SEOへの理解を深めるために、資格の取得を検討している方もいるでしょう。SEOの知識やスキルを証明できるため、仕事や転職にも有利に働く可能性があります。
とはいえ、SEOの資格は種類が多いため、どれを選べば良いかわからない方も多いでしょう。
そこで本記事では、SEOの資格を7つ解説します。資格の取得に興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
SEOの資格7選を比較
SEOの資格7選は、以下の通りです。
資格名 | 難易度・合格率 | 受験費用(税込) | 備考 |
---|---|---|---|
SEO検定 | 69% (1級〜4級の平均) |
1級:8,800円 2級:6,600円 3級:5,500円 4級:5,500円 |
1級でも70%近くの合格率 |
認定SEOコンサルタント | 養成スクールを3回受講する | 165,000円 ※別途「SEO技術学習カリキュラム」の費用あり |
SEO検定1級〜4級すべての取得が必要 |
認定SEOスペシャリスト | 2回の研修+卒業課題の提出 | 82,500円 | SEO検定1級〜4級すべての取得が必要 |
SEOマーケティングアドバイザー | 合格率は非公表(70点以上で合格) | 11,000円 | 在宅受験可 |
ウェブ解析士 | 40〜50%前後 | 17,600円 | 「上級」「マスター」の上位資格あり |
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ) | 正答率80%以上で合格 | 無料 | Googleパートナーへ登録すれば受験できる |
Webライティング能力検定 | 1級合格率:25%〜35% | 13,500円 | SEOを含むWebライティングに関する資格 |
では、それぞれの資格について詳しく解説します。
SEO検定
SEO検定は、「一般社団法人全日本SEO協会」が主催する資格です。1級から4級まで用意されており、SEO初心者から上級者まで幅広く受験できます。各級の特徴は、以下の通りです。
資格 |
特徴 |
4級 |
Webや検索エンジンの仕組みといった基礎部分 |
3級 |
キーワード選定やツールの使い方、データの見方など |
2級 |
トラフィック獲得のための実践的な内容 |
1級 |
モバイルSEOやローカルSEOなど |
合格率は全級平均で70%前後と高めです。公式テキストで学習すれば、独学でも十分に合格できます。また試験は全国11か所、年2回のペースで開催されています。
参照:「SEO検定」公式サイト
認定SEOコンサルタント
認定SEOコンサルタントは、SEO検定と同じく「一般社団法人全日本SEO協会」が認定するSEO資格です。認定SEOコンサルタントになるための条件は、以下の2つです。
- SEO検定の全級(1〜4級)に合格していること
- 認定SEOコンサルタント養成スクール(通学or通信)で3回受講すること
SEOコンサルタントは無資格でも活動できますが、この資格があることで自身の信頼度や権威性の向上につながります。SEOのコンサルティングを目指している方は、取得するのもおすすめです。
ただし認定までのハードルが高く、トータルの費用も高額になる点には注意が必要です。
認定SEOスペシャリスト
認定SEOスペシャリストも「一般社団法人全日本SEO協会」が認定する資格です。認定までの条件は、認定SEOコンサルタントとほぼ同様です。
- SEO検定1〜4級のすべてに合格
- 学習カリキュラム(全2回)をすべて受講し、卒業課題を提出
また、学習方法はテキストと動画で学ぶオンラインのため、受講者の都合に合わせて開始できます。
ただし認定SEOコンサルタントと同様に、資格取得までのハードルが高いのがネックです。
SEOマーケティングアドバイザー
SEOマーケティングアドバイザーは、「一般社団法人日本技能開発協会」が認定する資格です。在宅で受験でき、受験資格もありません。さらに通年で開催されているため、時期を気にせずに受験できるのもポイントです。
合格率は非公表ですが、公式テキストがあれば十分対策できるよう設定されています。
ウェブ解析士
ウェブ解析士は、「一般社団法人ウェブ解析士協会」が主催する認定資格で下記3つの種類があります。
資格名 |
概要 |
ウェブ解析士 |
・ウェブ解析やWebマーケティング業務全般の効率的な遂行を目指す |
上級ウェブ解析士 |
・Webマーケティングやウェブ解析の応用知識を習得する |
ウェブ解析マスター |
・ウェブ解析士の指導や育成ができるレベルを目指す |
試験は「120分50問・4択問題形式」にて出題され、合否判定は試験が終了した直後に発表されます。
また受験するためには、GmailまたはGoogleアカウントに紐づいたメールアドレスが必要なため、事前に作成しておきましょう。
Googleアナリティクス個人認定資格
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)は、「Google Analytics」の習熟度を見極める認定資格です。
試験では、Googleアナリティクスの考え方や操作方法などが出題されます。また受験資格はGoogleパートナーへの登録だけで、費用もかかりません。すでにGoogleアナリティクスを活用している方はもちろん、これからWeb業界で働く方にもおすすめの資格です。
関連記事:Googleアナリティクスとは?設定方法や導入手順・使い方を解説
参照:「Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)」公式サイト
Webライティング能力検定
Webライティング能力検定は、「一般社団法人日本Webライティング協会」が開催する資格検定です。Webライティングの知識やスキルを学ぶ検定で、SEO施策も出題内容に含まれています。
等級は1級から3級まであり、試験問題はどの級でも同じです。試験の点数結果をもとに1級〜3級、もしくは資格なしのいずれかに認定されます。
SEOライティングを学びたいWebライターなどに、おすすめの資格です。
SEOの資格試験の難易度とは
SEOの資格試験の難易度は、種類によって異なります。SEOの資格試験の中でも最も一般的な「SEO検定」の場合、難易度は以下の通りです。
年度 |
1級 |
2級 |
3級 |
4級 |
全級平均 |
2022年 |
65% |
68% |
71% |
72% |
69% |
2021年 |
70% |
63% |
68% |
81% |
70% |
2020年 |
77% |
87% |
77% |
89% |
81% |
2019年 |
81% |
84% |
78% |
86% |
82% |
2018年 |
89% |
84% |
73% |
79% |
79% |
2017年 |
87% |
86% |
91% |
89% |
89% |
年度や級数によって差はあるものの、全体を通してみると合格率は80%前後となっています。受験者10人中8人が合格できるくらいの難易度であり、対策して臨めば問題ない試験であるといえるでしょう。
資格試験の合格に必要な勉強時間の目安
SEOの資格試験の合格に必要な勉強時間は、1か月あたり50時間を目安にすると良いでしょう。
ただし、資格試験の難易度は、これまでの知識や経験により必要な勉強時間は個人差が大きく、一概には言えません。
例えば、SEO検定1級の場合は、知識がない初心者でも、1か月で60時間の集中した勉強量を確保できれば合格できるといわれています。
SEOの知識がすでにある人や、Web業界での就業経験がある人であれば、より短時間の勉強で合格できるでしょう。
SEOの資格を取得するメリット
SEOの資格を取得するメリットは、以下の3つです。
- SEOの基礎から学習できる
- スキルや知識を証明できる
- Webサイト運営に活かせる
では、1つずつ解説します。
SEOの基礎から学習できる
SEO関連の資格は、SEO初心者から上級者向けまであります。たとえば「SEO検定4級」の学習内容は、SEO施策の基礎が中心です。
そのためSEO初心者であっても、試験対策をしながら効率よく学習できます。手始めにSEO関連の資格取得を目指すのも1つの方法です。
スキルや知識を証明できる
SEOに対してのスキルや知識を証明できるのも、資格を取得するメリットです。とくにSEO関連の仕事を受注する場合などは、資格が役に立ちます。
SEOの実績がない初心者でも、自身の知識やスキルを資格で証明できます。また社内での配置転換や昇進なども、優遇される可能性もあるでしょう。
Webサイト運営に活かせる
自社でWebサイトを運営しているのであれば、資格を活かせます。
たとえば「Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)」の取得をきっかけに、サイト運営の課題が見つかる可能性もあります。知識やスキルをWebサイト運営に活かせるのも、資格取得のメリットと言えるでしょう。
SEOの資格を取得するデメリットや注意点
SEOの資格を取得するデメリットや注意点は、以下の3つです。
- 仕事につながるとは限らない
- 費用がかかる
- 取得後も学習が必要
それぞれ詳しく解説します。
仕事につながるとは限らない
SEO関連の資格を取得しても、仕事につながるとは限りません。とくにSEOコンサルタントなどの仕事は、資格よりも実績が重要視される傾向にあります。
資格で得た知識やスキルをもとにSEO施策の実績を身につければ、より仕事につながる可能性が高まるでしょう。
費用がかかる
資格取得のために費用がかかるのも、デメリットの1つです。具体的には、以下のような費用がかかります。
- テキスト代
- 講習代
- 受験費用
- 資格更新費用
またSEOコンサルタントのように、特定の資格をすべて取得しないと受験資格を得られないケースもあります。費用対効果も考慮し、自身の用途や目的に合う資格を選びましょう。
取得後も学習が必要
SEOの資格を取得しても、日々の学習は必要です。
SEOをとりまく環境は、日々変化しています。アップデートや時代の流れに沿って、SEO施策も都度変える必要があるでしょう。資格を取得したら終わりではなく、常に学習し続ける姿勢が求められます。
SEOの資格についてよくある質問
SEOの資格について、よくある質問に回答します。
SEO検定一級は難しいですか?
SEO検定一級の合格率は、約80%となっています。資格試験の中では比較的簡単な部類に入るといえるでしょう。
ただし、SEO検定一級の合格率は年度によって差があるため、一概に簡単とはいえません。2022年度のSEO検定一級の合格率は65%と、やや低い割合です。
合格率が高いからといって軽んじるのではなく、勉強して試験を受ける必要があります。
SEO検定の日程はどこで確認できますか?
SEO検定の日程は、一般社団法人全日本SEO協会の公式サイトで確認できます。SEO検定一級の試験会場と開催時期は以下の通りです。
SEO検定一級の試験会場 |
開催予定月 |
東京会場 |
毎月2回(日曜)開催予定 |
大阪会場 |
3月・7月・11月(日曜)開催予定 |
神戸会場 |
4月・10月(日曜)開催予定 |
名古屋会場 |
3月・7月・11月(日曜)開催予定 |
京都会場 |
5月・12月(日曜)開催予定 |
福岡会場 |
5月・11月(日曜)開催予定 |
広島会場 |
6月・12月(日曜)開催予定 |
仙台会場 |
4月・10月(日曜)開催予定 |
札幌会場 |
4月・10月(日曜)開催予定 |
金沢会場 |
4月・10月(日曜)開催予定 |
那覇会場 |
6月(日曜)開催予定 |
参照:一般社団法人全日本SEO協会「SEO検定1級 試験日程
Google公式のSEOの資格はありますか?
Google公式の資格には「Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)」がありますが、SEOに関する資格はありません。
Googleアナリティクス個人認定資格は、Googleアナリティクスの運用能力が優れていることを証明できる資格です。初級と上級があり、上級を持っていると Web業界で働く際に役立つでしょう。
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まとめ:必要に応じて資格を取得しよう
SEO資格は、初心者から上級者向けまで複数あります。自身のレベルに合った検定を選べば、効率よく取得できます。
とはいえ、必ずしもSEO施策に資格が必要な訳ではありません。資格で得た知識やスキルをもとに、SEO施策にどう活かすかが重要になります。資格取得には時間と費用がかかります。それを差し引いても資格取得にメリットを得られるのであれば、ぜひ挑戦してみましょう。
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