SEO対策を始めようと専門用語を調べた結果、ドメインパワーという用語を知った方は少なくないでしょう。
そのまま流れで、運営するサイトのドメインパワーを調べて、
「全然高くない……」
とつらい現実を知ってしまった、というのもよくある話です。
今回はそんな方のために、ドメインパワーが低いサイト向けのSEO対策を徹底解説していきます。
ドメインパワーに関する疑問や不安を解消して、心穏やかにSEO対策に臨みたい方はぜひご覧ください。
【この記事でわかること】
- ドメインパワーとSEOの関連性
- ドメインパワーの確認方法
- ドメインパワーを決定づける要素
- ドメインパワー別のサイト戦略
目次
ドメインパワーとは
そもそも、ドメインパワーとはなんでしょうか?
簡潔に言えば、「そのドメインのウェブサイトが検索エンジンからどれほど評価されているか」を示す数値です。
一般的に、ドメインパワーが高ければ高いほど、SEOに有利に働く傾向があります。
以下は、SEOツール「Ahrefs」が調査した、サイトのドメインパワーと、検索結果にランクインするキーワード数の相関関係を示したグラフです。
出典:Ahrefs「Website “Authority” Checker-Why the “authority” of your domain matters」
見てのとおり、ドメインパワー(表中ではドメインレーティング)が高くなれば、検索結果にランクインするキーワードの数も比例して増えています。
確かに、ドメインパワーとSEOには相関関係がありそうです。
ちなみに、我々Rank-QuestのドメインパワーをAhrefsで調べたところ……。
15……。
Ahrefsのスコアの最大値が100であることを考えると、素直に低いですね。
しかし、我々がこれまで14年間、4,200社ものお客様を支援してきた事実を鑑みると、ドメインパワーが低いからといってなす術なし、というわけでもないようです。
ドメインパワーが低いなら、上げる方法や対策を知るまでです。
我々も日々工夫しながら自社の周知、そしてお客様のSEO対策に尽力していますので、今回の記事を参考にしていただいて、ともにサイトの周知に励んでいきましょう!
ドメインパワーとSEO
さて、先ほどドメインパワーが高いとSEOに有利であると述べましたが、具体的にどのようにSEOに影響を及ぼすのでしょうか?
公式指標ではない
まず理解しておかなくてはならないのは、ドメインパワーはGoogleやYahoo!などの検索エンジンが公式に掲げている指標ではないということです。
Googleの著名なスタッフであるJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏は、自身のTwiiterにて次のように述べています。
We don’t use domain authority at all in our algorithms.
— Expert prompt engineer with 8+ yrs experience, ama (@JohnMu) February 24, 2020
「We don’t use domain authority at all in our algorithms.」
つまり、Googleのアルゴリズムにはドメインオーソリティ(MOZというツールにおけるドメインパワーの指標)を使っていないと表明しているのです。
では、ドメインパワーという言葉はどこから生まれたのでしょうか?
もともとGoogleには、ページランクと呼ばれる概念が存在しました。
Webページに対する評価が0~10でつけられており、この評価が高いページのほうが検索結果の上位に表示されやすかったという歴史があります。
現在このページランクは表立って確認することはできなくなりましたが、似ている概念は今でも存在すると言われています。
このような事情があるなかで、SEOツールを提供している会社がそれぞれ独自にページランクを模した指標を出しはじめ、それらが今日のドメインパワーとなりました。
最も有名な指標の1つが、Mozのドメインオーソリティ(DA)です。
Moz独自のアルゴリズムで計算されており、基本的には外部リンクの質と量によってスコアが決まります。
SEOツールごとに計測方法は異なるので、算出したドメインパワーの信憑性を少しでも高めたいなら、複数のツールを併用することをおすすめします。
ドメインパワーが高いほうが新規コンテンツをGoogleに早く評価されやすい
ドメインパワーは公式の指標ではありませんが、SEOに影響を与えているのは、Ahrefsの示したグラフ、そして世の有名Webサイトを見てわかるとおり疑いようのない事実です。
たとえば、大手ECサイトAmazonのドメインパワーをAhrefsで調べると、その値は93と、非常に高い数値でした。
Amazonだけではなく、コンバージョンを多く稼いでいるほかのサイトも軒並みドメインパワーが60~70を上回っており、明らかな関連性があると思えます。
では具体的に、ドメインパワーの高さはどのようにSEOに影響するのでしょうか?
実は、ドメインパワーが高いサイトは、新規に公開したコンテンツページがインデックス登録されるまでの時間が早くなる傾向があります。
Googleは、クローラーと呼ばれるプログラムをWeb上に巡回させて、そこで得たサイトの情報をデータベースに登録(インデックス)していきます。
ドメインパワーが高いサイトはクローラーの巡回する頻度が増えるため、コンテンツを公開後すぐにインデックスされるのです。
インデックスが早ければ早いほど、常に最新の情報をユーザーに届けやすいわけですから、当然SEOにも有利です。
Googleのクローラーについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
クローラーとは?検索エンジンの仕組みやクローラビリティ対策を解説
ドメインパワーの確認方法
ドメインパワーを確認するためには、専用のツールを利用しなくてはなりません。
ツールには無料で利用できるものもありますが、今回はより信頼性の高い有料のツールを2つ紹介していきます。
Ahrefs
最初に紹介するのは、AhrefsというSEO分析ツールです(この記事の冒頭で使っていたものですね!)。
全世界で60万人が利用しており、検索エンジンの上位表示コンテンツ、想定流入キーワードの確認など、SEOで必要となる多種多様な機能が備えられています。
Ahrefsにおいて、ドメインパワーの指標を測るためのパラメータがドメインレーティング(DR)です。
サイトが持つ被リンクの数や質を評価し、100点満点でスコアをつけます。
また、ドメインレーティングはほかサイトとの相関評価でスコアが決まります。
たとえば、競合サイトが大量に被リンクを獲得すると、自サイトのスコアが下がりますし、その反対も同様です。
そんなドメインレーティングを調べるまでの詳細な手順は、以下のとおりです。
有料プランの申し込みユーザーを登録したのちに、Ahrefsのダッシュボードにログインします。
このダッシュボードでは、複数のドメインの情報をまとめて表示させることも可能です。
特定のドメインについて詳細を確認したいときは、上部タブの「Site Explorer」をクリックしてください。
検索欄が出てくるので、ドメインを入力し検索します。
すると、以下のようにそのドメインのダッシュボードが表示されるので、上部にあるドメインレーティング(ドメインランク)を確認していきましょう。
確認できる内容はドメインレーティングのほかにも、被リンク数や自然検索のキーワード数、地域ごとのトラフィックなどがあります。
Ahrefsは一番安価なプランで12,500円/月から利用できるうえに、年額プランなら2か月分無料になるので、本格的なSEO分析を始めたい方にとっては最適な選択肢の1つです。
MOZ
ドメインパワーを確認できるもう1つの有名なツールが、MOZです。
MOZは、2004年にアメリカで設立されたコンサルティング会社で、全世界で利用されているSEOツールを提供しています。
SEO調査が可能なMOZ PROは、スタンダードプランなら99ドル/月、日本円にして約14,500円から利用可能です。
Ahrefsよりはややお高くなりますが、以下に整理したようなさまざまな機能を内包しており、多面的なSEO分析を実現できます。
【MOZ PROに含まれる機能】
キーワードリサーチ |
キーワードの分析、調査 |
キーワードディフィカルティ |
キーワードの対策難易度や検索ボリュームの調査 |
サイトクロールテスト |
サイトの監査とクロールのテスト |
ランクトラッカー |
キーワードとページのランキングの追跡 |
オープンサイトエクスプローラー |
被リンクの分析や調査 |
フレッシュウェブエクスプローラー |
競合サイトや関連先へのウェブ上の言及の確認 |
これだけの機能が利用できれば、SEO対策としては十分ですね!
さて、それではMOZで確認できるドメインパワーの指標、ドメインオーソリティについて説明していきます。
ドメインオーソリティとは、MOZ開発した検索エンジンのランキングスコアです。
1~100でスコアがつき、このスコアが高ければ高いほどドメインパワーも高いと考えてよいです。
ドメインオーソリティは、ルートドメインのリンクや、配下のドメインに含まれるリンクの総数などの要素をもとに算出されます。
被リンクが指標のベースになっているところは、Ahrefsと同じですね。
しかし、独自の機械学習に基づいて計算されているため、細かな計算方法は異なります。
なので、可能であればAhrefsと併用して、できるだけ多面的にドメインパワーを参照するように努めましょう。
詳細はMOZの公式ページで解説されているので、気になる方はぜひそちらもご覧ください!
Domain Authority: What is it and how is it calculated – Moz
さて、肝心なドメインオーソリティの見方をそろそろ説明していきます。
MOZにはさまざまな機能がありますが、ドメインオーソリティを調べるならLinkExplorerが最適です。
- MOZにログインし、LinkExplorerをクリックする
- 検索欄に、ドメインオーソリティを調べたいサイトのルートドメインを入力する
- ドメインオーソリティと表示されている値を確認する
ドメインオーソリティのスコア以外にも、サイト内の被リンクの数や、内部リンクの数も表示されるため、要因分析もバッチリ可能です。
ドメインパワーを決定づける要素
ツールごとに計測方法を算出するアルゴリズムは異なりますが、影響を与える要素はおおむね同じです。
ここからは、ドメインパワーが決まる要素を3つ解説していきます。
コンテンツの品質
Googleをはじめとする検索エンジンは、品質のよいコンテンツを発信するWebサイトを評価します。
ですので、ドメインパワーを高めたいなら質の高いコンテンツ作成を心がけましょう。
我々ランクエストのサイトも、ドメインパワーは現状15ですが、実は推移を見ると、継続して自社コンテンツを提供してきた成果が実りつつあるとわかります。
以下は、2022年9月からの自然検索に表示される記事、いわゆるオーガニックページの数と、ドメインパワーの推移です。
2023年3月末から自社コンテンツを増やし始め、その結果5月頃から一気にオーガニックページが増えているとわかります。
そして、ほんの少しずつではありますが、オーガニックページの増加に合わせて、ドメインパワーも右肩上がりになりつつあるのです。
まだまだ改善の余地がありますが、継続的なコンテンツの発信はドメインパワーの向上に一定の効果があると言ってよいでしょう。
質の高いコンテンツを作成するためには、以下のポイントを抑える必要があります。
【質の高いコンテンツを作成するためのポイント】
- ユーザーのニーズに沿ったコンテンツを提供する
- 常に最新の情報を載せる
- 権威あるソースからの情報や体験談など、信頼できる情報を載せる
- ほかのサイトにはないオリジナルコンテンツを提供する
上記のなかでまず意識するべきは、「ユーザーのニーズに沿ったコンテンツを提供する」という項目です。
Googleの公開しているSEOスターターガイドでも、コンテンツを最適化するためには
「読者が求めているものを把握して提供する」
ことが重要であると記載されています。
また、常に最新の情報を載せる、経験談のような信頼できる情報を載せるといったことも意識しましょう。
今回の記事のように、「自分たちの場合はこうでした!」と具体例を示せると、オリジナリティを高められて、内容も充実させやすいですね。
こうした、品質のよいコンテンツや記事を書きあげるためのコツは、以下の記事で解説しているのでぜひご覧ください!
関連記事:SEO記事の書き方とは?上位化させるためのポイントを徹底解説!
質のよい被リンクの数
ツールの紹介部分でも説明したとおり、質のよい被リンクの数は、ドメインパワーに大きく影響を及ぼします。
被リンクとは、外部のウェブサイトから自サイトに向けられたリンクです。
依頼してリンクを向けてもらうことも可能ですが、理想としては、質のよいコンテンツを契機に自然とリンクをもらうのが望ましいです。
地道に努力を積み重ねる必要はありますが、中身をみてリンクを張ってくれるサイトは信用できますし、継続的にリンクを張ってくれるかもしれません。
当然ですが、リンクを売買したり、粗悪なサイトからやたらと被リンクを獲得したりするのはNGです。
最悪の場合、Googleからスパムであるとみなされ、ペナルティを受ける可能性があります。
サイト運営期間の長さ
対象のドメインでサイトを運営している期間が長ければ、その分ドメインパワーが高くなる可能性があります。
長くサイトを運営していれば、認知度もそれなりに高く、自然に得た被リンクの数も多いでしょう。
ドメインパワーは質のよいリンクの数が大きく影響しますから、そのようなサイトのドメインパワーが高くなるのは容易に想像がつきますね。
もちろん、上記はあくまで質のよいサイトを運営していた場合の話なので、低品質な記事ばかり乱立するようなサイトは、どれだけ長くサイトを運営しても意味がありません。
結局のところ、実直に記事やコンテンツの品質を高めていくことが、ドメインパワーを上げる、ひいてはSEOで成果を伸ばすための最短ルートなのです。
【ドメインパワー別】サイト生存戦略虎の巻
ここまでの説明で、ドメインパワーは多かれ少なかれ、サイトのマーケティングやSEO対策に影響を与えているとわかりました。
では、ドメインパワーだけがサイトのすべてを決めるパラメータなのでしょうか?
答えは「NO」です。
ここまでさんざんドメインパワーについて語っておいてなんですが、そもそも、ドメインパワーは、あくまでも数ある指標のうちの1つに過ぎません。
ドメインパワーが高くとも、いい加減なコンテンツばかり提供していてはSEOでの成果が出ることはないでしょう。
反対に、ドメインパワーが低くとも、有益なコンテンツや記事を提供し続けていれば、日の目を見る確率は少しずつでも上がります。
「ユーザーファーストの理念に沿って、ユーザーニーズを満たした高品質なコンテンツ、サイト作りを実践していく」
ドメインパワーが高かろうが低かろうが、この大前提は満たさなくてはならないのです。
……しかし、上記の前提があるうえで、現実的にはドメインパワーが高いのか低いのかで、限られた予算やリソース内で、成果を出すために注力すべき箇所は異なってきます。
そこでこの項では、ドメインパワーが高いサイトと低いサイト、それぞれに合った生存戦略を紹介していきたいと思います!
ドメインパワーが高いサイト
ドメインパワーが高いサイトは、すでにある程度、関連キーワードでの検索結果の上位にランクインしていると思われます。
その場合は、流入数を増やすよりも、流入しているユーザーのコンバージョン率を引き上げることに焦点を当てましょう!
以降、コンバージョンを上げるための対策を3つ紹介していきますので、ぜひ参考にしてください!
CTAの改善
CTAとは、サイトの訪問者に対し、何かしらのアクションを起こさせることです。
たとえば、以下のような操作が該当します。
【CTAの一例】
- 購入ボタンのクリック
- バナーのクリック
- リンクのクリック
CTAが適切に配置されていないサイトは、ユーザーからすると使いづらかったり、訴求力が弱かったりして、なかなかコンバージョンが出るところまでつながりません。
以下に整理した内容を確認して、今一度サイトの作りを見直してみましょう。
【CTAで見直すべき内容一例】
ボタンの配置や配色が複雑すぎないか |
・配色をシンプルにする ・ボタンをクリックしやすい位置に置く |
ユーザーが望んだ部分でCTAを出現させているか |
・(ECサイトなら)カートページに購入ボタンを置く ・どのページからでも問い合わせに飛べるようボタンを配置する |
CTAが極端に多かったり、少なかったりしていないか |
ユーザーの関心を引きつつ、ページの閲覧に支障が出ない程度のCTAを配置する |
CTAを適切に配置できれば、流入数は変わらずともコンバージョン率が上がる可能性があります。
エントリーフォームの改善
資料請求やメールマガジンへの登録が成果地点なら、エントリーフォームの改善を検討してみてください。
エントリーフォームへの導線が悪い、あるいはエントリーフォームそのものが不親切な作りになっていると、ユーザーがお問い合わせするまでのハードルが一気に上がります。
以下の点に注意して、ユーザーフレンドリーなエントリーフォームを目指しましょう。
【エントリーフォームの改善点一例】
- 記事の真下にボタンを置き、すぐにフォーム画面に遷移できるようにする
- フォームの入力項目を最小限に留める
- 記述式ではなく、ラジオボタンや選択制の項目を用意する
エントリーフォームまでアクセスしたユーザーは、コンバージョンまであと一歩のところに迫っている状態です。
離脱させてしまうのは非常にもったいないので、もしエントリーフォームに改善の余地があるなら、すぐに対応することをおすすめします。
ホワイトペーパーの設置
よりお手軽にコンバージョン率を上げたいなら、誰でもダウンロード可能なホワイトペーパーを設置するのも一つの手です。
「とりあえず資料だけでも欲しい」
「わざわざお問い合わせするほどじゃないけど、興味はある」
というユーザーは、気軽にダウンロードできるホワイトペーパーを利用して、見込み顧客として育成していきましょう。
直ちに成果を得られる対策ではありませんが、将来的な成果を見越した下地固めも大変重要です。
ドメインパワーが低いサイト
一方で、ドメインパワーが低いサイトはどのような戦略を立てればよいのでしょうか?
真っ先に考えるべきは、どうしたら関連キーワードで検索結果上位にランクインできるか、ということです。
サイトへの流入数が増えないことには、コンバージョンを獲得するための施策を実践しても意味がありません。
まずは、適切なキーワードの選定やオリジナルコンテンツの作成といった施策に力を入れて、関連キーワードでの上位化を目指していきましょう!
「それができたら苦労しないよ……」
おっしゃる通りでございます。
そんなときは、我々ランクエストに是非一声おかけいただければ、SEOに関する全てをまるっと対応させていただきます。
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業界別大手サイトのドメインパワー紹介
世のドメインパワーが高い大手サイトを見れば、サイト周知のための何かしらのヒントを得られるかもしれません。
ということで、ここからは業界別大手サイトのドメインパワーをAhrefsで確認して紹介していきます!
なお、2023年8月時点のAhrefsにて確認できた値となりますので、あくまで参考情報としてご覧ください。
建設業界
まずは、建設業界大手5社のドメインパワーを見ていきましょう。
【建設業界大手5社のドメインパワー】
社名 |
ルートドメイン |
ドメインパワー |
長谷工コーポレーション |
haseko.co.jp |
70 |
戸田建設株式会社 |
toda.co.jp |
65 |
五洋建設株式会社 |
penta-ocean.co.jp |
61 |
熊谷組 |
kumagaigumi.co.jp |
62 |
三井住友建設 |
smcon.co.jp |
60 |
いずれもドメインパワーが60を越えており、Webを主体とする業界ではないものの、しっかりとインターネット上での認知も広まっているとわかります。
実際にサイトを見てみると、過去に建設したビルや陸橋、インターチェンジなどの写真や映像が前面に出ている企業が多いですね。
具体的な実績が目につきやすいと、ドメインパワーの向上にもつながりやすいのかもしれません。
化粧品業界
次は、ネット上で広告を見かけることも多い、化粧品業界の大手5社のドメインパワーです。
【化粧品業界大手5社のドメインパワー】
社名 |
ルートドメイン |
ドメインパワー |
資生堂 |
shiseido.co.jp |
81 |
花王 |
kao.com |
80 |
メゾンコーセー |
maison.kose.co.jp |
75 |
ポーラオルビス |
po-holdings.co.jp |
68 |
マンダム |
mandom.co.jp |
65 |
化粧品業界は、Web上でLPサイトや広告を多く打っている印象があり、ドメインパワーにもそれが表れているように思えます。
特に、ドメインパワーが80の大台に突入している資生堂や花王は、ネットでのマーケティングに力を入れてきた結果が如実に出ていますね。
花王はスマホユーザーをターゲットに、「若顔診断」アプリや「就活メイク診断」アプリをリリースし、モバイルでの集客で成果を上げています。
資生堂は、2012年4月から女性向けの美容情報フォーラム「Beauty&Co.」を開設し、比較的早い段階からネットを中心に据えたビジネスを展開してきました。
時代を見越した効果的なプロモーションが、ドメインパワーにも強く影響しているのでしょう。
EC業界
最後に、誰もが愛用する大手ECサイト5社のドメインパワーを紹介していきます。
【化粧品業界大手5社のドメインパワー】
社名 |
ルートドメイン |
ドメインパワー |
楽天 |
rakuten.co.jp |
93 |
Amazon |
amazon.co.jp |
93 |
Yahoo!ショッピング |
shopping.yahoo.co.jp |
93 |
ZOZOTOWN |
zozo.jp |
81 |
au PAYマーケット |
wowma.jp |
82 |
やはりというべきか、いずれのサイトも非常にドメインパワーが高いです。
楽天やAmazon、Yahoo!ショッピングは、商品紹介サイトからのリンクもかなりの量になると思われるので、93という数値にも納得できますね。
しかし、これだけ著名なサイトでもドメインパワーが100には到達しないというのが少し驚きです。
ドメインパワーの計算が、競合他社間で相互に作用しているというのは事実のようです。
ドメインパワーについてよくある質問
ドメインパワーについて一通り理解が深まったところで、最後によくある質問を2つピックアップして回答したいと思います。
サイトURLを変更するとドメインパワーはどうなる?
結論から述べると、サイトのURLが変わればドメインパワーも0から再スタートしなくてはなりません。
ただし、変わる前のURLへリダイレクトすれば、100%までとはいかずとも、ある程度のドメインパワーは引き継げます。
中古ドメインを使ったほうが有利にSEO対策できる?
既にドメインパワーのある中古ドメインを利用すれば、1からドメインを育てるよりも有利にSEO対策を実施できるかもしれません。
しかし、その中古ドメインがかつてどのようなサイトで利用されていたのかは、必ず確認する必要があります。
なぜなら、そのサイトがブラックハットSEOを行っていた場合は、SEO対策としては逆効果になるからです。
ブラックハットSEOの内容、そして課されるペナルティについては、以下の記事で詳しく解説しておりますので、ぜひご覧ください。
関連記事:ブラックハットSEOとホワイトハットSEOの違い
中古ドメインのかつての利用状況は、WaybackMachineというツールで確認できます。
検索欄にURLを入力すると、以下のように過去にさかのぼってサイトの内容見られるので、中古ドメインを利用する際はぜひ調べておきたいところです。
※青いリンクになっているところをクリックすると、2021年のランクエストのサイトの情報を確認できました。
ドメインパワーが低くても堅実に良質なコンテンツを提供し続けよう!
いかがでしたでしょうか。
ドメインパワーがSEOに影響を与えるのは確かですが、結局のところは、どれだけよい記事、よいコンテンツを提供できるのかがサイトの命運を左右します。
ドメインパワーが低いからと腐るのではなく、できることを1つずつ、こつこつと積み重ねていった先にのみ、成果が待っているのです。
「そんなこと言われても、SEOに強い記事なんて書けないよ」
そんなお悩みを抱いているお客様は、ぜひ我々ランクエストになんなりとお申し付けください。
SEOのプロと専属のプロライターが協力し、お客様のかわりとなって最高品質のコンテンツを世に届けてまいります。