アフィリエイト広告は、インターネットを利用した成果報酬型のサービスです。近年、自社商品の宣伝や顧客獲得のためにアフィリエイト広告を出稿する企業が増加しています。
しかし、中にはアフィリエイト広告の仕組みや出稿方法がわからず、悩んでいるWeb担当者もいるでしょう。
本記事ではアフィリエイト広告の仕組みやメリットやデメリット、運用時の注意点を解説します。
目次
アフィリエイト広告の仕組みとは?
アフィリエイト広告は、インターネットにおける成果報酬型のサービスです。通常の広告とは仕組みが異なり、商品を掲載しただけでは費用が発生しないのが特徴です。
アフィリエイト広告は、掲載媒体を束ねるASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)を介して出稿します。
出稿した広告プログラムはASPによって媒体主(アフィリエイター)に案内され、商品や条件に魅力を感じてもらえれば提携申請が届きます。
提携申請を承認すると、媒体主が自身のWebサイトでユーザーに紹介してくれます。その後、広告を見たユーザーが事前に設定した成果地点まで辿り着いたときに、初めて掲載費用が発生する仕組みになっています。
成果地点=コンバージョンのことで、一般的には会員登録や資料請求、商品購入などが設定されます。
ASPの種類と選び方
ASPは、アフィリエイト・サービス・プロバイダ(Affiliate Service Provider)の略語で、広告主である企業と媒体主を仲介するサービスを指します。ASPを提供する企業は多数ありますが、代表的なサービスは以下の7つが挙げられます。
- A8.net
- バリューコマース
- リンクシェア
- トラフィックゲート
- アクセストレード
- JaNet
- afb(アフィb)
ASPを選ぶ際は、固定費・サイトの提携数・競合他社の実績を基に選ぶのがおすすめです。また、どのようなジャンルに強いのかも確認するとよいでしょう。
たとえば、上記で挙げたトラフィックゲート・アクセストレード・JaNetは金融系、afbは美容や健康系の広告に特化しています。ASPごとにそれぞれ特徴があるので、自社の商品やサービスに合わせて選定してみてください。
アフィリエイト広告を出稿する流れ
アフィリエイト広告を出稿する流れは以下の通りです。
- ASPの選定
- 必要な素材を揃える
- 初期費用を入金
- 広告出稿開始
アフィリエイト広告は、媒体主に選ばれて初めて掲載が始まります。そのため、提携したいと思われるような広告プログラムを設定することが重要です。それぞれの手順を詳しく解説します。
ASPの選定
まずは、広告主と媒体主を仲介するASPを選定します。ASPは大手から規模の小さい企業まで100社以上あります。広告を初めて出稿する場合は、大手のASPを選ぶのがおすすめです。ASPを比較する際は、以下の項目を基準にしましょう。
- 初期費用や固定費
- 広告主の数
- 媒体主の数
- 強みを持つジャンル
ASPごとに特徴があるので、選定時は自社商品との相性や予算、競合数を考慮することが重要です。
必要な素材を揃える
ASPの審査に通過したら、広告プログラムとして掲載する商品を登録し、成果条件や報酬などを設定します。アフィリエイト広告の運用を成功させるには、商品をより多くの人に知ってもらうことが重要です。
そのため、クリックしたくなるようなバナー画像やテキストリンクを準備するとよいでしょう。
また、記事LP(ランディングページ)も重要です。記事LPは、検索結果から流入したユーザーが最初に目にするページです。
資料請求や商品購入などの成果地点に誘導するために、商品の紹介をまとめた記事を指します。記事LPは、商品やサービスのアピールを強くおこなわないのが特徴です。そのためWeb広告に苦手意識を持つユーザーにも受け入れられやすいメリットがあります。
コンバージョンを強く意識する場合は、記事LPの導入を検討しましょう。
初期費用を入金
商品の登録が済んだら、初期費用を入金します。出稿するASPやプランによって費用は異なりますが、4万〜5万円前後が一般的な相場といわれています。
長期契約すると費用が割引されるASPもあるので、自社の予算に合わせるのがおすすめです。
広告出稿開始
上記の手順を完了したら出稿開始です。媒体主はASPに出稿された広告から紹介したいものを選び、提携申請します。
広告主が申請を承認すれば正式に契約となり、実際にメディアに広告が掲載されます。
アフィリエイト広告を活用するメリット
アフィリエイト広告には、他の広告とは異なる3つのメリットがあります。
- 費用対効果が見込める
- 予算変動が少ない
- さまざまな方法で訴求できる
それぞれ見ていきましょう。
費用対効果が見込める
アフィリエイト広告は、成約が獲得されない限り費用は発生しません。そのため、他の広告より顧客の獲得単価を抑えながら、売上アップを見込めます。
また、仮にユーザーが成果地点まで到達しなかったとしても、広告を見てもらえば認知は広がります。これにより、オーガニックからの流入が増えたり、新規顧客を獲得しやすくなったりするでしょう。
予算変動が少ない
アフィリエイト広告では成果が発生した際に媒体主に支払う費用が決まっているので、予算変動が少ないのもメリットの一つ。
また報酬は広告主が設定できるため、1件の成果に対して決めた以上の費用は発生しません。そのため、予算が少なくても利用できます。
さまざまな方法で訴求できる
広告主が用意したバナーやテキストリンクだけでなく、媒体独自の文章やSNSを活用するなど、さまざまな方法で訴求できます。
そのため、広告掲載に慣れた媒体主と提携を結べた場合、コンバージョン率が高くなる可能性もあります。
アフィリエイト広告を活用するデメリット
アフィリエイト広告は費用対効果が期待できる一方、以下のようなデメリットもあります。
- 必ず広告掲載されるとは限らない
- ASPを使う場合は固定費がかかる
- 企業イメージと異なるサイトに掲載される恐れも
運用中に起こり得るマイナスな要素を事前に想定することで、効果的に活用できる可能性が高まるでしょう。それぞれ解説します。
必ず広告掲載されるとは限らない
アフィリエイト広告は、出稿したら必ず掲載されるとは限りません。条件によっては媒体主に選択されない可能性があります。とくに成果達成が難しそうなものや報酬金額が見込めないものは、採算が合わないと避けられる恐れも。
競合他社の成果条件や報酬金額を参考にして、媒体主に選ばれるような広告プログラムを設定しましょう。
ASPを使う場合は固定費がかかる
ASPからアフィリエイト広告を出稿する際は、初期費用や月額利用料がかかります。
成果が発生しない場合は報酬を支払う必要はありませんが、固定費は通常通り発生します。そのため、最低契約期間などの条件を事前に確認してから、固定費分も加味して予算を組むとよいでしょう。
企業イメージと異なるサイトに掲載される恐れも
ASPを利用してアフィリエイト広告を出稿する場合、広告主は媒体を選択できません。そのため、企業イメージに一致しないサイトに広告を掲載される可能性があります。そういったサイトに広告を掲載されることで、企業イメージを損なう恐れがあるので注意してください。
しかし、現在は提携前に審査が実施されるASPも数多くあります。あまりにもイメージと異なるサイトから提携申請が届いた場合は、審査の段階で断るとよいでしょう。
アフィリエイト広告を成果を伸ばす方法
アフィリエイト広告を出稿する企業は増加傾向にあります。そのため、競合他社に掲載面を奪われるなどして、顧客獲得に伸び悩む企業も多いです。
アフィリエイト広告の成果を伸ばすためには、運用の最適化が欠かせません。ここからは、アフィリエイト広告の成果を伸ばす2つの方法を紹介します。
- 競合の出稿状況を調査
- 獲得が見込めるサイトに掲載交渉する
それぞれ見ていきましょう。
競合の出稿状況を調査
アフィリエイト広告は、媒体主に選択されなければ、成果を伸ばすことができません。そのため、媒体主が紹介したいと思うような強みを出すことが重要です。
集客率や掲載獲得数に伸び悩んだら、まずは広告単価や成果地点を確認し、競合他社の出稿状況と比較しましょう。そのうえで自社サービスの強みを再度整理して、適切な単価や条件で出稿してみてください。
獲得が見込めるサイトに掲載交渉する
ASPに出稿すれば登録している媒体主が広告を掲載してくれますが、集客力の強い媒体には自社から依頼する必要があります。
獲得数が見込めるのはもちろん、自社のイメージに一致するかを基準に選ぶようにしましょう。
まとめ:アフィリエイト広告を活用して自社サービスを効率よく拡大しよう
アフィリエイト広告は費用対効果が高いため、予算が少ない企業でも商品やサービスを効率よくプロモーションできます。ただ必ず広告が掲載される保証はなく、成果が達成しない場合でも固定費がかかるので、利用する際は注意してください。
また、運用を効果的に進めるためには競合調査も欠かせません。掲載獲得数が見込めるサイトを探し、広告主自ら掲載交渉に向かうことも重要です。
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