Webサイトへの集客を増やすためには、SEOを意識したサイト構造が必要です。
サイト構造の最適化は、SEO施策の中でも重要な施策です。構造を疎かにするとGoogleからの評価を得られず、上位表示されにくくなります。
本記事では、SEOを意識したサイト構造について、集客につなげるためのポイントやサイト設計の手順を解説します。
目次
SEOを意識したサイト構造について
SEOを意識したサイト構築では、まずサイトの軸となる大カテゴリを設置し、それに紐づく形で中カテゴリや小カテゴリを設置します。
上記のようなサイト構造をディレクトリ構造と言い、SEOにも効果的です。なぜディレクトリ構造がSEOに強いのか、理由を解説します。
サイト構造の重要性
ディレクトリ構造が重要な理由は、主に以下の3つです。
Googleクローラーからクローリングされやすい
ディレクトリ構造はページ構成に無駄がありません。そのため、Googleクローラーがスムーズにサイト内をクローリングできます。
サイトのクローラビリティが上昇すると、SEOでも上位表示されやすくなります。
ターゲットを明確化できる
例えば「SEO」がテーマなら、費用・初心者・会社といった関連キーワードでディレクトリを作成します。
「SEOの集客で悩んでいる企業の担当者」とターゲットが明確化できるため、結果としてSEOに強いサイトを構築できます。
サイト管理が容易になる
ディレクトリ構造では「どこの階層に何の記事があるか」が一目でわかるものです。
そのため、個人でサイトを管理する場合はもちろん、複数人での管理も容易になります。
サイト構造とディレクトリ構造の関係
前提として、サイト構造とディレクトリ構造はイコールではありません。ディレクトリとは、サイトを構成する階層部分のことです。
繰り返しになりますが、ディレクトリ構造のサイトは、大カテゴリを設置後、中カテゴリと少カテゴリを設置する形で構成します。
大カテゴリが樹木の“幹”部分だとするなら、中カテゴリが“枝”の部分、それに紐づく記事が“葉”の部分です。この枝葉の部分が、ディレクトリ構造で言う階層部分に該当します。
一方、サイト構造は内部リンクや外部リンクの設置など、階層以外の要素も含みます。ディレクトリ構造はあくまでもサイトを構成する階層の部分であり、全体の一部分に過ぎません。
SEOに効果的なサイト構造のポイント
SEOに効果的なサイトを構築するポイントは、主に以下6つです。
- ユーザーファーストを徹底する
- URLは簡潔に設定する
- ディレクトリはカテゴリごとに分ける
- サイトマップを作成する
- リンク階層は浅めに設定する
- 内部リンクを設置する
上記6つのポイントを意識したサイト構造にすることで、SEOに効果的なサイトを作成できます。では、1つずつ詳しく解説します。
ユーザーファーストを徹底する
SEOを意識したサイト構造で、もっとも大切なのが「ユーザーファースト」の徹底です。Googleが掲げる10の事実においても、ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくると記載されています。
まずはサイトを構築する段階から、サイトのペルソナを設定しましょう。また、サイト構築後もユーザーファーストを意識し、PDCAサイクルを回し続けます。
ユーザーファーストを徹底することで、SEOでの流入が期待できるサイトへ成長します。
URLは簡潔に設定する
ページを表示するURLは、ユーザーや検索エンジンがページ内容を理解できるよう、簡潔に設定します。URLが長いと、検索エンジンからクローリングされにくくなります。
下記の表を参考に、余分なディレクトリ(階層)によりURLが長文にならないよう、シンプルなディレクトリ構造にするのが理想です。
〜URLの良い例〜 https://rank-quest.jp/column/ |
・余分なディレクトリがなく整理されている ・URLを見ただけで、「コラム」記事のページだと理解できる |
〜URLの悪い例〜 https://rank-quest.jp/01/02/03/skirt/ |
・ページ階層が多くURLの長文化を招いている |
ディレクトリはカテゴリごとに分ける
ディレクトリは軸となる大カテゴリを決めた後に、それを深堀りする形で中カテゴリや小カテゴリに分けるのが基本です。
例えば、SEOマーケティングを得意とする会社ならば、大カテゴリを「SEO」、中カテゴリが「マーケティング」、小カテゴリを「会社・コンサルティング」といったように構成します。もし「SEOマーケティング」のディレクトリに別ジャンルのKWが混ざっていれば、ユーザーのみならず、Googleのクローラーに対しても不親切です。
ディレクトリは大カテゴリのキーワードを中心に分類しましょう。
サイトマップを作成する
サイトマップの設置も、SEOを意識したサイト構造にする上で有効です。サイトマップは、Webサイトの目次的な役割を果たします。
サイトマップを作成する際には、主に以下の2点に注意しましょう。
- 検索エンジン向けの「XMLサイトマップ」を作成する
- 作成したサイトマップを「Google Search Console」に登録する
サイトマップには、XMLサイトマップとHTMLサイトマップの2種類が存在します。SEOで集客を狙う場合は、検索エンジン向けである「XMLサイトマップ」がおすすめです。
また作成したサイトマップは、Google Search Consoleに登録すると、検索エンジンによるクローラビリティが向上します。
サイトマップはSEO対策に必須!作成・確認方法をわかりやすく解説
リンク階層は浅めに設定する
リンク階層とは、「サイトのトップページからクリック回数+1」で表示できる階層のことです。トップページにリンクを設置すれば、クリック回数を減らせます。
そのためサイトのリンク階層は、浅めに設定しましょう。リンク階層が深いページは、Googleから重要視されず、上位表示されにくくなります。
内部リンクを設置する
ディレクトリの整理とあわせて、内部リンクの設置もおこないます。フッターメニューやヘッダーメニュー、パンくずリストなど、どのディレクトリに表示されるページにも、内部リンクを設置しましょう。
内部リンクがないと、ユーザーが目的のページに辿り着きにくくなります。また、クローラビリティにも悪影響を及ぼします。
関連記事:SEO対策を外注するメリットは?外注すべきタイミング、業者の選び方、費用を解説
SEOから集客につなげるサイト構造の設計の手順
サイト構造を設計する上での手順を、3ステップで解説します。
- ステップ1:サジェストを中心にサイト設計を考える
- ステップ2:ユーザーの興味を先回りして提示する
- ステップ3:サイト内だけでCVにつなげる構造を作る
上記の手順を参考にサイトを構築すれば、SEOに強いサイトを作成できます。
ステップ1:サジェストを中心にサイト設計を考える
サイト設計の軸は、Googleのサジェストを中心に設計するのが重要です。Googleサジェストには、検索ユーザーの疑問や悩み、ニーズが現れます。ユーザーにとってニーズのない情報を提供しても、集客にはつながりません。
サジェストを中心にサイト設計を考えれば、ユーザーのニーズに沿ったサイトを構築できるため、SEOでの集客にも強くなります。
ステップ2:ユーザーの興味を先回りして提示する
ユーザーの疑問や興味に対し、サイト内で先回りして情報を提示しましょう。
例えば、「SEO 対策」で検索するユーザーは、Google検索で上位表示させる方法を探しています。
ただし、あくまでもSEOで上位表示を狙うのは、ユーザーの表面的なニーズに過ぎません。ユーザーが本当に望んでいることは、SEOによる自社サイトの収益化です。
そのため、サイト内でSEOで上位表示させる方法だけを提示しても不十分です。収益化によって「自社がどのような成長を遂げるか」といった未来の姿を提示しなければ、ユーザーの心には響きません。
ユーザーの興味を先回りで提示することで、よりユーザーのニーズに沿ったサイトを構築できます。SEOで集客するためには、重要な要素の1つです。
ステップ3:サイト内だけでCVにつなげる構造を作る
ユーザーをサイトから離脱させないためには、サイト内だけでCVにつなげる構造を作る必要があります。ユーザーの滞在時間を増やすためには、ナビゲーションリンクの設置が有効です。
下記のように、LP(ランディングページ)を見たユーザーが、検索エンジンで再検索することのないよう、ナビゲーションリンクを活用しましょう。
ユーザーの行動 (ナビゲーションリンクなし) |
「SEO マーケティング」で検索→WebサイトのLP→「〇〇コンサルティング 評判」で再検索→別Webサイトへ離脱 |
ユーザーの行動 (ナビゲーションリンクあり) |
「SEO マーケティング 」で検索→WebサイトのLP→「〇〇コンサルティング 評判」のナビゲーションリンク→CV |
ナビゲーションリンクの誘導により、最終的にCVへとつながるようなサイト構造が理想です。
まとめ:サイト構造を最適化し集客へつなげよう
サイト構造の最適化することで、SEOに強いサイトを構築でき、集客増加へとつながります。
サイト構造を後から変更するのは手間がかかります。本記事で解説した内容をもとに、設計段階からSEOを意識して構築しましょう。
SEO対策を外注する際の注意点について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
SEO対策を外注する前に、注意すべきポイントや外注先の選び方について詳しく解説しています。
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