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コラム

コンテンツSEOとは?現役SEOコンサルタントが徹底解説

「うちの会社でもSEOを始めてみようかな」
そう思って調べてみると、“コンテンツSEO”という言葉がよく出てきませんか?

この記事では、SEOの知識に長けたプロのコンサルタントに、『ペルさん』があなたの代わりにコンテンツSEOについて徹底的にインタビューします!
SEO業界で14年間、4,200社のコンサルティング実績のあるSEOサービス・ランクエストだからこそお話しできる内容を語っていきますので、ぜひご覧ください!

SEO対策とは?具体的な施策手順や注意点を解説

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    目次

    「コンテンツSEO」について詳しくペルさんが聞く本企画のご説明

    検索面の上位に表示される数多くの記事は、どれもSEO記事としては秀逸なものの、真に「検索しているあなた」に向き合った記事が少ないというのも事実です。

    そこで、「コンテンツSEO」と調べているあなたが本当に知りたいことを突き詰めて考え、ためになる記事を作ろうとこの企画は生まれました。

    想定される検索しているあなた=ぺルさん(ペルソナさん)が検索した経緯

    • サイトを使って集客したいと考えているものの、初心者なのでノウハウがない
    • SEO対策は行ったほうがよいと思っている
    • 「コンテンツSEO」というものがSEO対策に必要であることは知っている
    • ではコンテンツSEOとは具体的にどんなことをするのかを知りたい

    実際に検索しているあなた=ペルさん(ペルソナさん)になりきり、プロのSEOコンサルタントにインタビューする形式で進行することで、あなたの悩みを解決します。

    今回のインタビュー対応者:SEOコンサルタント福田・紺野

    moc課 SEOコンサルタント 福田佳奈子
    4大卒業後、金融機関の営業に2年半従事。その後Webデザイナーとして個人で活動したのち、株式会社eclore入社。
    現在はSEOコンサルタントとして月間10社以上のクライアントを担当。課題のヒアリングや施策の提案、定期的な効果検証・改善など、クライアントのSEO施策を全般的にサポートしています!

    moc課 SEOコンサルタント 紺野恵梨奈
    看護師として5年間キャリアを積んだのち、以前から興味のあったWebの世界に携わるため2023年に株式会社eclore入社。
    現在は10サイト以上のキーワード分析を中心に、SEOコンサルタント業務を幅広く担当。
    文章を書くことが好きなので「ライティングもできるSEOコンサルタント」を目指しタイトルやディスクリプションの作成で強みを活かしています!

    コンテンツSEOとは? プロのコンサルタントに詳しく聞いてみた


    さっそくですが、コンテンツSEOについてお伺いできればと思います!
    SEOが“検索エンジン最適化”であることは理解しているのですが、コンテンツSEOとなると、また違ってくるのでしょうか?

    福田:
    そうですね。
    コンテンツSEOは、SEOの一部です。
    コラム記事をはじめとする良質なコンテンツを継続的に発信することで、コラムおよびサイトの検索順位を上げ、検索エンジン経由で集客する手法のことをさします。
    コンテンツSEOを目的に、文章を執筆することを“SEOライティング”ともいいますね。

    ちなみに、コンテンツSEOのほかにも、ページの仕組みを整える「内部対策」や、外部サイトから良質なリンクを獲得するための「外部対策」など、さまざまなSEOの手法がありますよ。

    【関連記事】

    テクニカルSEOとは?対策方法とおすすめツールを徹底解説

    SEOの外部対策とは?内部対策との違いや失敗しないポイントを解説

    コンテンツSEOが大切な理由

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    先ほど、コンテンツSEO以外にもいくつかSEO対策の手法があることをお伺いしました。
    そのなかで、コンテンツSEOをやったほうがよい理由はあるのでしょうか?

    福田:
    大まかに言うと、コンバージョンにつながる可能性がより高まる施策だから、ですね。

    従来のSEOの手法では、検索ボリュームの大きい「ビッグキーワード」でピンポイントに対策する傾向がありました。
    しかし昨今は、検索ボリュームが中程度の「ミドルキーワード」のほうがコンバージョンにもつながりやすく、さまざまなメリットがあることから、ミドルキーワードでの対策が主流となりつつあります。

    ビッグキーワードはたとえば「SEO対策」のように、1単語かつ、指し示す範囲の広いキーワード。
    それに対しミドルキーワードは「SEO対策 費用」「コンテンツSEO 外注」といったように、複数の単語が組み合わさっており、内容もビッグキーワードと比較するとある程度限定的です。

    ペルさん:
    ミドルキーワードは、コンテンツSEOで作成するコラム記事と相性がよさそうですね。

    福田:
    おっしゃる通りです!
    コンバージョンを獲得するにはミドルキーワードで対策する必要があり、ミドルキーワードを狙ったSEO対策を実施するには、実質的にコンテンツSEOを行うことになります。
    なので、コンテンツSEOをしっかりと行うことが望ましいんです。

    コンテンツSEOを実施することによる6つのメリット

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    コンバージョン獲得のためにはコンテンツSEOが非常に重要なことがわかりました。
    より詳しい仕組みも知りたいです!

    福田:
    それでは、コンテンツSEOを行うことによるメリットとともに解説していきますね。

    メリット①サイトへの流入数の増加が期待できる

    福田:
    コンテンツSEOに取り組んで、良質なコンテンツがサイトに蓄積されることで、サイト全体への流入数アップにつながります。

    ペルさん:
    1つ目から、かなり魅力的なメリットですね!
    流入数って、特に無名サイトだとなかなか伸びないイメージがあるのですが……。

    福田:
    高品質なコンテンツを作成して、SEOライティングのコツを押さえれば、無名サイトでも上位化は不可能ではありませんよ!
    ランクエストでも、サイトの立ち上げからスタートして、コンテンツSEOを継続することで上位化し、多くのユーザーを呼び込んでコンバージョン獲得を実現されたお客様も多くいらっしゃいます。

    コンテンツSEOでは、ミドルキーワードを設定して数10本、大規模なものだと100本以上のコンテンツをコンスタントに作成していくことが基本です。
    一つひとつのコンテンツの質を上げて上位化を狙っていけば、各記事からユーザーが流入するので、トータルの流入数がアップするという仕組みですね。

    関連記事:関連キーワードとは?仕組みや調べ方、SEOで重要な理由を解説

    メリット②ドメインパワーの獲得によるSEO効果が見込める

    紺野:
    Googleがサイトを評価する基準のひとつに「ドメインパワー」とよばれる、いわばサイトの信頼度となる指標があります。
    ドメインパワーが高いサイトであるほど上位化されやすい傾向があるのですが、コンテンツSEOを行うことによって、このドメインパワーが高くなるというメリットもあるんですよ。

    関連記事:ドメインパワーとは?SEOへの影響や計測ツールを紹介

    ペルさん:
    頑張れば頑張るほど、Googleに認めてもらえるということですね。

    紺野:
    平たく言うと、そうですね(笑)

    ドメインパワーを高める要素として、「高品質なコンテンツがあること」「サイトの情報量が多いこと」「頻繁に更新されていること」「一定期間運営されていること」などが挙げられます。
    コンテンツSEOを続けていけば、先ほど福田さんのお話にあったように、数10本ものコンテンツがサイトに蓄積されていくので、結果的にドメインパワーに貢献するというわけです。

    ただし、やみくもにコンテンツを乱発するとかえって「低品質なコンテンツだ」と判断されてしまうので、あくまでも高品質なコンテンツを増やしていくことが大切ですね。

    関連記事:低品質コンテンツとは?SEOへの影響や対処法を解説

    メリット③サイトの資産性が向上する

    福田:
    価値のあるコンテンツが増えていくにつれ、サイトそのものの資産性が向上するというメリットもありますね。
    一度公開したコンテンツは、削除しない限り半永久的にWeb上に在りつづけるので、コンテンツやサイトがそのまま資産となります。
    直接的なSEO効果とはやや異なりますが、こちらも大きなメリットです。

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    具体的にはどういったことが挙げられますか?

    福田:
    情報量が多いサイトというのは、それだけで価値があります。
    ドメインパワーの評価の基準に含まれていることはもちろん、ユーザーがサイトを訪れたときに「いろんな情報があるな」と認識したら、信頼性に足るサイトだと認めてもらえる可能性もありますよね。

    また、SEOコンテンツの内容を営業用の資料や企業紹介用のパンフレット、YouTube動画の台本などに流用することも可能です。

    ペルさん:
    コンテンツ一つひとつは小さなものでも、その積み重ねがいつか大きな資産となるのですね。

    メリット④ブランディング効果が得られる

    紺野:
    コンテンツSEOが軌道に乗ると、サイトや自社の製品・サービスへのブランディング効果も期待できるんですよ。

    ペルさん:
    つまり「価値のあるサイトだ」とユーザーに思ってもらえる、ということですか?

    紺野:
    そうですね!
    良質なコンテンツを作成し、複数のキーワードで上位化が叶うと、熱心に情報を収集しているユーザーに何度も自サイトのコンテンツを届けられます。

    「○○について知りたいときは、このサイトを見てみよう」
    「サイトに○○の情報がたくさん載っているから、ここのサービスを使ってみよう」
    と思ってもらうことができれば、コンバージョンの獲得や、クチコミでの紹介も期待できます。

    メリット⑤潜在顧客にリーチできる

    福田:
    ミドルキーワードで複数のコンテンツの上位化を実現できれば、潜在顧客との接点にもなりますよ!

    ペルさん:
    潜在顧客は、まだ顧客にはなっていないし、商品やサービスのことも認識していないユーザーのことですよね。
    潜在顧客にまでアプローチできたら、先ほどお話にあったブランディングや、コンバージョン獲得の可能性がグッと広がりそうです!

    福田:
    おっしゃる通りです。
    ユーザーのなかには「コンテンツSEOとは」「SEOライティング やり方」といったように、SEOに関する課題は抱えているものの、明確に「SEO代行業者に相談してみよう」とまでは思っていない潜在顧客もいますよね。
    そういったユーザーに対しても、ニーズに沿ったコンテンツを提示して接点をつくり、自サイトのことを知ってもらうことができます。

    メリット⑥顧客の育成が見込める

    紺野:
    福田さんの話してくれた「潜在顧客へのリーチ」に関連してもう1つ。
    潜在顧客にサイトのコンテンツを提示していき、「このサイトのサービスを使ってみよう」と思わせて、見込み顧客として育成することも可能ですよ。

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    先ほどのブランディングのお話にも通じますね。
    コンテンツSEOには、そんなことまで可能なんですね!

    紺野:
    そうなんですよ。
    ミドルキーワードのなかには、検索ボリュームが比較的少ないものや、コンバージョンには直結しないものもあります。
    そのミドルキーワードをうまく活用し、ユーザーのニーズを満たせるコンテンツを作っていけばいいんです。
    潜在顧客に知識を身につけさせながら同時にブランディングも行い、商品の購入やサービスの導入につなげることができます。

    関連記事:SEOにはどんな効果があるの?期間や有効な施策も解説

    コンテンツSEOを行ううえで注意したい点

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    コンテンツSEOがとても魅力的な施策であるというのがよくわかりました!
    今すぐにでも始めてみたいのですが、その前に注意したほうがよいことはありますか?

    福田:
    2つあるので、今のうちに押さえておきましょう!

    注意点①効果が出るまでに時間を要する

    福田:
    まず知っていただきたいのは、コンテンツSEOには即効性がないという点です。
    理由は2つあります。

    1つは、検索エンジンによるページ(=コンテンツ)の評価が決まるまでに一定の時間がかかるためです。

    ペルさん:
    アップして、すぐに評価が決まるわけではないのですね。

    福田:
    おっしゃる通りです。
    ……と、いうのも、ページの評価が決まるには、まず検索エンジンにページの存在を認知させる必要があります。
    「クローラー」とよばれる検索エンジンのロボットが、ページを巡回することで、検索エンジンにページの存在を認めてもらうことができます。

    しかしWeb上には日々、数えきれないほどのページがアップされており、自サイトのページをクローラーに認知してもらうまでに数日を要することもあるんですよ。

    ペルさん:
    コンテンツをアップして、クローラーに見つけてもらって、やっとSEOのスタートラインに立てる……。
    簡単そうに見えて、なかなか道のりが遠そうです。
    もう1つの理由についても教えてください!

    福田:
    メリットのお話のときに、コンテンツ量が多いサイトや長期間運営されているサイトのほうがGoogleに高く評価され、上位化しやすいことをお伝えしました。
    つまり逆にいうと、コンテンツ量が少なく、まだサイトを立ち上げたばかりの初期段階では、どうしても高く評価してもらいにくい状態ということです。

    ペルさん:
    コツコツとコンテンツをアップしつつ、クローラーに巡回してもらえることと、ドメインパワーが蓄積されていくことを忍耐強く待つ必要があるのですね。

    福田:
    そうですね。
    なので、最初の数か月、長いと1年ほどはサイトの成長を待つ段階になります。
    コンテンツSEOはそういうものなので、なかなか順位が上がらなくとも焦らずに更新を続けることが大切です!

    関連記事:コンテンツSEOで効果が出るまでの期間は?成果を出すコツも解説

    注意点②一定のリソースを必要とする

    福田:
    もう一点。
    コンテンツSEOを実施するには一定のリソースが必要です。

    具体的なやり方は後ほど詳しくお伝えしますが、コンテンツSEOには、キーワードの分析やライティングなど、さまざまな工程が発生します。
    本質的にはどのような施策であってもそうですが、作業に時間を要するものですので、もし内製されるのであればリソースを確保しておく必要がありますね。

    効果が出るまでに時間を要し、なおかつリソースが必要な施策なので、企業が内製する場合は中長期的なプロジェクトとして考えたほうがよいかもしれませんね。

     

    関連記事:インハウスSEOとは?成功のポイントと取り組み方を解説

    コンテンツSEOのやり方

    ペルさん:
    コンテンツSEOのメリットや注意点がわかったので、具体的なやり方を教えていただきたいです!

    福田:
    大きく分けて6つの手順があるので、一つずつ解説しますね!

    手順①自社の商品・サービスの分析

    福田:
    まずは、コンテンツSEOを行うことでユーザーに訴求したい、自社の商品やサービスについて分析します。

    ペルさん:
    最初の工程はあまりSEOっぽくないんですね。

    福田:
    手順だけ見ると、そうですね。
    でも、自社の商品・サービスについて深く知ることは、SEOに限らずマーケティングを行ううえでとても大切なんですよ。

    そもそもコンテンツSEOを行うのは、たとえば商品の購入やサービスへの申し込み、またはお問い合わせなど、何らかのアクションをユーザーに起こしてもらいたいからですよね。
    そのゴールから逆算して、ターゲットとなるユーザーはどんな層か。ターゲットはどんなキーワードで検索するのか。そして、どんな情報を提示すればよいのか……といったことを考える必要があります。

    そのために、まずは自社の商品・サービスのターゲット層や競合と比較した際の強みを分析していくことが重要です。

    手順②ペルソナの設定

    福田:
    続いて、ペルソナを考えましょう。
    ペルソナとは、自社の商品・サービスを求めているのはどんな人か? を具体的に考えたイメージ像のことです。

    先ほど、分析のフェーズでターゲットを洗い出したと思うのですが、ターゲットとペルソナは違うのでしょうか?

    福田:
    ターゲットをより詳細に突き詰めていったものがペルソナですね。
    たとえば、年齢や性別、職業、趣味なども具体的に考えていきます。
    細かな条件を設定することで、そのペルソナは自社の商品・サービスに関連した内容でいうと、どういった悩みを持っているのか……といったニーズが明確になってきますよ。

    関連記事:カスタマージャーニーを活用したSEO対策とは?ペルソナ設定からキーワード選定まで解説

    手順③対策キーワードの選定

    福田:
    ペルソナを設定し、ペルソナのニーズがわかったら、そこから対策キーワードを選定していきます。

    ペルさん:
    SEOっぽい作業になってきましたね! ワクワクします。
    ただ、ペルソナのニーズに沿っていて、なおかつ多くの人が検索するキーワードを見極めるのはなかなか難しそうです。

    紺野:
    キーワードを選定するには、ツールを使うといいですよ!
    のちほど紹介しますが、『ラッコキーワード』『Googleキーワードプランナー』などのツールがあれば、同じジャンルでよく検索されているキーワードや、各キーワードの検索ボリュームを調べられます。

    福田:
    キーワード検索ツールではないものの、『Googleトレンド』もおすすめです。
    自分が指定したトピックの注目度合いや、関連トピックも詳しく分析して教えてくれるので、とても便利ですよ。

    関連記事:Googleキーワードプランナーの使い方!初心者向けに基本を解説

    手順④コンテンツの執筆(SEOライティング)

    福田:
    キーワードが決まったら、いよいよSEOライティングです!
    Wordやメモ帳などのテキスト執筆用のアプリを使って、こまめに上書き保存を繰り返して進めましょう。

    ペルさん:
    いよいよですね!
    設定したペルソナのニーズを満たせる高品質なコンテンツ……というところは理解したのですが、具体的にはどんなふうに書いていけばいいのでしょうか?

    紺野:
    基本は、同じキーワードで上位化しているライバルの記事を参考にさせていただくことですね。
    構成や、言及すべき大まかな情報は、上位10記事程度をみればだいたい把握できます。
    特に多くのサイトに共通している部分は必ず取り入れたいところです。
    そのうえで、上位記事のコピーではなくオリジナリティを出していくことが大切なのですが、詳しくは次章の「SEOライティングで大切な9つのポイント」で解説しますね!

    手順⑤コンテンツのアップ

    福田:
    誤字脱字や文章のねじれがないかチェックして、問題なければSEOライティングの工程は完了です。
    サイト上にコンテンツとしてアップしましょう!

    ペルさん:
    クローラーの巡回には数日程度かかるとはいえ、アップすれば自分の文章が世界中に公開されることになるので、緊張しますね……。

    福田:
    だからこそ、最終チェックは抜かりなく行いたいところです。 
    また、アップ時には、強調したい箇所を太字にしたり、マーカーを引いたりして読みやすさを向上させる工夫も大切ですね。

    関連記事:Googleインデックス登録とは?登録方法やリクエスト方法を徹底解説

    手順⑥効果検証・改善

    福田:
    コンテンツをアップしたら、定期的に対策キーワードでの順位やページへの流入数、コンバージョン率やユーザーの平均滞在時間などを観測しましょう。
    順位はすぐに大きく変動するわけではないので毎日観測する必要はないですが、週に1回程度、曜日と時間を決めて継続的に記録しておくといいですね。

    ペルさん:
    一定の期間、観測しつづけても結果が芳しくない場合は、どうすればよいでしょうか?

    福田:
    コンテンツの内容を見直して、適切に加筆修正を行ってみてください。
    ちなみに目安は、コンテンツをアップしてから3か月経っても順位がほとんど変わらないとか、流入やコンバージョンが増えない場合ですね。

    SEOライティングで大切な9つのポイント

    ペルさん:
    コンテンツSEOのやり方を詳しく教えていただいて、ありがとうございました!
    「これから初めて、コンテンツSEOをやってみよう!」と思ったときって、具体的に何を意識すればいいですか?

    福田:
    コンテンツSEOの大部分を占めるのがライティングの工程なので、今回はSEOライティングで大切なポイントを紹介しますね。

    ポイント①ユーザー目線を意識する【重要度:★★★】

    福田:
    まず大事なのはユーザー目線ですよね。

    SEOライティングをやるときって、ある程度情報を調べてから書き始めるんですよね。
    なので、書き手側は既に「わかっている」状態でライティングを進めることになりますが、ユーザーにとってはその記事に書いてあることが初めて見る情報じゃないですか。
    そこを念頭に置かなければ、つい前提説明が省略されて「ユーザーもわかっている前提」の文章になってしまいがちです。

    「初めて読む人でもわかる内容か」
    「この記事だけで完結できるぐらい、情報が網羅できているか」
    など、“ユーザーを一人ぼっちにさせない”という目線合わせは大事ですね。
    先ほどもお話ししたように、結局それが検索エンジンの評価にもつながってくるので。

    「初めて読む人でもわかる内容」というのは、たとえば、専門用語を使いすぎないでわかりやすい文章で書く、というようなイメージでしょうか?

    福田:
    そうですね。
    もちろん、あえて専門用語で上位化させるという方法もあります。
    ただし、そのような場合でも最初に簡単な説明を加えておくと、なお親切ですよね。

    ポイント②ニーズに沿った適切な構成を作る【重要度:★★★】

    福田:
    ポイント①で紹介したユーザー目線と関連する話なのですが、コラムの構成、流れも大切ですね。

    まず、検索経由でそのコラムに入ってくるユーザーって、何かしらの悩みやニーズがあって検索をした……という方が大半ですよね。
    そのユーザーがコラムを読んで、悩みを解決した結果、また新たなニーズが生まれることもあります。
    そういう、ユーザーのニーズが生まれる流れに沿って構成を考えていくこともまた重要だと思っています。

    たとえば、「SEOのメリットを知りたいな」と思っているユーザーが、SEOのメリットについて書かれた記事を読んだとします。
    そうしたら次は「メリットを知ったけど、デメリットもあるんじゃないか?」という疑問も出てくると思うんですよ。
    そういうときに同じ記事にデメリットが書いていなかったら、ユーザーの悩みがスムーズに解決されませんよね。
    なので、ユーザーのニーズを事前に予想しておいて、メリットを書くのであれば同じ記事にデメリットもあらかじめ書いてあげたほうが親切です。

    ポイント③あくまでも自然なかたちでキーワードを散りばめる【重要度:★★☆】

    ちなみに、SEO対策ではキーワードをたくさん盛り込むことが重要なのかな?というイメージがあったのですが、ここまでのお話にあまり出てきていませんよね。

    福田:
    実は、最近の基準だと、やっぱり大切なのはユーザー目線で、キーワードは最重要ではないですね。
    検索エンジンも常にアップデートされていて、そのときそのときで評価基準が少しずつ変わってくるので。

    そうなんですか?!
    「上位化したいキーワードを文中にできるだけ盛り込む」というのはほかのサイトだと結構言われているのを見てきたので、衝撃です。

    福田:
    キーワードを文中にたくさん散りばめて、読みにくい記事になってしまったら元も子もないですよね。

    紺野:
    私たちは業務の一部で上位化記事を分析することがあるのですが、そこでもよく実感します。
    たくさんキーワードを使っているわけではないけど上位化しているものもたくさんありますし、もちろんキーワードを使っていてなおかつ上位化しているものもあります。

    なので、キーワードの含有率にはやはり縛られすぎないほうがいいですね。

    関連記事:キーワード出現率とは?SEOへの影響や活用方法について解説!

    ポイント④代名詞を多用しない【重要度:★★☆】

    じゃあ、キーワードって今はもうあんまり意識しなくていいんですね!
    SEOの常識がひっくり返ったような気持ちです……(笑)

    福田:
    もちろん、文章中でキーワードを出すべきだと判断されるところでは適切に出してあげる必要があります。

    たとえば「このようなとき」とか「そういったケースで」みたいに、本来ならばキーワードを入れるべきところで代名詞を使ってしまうことは避けたいですね。

    ペルさん:
    代名詞を使わないほうがいいのは、ユーザーに文章が伝わりにくくなってしまうことを避けるためでしょうか?

    福田:
    半分正解です!

    代名詞を多用すると、ユーザーはもちろん、検索エンジンにも意味が伝わりにくくなってしまうんです。

    「その」を使ったときに、「その」が指す対象に2つの選択肢があるかもしれないですよね。
    本来ならば「その=A」なのに、検索エンジンが「その=B」だと解釈してしまったら、「Aについて書かれている記事」として評価してもらえなくなってしまう可能性があります。

    検索エンジンに意味が伝わらないということは、つまり適切にページが評価されず、上位表示してもらえる可能性が薄くなってしまうということですね。

    検索エンジンって、すごく頭のいいロボットなんですけど、同時に私たちが思っているほど天才ではないんですよ。
    ちゃんと「ここにはこの情報がありますよ」と示してあげないと迷子になってしまうので、やはり適切にキーワードを使って、代名詞の多用は控えたいところです。

    ポイント⑤タイトルや見出し、ディスクリプションにはキーワードをできるだけ入れる【重要度:★★★】

    紺野:
    ちなみに、キーワードの使い方に関してはもう少しポイントがあります。

    検索エンジン側で上位化してもらうために、最低限、コラムのタイトルと見出し(hタグ)にはキーワードを入れたほうがよいですね。
    あと、上位化には直接関係ないんですが、ディスクリプションにもキーワードは入れておきたいです。

    すみません、見慣れない言葉もあるので、教えてもらっていいでしょうか(汗)

    紺野:
    まず、hタグは見出しを指定するために使うタグのことです。
    先ほど“構成”についての話がありましたが、ユーザーのニーズに沿った構成を作るには、適切にhタグを使って見出しを作ってあげることが大切です。

    また、hタグを適切に使うことでユーザーにとってわかりやすい構成になるだけでなく、検索エンジンに「このコラムではこんな話をしていますよ」と伝えられるという役割もあります。
    そのとき、hタグの見出しにキーワードがちゃんと含まれていると、検索エンジンも「このキーワードに対してはこのコラムを出してあげればいいな」と判断できるというわけです。

    ペルさん:
    なるほど、hタグには、ユーザーや検索エンジンにコラムの道しるべを示してあげるという役割があるんですね。

    関連記事:SEOに強い!効果のある見出しの書き方のポイント12選

    福田:
    そしてタイトルに関して。
    タイトルにキーワードが入っていたほうが検索エンジンから評価されやすいですし、クリック率が上がるという側面もあります。

    クリック率は読んで字のごとく、検索結果一覧のページからクリックしてもらえる割合のことですね。
    コンテンツSEOでは、ただページを上位化するだけでは意味がありません。
    まず上位化して、そして検索結果一覧のなかからユーザーにクリックしてもらって、コンテンツを読んでもらう必要があります。
    なので、コンテンツSEOを行ううえでは検索順位の上位化はもちろん、そのうえでクリック率をできるだけ上げられるようにすることも大切なんですね。

    なるほど。
    そのためにタイトルにキーワードを含む必要があるということですね。

    福田:
    そうなんです。
    たとえば「SEO ライティングとは」というキーワードで検索したのに、上位表示されているコラムのタイトルに「ライティング」が入っていないと、どうでしょう?
    ユーザーは「自分が求めてる情報とはちょっと違う話なのかな?」と思って、クリックしない可能性がありますよね。

    なので、タイトルにはキーワードを入れることが大切です。

    タイトルにはいわば、検索結果一覧における記事の案内板のような役割があるんですね。
    ちなみに先ほど、ディスクリプションという言葉が出てきましたが、これについても教えてもらってもいいでしょうか?

    紺野:
    ディスクリプションは、検索結果一覧の画面で、各ページのタイトルの下に2行ぐらいで表示される、そのページの概要をまとめた文章のことです。
    タイトルと合わせてユーザーが「このページはクリックする価値があるかな」と判断する材料になります。

    特に何も設定しなければ、検索エンジン側で「このあたりの内容がキーワードに関連しているな」と判断された文章がディスクリプションとして表示されます。
    ただ、その場合は記事の一部を断片的に表示することになるので、ディスクリプションだけだと内容がうまく伝わらないこともあるんです。

    なので、自分でディスクリプションを作成したほうがいいですね。

    関連記事:[SEO ディスクリプション]についてSEOの専門家に詳しく聞いてみた

    ポイント⑥キーワードだけでなく共起語も意識する【重要度:★☆☆】

    意外と、上位化しているページでもディスクリプションが設定されていないことがあるので、ここを頑張ればライバルと差をつけられるかもしれないですね!

    ちなみに、SEOについて調べていたときに、キーワードと一緒に共起語という言葉が出てきたのですが……共起語はキーワードとどう違うんでしょうか?

    福田:
    共起語は、そのキーワードと一緒によく使われる言葉のことです。「サブキーワード」ともよばれますね。

    たとえば、「SEO ライティング」というキーワードに対しては「上位化」「やり方」「キーワード」といった共起語が考えられます。

    ペルさん:
    ちょっと応用編な感じがしますね。
    共起語もやはり、SEOライティングでは意識したほうがいいんでしょうか?

    福田:
    そうですね。
    共起語が入っていたほうが、検索エンジンにも「このページではこんな話をしていますよ」という情報が具体的に伝わるので、適切に評価してもらいやすくなる可能性があります。

    ランクエストでも共起語は重要視しています。
    候補となる共起語で一度全部検索をしてみて、キーワードで検索したときと同じような検索結果であればその共起語も含めて上位化を狙う……といった戦法です。

    ただ、SEOには明確な答えがないので、私たちも常に効果を検証しながら手さぐりでやっているという状態です。
    なので、「そもそも共起語を意識する必要ってあるのかな?」「そこまで重視するものかな?」というのは、私たちも日々考えているところですね(笑)。

    とはいえ、そのキーワードに関連する共起語がちゃんと出てきて、そのうえでただ連呼しているのではなく適切に言及がされていれば、具体的な中身のある文章になりますよね。
    ……ということは結局、共起語を取り入れることでユーザーにとって価値のある文章になるのではないかと思います。
    そういう意味では、やはり共起語も大切だといえます。

    ポイント⑦独自性の高いコンテンツを作る【重要度:★★★】

    ペルさん:
    ここまでで、記事を書くうえでの基礎となる部分を中心に教えていただけたと思います。
    記事の中身についても、意識したほうがいいことはありますか?

    紺野:
    独自性、つまりオリジナリティは大切ですね。

    SEOライティングを行うときって、同じキーワードで既に上位化している競合のコラムを参考にするという方法はみんなとっています。
    しかし、誰でも書けるようなことを書いてもユーザーのためにならないですし、競合との違いも出せないのでライバルになかなか勝てないと思います。
    なので、少しでも「同じキーワードでもこれは自分のサイトにしかない!」という要素を入れたいところです。

    そういう意味では、この記事はSEOコンサルタントへのインタビューという点で独自性が出せていますね!

    既にライバルがたくさんいるトピックだと、独自性を出していくのってかなり難しそうです……。

    紺野:
    競合の上位化コラムでも、細かく見ていくと案外情報が完璧じゃないことがあります。
    そこにヒントがありますよ!

    たとえば、本来ならばA→B→Cという順番で言及すべきところを、A→Cで言及して、あいだのBが抜けているということはたまにありますね。
    そういうときにBの内容を書き足してあげると、独自性は少し出せます。

    そこに書いていない情報を見出す必要があるので、読解力や想像力が必要な作業ではありますが、ぜひチャレンジしてみてください!

    福田:
    また、競合と重複しないだけでなく、ご自身のサイト内でも似たようなコンテンツが重複しないようにという点も注意したいですね。
    コンテンツが増えていくと、だんだん「このページとこのページって、ほとんど内容が一緒だな」というものが出てきます。

    ページの一部分が重複していると、検索結果にはどちらか一方しか表示されません。
    そのため、片方のページに内容を追記して、あくまでも別々の役割をもたせることや、場合によってはページを1つに統合することも大切です。

    https://www.youtube.com/watch?v=7rFcGcZg9O4

    ポイント⑧E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を意識する【重要度:★★★】

    福田:
    Googleがページの品質を評価するための項目として公表している、「E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)」というものも大切ですね。
    経験(Experience)は、そのコンテンツの作成者の実体験に基づく情報が含まれていること。
    専門性(Expertise)は、そのページが何か特定の分野の情報に特化していること。
    権威性(Authoritativeness)は、「どんなサイトで誰が言っているのか」という権威をもっていること。
    信頼性(Trustworthiness)は、その情報や発信者、サイトが信頼できるものであること。

    この4つを押さえていると、Googleからは「品質の高いページだ」と評価されますし、結果的にユーザーからも評価してもらえるものになります。

    参照:品質評価ガイドラインの最新情報:品質評価ガイドラインの最新情報: E-A-T に Experience の E を追加- Google検索セントラル ブログ

    「経験」「専門性」はなんとなくイメージできますが、「権威性」「信頼性」を高めるには具体的にどんなことをすればよいのでしょうか?

    福田:
    権威性を高めるためには「誰が発信している情報なのか」が大事なので、そのサイトを運営している会社や記事のライターの情報を公開するという方法があります。
    そして信頼性を高める方法としては、たとえば厚生労働省や気象庁といった信頼のおけるサイトから適切に情報を引用することが挙げられます。

    しかし、今紹介したものはいずれも数多くある方法のうちのほんのひと握りです。
    E-E-A-Tについてはとても奥が深く、この記事では語りきれないので、別の記事で改めて解説しますね。

    関連記事:E-E-A-Tとは?Googleで重視される理由とSEOにおける対策方法を解説

    ポイント⑨掲載する情報の鮮度を常に保つ【重要度:★★★】

    紺野:
    そして「情報」という話でいうと、コラムで取り扱う情報の鮮度もとても大切です。

    ペルさん:
    情報の鮮度はニュース記事だと確かに大切なイメージがあるんですが、SEOライティングでも大切なんですか?

    紺野:
    もちろんです!
    コンテンツ内で取り扱っている情報が古いと、本当は別で新しい情報があるのに、ユーザーに昔の情報を渡すことになってしまいます。
    そうなるとユーザーのためにならないですし、やはり検索エンジン側からも低い評価をつけられる傾向がありますね。

    なので、初めてそのキーワードでライティングするときに最新の情報を載せるというのはもちろん、定期的に加筆・リライトを行って、昔の記事をアップデートする必要があります。

    ライティングしたものをアップしたら、それで終わりではないんですね。

    紺野:
    そうですね。どんな情報でも必ず鮮度はあるので。
    たとえば、コロナ禍以前・以降でマスクの概念ってかなり違いますよね。
    マスクの着用が当たり前になったということ自体もそうですし、マスクの種類や専用のアクセサリーなど、ほんの数年前にはなかったものも今はたくさんあります。

    ここまでの大きな違いではないにせよ、大なり小なり情報に鮮度はあるので。
    一度書き上げてアップしたコラムも、こまめにチェックして、必要に応じてアップデートするように意識してみてください。

    【関連記事】

    [SEO 更新頻度]についてSEO専門業者に詳しく聞いてみた

    【SEO リライト】についてSEOの専門家に詳しく聞いてみた

    ライティングが終わったあとの工程で大切なポイントは?

    SEOライティングについて、かなり詳しく聞けたと思います!
    これをマスターすれば検索順位1位も夢ではないんですね。

    福田:
    あ、ちょっと待ってください!
    今お話ししたのは、あくまでもライティング作業で押さえておきたいことです。
    ライティングのあとは、実際に文章をアップする作業もあって、そこでも上位化のために押さえたいポイントはありますね。
    以下の3つは最低限押さえたいところです。

    記事のアップ作業で押さえたいポイント

    • タグを適切に使う
    • noindexをつけた場合はアップ時に外す
    • 行間や装飾のデザインを工夫する

    まず、タグの記述が間違っていたら表示も崩れてしまうので、当たり前ではありますがタグはミスのないように使う必要があります。

    また、一旦書いた文章をテスト的にアップするときには「noindex」というものを設定して検索エンジンに引っかからないようにするのですが、ここでも注意が必要です。
    noindexをつけたままにしていると、そのページはずっと検索エンジンに見つけてもらえなくなってしまうので、忘れずに外しておかなければなりません。

    【関連記事】

    メタタグとは?SEOにおける役割と書き方を解説

    noindexタグとは?設定する時の注意点やSEOへの影響を解説

    そして、行間やhタグの色・サイズといったデザインの部分もこだわりたいところです。
    行間が狭くてキツキツの文章だと読みづらいですし、hタグの見出しが本文と同じ大きさだったら、どこまでが見出しでどこからが文章なのかわからないですよね。
    せっかく書いた文章が上位化しても、ユーザーに「読みづらいな」と思われて途中で離脱されてしまったら意味がないので……。
    見た目の面にもしっかりとこだわって、読みやすいデザインを心がけることもとても大切なんです。

    結局SEOって、1位をとることが目的ではなく、それはあくまでも通過点なんですね。
    上位化したコラムをユーザーに読んでもらって、「いい記事だなぁ」と思って、お問い合わせしてもらうことが目的なので。
    上位化はもちろん必要ですが、そのうえで呼び込んだ人たちを逃がさないようにする工夫も必要なんですね。

    福田:
    コラムはやっぱり流入の窓口でしかないんですよ。
    そこからユーザーが製品のページに遷移したり、お問い合わせしたり……という、各々が定めたゴール(コンバージョン)まで誘導することで初めて成果につながるので。
    そのためにこだわろうと思えば、いくらでもこだわれるポイントがありますね。

    Googleの検索エンジンの評価基準は?

    ここまで教えていただいたコンテンツSEOのやり方や注意点は、検索エンジンに評価してもらうためのものですよね。
    具体的に、検索エンジンってどういう基準でページを評価しているんですか?

    福田:
    今回はもっともメジャーなGoogleを例にお話ししますね。

    Googleの検索エンジンでは、【システム的な面】と【内容面】の主に2つの軸でページを評価しているようです。
    【システム的な面】というのは、キーワードの使用率やタグの設定、外部リンクといったページを構成している情報の部分。
    【内容面】は、「情報の網羅性のある記事か」「専門性の高い記事か」といったコンテンツの中身の部分です。

    ペルさん:
    【内容面】は、てっきりユーザーが見る部分だと思っていました!
    内容面についてもGoogleが評価している……ということは、読者に評価されるようなものは結局Googleにも評価されるっていうことなんでしょうか?

    福田:
    そうですね。
    Googleは、ユーザーの検索エンジンの使い方や、ユーザーにとって意味のあることも見ているので、SEOライティングにおいても結局ユーザーの目線が大事になってきます。

    特に、Googleは品質の低いコンテンツを「価値がない」と判断する傾向があります。

    たとえば、下記の4つに当てはまるものですね。

    低品質とみなされるコンテンツの傾向

    • プログラムによる自動生成コンテンツ
    • 内容の薄いアフィリエイトサイト
    • ほかのサイトから無断複製したコンテンツ
    • ほかのページへの誘導だけが目的の内容の薄い誘導ページ

    関連記事:低品質コンテンツとは?SEOへの影響や対処法を解説

    これらはGoogleの公式YouTube動画でも言及されているので、オリジナリティが高く、ユーザーのためになる高品質なコンテンツを作成することが大切ですね。

    https://www.youtube.com/watch?v=ZLTz3KRsy4k

    コンテンツSEOにおすすめのツール

    紺野:
    コンテンツSEOを実施する際は、各工程で専用のツールを使うと効率がアップしますよ!
    今回は、ランクエストのSEOコンサルティングチームでも実際に使っているものを紹介しますね。

    コンテンツSEOにおすすめのツール

    ペルさん:
    すごい! こんなにいろいろなツールを使っているんですね。
    でも、SEOコンサルティングチームのようなプロが使っているのと同じツールを初心者が使うことってできるのでしょうか?

    紺野:
    もちろんです!
    Ahrefs以外は基本的に無料で使えますし、操作が簡単なものもたくさんあります。

    そうなんですね!
    ちなみに、初心者がSEOライティングを始めるならどのツールがおすすめですか?

    紺野:
    SEOライティングの工程であれば、ラッコキーワードとGoogleキーワードプランナー、そしてCopyContentDetectorの3つを使えば十分ですよ。

    まずラッコキーワードの「サジェスト(Google)」機能を使って、自社の商品・サービスと関連性のあるキーワードを見つけます。
    たとえば「SEO対策」と入れたら「SEO対策 費用」「SEO対策 意味ない」などが出てきます。

    表示されたサジェストのなかから、ペルソナのニーズに近いものをいくつかピックアップして、キーワードの候補としましょう。

    続いて、Googleキーワードプランナーに候補のキーワードを打ち込みます。
    すると、「そのキーワードは月間どれぐらい検索されているのか」を示す、検索ボリュームとよばれる数値が出てきます。
    検索ボリュームをみて、そのキーワードで対策すべきかどうかを判断しましょう。

    検索ボリュームが1,000~5,000程度のミドルキーワードであれば、一定のニーズがあり、なおかつ競合がものすごく膨大というわけでもないので、コンテンツSEOの対策キーワードとしておすすめです。

    ペルさん:
    こうやってキーワードを出していけばいいんですね。
    CopyContentDetectorは、どのタイミングで使えばいいのでしょうか?

    紺野:
    CopyContentDetectorは、Web上のほかのコンテンツからの無断転載や剽窃がないかどうかを自動でチェックしてくれるツールです。
    使うタイミングはSEOライティングが完了してアップする前の段階ですね。
    「調査対象テキスト」の欄に文章を貼り付けて「規約に同意してコピペチェックする」を押すだけでチェックをしてもらうことができますよ。

    意図的に無断転載・剽窃をしていない場合でも、CopyContentDetectorは必要なのでしょうか?
    紺野:

    そうですね。
    SEOコンテンツを執筆する際は特に、競合のコンテンツを参考にすると思います。
    そのとき、剽窃する意図はなくとも、同じ情報を扱っていると結果的に文章が似てしまうことがあるんですよ。
    なので、無意識の内容の重複がないかどうかも含めてツールで確認することをおすすめします。

    コンテンツSEOにChatGPTを使っても問題ない?

    ペルさん:
    ツールといえば、最近はChatGPTをはじめとする、AIが自動で文章を書いてくれるツールが流行っていますよね。
    EOライティングでChatGPTを使うのはアリなんでしょうか?

    福田:
    禁止自体はされていません。が、積極的におすすめできない……というのが現状の回答となりますね。

    元々、Googleのガイドラインでは、上位化だけを目的にプログラムによって自動生成された意味のないコンテンツは、スパムとして定義されています。
    そのうえで、「ChatGPTで生成されたコンテンツは、自動生成コンテンツに該当するのか」という質問に対し、Googleは「現状は自動生成コンテンツと定義する」と回答しています。

    (質疑応答は動画内22:14頃より)

    紺野:
    「スパムか否か」という観点以外でも、懸念点があります。
    まず、ChatGPTの回答は必ずしも正解とは限らないんですよね。
    誤った情報を出してくることもあるので、そういった意味でもChatGPTの文章をそのままSEOライティングに転用するのは危険かなと思います。

    また、ChatGPTはAIである性質上、どうしても「最大公約数」的な回答をする傾向があります。
    「その問いに対してはこんな回答があるよ。でも、こういう考え方もできるよ」といった、少数派のプラスアルファの回答や、「これが知りたいということは、こっちの情報も知りたいですよね?」という細かなニーズの網羅は不得意なんです。
    AIなので実体験に基づく情報を出すこともできません。

    昨今のSEOでは独自性やE-E-A-Tが重視されつつあるので、ChatGPTで生成したコンテンツだけでは上位化は厳しいんじゃないかな、というのが私たちの見解ですね。

    関連記事:SEOスパムとは?Web担当者が把握したいリスクや対策を解説

    【特別企画】SEOコンサルタント vs ChatGPTで構成を作ってみた!

    福田:
    よりわかりやすく違いを実感いただくために、実際に検証してみました!
    SEOライティングの比較だと読むのに時間がかかってしまうと思うので、今回はSEOコンテンツの骨子となる構成案で比較してみます。

    ランクエストのコラムに「ブラックハットSEO」というキーワードで対策しているコンテンツがあるのですが、同じキーワードでの構成案をChatGPTに作成してもらいました。

    ▼ChatGPTが作成した記事構成案

    chatGPTが作成した構成案

     

    ▼弊社SEOコンサルタントが作成した記事構成案

    ランクエストが作成した記事構成案

    ペルさん:
    すごい!情報量が全然違いますね。
    それに、ChatGPTのほうは見出し一つひとつが淡々としていて、一見概要がわかりにくい一方で、ランクエストのほうは見出しを見ただけで「なんの話をしているのか」が一目瞭然です。

    紺野:
    事例紹介のトピックを設けて、ランクエストにしかない情報を出しているので独自性が出せています。
    また、監修者情報を出してE-E-A-Tを担保しているのもポイントです!

    関連記事:記事監修(監修者情報)とは?依頼や選び方のポイントを解説

    コンテンツSEOは初心者には難しい?!

    ここまでで教えていただいたことを全部やって、やっとSEOの入口に立てるんですね。
    たくさんポイントがあるので、初心者はかなり修行が必要かもしれません……!

    紺野:
    「全部守らなくちゃ」と思ってガチガチにルールを固める必要はありませんよ。

    今日教えたポイントのいくつかを「ある程度の補助」だと捉えていただければよいかなと。

    なので、まずはライティングのルールを大まかに決めて、それに沿ってライティングを始めてみましょう。
    それでもし順位がついたら嬉しいですし、思うような順位にならなかったら原因を分析して改善していけばいいんです。

    いわゆるPDCAサイクルですね。
    確かに、最初から完璧を目指そうとしなくても始めること自体はできますよね。
    そのあと徐々にレベルアップしていくという方法なら、初心者でもできそうです!

    紺野:
    実は、ランクエストのライティングチームが手がける記事でも、しょっぱなから1位をとることはまずないんですよ。
    分析・改善を重ねて、徐々に成果が出ていくことが当たり前の世界なんです。

    コンテンツSEOを外注するメリット・デメリット

    ペルさん:
    初心者でもコンテンツSEOは頑張ればできる! という心強いご回答、ありがとうございます!
    ただ、そのうえでランクエストのような専門業者にコンテンツSEOを外注するという選択肢もあるんですね?

    福田:
    外注にはメリット・デメリットがあるので、それぞれ把握したうえで、外注と内製どちらにするのかを判断するといいですよ!

    メリット

    福田:
    コンテンツSEOを外注するメリットは以下のとおりです。

    コンテンツSEO外注のメリット

    • リソースや専門知識がなくともSEO対策を実施できる
    • プロの視点で課題や改善策を提示してもらえる
    • Googleのアップデートに都度合わせて対応してもらえる

    やはり、リソースや専門知識の部分をカバーできるという点が大きいですね。
    SEO対策は業者に丸投げして、本業に集中していただくことができます。
    また、Googleのアルゴリズムは不定期にアップデートを繰り返しており、そのたびに少しずつ上位化のルールが変わってきているんです。
    SEOの専門業者であれば、Googleのアップデート情報も掴んでいるため、アップデートの影響で順位が急降下した場合もすぐに適切な対処を行えますよ。

    デメリット

    福田:
    コンテンツSEOを専門業者に依頼するデメリットは、しいて挙げるのであれば、費用が発生してしまう点ぐらいですね。
    内製であれば、人件費に換算して、ひと月あたり数万円で済む作業も、外注すると数十万円かかることも珍しくありません。

    紺野:
    ただ、そこも考え方次第ですよね。
    費用を節約するために内製しても、集客やコンバージョンにつながらなかったら非常にもったいないです。
    多少費用をかけてでも外注でコンテンツSEOをやってみて、SEO経由の売上が外注費用を上回るのであれば、デメリットではなく「費用対効果が高い方法だ」といえますよね。

    コンテンツSEOにかけられる予算と売上目標、そして外注費用のバランスをみて判断されるとよいかなと思います。

    コンテンツSEOを外注する場合の費用の相場

    ペルさん:
    コンテンツSEOを外注する場合、どれぐらいの費用がかかるのでしょうか?

    福田:
    3,000文字の記事1本の制作で、3万~10万円程度が相場ですね。
    ただ、テーマの専門性や、求める品質レベルによっても異なってきます。

    紺野:
    より確実に結果を出したいのであれば、コンテンツSEOだけでなく内部対策や外部対策も必要なので、そのぶん費用もさらにかかります。

    ランクエストでの成功事例

    ちなみに、今回お伺いしたポイントはもちろんランクエストの現場でも意識されていることだと思うのですが……
    「ここに気をつけてライティングしたら実際にこんな成果が出た!」という事例はありますか?

    福田:
    今回は、3つの事例をご紹介しますね!

    事例①株式会社ライフアドバンスジャパン様

    福田:
    Webマーケティングが世間的にまだ主流ではなかった頃からSEO対策は実施されており、一時期は圧倒的な成果を出されていたお客様です。
    しかし、競合の台頭によって徐々に伸び悩んでしまったことから、ランクエストにご相談をいただきました。

    ペルさん:
    データを見ると、施策前後でセッション・新規ユーザーともに300%以上アップしていますね!
    コンバージョン率も27%以上改善。具体的にはどういったことをされたのでしょうか?

    福田:
    元々Webサイトは持っており、コンテンツSEOも実施されていたので、サイトの改修と既存コンテンツのリライトを中心に実施しました。
    給湯器交換を中心に、住宅のリフォームを行っていらっしゃるお客様ですので、まずは「横浜 給湯器 交換」など、コンバージョンにつながりやすいキーワードからリライトを進めていますね。

    ペルさん:
    リライトを行うにしても、そうやって一定の基準をもとに優先順位を決めることが大切なんですね。

    参考:リライトを駆使して1年でユーザー数200%増・CV数350%増

    事例②株式会社クロスハウス様

    ランクエスト実績②

    紺野:
    こちらは1年間と、短い期間でも目に見えて成果につながった事例です!
    3,000文字程度のコンテンツを毎月5本と、コンスタントに追加しつづけたことで、セッションが76%増加し、コンバージョン率も23%改善されていますね。
    2022年の10月頃から随時コンテンツを追加していったのですが、比較的すぐに変化が出ていることがわかります。

    ペルさん:
    こんなに早く結果が表れることもあるんですね!

    紺野:
    いくつかの理由が複合的に組み合わさったことによる結果だとは思うのですが、そのうちのひとつに、コンテンツの品質にこだわったという点が考えられます。
    ランクエストには、プロのライティング専門チームがあるのですが、そのチームがすべてのコンテンツを手掛けてくれたんです。
    ライティングチームの品質のこだわりは本当にすごくて、細かな表現ひとつだったり、情報を出す順番や文書の構成など、一切妥協なしの体制でコンテンツを作成しています。
    その品質が検索エンジンに評価されたのかもしれません。

    事例③都内の歯科クリニック様

    ランクエスト実績③

    福田:
    こちらは私が実際に担当させていただいているお客様です。
    クロスハウス様同様、短期間で変化がみられますね。

    2023年1月からコンテンツの追加や内部対策を実施し、ページビュー数が5か月でどんどん上がっています!
    このペースでの上がり方は、なかなかないですね。

    また、TOPページや各種診療案内ページにも改善の余地があると判断し、デザインを大幅に変更するとともに、テキストのリライトも実施しました。
    各ページのリライトに際してはインタビューの場を設けて、お客様ご自身の口からクリニックの強みを語っていただき、取材内容をライティングチームが文章に落とし込んでいます。

    ペルさん:
    ランクエストのライティングチームは、インタビューもできるんですね。

    福田:
    その点もランクエストの強みですね!
    インタビューでお伺いした内容は、競合にはないお客様だけの情報です。
    これからのSEO対策では独自性やE-E-A-Tがこれまで以上に求められる可能性があるので、SEOライティングにおいてインタビューは重要な存在になってくるのではないでしょうか。

    関連記事:失敗しない!コンテンツSEOを外注するメリットと業者の選び方

     コンテンツSEOについて最後にコンサルタントからのメッセージ

    本日はとても詳しいお話を教えていただいてありがとうございました!

    今回教えていただいたポイントを少しずつでも意識していけばSEOライティングはできるのかなと思います。
    でも、そのうえでも福田さん・紺野さんのようなコンサルタントの方にSEOをお願いするという選択肢もあるわけですよね。

    ズバリ、自分でコンテンツSEOを行うのと、ランクエストに依頼するのとではどんな違いがあるのか、最後に教えてもらってもいいでしょうか?

    福田:
    SEOの知識やライティングの品質、そしてお客様に寄り添う体制は、どこにも負けないと言ってもいいと思います!

    SEO対策は非常に多くの知識が必要になる分野ですし、当然、高品質なSEOライティングを行うのにも手間がかかります。
    ランクエストにご依頼いただければ、SEOの知識に長けたコンサルタントがお客様の施策をサポートし、ライティングチームがコンテンツを作成するので、お客様の負担は0です。

    手間をほとんどかけずに、最新のSEO知識をもとにした施策ができるので、「SEOを始めたいけどこんなにいろいろ意識してライティングする余裕はない!」という方にはぜひおすすめしたいです。

    ペルさん:
    「大変そうだけど、まずは自分でライティングしてみたい!」という意気込みでチャレンジするもよし、
    「最初から確実に効果を出したい!」と思うのであればランクエストに相談するもよし、ということですね!

    紺野:
    そうですね。
    徹底的にサポートするのでいつでもご相談ください!

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