワードは検索順位には関係がなくなったものの設定は可能です。現在、SEO対策において重要なメタタグをまとめました。
種類 | 内容 |
---|---|
description | Webサイトの内容を80〜100文字程度で説明する文章を入力するタグ |
文字コード | WEBページの文字化けを防ぐためのタグ |
viewport | モバイル端末でのテキストや画像の表示サイズを最適化するためのタグ |
OGPタグ | SNSでシェアされた際にコンテンツのレイアウトを調整するタグ |
robots | 検索エンジンのクローラーを制御するためのタグ |
noindex | 対象ページがインデックスされることを防ぐことができるタグ(robotsタグに含まれる) |
nofollow | リンク先へSEO評価の受け渡しを行わないように伝えるタグ(robotsタグに含まれる) |
それぞれ設定しないと、検索エンジンがページの内容を正しく読み取れない恐れがあるため注意しましょう。
かつてのmeta keywords(メタキーワード)のSEO効果
メタキーワードは、ページに記載されている情報やWebサイトのテーマを検索エンジンに伝えるために設定されていました。SEO対策で成功するには、検索エンジンにページの情報を読み取ってもらうことが不可欠です。
しかし当時の検索エンジンは情報を読み取る精度が低く、ページ内のテキストだけでは内容を正しく汲み取ることができませんでした。
そこで、ページの内容や検索キーワードとの関連性を把握するために、メタキーワードの情報を参照して、検索結果に表示するサイトを決定していたのです。そのため、当時のSEO対策においてメタキーワードの設定は必須でした。
meta keywords(メタキーワード)が不要になった理由
メタキーワードが不要になった理由は、主に下記の2点が挙げられます。
- 検索エンジンの進化
- メタキーワードを悪用したスパムページの増加
技術の発展によって検索エンジンの言語処理能力は大きく向上し、現在では文脈まで考慮した上で、文章の意味を理解できるようになっています。つまり、ページ内の情報から、重要なキーワードやテーマを理解できるため、メタキーワードに頼る必要がなくなったのです。
また、メタキーワードを悪用して検索順位を操作するスパム行為が横行したことも、不要になった理由の一つです。精度が低かった時代の検索エンジンは、メタキーワードに上位表示したいキーワードを設定するだけで、検索順位が向上していました。
そのようなGoogleのシステムの穴をつき、ページに無関係なキーワードを大量に設定して、検索上位を獲得するSEO対策が主流となったのです。
結果、当時のGoogleの検索結果には、ユーザーの検索意図と大きく異なるWebサイトが上位表示されていることも珍しくありませんでした。
上記のような背景から、低品質なページの上位表示を防ぐために、メタキーワードは検索順位の決定プロセスから除外されました。
現在はmeta keywords(メタキーワード)は検索順位に影響しない
現在、Googleは「検索エンジンはメタキーワードを完全に無視する」と明言しています。そのため、どのようなキーワードを設定しても検索順位に影響を及ぼすことはないと考えられます。
また、過去に制作したWebサイトに、大量のキーワードが設定されたままになってしまったとしても、問題はなさそうです。
工数をかけて削除する必要もないですが、気になる場合は、HTMLファイルのheadタグ内にある下記の部分を削除すれば解決します。
<meta name=”keyword” content=”キーワード,キーワード,キーワード”> |
meta keywords(メタキーワード)の書き方
メタキーワードは、HTML内のheadタグ内に下記のように記載します。
<meta name=”keyword” content=”キーワード,キーワード,キーワード”> |
content=””の中に設定したいキーワードを「,」で区切って記述します。一般的に設定するキーワードの数は3〜5個程度と言われているため、最適なキーワードを設定しましょう。
meta keywords(メタキーワード)に含めるキーワード決め方
キーワードは、ページの内容を簡潔に表した単語を含めましょう。たとえば、この記事にメタキーワードを設定するとしたら「メタキーワード」や「SEO対策」などが適切です。
上位表示を狙っている検索キーワードや、ページのタイトルに使われている言葉から設定するキーワードを考えると、関連するテーマが絞りやすいです。
meta keywords(メタキーワード)を設定する際の注意点
現在Googleは、メタキーワードを無視すると言っているため、どのように設定しても検索順位に悪影響が出る可能性は低いです。
しかし、Googleが評価の要素にメタキーワードを設定する可能性は0ではないため、記載するに越したことはありません。設定の際は、下記の点に注意しましょう。
- 誤字脱字に気をつける
- キーワードを盛り込みすぎない
- ページ内容と関連がないキーワードを含めない
それぞれ解説していきます。
誤字脱字に気をつける
キーワードに誤字脱字がないか確認しましょう。メタキーワードは本来、検索エンジンにページのテーマや内容を伝えるために設定する項目です。
そのため、キーワードに誤字があると、間違った情報を伝えてしまう可能性があります。
キーワードを盛り込みすぎない
キーワードの過剰な記載にも注意が必要です。大量に設定されていると、一つ一つの意味が薄まり、どのキーワードが本当に重要なのか伝わりにくくなります。
設定するキーワードは、多くとも3〜5個程度に留めましょう。
ページ内容と関連が無いキーワードを含めない
ページの内容と関連のないキーワードを含めてはいけません。
そもそも、ページの内容と関係のないキーワードを設定しても、検索エンジンの精度が上がった現在のSEO対策では効果がありません。
また、無関係なキーワードを羅列して、検索上位を狙おうとする行為は、「キーワードスタッフィング」というSEOスパムにあたるため、ペナルティを受ける可能性も高まります。
meta keywords(メタキーワード)はSEO対策の重要な施策ではない
メタキーワードは、過去に検索順位を決定する上での重要な指標でした。しかし、メタキーワードを悪用したSEOスパムの横行や、検索エンジンのアップデートにより、現在は順位決定の要素から除外されています。
とはいえ、SEO対策を行う上でキーワードが重要であることには変わりありません。
ページのタイトルや本文の内容などに適切にキーワードを含めて、メタキーワード以外の部分で訴求できるよう意識して、コンテンツを制作しましょう。
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株式会社eclore SEOコンサルタントチーム 責任者
新卒で入社しSEOの営業を年間300社以上行う。4年目でSEOコンサルチームに異動し、個人として約10社以上のコンサルをしている。マネジメントもしており、チームでは合計100サイト以上のSEOに関与。オールジャンル対応できるが、特に得意なのは歯科業界。SEOの先にある売上向上に目を向けて施策を行っている。