
CPCとは、クリック課金型の広告に使われる用語で、1クリックあたりに発生する費用を表します。適切な設定で運用すれば、低予算で大きな成果を上げられるため、広告運用をする上では理解が必須です。
しかし、設定方法や他の指標との違いがわからない方も多いのではないでしょうか。
この記事ではCPCの概要や最適化の方法について解説していきます。広告予算の見直しを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
CPCとは?
CPCとは、クリック課金形式の広告において、1クリックごとに発生する費用のことです。Cost Per Clickの略で、クリック単価とも呼ばれます。
クリック数に応じて掲載料金を支払う広告を「クリック課金型広告」と呼び、リスティング広告やSNS広告などが代表的です。
CPCは以下の計算式で算出できます。
広告費用 ÷ 特定の広告で獲得したクリック数 |
CPCは以下の3つと混同されることも多いため、それぞれの違いを詳しく解説していきます。
- CPM
- CPA
- PPC
CPMとの違い
CPMは、広告が1000回表示される度に発生する費用のことです。Cost Per Milleの略でインプレッション単価とも呼ばれ、以下の計算式で求められます。
広告費 ÷ 広告の表示回数 × 1000 |
CPM課金型の広告は、CPC広告と組み合わせて利用されることも多いため、覚えておきましょう。
CPAとの違い
CPAは、コンバージョンが発生する度に発生する費用を指します。CPAには以下2つの意味が存在します。
Cost Per Action |
問い合わせやダウンロードなど、顧客が行なった行動に対してかかった費用 |
Cost Per Acquisition |
商品購入やサービス導入など、最終的な顧客の獲得にかかった費用 |
Cost Per Actionの意味で使われることが多いですが、どちらもCPCと合わせて利用されることがありますそれぞれ、以下の計算式で求められます。
Cost Per Action |
全体の広告費用 ÷ 問い合わせやダウンロードの件数 |
Cost Per Acquisition |
全体の広告費用 ÷ 商品やサービスの購入件数 |
また、下記のようにCPCと組み合わせて計算することもあります。
CPCを用いたCPAの算出方法 |
CPC(クリック単価) ÷ CVR(顧客転換率) |
コンバージョンの定義は目的によって異なるため、自社に適した方法で算出しましょう。
PPCとの違い
PPCは、1クリックごとに費用が発生する広告を指す言葉です。CPCと同義で使われますが、厳密には以下のような違いがあります。
PPC |
クリック課金型広告のシステムそのもの |
CPC |
クリック単価の測定に使われる指標 |
CPCの種類
CPCには以下2つの指標があります。
- 平均CPC
- 上限CPC
それぞれ詳しく解説していきます。
平均CPC
平均CPCは、特定の広告における全クリックのうち、1クリック当たりに発生した費用の平均値です。平均クリック単価とも呼ばれ、以下の計算式で算出できます。
広告費用の総額 ÷ 広告がクリックされた回数 |
上限CPC
上限CPCとは、1クリックあたりに払う費用の上限のことです。クリック課金型の広告では、競合のCPCに合わせた料金を設定します。
しかし、上限を設定しておかないと広告費が高額になる可能性もあります。上限CPCを設定し、予算内で運用できるように対策を講じましょう。
CPC広告が表示される仕組み
CPC広告は、少ない予算から誰でも出稿できますが、適切な設定をしないと成果が出ません。広告媒体にとって競合より有利な条件を提示して、限られた広告掲載枠を獲得する必要があるためです。
たとえば、Google広告であれば検索結果の上部に表示できるのは4つまでです。そのため、以下2つの指標によって表示される頻度や掲載場所が変わります。
- 1クリックあたりの費用
- 広告クリエイティブの品質
クリック単価を高く設定すれば、上部に表示できます。同程度の単価の広告が複数存在する場合は、遷移先のランディングページやバナーなど、クリエイティブの品質が高い方が優位になります。
高品質な広告を制作しながら、よりよい場所に表示できるように単価を設定しましょう。
CPCを決定する際の注意点
CPCは、高く設定すれば良いというものではありません。少ない予算で高額なクリック単価を設定するとすぐに費用がつき、広告が表示されなくなるためです。
広告で成果を上げるポイントは、できる限り多くのターゲットユーザーに広告を届けることです。数回表示されただけで、コンバージョンに結びつくことはほとんどありません。
CPCが極端に高いキーワードでの表示は避け、予算内で運用ができるように工夫しましょう。
CPCの改善方法
CPCを改善すれば、高い費用対効果で広告を運用できます。以下5点を確認し、改善を行いましょう。
- 広告設定を見直す
- 競争率が低いキーワードを選定する
- 自動入札を利用する
- 広告クリエイティブを修正する
- 上限入札単価を下げる
それぞれ詳しく解説していきます。
広告設定を見直す
CPC広告では、以下のような条件を設定できます。
- 広告が表示される時間帯
- ターゲティングの種類
- 表示されるキーワード
これらの設定を見直すことで、CPCを最適化できます。たとえば、同じキーワードでも時間帯によっては安いCPCで出稿できることもあります。
ターゲットに広告を届けることを意識しつつ、費用のバランスを考えながら設定を行いましょう。
競争率が低いキーワードを選定する
CPC広告はオークション制の料金形態であるため、競争率が高いキーワードほどクリック単価が上がります。
しかし、競争率が低いキーワードを選定すれば、少ない費用で上位に掲載可能です。狙い目は検索ボリュームが多く、ユーザーニーズがはっきりしているロングテールキーワードです。
コンバージョンを意識しながら、適切な選定を行いましょう。
自動入札を利用する
自動入札とは、CPCが下がるように広告媒体が自動で調整を行ってくれる機能です。
Google広告であれば「クリック数の最大化」、Facebook広告であれば「平均目標達成単価上限」等が挙げられます。利用すれば計算や競合分析に割く時間も短縮できます。
ただし、競合の単価によってはCPCが高額になる可能性もあるので、上限CPCを必ず設定しましょう。
広告クリエイティブを修正する
CPCが同程度の広告が複数存在する場合、広告の品質が高いほうが優先して表示されます。
そのため、バナーや遷移先のランディングページなどのデザインを改善すれば、競合により良い場所に表示される可能性があります。
CPCを上げなくても有利に運用できるため、必ず見直しましょう。
上限CPCを下げる
CPCが常に最大値になっている広告があれば、上限CPCの設定を下げることで改善します。
とくにクリックに対してコンバージョンが低い広告は、そのままにしておくと広告費を圧迫する原因となります。分析を行いながら上限の設定を見直し、費用を最適化しましょう。
まとめ:CPCを見直して広告予算を最適化しよう
CPCを見直せば、少ない費用で広告の効果を最大化できます。
成果を上げるにはPDCAを回し、表示の条件や上限CPCを改善することが大切です。広告媒体によって条件設定や機能も異なるため、よく確認した上で調整しましょう。
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