コンテンツを制作する際、見栄えがよいからhタグを使用している、キーワードを可能な限り含めているという方もいるでしょう。実はその使い方、SEOに悪い影響を与えているかもしれません。
本記事では、SEOにおけるhタグについて解説します。
SEO効果を高める方法や使用ルールについても解説するので、コンテンツ作りに悩みを抱えるWeb担当者は、ぜひ参考にしてください。
目次
hタグ(見出し)とは?SEOに与える2つの影響
hタグは、Webサイトで見出しを示す際に利用するHTMLタグの一種です。「heading」の略で、見出しタグともよばれます。
見出しとは、記事内容を一目見てわかるように、本文の前に示す簡単な言葉のこと。ユーザーがコンテンツを理解しやすくする目的で使用されています。
Webページでhタグを設置する際には、HTMLタグを使って以下のように記述します。
<h2>hタグ(見出し)とは?SEOに与える2つの影響</h2> |
また、hタグは以下2つの理由から、SEOに影響するといわれています。
- ユーザビリティの向上につながる
- クローラーが情報を拾いやすくなる
以下の項目で、詳しく解説します。
ユーザビリティの向上につながる
SEOでは、ユーザーを第一に考えたページ作りが重要になります。
理由としては、ページの検索順位を決めるGoogleが「ユーザーファースト」の理念を掲げているからです。hタグを設定することで文章の内容を理解しやすくなり、ユーザーの利便性が向上します。
以下で、見出しを設定した文章とそうでない文章を見比べてみましょう。
見出しあり | 見出しなし |
---|---|
<h3>ユーザビリティの向上につながる</h3> SEOでは、ユーザーを第一に考えたページ作りが重要になります。理由としては、ページの検索順位を決めるGoogleが「ユーザーファースト」の理念を掲げているからです。 <h3>クローラーが情報を拾いやすくなる</h3> hタグを正しく設置することで、クローラーがコンテンツの情報を拾いやすくなります。クローラーとは、Googleが検索順位を決定するための要素を集めるロボットです。 |
SEOでは、ユーザーを第一に考えたページ作りが重要になります。理由としては、ページの検索順位を決めるGoogleが「ユーザーファースト」の理念を掲げているからです。hタグを正しく設置することで、クローラーがコンテンツの情報を拾いやすくなります。クローラーとは、Googleが検索順位を決定するための要素を集めるロボットです。 |
見出しがないと、ユーザーはどこに区切りがあるのかわからなくなります。その結果、読みづらさにストレスを感じて、ページを離脱する可能性が高まります。
同一の文章でも、見出しを設置して区切りを付けたほうが読みやすさは向上します。ユーザビリティの高いコンテンツを作成するためには、見出しの設定が必要不可欠といえるでしょう。
クローラーが情報を拾いやすくなる
hタグを正しく設置することで、クローラーがコンテンツの情報を拾いやすくなります。クローラーとは、Googleが検索順位を決定するための要素を集めるロボットです。
見出しだけが順位を決定する要因にはなりません。しかし、見出しが適切に設置されていることで、そのセクションが何について書かれているかをクローラーに伝えられます。また、SEOの対策キーワードをアピールするうえでも、hタグは重要な意味を持ちます。
このことから、hタグの最適化はSEO対策を有利に進めるためのポイントといえるでしょう。
SEO対策におけるhタグの種類と使用方法
hタグには種類があり、それぞれ異なる役割を持っています。個々の特徴を理解して適切に設置することで、コンテンツの利便性が向上し、SEO効果も高まるでしょう。
hタグの種類は以下のとおりです。
- h1(大見出し)
- h2(中見出し)
- h3(小見出し)
- h4~h6(具体例)
一つずつ見ていきましょう。
h1:大見出し
h1タグはホームページタイトルや記事タイトルなど、重要度の高い見出しを表すHTMLタグです。使用する際は以下のように表記します。
<h1>h1:大見出し</h1> |
なおh1タグは原則、1つのコンテンツに1つだけ使用する決まりになっています。また、使用する場合は見出しの一番始めに設置し、キーワードを含めて簡潔な文章にすることを心がけてください。
簡潔でわかりやすい内容にすれば、ユーザーやクローラーが理解しやすくなり、SEO効果の向上につながるでしょう。
h2:中見出し
h2タグは、段落ごとの見出しです。タイトルやh1タグに次いで、コンテンツの内容を左右する重要な要素です。
h2タグを使用する際は、段落の内容を簡潔に示す必要があり、上位表示を狙うキーワードを含めるのがよいとされています。これは、検索エンジンのクローラーが、より情報を読み取りやすくするためです。
しかし、闇雲にキーワードを詰め込めばよいわけではありません。検索エンジンに見出しが不自然だと判断されれば、Webページ自体の評価を落とす恐れがあります。
もちろん読み手にも違和感を与えるため、キーワードの詰め込みには十分注意しましょう。
h3:小見出し
h3タグは、h2タグの内容をより詳しく伝えるために設置されます。たとえば、h2タグが「hタグの種類」だと仮定しましょう。そのまま書いてもよいですが、種類がいくつもあると文章が長くなり、ユーザーに読みづらい印象を与えてしまいます。
しかし、以下のように種類別の小見出しを設定することで、より内容を理解しやすくなるでしょう。
<h2>hタグの種類</h2> <h3>h1タグ</h3> <h3>h2タグ</h3> |
ちなみに、本記事内の「hタグ(見出し)とは?」のように、補足をしなくてもまとめられる場合であれば、特に小見出しを作る必要はありません。
h3タグを設置する際は、h2タグの内容を補足なくユーザーが理解できるかを意識するとよいでしょう。
h4~h6:具体例
h4~h6タグは、h3タグでより詳細に解説したい項目がある場合に使用されます。たとえば、以下のように手順や例題を表す際に使用されるケースが多いです。
<h2>おすすめのSEOツール <h3>ツール名 <h4>使用手順 |
ただし、Webページによってはh5やh6タグの表示設定が存在しないものもあります。使用するとデザインが崩れる可能性があるので、基本的にはh5以降のタグは設置しないのが無難です。
もしh5以降のタグを使う必要が出てきた場合は、まとめられる部分はないか、全体の構成を見直してみることをおすすめします。
SEO効果を高めるhタグの使用ルール
hタグを適切に設定することは、ユーザーの満足度やSEO効果の向上に繋がります。使用する際は、以下3点のルールを守りましょう。
- 順番を守る
- 強調目的での使用は控える
- 使用しすぎない
詳しく解説します。
順番を守る
コンテンツを作る際は、hタグの使用順序を守りましょう。hタグは、h1が最も大きくて重要度が高く、次いでh2、h3…と小さくなります。
<h1>○○</h1>:1番目の見出し <h2>○○</h2>:2番目の見出し <h3>○○</h3>:3番目の見出し <h4>○○</h4>:4番目の見出し <h5>○○</h5>:5番目の見出し <h6>○○</h6>:6番目の見出し |
以下のように順番にばらつきがあると、「文章の内容をわかりやすくする」という目的を達成できなくなります。
<h3>SEO効果を高めるhタグの使用ルール</h3> <h2>順番を守る</h2> <h4>強調目的での使用は控える</h4> <h3>使用しすぎない</h3> |
また、同じh2タグに属している項目は、同種類のタグで記述してください。本記事内のh2タグ「SEO効果を高めるhタグの使用ルール」を例に挙げましょう。
この場合、補足の見出しがh3「順番を守る」h4「強調目的での使用は控える」h3「使用しすぎない」だと違和感があります。
hタグを使うときは、順番はもちろん、階層のまとまりも同時に意識することが大切です。
強調目的での使用は控える
hタグはコンテンツの内容をわかりやすく伝えるためのものです。しかし、中には「強調したいから」「h2よりh3のほうがデザインが好みだから」という理由で使用する方もいます。
そのような使い方をすると、検索エンジン側にユーザビリティが低いと判断されてしまいます。場合によってはWebページの評価を落とす原因にもなり得るため、すぐに止めましょう。
テキストを目立たせたい場合は、strongやmark要素の使用をおすすめします。
使用しすぎない
hタグを使いすぎると、ページの構造がかえってわかりづらくなる可能性があります。hタグはコンテンツの内容をわかりやすく伝えるためのものです。
しかし、過剰に使用するとユーザーが読みづらさを感じてしまい、その結果SEOにも悪い影響を与えます。とはいえ、一つの見出しの中に、多くの情報を詰め込むことも好ましくありません。
コンテンツの内容やテーマによっても必要な見出し数は異なりますが、基本的には1つの見出しにつき1テーマを意識するとよいでしょう。
SEO対策でhタグを使用する際の注意点
hタグを使用する際の注意点を理解していないと、検索エンジンから意図せずペナルティを受ける可能性もあります。SEO対策を有利に進めるためにも、以下3つのポイントは必ず押さえておきましょう。
- シンプルにまとめる
- キーワードの入れすぎに注意する
- 本文の内容と一致させる
それぞれ解説します。
シンプルにまとめる
見出しを設置する際は、情報を詰め込みすぎず、シンプルにまとめましょう。文字数が多すぎると、何を伝えたいのかわかりづらくなります。
ユーザーにとっても検索エンジンにとってもよい影響を与えないので、コンテンツに応じた文字数を心がけるのが重要です。
以下の見出しを比べてみると、読みやすさの違いが一目で分かります。
シンプルな見出しの例 | まとまっていない見出しの例 |
---|---|
<h2>SEO対策でhタグを使用する際の注意点</h2> <h3>シンプルにまとめる</h3> <h3>キーワードの入れすぎに注意する</h3> <h3>本文の内容と一致させる</h3> |
<h2>SEOを対策するうえでhタグを使用する際に注意したいこと</h2> <h3>必要以上に長くしすぎずシンプルにまとめる</h3> <h3>対策キーワードを見出しに詰め込みすぎない</h3> <h3>見出しと本文の内容は一致させることを心がける</h3> |
見出しを設定する際は、テーマや結論をシンプルにまとめることを意識しましょう。
キーワードの入れすぎに注意する
上位表示させたいからといって対策キーワードを入れすぎると、違和感のある見出しになります。利便性を下げるだけでなく、検索エンジンからスパムと認識される恐れもあります。
SEO効果を高めるうえでキーワードを入れることは重要ですが、過度な盛り込みは読みにくさにもつながるので注意しましょう。
本文の内容と一致させる
見出しとは、記事内容を一目見てわかるように、本文の前に示す簡単な言葉を指します。ユーザーは見出しを読んで、自分が知りたい内容が書かれているかを認識します。
しかし見出しと本文の内容が合わなければ、ユーザーは最後まで記事を読まずに離脱するでしょう。ユーザーの満足度低下や離脱を防ぐためにも、作成後は見出しと本文が合っているかご確認ください。
SEOのおける見出しの書き方についてはこちらの記事もご覧ください。
関連記事>>SEOに強い!効果のある見出しの書き方のポイント12選
まとめ:hタグを正しく活用してSEO効果を高めよう
hタグの最適化は、SEO対策を有利に進めるために必要不可欠です。
しかし、闇雲に設置すればよいわけではありません。順番やキーワード数、本文との一致率などを考慮したうえで、最適な見出しを設定する必要があります。
本記事を参考にして、SEO効果の高いコンテンツを制作してみてはいかがでしょうか。
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