SEO対策の効果がなかなか反映されず、悩んでいる方も多いでしょう。
SEO対策はすぐに効果が出るものではありません。結果が出ていない段階で新しく対策した場合、どの取り組みが良かったのか分からなくなります。
そこで今回はSEO対策の期間について、反映までに時間がかかる理由や検索順位を早く上げるための対処法などを解説します。 検索順位が上がらず悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
SEO対策の効果が出る期間は?
SEO対策の効果が出る期間は、サイトが新規ドメインか既存ドメインかにより異なります。 新規ドメインはサイトが検索エンジンに認識されるまでに時間がかかるため、SEOの効果が出るまでの時間も要します。一方、既存ドメインはすでにサイトが検索エンジンに認識されているため、新規ドメインと比べるとSEO対策の効果が出るのも早めです。
では、具体的に新規ドメインと既存ドメインではどれくらいの期間を要するのか、具体的に見ていきましょう。
新規ドメインの期間
新規ドメインの場合、SEO対策の効果が出るまで早くても1年程度はかかります。新規ドメインのコンテンツが検索順位に反映されるまでの流れは、以下の通りです。
段階 | 内容 |
初期 | サンドボックス期間(検索エンジンがサイトを徐々に認識) |
中期 | インデックス登録され、段階的に評価が上がる |
後期 | サイトやコンテンツに一定の評価が得られ、上位表示される |
新規ドメインは検索エンジンがサイトを徐々に認識していくための「サンドボックス期間」があるため、SEO対策の効果が出るまで時間を要します。
新規ドメインでのSEO対策であれば、最低1年は様子を見て検索順位にどのような変動が出るのか確認しましょう。
既存ドメインの期間
既存ドメインのSEO対策が反映されるまでの期間は、およそ3〜6か月程度です。 既存ドメインはすでに検索エンジンがサイトを認識しているため、新規ドメインと比べるとSEO対策の効果が早く出ます。なお、既存ドメインのSEO対策が出るまでの流れは以下の通りです。
段階 | 内容 |
初期 | 既存の評価が反映される |
中期 | SEO対策で評価が向上し、上位表示される |
後期 | 一定の評価が維持され、上位表示し続ける |
既存ドメインは、すでに内部対策や外部対策といったSEO対策の効果が評価されているため、検索エンジンからの評価も高く上位表示されやすくなります。
ただし、上記はあくまでも正しいSEO対策のもとサイト運営した場合の結果です。当然ながら誤ったSEO対策をしていれば、コンテンツが上位表示されることはありません。
SEO対策が反映されるまで時間がかかる理由
SEO対策が反映されるまで時間がかかる理由は、次の5つです。
- インデックス登録
- 検索エンジンの評価
- E-E-A-Tの評価
- エイジングフィルター
- ドメインパワー
では、1つずつ詳しく解説します。
インデックス登録
SEO対策を実施するには、サイトやコンテンツがインデックス登録される必要があります。 インデックス登録とは、検索エンジンがサイトやコンテンツの情報をデータベースに登録する作業のことです。Googlebotなどのクローラーがサイトを巡回し情報を取得することで、データベース化されます。
ただしサイトの規模や情報量によっては、インデックス登録されるまでに時間がかかります。インデックス登録されるのを待つ必要があるため、SEO対策の効果が反映されるのも時間がかかるのです。
検索エンジンの評価
コンテンツが上位表示されるためには、検索エンジンの評価が必要です。この検索エンジンからの評価には、一定の時間がかかります。 評価基準には内部対策と外部対策の質や量などが関係しますが、「これをすれば必ず上位表示できる」という具体的な基準は明かされていません。
E-E-A-Tの評価
E-E-A-Tとは、Googleが定めるWebサイトとコンテンツの品質を評価する基準の1つです。E-E-A-Tの評価も一朝一夕には高まりません。
なおE-E-A-TはExperience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の略です。
サイトやコンテンツのE-E-A-Tが高いほど、より上位表示されやすくなります。
たとえば、SEOの初心者が解説するコンテンツとSEOの上級者が発信するコンテンツがあった場合、多くのユーザーはSEO上級者のコンテンツを参考にするでしょう。
E-E-A-Tでは「誰が情報を発信しているのか」が重要となります。E-E-A-Tが高いコンテンツはユーザーにとって有益だと評価されるため、上位表示されやすいのです。
エイジングフィルター
エイジングフィルターとは、Googleが新規ドメインに対して適用する検索アルゴリズムの1つです。エイジングフィルターの解除には、一般的に3〜6か月の時間を要します。
エイジングフィルターは、おもに不正なSEO対策を防ぐために導入されています。おもにスパ厶や詐欺といった有害コンテンツをはじくために、期間中は評価を保留してサイトやコンテンツを精査するのです。
そしてエイジングフィルターの期間が終わりサイトの評価が定まると、徐々に検索結果として反映されるようになります。
ドメインパワー
ドメインパワーとは、検索エンジンからの信頼度を数値化したものです。サイトの評価が定まるまでは時間を要するため、SEO対策の効果が出るまでも時間がかかります。
またドメインパワーの決定は、被リンクやコンテンツの質や量、更新頻度などによって決まります。ドメインの運用年数なども関係しますが、詳細は公開されていません。
なおドメインパワーが高いと、検索エンジンに評価される初速が速くなります。よりコンテンツの露出が増えることで、検索順位にも好影響を与えます。
検索順位を早く上げるための対処法
検索順位を早く上げるための対処法は、以下の7つです。
- キーワード選定を吟味する
- ユーザーファーストのコンテンツを作成する
- 被リンクを獲得する
- 内部リンクを改善する
- ページスピードを改善する
- HTMLタグを最適化する
- Googleサーチコンソールでインデックス登録を促す
それぞれ詳しく見ていきましょう。
キーワード選定を吟味する
キーワードの選定は、SEO対策で早く効果を出すためには最重要とも言える対策です。キーワード選定が甘いと、狙ったキーワードで上位表示できず苦戦することになります。
キーワード選定のコツは、「需要があるけど競合が少ない」かつ「競合が強すぎない」キーワードを選ぶことです。
たとえば「スマホ おすすめ」のような検索ボリュームが多いビッグキーワードを狙ってコンテンツを作成した場合、上位表示するのは難しいでしょう。また「co.jpドメインなどの企業サイト」「国が運営するサイト」といった競合が上位表示している場合も避けるべきです。
執筆者にE-E-A-Tがない状態では、まず上記のようなサイトには勝てません。需要があるけど競合が少ないキーワードや、競合が強すぎないキーワードを選定すると、SEO対策の効果も出やすくなります。
キーワード選定の具体的な手順などは、以下の記事で詳しく解説しています。
SEOの基本はキーワード選定から!選び方やツールまで徹底解説
ユーザーファーストのコンテンツを作成する
コンテンツを作成する際に遵守すべきこと、それはユーザーファーストのコンテンツを作成することです。 Googleは「Googleが掲げる10の事実」の中で「ユーザーに焦点を絞れば他のものはみな後からついてくる」と明言しています。ユーザーの検索意図を満たすコンテンツを、Googleは高く評価します。検索上位を狙うために不正なSEO対策をしたコンテンツは、上位表示されることはありません。
Googleのトップページがシンプルなのも、Googleがユーザーの利便性を重視しているためです。検索ユーザーが満足する、利便性の高いコンテンツを作りましょう。
被リンクを獲得する
質の高い被リンクを獲得することで、サイトの権威性を上げ上位表示を狙いやすくなります。 質の高い被リンクとは、コンテンツとの関連性やサイトの権威性が高く、かつ自然に獲得されたリンクです。被リンクについては以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
内部リンクを改善する
内部リンクを改善することで、検索エンジンからの評価が上がるため上位表示されやすくなります。内部リンクとは、サイト内のページ同士をつなぐリンクのことです。
適切に配置された内部リンクは、クローラーの回遊性を向上させます。またユーザーの利便性が上がりサイトの滞在時間が伸びることで、サイトの評価も高まります。
以下の記事でも詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
ページスピードを改善する
ページスピードの改善も、SEO対策で早く効果を出すために有効な方法です。ページの表示速度が遅いと、ユーザーの離脱率が上がりサイトの評価が下がります。
なおサイトのページスピードは、ページスピードインサイトで簡単に測定できます。目安のスピードはモバイルなら40、PCなら80程度です。
HTMLタグを最適化する
HTMLタグの最適化は検索エンジンがページ内容を正確に理解しやすくなるため、上位表示されやすくなります。 またHTMLタグが最適化されたページは、ユーザーにとっても使いやすいのもポイントです。HTMLタグを最適化する際には、タイトルタグやメタディスクリプションタグ、見出しタグの最適化などが重要になります。
その他SEO対策に有効なタグなどは、以下の記事で詳しく解説しています。
SEO対策に有効なコーディングとは?HTMLタグの書き方も解説
Googleサーチコンソールでインデックス登録を促す
Googleサーチコンソールでコンテンツのクロールを促すのも、忘れずに実施しましょう。
クローラーは常に検索エンジンを巡回していますが、GoogleサーチコンソールのURL検査ツールを使えば巡回をこちらから促せます。
サイトを更新したり新規コンテンツを追加した際には、URL検査ツールを使いより早くインデックスされるようにしましょう。
まとめ:良質なコンテンツで検索順位を早く上げよう
SEO対策の効果が反映されるまでには、一定の時間がかかります。新規ドメインなら最低1年、既存ドメインなら3〜6か月は様子を見るのがポイントです。
また検索順位を早く上げるためには、対策キーワードを厳選したり、Googleサーチコンソールでクローリングを促すといった方法が有効です。
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