CVR(コンバージョン率)は、Webサイトの成果を達成した割合を示す数値です。何を成果に設定するかはWebサイトによって異なりますが、CVRを目標達成の指標とする企業も多いです。
しかし、アクセス数はあるのにCVRが上がらない、改善策を知りたいという担当者もいるでしょう。
そこで本記事では、CVRを上げる方法を解説します。
業界別の平均値や改善しない原因についても取り上げるので、ぜひ参考にしてください。
目次
CVR(コンバージョン率)とは?
CVR(コンバージョン率)は、Webサイトにアクセスしたユーザーがどの程度の割合でCVに至ったかを示す数値です。CV(コンバージョン)は、Webサイト上で設定された成果をユーザーが達成することを意味します。
主な成果地点は以下のとおりです。
- 問い合わせ
- 資料請求
- 商品購入
- 会員登録
CVRはWebサイトの成果を伸ばすための重要な指標です。ページやカテゴリなどさまざまな角度で算出し、Webサイトを最適化するための分析に活用しましょう。
CVRの算出方法
CVRは以下の計算式で求められます。
コンバージョン率(%)= コンバージョン数 ÷ セッション数 |
セッションは、ユーザーが特定のWebサイトにアクセスしてから離脱するまでの一連の流れを指します。なお、どのCVやセッションを用いるかは、求めるCVRによって異なります。
例えばユーザー数を基準にCVRを計測する場合は、以下の式を使用します。
ユニークコンバージョン率(%)= ユニークコンバージョン数 ÷ ユニークユーザー数 |
この場合、1人のユーザーが複数の成果を達成しても、ユニークコンバージョン数は1になります。
業界別のCVR平均値
Contentsquareが2021年に調査した顧客分析データによると、全業界の平均CVRは1.82%、業界別では以下の数値が報告されています。
業界 | CVR平均値 |
---|---|
アパレル | 2.6% |
自動車 | 0.4% |
BtoB | 0.6% |
美容 | 3.2% |
電化製品 | 1.2% |
金融 | 1.0% |
買い物 | 5.0% |
旅行 | 2.4% |
業界ごとにCVの定義が異なるためばらつきはありますが、例えば「買い物」の平均CVRは5.0%と高めです。つまり他の業界と比較しても、ECサイトはCVRが上がりやすい傾向があるといえます。
ただ、業界やサービスごとにCVの定義が異なるため、あくまでも参考程度に留めましょう。
CVRを上げる方法
CVRを上げる際は、Webサイトのユーザビリティを高めることを意識しましょう。具体的には以下の方法が挙げられます。
- ペルソナを明確にする
- 集客につながるキーワードを選定する
- CVまでの導線を見直す
- 入力フォーム最適化(EFO)を実施
- スマホから見やすいサイト構造にする
それぞれ解説します。
ペルソナを明確にする
ペルソナ(架空の顧客像)が定まっていないと、実際のアクセスユーザーと自社が想定するターゲットとの間にズレが生じます。
設定したペルソナに合わせてWebサイトを改善すれば、CVしやすいユーザーのアクセスが増え、CVR向上につながるでしょう。
集客につながるキーワードを選定する
一定のアクセスを獲得できているにも関わらずCVRが低い場合、CVしにくいユーザーを集めている可能性があります。
ペルソナがどのようなキーワードで検索するかを考え、それを基に集客につながるコンテンツを作成しましょう。なお選定キーワードは、購買意欲の高いものに絞るとより効果的です。
CVまでの導線を見直す
ユーザーがWebサイトにアクセスしてからCVに至るまでの導線を改善することも、CVRの向上に効果的です。
サイドバーやフッターは、すべてのページに共通するコンテンツです。ここに導線を設置すれば、Webサイト全体でCVRの向上が見込めます。
また、導線として重要な役割を果たすリンクやボタンも見直しましょう。リンクやボタンがわかりづらいと、他のコンテンツに埋もれてクリックしづらくなります。
バナーを設置したり、文字を大きくしたりして、次に起こるアクションをユーザーがイメージしやすいように設定する必要があります。
入力フォーム最適化(EFO)を実施
会員登録や問い合わせをCVに設定する場合、フォームの入力項目が多いと、ユーザーにストレスを与えます。
とくにスマートフォンユーザーは、入力項目が多いと離脱が高まる傾向があります。入力フォーム最適化(EFO)を実施してユーザーの手間を減らし、CVにつなげましょう。
EFOについて詳しく知りたい方はこちら>>>EFOとは?フォームから離脱する原因や改善のポイントを解説!
スマホから見やすいサイト構造にする
現在、Webサイトを閲覧するユーザーの多くがスマートフォンを使用しています。そのためCVRを高めるには、スマートフォンから見やすいサイト構造にする必要があります。
自社のWebサイトがスマートフォンから問題なく操作できるか、表示崩れがないか確認しましょう。
とくにサイドバーやフッターは、スマートフォンで表示するとデザインの崩れを起こす可能性が高いため注意してください。
CVRが上がらない原因
Webサイトのユーザビリティを高めてもCVRが上がらない場合、以下が原因となっている可能性が高いです。
- 環境や市場の変化が起こっている
- Googleアップデートによる影響
- 製品・サービスのアピール不足
順番に見ていきましょう。
環境や市場の変化が起こっている
自社との関連性が高い分野で環境や市場の変化が起こった場合、CVRに影響を及ぼします。
例えば、同業他社が提供するサービスに問題が発生した、業界に対するネガティブなニュースが報じられた場合などが該当します。
しかし、市場に流通する限り変動はつきものです。最新情報を常に入手できるようアンテナを張り、市況が悪化したときにCVRを落とさないような対策を練る必要があるでしょう。
Googleアップデートによる影響
検索結果をよりよくするために、Googleでは定期的なコアアップデートを実施しています。何の前触れもなくCVRが低下した場合、Googleのアップデートが関与している可能性が高いです。
「Googleサーチコンソール」や「namaz」などのツールを活用すれば、自社サイトに変動があったかを調べられます。状況に応じてWebサイトの構造を改善したり、コンテンツをリライトしたりして対策を取りましょう。
製品・サービスのアピール不足
どれほど素晴らしい製品やサービスであっても、その魅力がユーザーに伝わらなければCVにつながりません。
CVしやすい文章を作成するには、ユーザー目線に立ったライティングを実施する必要があります。具体的には、相手の悩みやニーズに寄り添い、必要な情報を先回りして伝えることが重要です。
文章を通じてユーザーに商品の魅力を伝えられれば、自然とCVにもつながるでしょう。
まとめ:CVRを改善してWebサイトの成果を高めよう
CVRを上げる際は、ペルソナの明確化やCVまでの導線最適化をおこない、ユーザビリティを高める必要があります。
また、ユーザー目線に立ったライティングを実施して、商品の魅力をアピールすることも重要です。本記事を参考にCVRを改善して、Webサイトの売上アップにつなげましょう。
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