しかし、そもそも検索順位の調べ方や活用方法が分からないとお悩みの方もいるでしょう。
そこで今回は、検索順位や推移の確認方法やおすすめのツールを紹介します。
検索順位について正しい知識を身につけたいSEO担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
検索順位が決まる仕組み
検索順位とは、Googleで特定のキーワードを検索した際にページが表示される順序のことをいいます。
この検索順位は、次のような手順によって決められます。
- クローラーがサイトを巡回する
- Googleのデータベースにインデックスされる
- 収集したデータを分析して検索順位が決定される
Googleは検索結果の品質を高めるため、クローラーによる情報収集を行います。
クローラーが訪れたページはインデックスされ、集められたデータをもとにアルゴリズムに沿って検索順位を決めています。
なお、検索順位を決めるアルゴリズムの指標は200以上あるともいわれており、一般に公開されていません。
SEOを実施していく際は、ページの改善を図り、継続順位を向上させていく必要があります。
検索順位を確認するメリット
検索順位を確認するメリットは、Webサイトの相対的な位置を把握できる点です。
順位が向上していれば、SEO対策が効果的に進んでいることを意味します。
反対に順位が下降している場合は、問題点を特定し、改善策を講じる必要があるでしょう。
定期的に検索順位を確認することで、自社サイトの立ち位置を把握でき、適切な改善を図れます。
検索順位を調べるタイミング
SEOを実施する際は、検索順位を定期的に確認することが大切です。
特に次のタイミングでは、検索順位を確認しておくようにしましょう。
- SEOの効果測定を行うとき
- アップデートが実施されたとき
- サイトやページを見直したとき
それぞれについて解説します。
SEOの効果測定を行うとき
SEOの効果測定を行うときには、必ず検索順位をチェックします。
ユーザーの検索行動の変化のほか、競合サイトが何かしらの対策を行った場合など、さまざまな要因によって順位が変動します。
したがって対策するキーワードにおける自社サイトの順位を確認し、競合サイトと比較を行いましょう。
また過去の検索順位を参照し、どのように推移しているか確認することで、施策の効果を測定できます。
アップデートが実施されたとき
検索エンジンは常にアルゴリズムをアップデートしており、そのたびに検索結果が大きく変化する可能性があります。
このような大きな変化が起こり得るタイミングでは、特に注意して検索順位をチェックしなければなりません。
またアップデート内容に関する情報収集を行うことで、順位への影響を把握できます。
順位が下落した場合はアップデート内容を確認し、適切な対応を取りましょう。
サイトやページを見直したとき
サイトやページに大きな変更を加えた後には、必ず検索順位をチェックしましょう。
たとえば次のような変更を行った際は、サイト内のページに順位変動が起きていないか確認します。
- コンテンツの改善
- サイト構造の変更
- デザインの変更
コンテンツを改善したときだけでなく、サイト構造やデザインを変更した場合も注意が必要です。
ユーザーの利便性が低下すると、順位低下につながる可能性があるためです。
自社サイト内で何か変更を行った際は、順位への影響についても考慮しておきましょう。
検索順位や推移を確認する方法
検索順位や推移を確認する方法には、下記の3つがあります。
- Googleサーチコンソールで調べる
- 実際に検索して調べる
- 検索順位チェックツールを使用する
それぞれの特徴を踏まえ、適した方法を選んでください。
Googleサーチコンソールで調べる
Googleサーチコンソールは、Webサイトのパフォーマンスをチェックできるツールです。
Googleが提供しており、信頼性の高い情報が得られます。
検索順位の推移をはじめ、サイトが抱えている問題点などさまざまな指標を確認できるため、SEOを実施する際は活用するのがおすすめです。
GoogleサーチコンソールではWebサイト全体の平均掲載順位と、キーワードごとの推移を確認できます。
「検索パフォーマンス」のタブから「クエリ」の箇所を見ると、キーワードごとのクリック数や検索順位の確認が可能です。
ただし、検索キーワードを指定して順位を調べることはできません。
使いづらさを感じる場合は、他の方法も検討してみるとよいでしょう。
実際に検索して調べる
実際の検索は、即座に調べられる手軽な方法です。
推移は確認できないものの、対策したキーワードでどのような順位になっているか確認できます。
なお調べる際は、シークレットモードで検索するようにしましょう。
通常のブラウザ画面で検索すると、ユーザー情報を踏まえてカスタマイズされた結果を表示させる「パーソナライズド検索」がオンの状態になっているためです。
また、一つずつ検索して調べなければいけないため、確認したいキーワードが沢山ある場合には手間のかかる方法でもあります。
検索順位をキーワードごとに把握したい場合は、ツールの活用も検討しましょう。
検索順位チェックツールを使用する
効率的に調べられるのが、検索順位チェックツールを活用する方法です。
検索順位ツールチェッカーを使えば、複数キーワードの検索順位を一気に取得できます。
そのため、検索順位確認にかかる時間と労力の大幅な削減が可能です。
検索順位を効率的に調べたいときは、ツールの活用を検討してみましょう。
無料の検索順位チェックツール3選
検索順位チェッカーには無料で使えるものがあります。特に使いやすい下記3つのツールを厳選しました。
- ohotuku.jp
- SEOチェキ!
- 検索順位チェッカー(SEOラボ)
それぞれの特徴を紹介します。
ohotuku.jp
ohotuku.jpは、株式会社ディーボが提供するSEOツールです。
URLと一緒にキーワードを入力することで、順位が表示されます。
一度に指定できるキーワードは3つまで。Yahoo!とGoogleから順位を取得可能です。
ohotuku.jpでは順位チェックを含めて10個のツールが公開されており、他の指標も参考にできます。
SEOチェキ!
SEOチェキ!はシンプルで使いやすい検索順位チェッカーです。
最大3つまでのキーワードとURLを入力すれば、入力画面上ですぐに検索順位が確認できます。
また、タブを切り替えれば他のSEOチェックも利用可能です。必要に応じて活用するとよいでしょう。
検索順位チェッカー(SEOラボ)
検索順位チェッカーは、SEOラボのサイト上で順位をチェックできるツールです。
検索できるキーワードは1つのみで、1日最大10回までの制限があります。
しかし他のツールよりも比較的取得が早く、即座に調べられる点がメリットです。
有料の検索順位チェックツール3選
効率的に検索順位を取得したいときや推移を確認したい場合は、有料の検索順位チェックツールも検討しましょう。
おすすめのツールは下記の3つです。
- GMO順位チェッカー
- アナトミー
- Gyro-n SEO
それぞれの特徴を解説します。
GMO順位チェッカー
GMO順位チェッカーはGoogleとYahoo!で100位まで順位を自動取得できるツールです。
順位の推移がグラフで閲覧できます。
また順位チェックだけでなく、SEOキーワード提案やSEO難易度、順位変動アラートなどの多様な機能が利用可能。
料金プランは下記の通りです。
プラン | 料金 | 詳細 |
ずっと無料プラン | 0円 | 登録可能URL:1URL
登録可能キーワード数:10キーワード |
プロ100 | 485円/月 | 登録可能URL:5URL
登録可能キーワード数:100キーワード |
プロ1000 | 980円/月 | 登録可能URL:50URL
登録可能キーワード数:1,000キーワード |
リーズナブルな価格で検索順位を把握できる点が魅力のツールです。
アナトミー
アナトミーは、Googleアナリティクスとサーチコンソールのデータを分かりやすく可視化してくれるSEOツールです。
無料でもSEOに役立つ指標を活用できますが、検索順位を取得するにはstarter以上の有料プランに加入する必要があります。
プラン | 料金 | 詳細 |
dashboardプラン | 無料 | ドメイン分析
ページ分析 ポートフォリオ分析 |
starterプラン | 2,500円~ | ドメイン分析
ページ分析 ポートフォリオ分析 タイルビュー分析 |
expertプラン | 10,000円~ | ドメイン分析
ページ分析 ポートフォリオ分析 タイルビュー分析 ※検索インデックス比較やCTR分布図などの機能が追加 |
SEOのために見るべきデータが分からない人や、現状を視覚的に分かりやすく捉えたい方におすすめのツールです。
Gyro-n SEO
Gyro-n SEOは、検索順位の取得や競合分析、キーワード分析などが可能なSEOツールです。
自社サイトのキーワード検索順位を毎日取得し、変動をチェックできます。
検索結果ページの分析が得意なツールで、過去18ヶ月間のデータから順位の動向を読み解けます。
また直近の順位の動きやトレンドをミニグラフから一覧で確認できる点もメリットです。
月額料金は500円からで、3ヶ月間の無料トライアルが利用可能です。
検索順位チェックツールの選ぶときのポイント
検索順位チェックツールにはさまざまな種類があるため、迷われる方も多いでしょう。
実際に選ぶ際は、下記のポイントを参考にしてください。
- 使いやすさを重視する
- 費用対効果の高いものを選ぶ
- 迷ったらGoogle公式の指標を参考にする
ポイントを踏まえ、自社に最適なツールを選択しましょう。
使いやすさを重視する
検索順位チェックツールを選ぶ際は、業務で使いやすいものを選びましょう。
定期的に確認を行うためには、ツールを使うハードルを下げることが大切です。
必要な情報がすぐに確認でき、直観的に操作できるものを選ぶことで、SEO対策へのモチベーションを維持できます。
業務の手間や負担がかからず、使いやすいツールを選ぶようにしましょう。
費用対効果の高いものを選ぶ
有料ツールを導入する際は、費用対効果の高いものを選びましょう。
有料ツールは無料のものに比べて精度が高く、高度な機能が利用できる点がメリットです。
しかし、利用目的に合わないツールを導入した場合、費用をかけた以上の成果が得られない可能性があります。
導入する際は必ず利用目的を明確にし、自社にとって最適なツールを選んでください。
迷ったらGoogle公式の指標を用いるのがおすすめ
ツール選びに迷った際は、Googleサーチコンソールなど公式の指標を用いるようにしましょう。
特に無料ツールの場合、実際に取得された順位とGoogleの指標では順位が異なる場合も多く、信憑性に欠けることも少なくありません。
データの取得元がGoogleであれば、正しい情報源に基づいてSEO対策を実施できます。
Googleサーチコンソールは無料で利用できるため、費用面の節約にもつながるでしょう。
まとめ:検索順位や推移を把握してSEOを最適化しよう
SEO対策の効果測定を行う際は、定期的に検索順位や推移を確認することが重要です。
効果的なツールを活用することで、検索順位の把握に役立ち、Webサイトへの流入数を増やすことにつながるでしょう。
本記事を参考に、自社にとって最適な検索順位チェックツールを選んで活用してください。