Webサイトの現状を把握するために欠かせないアクセス解析。集客数や売上を伸ばすためには、Webサイトの現状を把握することが重要です。
この記事では、アクセス解析の概要や見るべきポイント、おすすめのツールを紹介します。
「コンバージョン率を高めて、売り上げを伸ばしたい」とお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
アクセス解析とは
アクセス解析とは、Webサイトを訪れたユーザーの属性を分析することです。性別・年齢・地域・興味関心など、一人ひとりの特徴に合わせて分類します。
アクセス解析をすると、ユーザーの属性以外にも次の情報が得られます。
- 流入経路
- 離脱箇所
- 滞在時間
- ページ表示回数
- コンバージョンポイント
現状よりも大きな成果につながるWebサイトへと改善するためには、丁寧なアクセス解析が必要です。アクセス解析で得た情報を分析すると、Webサイトの課題を効率よく見つけ出せるでしょう。
アクセス解析の目的
アクセス解析の目的は、コンバージョン率やWebサイトの売上を伸ばすことです。
Webサイトに関するさまざまな情報を分析して、より多くのユーザーをコンバージョン地点まで誘導します。商品購入・お問い合わせ・資料請求など、コンバージョン地点の設定はWebサイトにより異なります。
しかし、コンバージョン率の向上に向けた施策には共通点もあるので、アクセス解析の手法を学ぶのは重要なことです。
アクセス解析をする前に準備すること
アクセス解析をする前に、以下の準備をしておきましょう。
- ゴールを決める
- 仮説を立てる
ゴールと仮説の有無により、アクセス解析の精度が変わります。
ゴールを決める
アクセス解析をはじめる前に、Webサイト運営のゴールを決めましょう。
明確なゴールを設定することで、達成するためにやるべきことが見えてきます。具体的には、コンバージョン地点を明確にするのが重要なポイントです。
ECサイトであれば商品購入、企業のホームページであればお問い合わせや資料請求など、自社サイトの運営目的を明確化しましょう。
仮説を立てる
ゴールを設定したら、現状とのギャップを分析して仮説を立てることも重要です。
現時点で目標に到達していない理由は何なのか、どこを強化したら目標を達成できそうか、まずは自分たちの頭で考えるステップを設けましょう。
ツールを使ってアクセス解析をはじめると、目の前の数字にばかり注目しがちです。
しかし売上目標を達成するためには、現在の市況や業界知識に基づいた仮説も重要になります。実際にアクセス解析を開始した後も、仮説と検証を繰り返す姿勢が大切です。
まずは練習と思って目標達成に向けた仮説を立ててみましょう。
アクセス解析で見るべきポイント
アクセス解析では、主に6つの項目をチェックします。
- ページビュー数(PV)
- ユニークユーザー数(UU)
- セッション数
- 直帰率
- 離脱率
- コンバージョン率(CVR)
それぞれの項目について説明します。
ページビュー数(PV)
ページビュー数とは、Webページの表示回数をあらわす指標です。
ユーザー属性の違いを考慮しない表示回数で「どのページが注目されているか」を示しています。
1人のユーザーが10ページを閲覧した場合、10人のユーザーが1ページずつ閲覧した場合、いずれもPV数は10となります。
ユニークユーザー数(UU)
ユニークユーザーとは、一定期間内に特定のWebサイトを訪れた人数をあらわす指標です。
1人のユーザーが同じ端末で何度もWebサイトを訪れても、ユニークユーザー数は1となります。
2人のユーザーがスマホで1回ずつ閲覧した場合、1人のユーザーがスマホとパソコンで1回ずつ閲覧した場合、いずれもユニークユーザー数は2となります。
関連記事:UU(ユニークユーザー)とは?定義や活用方法について解説
セッション数
セッション数は、ユーザーがWebサイトを訪れた回数を意味する指標です。一定期間内に、どれだけ多くの人々がWebサイトを訪れたかを示しています。
1人のユーザーが流入して1ページ閲覧後に離脱した場合、1人のユーザーが流入して2ページ閲覧後に離脱した場合、どちらもセッション数は1となります。
ただし、以下の場合はセッション切れになり、同一ユーザーでも別のセッションに切り替わるため注意が必要です。
- 離脱したユーザーが再び流入したとき
- Webサイトを訪れてから一定時間が過ぎたとき
- Webサイト閲覧中にキャンペーンが切り替わったとき
セッション切れのタイミングを理解しておくと、より正確なアクセス解析ができるでしょう。
関連記事:セッション数・PV数・ユーザー数の違いとは?調べ方と目安も解説
直帰率
特定のページに流入したユーザーが、他のページを閲覧することなく離脱することを直帰と呼びます。直帰したユーザー数をすべてのセッション数で割った値が直帰率という指標です。
アクセス解析をする際は、直帰率は低いほうが良いと考えられています。直帰率が高い場合、主な原因は次のとおりです。
- ユーザーの検索意図が満たされなかった
- ページ表示速度が遅く、閲覧できなかった
- 誤字脱字や不適切なデザインが多く見づらかった
直帰率が高いページは改善が必要であるものの、基準となる数値はありません。他のページと比較して相対的に評価しましょう。
離脱率
離脱率とは、該当ページの総PV数のなかで、そのページがセッションの最後のページになった割合です。
離脱率が高いページは「ユーザーが離脱しやすいページ」と捉えることもでき、改善の余地があります。
コンバージョン率(CVR)
コンバージョン率とは、Webサイト訪問者のうち、どれくらいのユーザーが成約に至ったかを表す指標です。
Webサイトによってコンバージョン地点は異なるものの、コンバージョン率が高いほど優秀なWebサイトといえます。コンバージョン率はWebサイトの売り上げに直結するため、改善施策を考えるうえで必ず見るべき指標です。
おすすめのアクセス解析ツール
おすすめのアクセス解析ツールは次のとおりです。
- Googleアナリティクス
- Googleサーチコンソール
- Jetpack(ジェットパック)
それぞれ解説します。
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスは、Googleが提供しているアクセス解析ツールです。
基本的に無料で使用可能で、Webサイトに関するさまざまな情報を取得できます。アクセス解析をする際、最初に利用するツールでWebサイトの現状を把握するのに役立ちます。
改善施策の効果測定にも使われるので、最も使用頻度が高いツールといえるでしょう。
関連記事:Googleアナリティクスとは?設定方法や導入手順・使い方を解説
Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールは、キーワードごとの検索順位を測定できるツールです。具体的には以下の項目を測定できます。
- 合計クリック数
- 合計表示回数
- 平均CTR
- 平均掲載順位
- インデックス登録
- ページエクスペリエンス
SEO対策をする際によく使うツールなので、アクセス解析したいWebサイトを登録しておきましょう。
関連記事:Googleサーチコンソールの機能や使い方を初心者向けに解説【2023年版】
Jetpack(ジェットパック)
Jetpack(ジェットパック)は、SEO対策に使用するWordPressのプラグインです。
インストール・有効化することで、 WordPressの管理画面でアクセス解析ができます。ユーザーの滞在時間やセッション数は測定できないものの、その他のアクセス解析に必要な基本情報は測定可能です。
自動リアルタイムバックアップ、マルウェアスキャン、スパム保護など、セキュリティ機能も充実しています。
アクセス解析を成功させるためのポイント
アクセス解析を成功させるためには、以下のポイントに注意しましょう。
- ユーザーの訪問経路や使用デバイスをチェックする
- 施策の実施前後で記録を残しておく
- PDCAを回し続ける
それぞれ解説します。
ユーザーの訪問経路や使用デバイスをチェックする
ユーザーがどのような経路で流入しているかによって、とるべき施策が変わります。検索・SNS・広告など、まずは現在のユーザーの訪問経路を分析しましょう。
ユーザーの訪問経路と同時に、使用デバイスもチェックすることをおすすめします。最近はスマートフォンからの流入が増えているものの、ページによってはパソコン流入が多いものも珍しくありません。
Webサイト全体の傾向を押さえることで、より効果的な施策の立案につながります。
施策の実施前後で記録を残しておく
アクセス解析や改善施策の実施前後で、各チェック項目の数字を記録するのも大切なことです。
仮説と検証を繰り返すうちに、施策の精度も上がっていきます。良かれと思って打った施策が、反対にアクセス減少へとつながるケースもよくあります。
記録をとっていれば、すぐに軌道修正できるので、万が一の損失も最小限に抑えられるでしょう。
PDCAを回し続ける
アクセス解析は、一度おこなって終わるものではありません。PDCAを回し続けて、常に売り上げを最大化するという姿勢が重要です。
Googleのアルゴリズムは定期的にアップデートされているため、以前は効果のあった施策が無駄打ちになる場合もあります。
売り上げが頭打ちになった後も、定期的にアクセス解析をして、成果を維持できるように努めましょう。
まとめ:アクセス解析をして成果を最大化しよう
アクセス解析とは、Webサイトを訪れたユーザーの属性・行動を分析することです。コンバージョン率を向上させて、Webサイトの売り上げを伸ばすためにおこなわれます。
アクセス解析をする際は、今回紹介した6つの指標を中心にすると、Webサイトの現状を把握しやすいです。アクセス解析ツールも活用しながら、より質の高いWebサイトを目指しましょう。
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