WebサイトのSEO評価を高めるには、低品質コンテンツを精査して適切に改善する必要があります。
しかしサイト運営者の中には、どのようなコンテンツが低品質に該当するのかわからないと悩む方もいるでしょう。
そこで本記事では、低品質コンテンツの概要やSEOへの影響を解説します。判断基準や対処法も取り上げるので、ぜひ参考にしてください。
目次
低品質コンテンツとは?
低品質コンテンツとは、ユーザーにとって有益な情報が存在せず、テーマやトピックに一貫性がないWebページを指します。ユーザーニーズが低く、品質を十分に満たしていないので、検索結果に表示する必要がないと判断されます。
なお、Webページの品質はタイトルや本文を軸に評価されます。この部分の独自性が欠けていると、低品質とみなされるため注意しましょう。
低品質コンテンツがSEOに与える影響
サイト内に低品質コンテンツが存在すると、SEOに以下のような悪影響が生じる可能性があります。
(参照元:質の高いサイトの作成方法についてのガイダンス)
- Webサイト全体の評価が下がる
- 検索結果にページが表示されなくなる
そのためコンテンツの質を高めることはもちろん、サイト内に存在する場合は改善しましょう。低品質コンテンツが無くなれば、クローラビリティも改善され、サイト全体の評価向上にもつながります。
関連記事:コンテンツ品質はSEOに影響する?低品質ページの影響や見分け方を解説
低品質コンテンツに対するペナルティ
低品質コンテンツを公開し続けると、検索結果にページが表示されなくなる可能性があります。
ただし、低品質なものが1つ追加されたからといって、突然ペナルティを受けるわけではありません。ガイドラインに抵触するコンテンツが複数追加されると、サイトに悪影響が及ぶ恐れがあるので注意してください。
低品質コンテンツを判断するポイント
Googleの「ウェブ検索のスパムに関するポリシー」によると、以下のようなコンテンツは低品質に該当します。
- 独自性のないアフィリエイトページ
- コピーコンテンツ
- 自動生成されたページ
- セキュリティ対策がされていない
- 誘導ページ
それぞれ見ていきましょう。
独自性のないアフィリエイトページ
公式の販売ページを複製しただけのようなコンテンツが、独自性のないアフィリエイトページに該当します。
付加価値のないコンテンツはユーザーの満足度を得られず、低品質とみなされる可能性が高いです。アフィリエイト広告を設置する際は独自の情報を付け、ユーザーにとって有益なページにしましょう。
関連記事:初心者におすすめのアフィリエイトASP6選!収益化の仕組みや選び方も解説
コピーコンテンツ
他サイトから無断複製されたコンテンツは、ペナルティの対象になります。一部を類義語に置き換えたり、表現を変えたりしただけのページも同様です。
場合によっては著作権侵害となる可能性があるため注意してください。
自動生成されたページ
プログラムによって自動生成されたページとは、以下のようなものです。
- 対策キーワードを含んでいるが文法的に不自然
- 人間によるチェックや編集がされていない文章
- 品質やユーザビリティを考慮せず自動生成された文章
これらのページは、検索順位の操作を目的として生成されるため、低品質と判断されます。
関連記事:低品質コンテンツとは?SEOへの影響や対処法を解説
セキュリティ対策がされていない
スパムコメントが大量に書き込まれていたり、脆弱性を突かれてハッキングされたりした状態も、Googleから低品質とみなされます。
これらのスパムは、ユーザーの利便性を下げるだけでなく、デバイスにマルウェアがインストールされる恐れがあります。コメントを承認制にする、スパム対策のプラグインを備えるなどして、セキュリティ強化をおこなう必要があるでしょう。
関連記事:SEOスパムとは?Web担当者が把握したいリスクや対策を解説
誘導ページ
誘導ページは、ユーザーにとって価値が低く、検索エンジンの利便性を下げる原因となります。
本サイトへの誘導を目的に運営される「サテライトサイト」も、該当する可能性が高いです。
関連記事:Googleの検索順位が下がったときに考えられる原因と対処法
低品質とは限らないコンテンツ
一見、低品質と判断しそうなコンテンツでも、そうとは限らないものもあります。具体例は3つあります。
- アクセス数が少ない
- 離脱率・直帰率が高い
- 文字数が少ない
以下で理由を解説します。
アクセス数が少ない
アクセス数はキーワードの検索ボリューム需要に比例します。
例えば、キーワードの検索ボリュームが一定数あるにも関わらずアクセスが少ない場合は、コンテンツ自体が低品質である可能性が高いです。
一方、検索ボリュームが低いキーワードは、必然的にアクセスも少なくなるため、必ずしもコンテンツの質が原因であるとは言い切れません。
離脱率・直帰率が高い
Webページの離脱率や直帰率が高いと、「コンテンツの質が悪いから十分に読まれていない」と考えられがちになります。
しかし、問題解決をしたことで離脱や直帰につながった可能性もあります。ユーザーの悩みが1ページで完結できたのなら、高品質なコンテンツといえるでしょう。
【関連記事】
直帰率とは?離脱率との違いや改善方法を解説
直帰率がSEOに与える影響とは?離脱率との違いや改善策を解説
文字数が少ない
たとえ1行の文章でも、ユーザーの悩みを解決できていれば、Googleから質が高いと判断されます。
企業ページによくあるQ&Aコンテンツを例に挙げましょう。この場合、質問に対する回答の文字数が少なくても的確な答えが述べられているため、質が高いと認識されます。
関連記事:[SEO 文字数]についてSEO専門業者に詳しく聞いてみた
低品質コンテンツへの対処法
サイトの評価を向上させるには、低品質コンテンツを改善する必要があります。具体的には、以下の方法が効果的です。
- ページをリライトする
- noindexを設定する
- コンテンツ自体を削除する
それぞれ順番に解説します。
ページをリライトする
情報の追加で品質を上げられそうな場合は、リライトを実施します。
リライトの際は、ユーザーの検索意図や独自情報を追加することを意識しましょう。ユーザーにとって有益となる最新情報を網羅できていれば、自然とサイト全体のSEO評価も高まります。
関連記事:SEOにおけるリライトとは?効果を高める方法やコツを解説
noindexを設定する
noindexを設定すれば、どのようなキーワードで検索しても、コンテンツが検索結果に表示されなくなります。アクセスと情報量は少ないものの、今後改善する予定があるページなどに設定するとよいでしょう。
しかし、noindexを設置すれば必ずインデックスを阻止できるわけではありません。そのため、価値のないコンテンツと判断した場合は迷わず削除するのがおすすめです。
関連記事:noindexタグとは?設定する時の注意点やSEOへの影響を解説
コンテンツ自体を削除する
noindexを設定する理由がなくリライトも難しい場合は、コンテンツ自体を削除します。
コンテンツを削除する際は、サイト全体の評価を下げる可能性も考慮する必要があります。本当に不要なコンテンツであるか考えたうえで削除しましょう。
まとめ:低品質コンテンツの基準を理解してWebサイトの品質を保とう
SEO対策の一環として、低品質コンテンツを改善することは重要です。
ただし、低品質とみなされるコンテンツの中には、必ずしもそうとは限らないものも存在します。そのため、低品質コンテンツの定義を理解し、適切な方法で対処する必要があります。
評価が上がらない、検索順位が低下傾向にある場合は、サイト内に低品質コンテンツがないか一度確認してみてください。
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