SEOやSEMは、Webサイトに集客するための手段ですが、それだけでは売り上げにつながりません。
あくまでも、成果につなげるまでの過程にすぎず、売上を伸ばすにはコンバージョン率を最適化する必要があります。
今回は、コンバージョン率最適化(CRO)について紹介します。集客はできてもCVにつながらないとお悩みの方や、CRO施策を知りたい方は参考にしてください。
目次
CROの概要と重要性
CROは、コンバージョン率最適化の略語です。Webサイトの最終地点は、売上につなげることです。いくら集客をしても、コンバージョンにつながらないと意味がありません。
そこで、CRO施策を講じ成果につなげやすくします。また、CRO次第で売上が大きく左右します。集客にだけ力を入れるのではなく、コンバージョン率にも目を向けて正しい施策をすることが重要です。
効果が出るCRO施策3選
成果が出るCRO施策は、複数存在します。そのなかでも改善後、すぐに効果が出やすい施策は以下のとおりです。
- LPOの改善
- CTAの改善
- EFOの改善
集客はSEOやWeb広告で、CROは主にWebサイトの改善をおこないます。それぞれ、詳しく紹介するので参考にしてください。
LPOの改善
LPOとは、LP(ランディングページ)を最適化することです。
LPは、ユーザーがSEOやWeb広告などでサイトに流入した際に、初めて見るページです。近年のメディアでは、YouTubeやTikTokが主流になり、長時間ページを閲覧する人が減った傾向にあります。
そのため、ファーストビューの時点で必要な情報をユーザーに提供し、読みやすくすることが大切です。LPOをするためには、以下を把握しておく必要があります。
- アクセス数
- CVR
- 1ユーザー当たりの滞在時間
- 直帰率
- 離脱率
- 検索キーワード
これらの情報をもとに、LPの問題点を見つけて改善しましょう。主な改善案や施策は、以下が挙げられます。
導入文のパートに漫画や動画を張り付ける →テキストよりも読み進めやすく離脱率改善につながるため サイトの表示速度を上げる →表示速度が遅いと離脱率が高まるため 適度な改行を使う →読みづらい記事は離脱率が高まるため |
LPOは、売上に直結する非常に重要な項目です。問題点を見つけて、直ちに改善しましょう。
CTAの改善
CTAとはWebサイトの訪問者に対し、何かしらのアクションを起こさせることで、行動喚起とも訳されます。可読性や滞在時間、離脱率は問題ないものの、成果が発生しない場合はCTAに問題がある可能性があります。
具体例は、以下のとおりです。
- 購入ボタン
- バナー
- テキストリンク
これらのCTAを改善すると、ユーザーがサイトに訪問後、アクションを起こしやすくなります。
改善する場合は、行動を起こさない原因を考えなければなりません。主に考えられる原因は3つあります。
ボタンの配色が合っていない →シンプルな配色にすることでCVRが高まる 適切な訴求ができていない →ニーズにあった適切な訴求をすることでCVRが高まる CTAが極端に少なすぎる、または多すぎる →ユーザーがストレスなく記事を読める多さが適切 |
まったく成果が発生していない場合は、訴求が不適切な可能性が高いです。そのため、ニーズを一度リサーチしたあとに、適切な訴求でCTAを改善することが重要です。
EFOの改善
エントリーフォームを最適化することを、EFOと呼びます。資料請求やメールマガジンへの登録を成果地点にしている場合、エントリーフォームを改善することで成果につながりやすくなります。
CTA改善に似ており、ユーザーがエントリーフォームにアクセスするまでの行動を分析します。行動の分析ができたら、なぜ成果が発生しないのかを考えます。
主な原因は、以下のとおりです。
フォームの場所がわかりづらい →記事下CTAを設定して改善する フォームの項目が多く時間がかかる →必要最小限の情報のみを入力させる 記述式が多く入力が面倒 →ラジオボタンを設定し選択制にする |
エントリーフォームにアクセスしたユーザーは、資料請求や登録に前向きです。離脱させてしまうことは非常にもったいないため、すぐに改善しましょう。
ストレスなくユーザーがフォームにアクセスし、時間をかけることなく完了できるように、改善することが大切です。
CROを実施する際の正しいやり方と注意点
CROは、売り上げを拡大するために重要です。しかし、間違ったやり方で進めると、時間がかかるだけなので注意しなければなりません。
実施する場合は、以下を意識しましょう。
- 長期スパンで改善する
- 改善に割ける時間を確保する
CRO施策は、時間をかけておこなうことが一般的です。サイトの分析や成果が発生しない原因を考えて、正しい施策を講じましょう。
長期スパンで改善する
CRO施策は、長期スパンでおこなう必要があります。例えばCTAを改善する場合、以下の分析が必要です。
- ニーズが間違っていないかどうか
- 適切な位置にCTAがあるかどうか
- ユーザーの離脱率と可読性
- 直帰率
- 検索キーワード
ニーズが間違っていると、サイトに流入しても成果につながりません。また、CTAの数や場所も同様です。改善自体はすぐに完了しますが、成果が発生しない原因を知らないことには、改善の仕様がありません。
そのため、CRO施策では、分析に長い時間をかけましょう。分析から実施までの流れは以下のとおりです。
- サイトを分析する
- 成果が発生しない原因を把握する
- 改善に割ける時間を確保する
- CRO実施
CROを実施しても改善が見込めない場合は、再度別の施策を試す必要があります。あらためて分析すると、別の原因や問題点が見つかることがあります。
PDCAサイクルを回して、正しいCRO施策をおこないましょう。
改善に割ける時間を確保する
CRO施策は、分析に多くの時間を要するため、改善に割ける時間を確保しなければなりません。実施する際は、すべての時間をCROに充てるよう心がけましょう。中途半端に分析して実施すると、目立った効果が見られない場合が多いです。
また、Web広告で成果が見込めない場合は、訴求そのものを改善しなければなりません。A/Bテストをしたり、別媒体で広告を出したりと、時間以外に予算も確保する必要があります。
余裕がない状態でCRO施策をしても、リソースが足りません。そのため、分析したうえで必要な項目を洗い出しておくと、無駄なくCROに時間を割けます。
- 分析や改善に必要なツールの用意
- A/Bテストをする時間
これらの準備をすることで、リソース不足にならない効果的なCROが可能です。
まとめ:CRO施策は売上に直結する
CROは、売上を改善するために重要です。さまざまな施策がありますが、具体例は以下のとおりです。
LPO施策 →ファーストビューを改善して離脱率を防ぐ CTAの改善 →ユーザーが行動しやすくして成果を出しやすくする EFO →ストレスなくユーザーがアクセスしやすくする |
いずれも重要な施策で、改善すると売上に直結します。実施するためには、問題や原因を見つける分析が必要です。効果を出すためにCRO施策に割けるリソースを確保し、長期スパンでおこないましょう。
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