コラム

SEOに強いディレクトリ構造とは?設計のポイントや最適化のメリットを解説

ディレクトリ構造はサーバー内のフォルダ構成のことで、最適化するとSEOに良い影響をもたらします。またWebサイトの構造に直結するため、ユーザーの利便性も左右します。

しかし、自社サイトのディレクトリ構造が把握できておらず、対策がわからない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ディレクトリ構造の概要やSEOとの関係、最適化のメリットなどを解説していきます。

サイトの改善やSEO対策の強化を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

<SEO対策について詳しく知りたい方はこちら>SEO対策とは?SEO対策のメリット・デメリットと対策方法を詳しく解説

ディレクトリ構造とは?

ディレクトリ構造とは、サーバー内のWebサイトを構成しているフォルダの構成のことです。サイトの階層構造やフォルダの構造と同じ意味を持ちます。

たとえば、「https://example.com」というサイトに、カテゴリーページとブログページがある場合、以下の構造になります。

階層 ページ URLの例
第一(親階層) トップページ https://example.com
第二(子階層) カテゴリーページ https://example.com/category/
第三(孫階層) ブログページ https://example.com/category/blog/

トップページを頂点として、そこからの距離に応じて第二・第三階層と分類されるのが、基本的なディレクトリ構造です。

なお、第一階層以外には複数のフォルダが存在することもあります。また、ディレクトリ構造の深さに制限はないため、サイトの規模によっては、第三階層以降が存在する場合もあります。

ディレクトリ構造とクリック階層の関係性

ディレクトリ構造と似た言葉として、クリック階層があります。

クリック階層とは「トップページから何回のクリックで該当ページへ到達するのか」をあらわした指標です。ディレクトリ構造はSEOに影響しないものの、クリック階層はクローラビリティやユーザビリティに影響を及ぼします。

ディレクトリ構造とクリック階層では、考え方が違います。ディレクトリ階層が深くても、トップページに直接リンクが設置されていれば2階層目と見なすのがクリック階層の考え方です。

Webサイトでは、トップページから個々のページへ3クリック以内で到達できるのが理想的といわれています。クリック階層を減らすことでクローラビリティが向上し、検索エンジンからもユーザーからも評価されやすいWebサイトになるでしょう。

フォルダ構造とディレクトリ構造の違い

フォルダとディレクトリは基本的には同じ意味をあらわす言葉です。

厳密には「フォルダはオブジェクトの入れ物」「ディレクトリは情報を分類・整理する入れ物」という意味があるものの、同じことを示していると考えて問題はないでしょう。

ただし、コンピュータのOSによって呼び方が変わる点には注意が必要です。「ファイルをまとめる入れ物」を、Windowsではフォルダと呼び、Llinuxではディレクトリと呼びます。

SEOにディレクトリ構造が重要な理由

ディレクトリ構造がSEOに重要な理由は、以下3つが挙げられます。

  • クローラビリティが向上する
  • ユーザービリティが向上する
  • テーマ性が向上する

それぞれ詳しく解説していきます。

クローラビリティが向上する

検索エンジンは、ページの内部リンクをたどってWebサイトをクロールします。そのため、階層構造が適切でないと、クローラーがページを見落とす可能性があります。

またディレクトリ構造が深すぎると、ページに辿り着けない、クロールの効率が落ちるなどの不具合が起きやすくなります。

重要なページが評価されない可能性もあるため、ディレクトリ構造を整えてクロールしやすい状態にしましょう。

ユーザビリティが向上する

ディレクトリ構造を整えると、ユーザーにとってわかりやすいWebサイトになります。

たとえば、ブログ記事や会社概要など、性質の異なるコンテンツが同じ階層に並んでいると、目的のページを見つけづらいです。

しかし、ジャンル別にディレクトリが整理されていれば、サイト構造に規則性が生まれ、ユーザビリティが向上します。ユーザビリティは間接的にSEOに影響するため、使いやすい構造になるよう心がけましょう。

テーマ性が向上する

テーマ別に正しくカテゴリー分けされたディレクトリ構造を作ると、テーマ性を高められます。テーマ性とは、Webサイト全体が何について書かれているかを表したものです。向上するとE-E-A-Tの担保にもつながり、SEO評価に良い影響をもたらします。

トップページをビッグキーワードで上位表示できる可能性も高くなるため、適切に分類しましょう。

ディレクトリ階層の深さとSEOの関係

ディレクトリ階層の深さとSEOに、密接な関係性はありません。というのも、検索エンジンがWebサイトを評価するときは、ディレクトリ階層ではなくクリック階層を重要視しているためです。

例えば、ディレクトリ構造では第四階層にあたるページでも、クリック階層を調整することでSEOに好影響を及ぼします。トップページから直接リンクを設置することで、クリック階層では第二階層と判定されます。

ユーザビリティに配慮したWebサイトとして評価される可能性があるため、クリック階層に注目してサイト設計を進めると良いでしょう。

サブドメイン・サブディレクトリとSEOの関係

サブドメインとは、1つのドメインを区分けしたときに使用される用語です。メインのドメインとは異なるカテゴリでコンテンツを更新するときに使われます。

サブディレクトリとは、1つのドメイン内での階層構造を形成するときに使用される用語です。一般的に、1つのドメイン内には複数のサブディレクトリが存在しています。

サブドメインとサブディレクトリを適切に使い分けると、SEOに好影響を及ぼす可能性があります。

それぞれの使い方と期待される効果は以下の通りです。

サブドメイン メインサイトとは異なる、独立した別サイトに使われる。
メインのドメインから影響を受けずにサイト運営できる。
サブディレクトリ 同じサイト内でジャンル分けするときに使われる。
メインのドメインがすでに受けている評価を活かせる。

Webサイトのディレクトリ構造を最適化するメリット

Webサイトのディレクトリ構造を最適化すると、2つのメリットが得られます。

  • サイト管理がしやすくなる
  • アクセス解析がしやすくなる

それぞれ詳しく解説していきます。

サイトが管理しやすくなる

ディレクトリ構造が整理されていると、フォルダが管理しやすいです。更新したいページのファイルも容易に探せるため、無駄なストレスがなくなります。

また、ファイルの間違いも防止でき、トラブルの可能性を減らせます。

アクセス解析がしやすくなる

ディレクトリ構造を整理すると、URLに規則性が生まれるため、アクセス解析がしやすくなります。

たとえば、以下構造のサイトがあるとします。第三階層のページを解析する例を見てみましょう。

階層 ページ URLの例
第一 トップページ https://example.com
第二 SEO対策(カテゴリー) https://example.com/seo/
第三 SEOに関するブログ(ブログページ) https://example.com/seo/1111/

上記の場合、第三階層の「SEOに関するブログ」のすべてのページは、「SEO対策」というカテゴリーの中に存在します。

そのため、URLに「https://example.com/seo/」が含まれているページを絞り込めば、一括で抽出が可能です。データの視認性も上がるため、アクセス解析が効率化できます。

Webサイトのディレクトリ構造を調べる方法

Webサイトのディレクトリ構造を調べる方法は、主に次の2つがあります。

  • TREEコマンドを実行する
  • Website Explorerを使って調べる

それぞれの方法について説明します。

TREEコマンドを実行する

TREEコマンドとは、ディレクトリに含まれるファイルをツリー形式であらわせるコマンドです。以下のコマンドを実行すると、Webサイトのディレクトリ構造をツリー形式で表示できます。

TREE [ドライブ:][パス] [/F] [/A]

ファイルを一覧表示するlsコマンドと同様に、オプションを使用するとファイルの詳細情報を確認することも可能です。

Website Explorerを使って調べる

Website Explorerとは、Webサイトの解析に使われる無料のソフトウェアです。具体的には、以下の情報を調べてデータ化できます。

  • 使用されているファイル
  • Webサイトの更新状況
  • 外部リンクの状況
  • リンクエラー

Website Explorerを使うと、サイトURLを入力して開始ボタンを押すだけで、指定したWebサイトの階層構造を把握できます。SEO対策はもちろん、Webサイトのリニューアル時にも便利なツールです。

ディレクトリ構造の書き方

ディレクトリ構造を書くときは、次のような記号を使って書くのが一般的です。

読み 記号
たて
たてひだり
たてみぎ
ひだりうえ
ひだりした
まんなか
みぎうえ
みぎした
よこ
よこうえ
よこした

メールやチャット等でディレクトリ構造をあらわすときは、上記の記号を使って書くと伝わりやすくなるでしょう。

SEOに適したディレクトリ階層にするポイント

SEOを意識したディレクトリ階層を作るには、5つのポイントを意識しましょう。

  • ツリー構造を意識する
  • 内部リンクを設置する
  • シンプルで分かりやすいURLを設定する
  • 4階層いないの構造にする
  • パンくずリストを設置する

それぞれ詳しく解説していきます。

ツリー構造を意識する

ツリー構造とは、一つの親ページに対して、複数の子ページや孫ページが枝分かれして広がっていく構造です。たとえば、以下のような構造です。

階層 ページの種類 ページタイトル URLの例
第一 トップ サンプル株式会社 https://example.com
第二 カテゴリー SEO対策 https://example.com/seo/
第三 記事ページ ・SEO内部対策とは?
・SEO外部対策とは?
https://example.com/seo/naibu-taisaku/
https://example.com/seo/gaibu-taisaku/

第二階層以降には複数のページを格納できるため、深い階層ほどページ数が多くなります。

一方で、上層の方がページ数が多い場合は、コンテンツが適切に分類できていない可能性があります。改めて見直し、ディレクトリ構造を最適化しましょう。

内部リンクを設置する

クローラーは、内部リンクをたどってWebサイトをクロールします。そのため、パンくずリストなどを利用して各階層ごとに内部リンクを設置すれば、クローラビリティの向上が見込めます。

また、関連性の高いページ同士の内部リンクはSEO内部対策として有効です。

パンくずリストについて詳しく知りたい方はこちら>>>パンくずリストとは?SEO対策での役割や設置のポイントをご紹介!

シンプルでわかりやすいURLを設定する

URLの長さやディレクトリ名が直接SEOに影響を与えることはありません。

しかし、シンプルでわかりやすいURLは、ユーザーのページ内容の理解を助けます。また、ページ内容に関連する単語を含めば、ユーザーはサイト内の現在地がわかりやすくなります。

ユーザビリティの向上が見込めるため、できるだけ少ない文字数で、ページに関連した内容を含めましょう。

4階層以内の構造にする

SEOを目的としたサイトは、3クリック以内で目的のページにたどり着ける構造であることが推奨されています。第一階層のトップページをスタートとすると、3クリック以内で到達できるのは、第四階層までです。

それ以上の深さになると、ユーザーにストレスを与え、離脱率の増加に繋がってしまいます。

サイトの設計段階で、制作ページを適切に仕分け、必要以上に階層が深くならないようにしましょう。

パンくずリストを設置する

パンくずリストとは、下記2点をあらわしたリンクのことです。

  • ユーザーの現在地
  • トップページからの経路

ページの上部に表示されることが多く、パンくずリストを設置すると「どのような経路で辿り着いたか」がひと目で確認できます。パンくずリストの役割は以下の通りです。

  • ユーザビリティの向上
  • クローラビリティの向上
  • SEOにプラスの影響

パンくずリストの設置により、上の階層への内部リンクが多くなります。特に注力しているカテゴリーは内部リンクが集中する構造になるため、重要なページとして評価されるでしょう。

まとめ:ディレクトリ構造の最適化はSEO対策に必須

ディレクトリ構造の最適化は、ユーザビリティやクローラビリティの向上に繋がります。SEO対策に直接影響するため、適切な知識を身につけ、整理することが重要です。

また、アクセス解析やサイト管理の効率が上がるなどのメリットもあります。この記事を参考に自社サイトの構造を見直し、改善を行なってみてください。

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