SNSを活用したマーケティング手法は、多くの企業が取り入れています。中でも手軽に利用でき、拡散力の高いTwitter広告に注目が集まっています。
しかし、具体的な出稿方法や費用について知らない方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、Twitter広告の種類や出稿方法、費用について解説していきます。集客やブランディングを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
Twitter広告とは?
Twitter広告は、Twitter上に広告を配信するプラットフォームです。出稿するとTwitterの検索結果やタイムライン、おすすめユーザー欄に広告を掲載できます。
情報の拡散力が高いSNSであるTwitterに出稿できるため、 自社の認知を広めたい場合やキャンペーンの告知に適しています。
また、Twitter広告は通常のツイートと同様にリツイートやいいねが可能です。この方法による拡散には追加費用が発生しないため、戦略的に運用すれば最低限のコストで大きな効果を得られます。
Twitter広告の特徴
Twitter広告には、以下の3つの特徴があります。
- 拡散力が高い
- 若年層にアプローチできる
- ターゲットに効率的に訴求できる
それぞれ詳しく解説していきます。
拡散力が高い
Twitterは世界中で多くの人々に利用されているSNSです。
2022年に総務省が行った調査では、月に4億人以上がチェックしているとのデータが出ています。媒体そのもののユーザー数が多いため、出稿するだけでも多くの人に広告を届けられます。
またTwitterは、情報の拡散に優れたSNSです。リツイートやいいねを使った、2次拡散が期待できるため、広告費用以上の効果が得られます。
拡散力の高さから、情報収集のためにTwitterを利用している人も多く、効果的なアプローチが可能です。
若年層にアプローチできる
Twitterは、10代や20代に人気のSNSです。
そのため、ターゲットが若年層のサービスや商品の宣伝を行う場合に最適なプラットフォームです。
ターゲットに効率的に訴求できる
Twitter広告は、ツイート内容やフォロワーからユーザーの興味関心を把握し、その情報を元に表示できます。反応を示しそうなユーザーに絞って広告が配信されるため、親和性の高いユーザーに訴求できるでしょう。
TwitterはSNSの中でも特にターゲティング精度が高いため、コンバージョン率の向上が期待できます。
Twitter広告の種類
Twitter広告には、種類が5つあります。それぞれの特徴を以下の表にまとめました。
種類 | 特徴 |
---|---|
プロモ広告 | 幅広い利用者層にリーチできる広告主にWebサイトやアプリへの誘導を目的とする |
フォロワー獲得広告 | Twitter上のフォロワー獲得を目的とした広告Webサイトやアプリなど他媒体への誘導は行わない |
Twitter Amplify | 報道機関などのTwitterのコンテンツパートナーが配信する動画の冒頭に表示できる動画広告配信面の選び方により「Amlifyプレロール」「Amplifyスポンサーシップ」の2つに分類される |
Twitter テイクオーバー | 「タイムライン」や「話題を検索」の一等地に配信する広告膨大なリーチにつなげられ、「トレンドテイクオーバー」「トレンドテイクオーバープラス」「タイムラインテイクオーバー」の3つに分類される |
Twitter ライブ | ライブ放送が可能なメニュー「ライブ配信」と「イベントページ」の2つのフォーマットに分類される |
中でも、集客やブランディングのためによく利用されるのがプロモ広告やフォロワー獲得広告です。
どちらも、画像や動画、カルーセルなどさまざまな広告フォーマットが利用できるため汎用性が高く、ターゲットに合わせた訴求がしやすいです。
利用できる広告のフォーマット
Twitter広告で利用できる4つのフォーマットを表にまとめました。
フォーマット | 概要 |
---|---|
テキスト | ・半角280文字以下のテキストで制作する ・広告リーチを広げるために、ターゲット設定と関連性のあるハッシュタグが重要 ・クリックしたユーザーを特定のウェブサイトに誘導することも可能 |
画像 | ・画像を使ってユーザーの目を引く広告 ・文章だけでは埋もれやすい広告に使用すると効果的 ・推奨画像サイズは1200px×1200pxまたは1200px×628px ・最大ファイルサイズは5MB |
動画 | ・サービスの内容をより視覚的にわかりやすくする広告 ・メッセージ性のある宣伝やキャンペーンなどに有効 ・推奨されている動画の尺は15秒以内(最長2分20秒) ・使用可能ファイル形式は、MP4とMOVのみ |
カルーセル | ・2〜6枚の画像または動画を組み合わせて配信する広告 ・複数のサービスや商品を紹介可能 ・一つの商品を異なるビジュアルで紹介できるなど、魅力を伝えやすい ・画像の推奨サイズは800px×800pxまたは800px×450px ・画像と動画で異なるアスペクト比は利用できない |
上記の中で最もユーザーの興味を惹きやすいのはカルーセルです。しかし、広告的な要素が強くなり、タイムラインに溶け込みにくくなる可能性があります。
一方テキストは最も興味を惹きづらいですが、タイムラインに馴染むため、いいねやリツイートが得やすいといわれています。
広告出稿の目的が、購入などのコンバージョンならカルーセル、情報の拡散ならテキストといった形で使い分けましょう。
Twitter広告の費用
Twitter広告の料金体系は、オークションによる入札型です。広告出稿側が事前に設定した金額が、指定したアクションの発生時に発生します。
アクションには以下のようなものがあり、アクションごとに異なる金額の設定もできます。
- 広告のクリック
- リンク先への遷移
- フォロワーの獲得
必要なアクションにのみ費用が発生する方式で、たとえばリツイートやいいねが行われた場合は料金が発生しません。また入札に最低金額はないため、最小限の費用で広告が運用できます。
課金方式
Twitter広告の3つの課金方式を表にまとめました。
方式 | 特徴 |
---|---|
自動入札 | ・最小限の費用で入札額が自動で最適化される ・難しい設定が不要なので、初心者におすすめ |
上限入札単価 | ・アクションごとに支払いの上限を設定する ・運用しながら成果を細かく調整を行いたい場合におすすめ |
目標入札単価 | ・「フォロワー」と「Webサイトへの誘導数またはコンバージョン」を目的とするキャンペーン ・利用できる1日あたりの平均額が目標値に近づくように調整される |
上記のうち、よく利用されるのは自動入札と上限入札単価です。それぞれの特徴を把握して、状況に応じて使い分けましょう。
あわせてお読みください:EEATとは?
Twitter広告でできるターゲティング
Twitter広告はターゲティングの種類が豊富で、広告を表示するユーザーを細かく絞り込めます。大きく分けて、以下の3つの要素からターゲティングが行えます。
- オーディエンスの特性
- オーディエンスタイプ
- 既存のオーディエンス
それぞれ詳しく解説していきます。
オーディエンスの特性
オーディエンスの特性とは、ユーザーの生活圏や言語、年齢などを指します。たとえば、以下のような項目です。
地域 | 国、都市、郵便番号 |
性別 | 男性、女性、その他の性別 |
言語 | ツイートが表示される言語 |
年齢 | ユーザーの年齢 |
デバイス | ユーザーが利用しているデバイス |
誕生日 | 誕生日の近いユーザー |
ターゲットの地域性や年齢層が明確な場合に、より効果的な広告表示が行えます。
オーディエンスタイプ
オーディエンスタイプとは、ユーザーのTwitterの利用状況を指します。たとえば、以下のようなユーザーへのターゲティングが可能です。
イベント | イベントに参加したことがある |
会話 | 特定のカテゴリーに興味示している |
ツイートエンゲージャー | ツイートに反応した |
興味・関心 | 特定のカテゴリーに興味、関心がある |
フォロワーの類似性 | ターゲットとなるアカウントのフォロワーと似た興味関心を持つ |
映画とテレビ番組 | 映画とテレビ番組に反応した |
ユーザーの行動や興味、関心に絞ってターゲティングできるため、イベントやキャンペーンの告知に役立ちます。
既存のオーディエンス
既存のオーディエンスとは、過去に何かしらのアクションを起こしたことがあるユーザーを指します。たとえば、以下のようなものです。
フォロワー | 既存のフォロワー |
カスタムオーディエンス | 既存の顧客や特定の行動をしたユーザーリスト |
メールアドレス | メールアドレスを提供してくれたユーザー |
モバイルアプリの利用者 | 特定のモバイルアプリを利用したことがあるユーザー |
Webサイト | 自社サイトを訪れたことがあるユーザー |
リテンションターゲティング | 自社アプリをダウンロードしているユーザー |
リピーターの獲得や、過去の見込み客に再アプローチできるため、目的に合わせて適切な設定を行いましょう。
まとめ:Twitter広告を効果的に活用しよう
Twitterは拡散力の優れたSNSです。そのため、広告を出稿すると大きな反響が見込めます。
また広告費用はオークション形式で決定し、最低入札額も定められていないため、少ない予算から運用可能です。少ない投資で大きく拡散されることもあるため、この記事を参考に、自社の広告戦略にTwitter広告を取り入れてみてください。