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今回紹介する事例
クライアント:雨漏り修理を専門の事業とするN社
依頼内容 :SEO対策と自社サービスページの制作
担当者 :福田 佳奈子
お客様の強みを活かして、0→1のサービスページ制作に奮闘
お客様からの依頼内容を教えてください
お客様の事業である雨漏り修理は、もともと知り合いの建築会社を通じてtoBでのみ行われていました。
その後、新たに一般のお客様に向けたtoCの事業を始めようと考え、SEOでの集客を図るためのサービスページの作成をRank-Questにご相談していただきました。
契約当初は、toCのサービス自体が始まっておらず、サービスの強みや訴求するポイントなどが、決まっていない状態だったんです。
Rank-Questには、「既存のWebサイトやサービスを良くしたい」という相談をされるお客様が多いので、土台が定まっていない状態から担当するのは私の経験上初めてでした。
0から1を作り上げる作業は想像もつかないことでしたが、同時に自身の力量も図れる良いタイミングだと感じたので、「気合いを入れないと!」と思いましたね。
具体的にどのような施策を行ったのでしょうか?
ユーザーに訴求するアピールポイントをお客様自身が把握しきれていない段階だったので、既存サービスの現状や強みを詳しくヒアリングさせていただきました。
お客様がtoBの事業で培ってきた“専門性”や“技術力”が、武器になると確信できたので、その強みがしっかりと訴求できるような構成の作成を意識しました。
最終的に、雨漏り修理のノウハウや事例を数多く掲載することで、ユーザーに「この業者は技術力が高く、安心できる」と思ってもらうのが最適解、という結論にたどり着いたんです。
そのうえで「雨漏り修理 地域名」のキーワードで上位化を目指したのですが、その地域に特化したページで差別化を図ることが、実はかなり難航しました。
同じドメインでページの作りが酷似すると、Googleから重複しているとみなされ、最悪の場合、ネガティブな評価を受け順位がつかなくなるといった可能性があったからです。
そこで、各市区町村のホームページから補助金などの情報を集め、なんとか地域ごとの特徴を打ち出せるようなページの制作も同時に進めました。
その結果、SEOで上位化を図るための専門性と技術力の高さをアピールしつつ、地域に特化した納得のいくサービスページができました。
施策はどのようなステップで進めたのでしょうか?
0からWebサイトを作り上げて、その後サービスを開始するとなると、かなりの時間を要するので、スピード重視でまずは中心となるページだけのWebサイトを完成させました。
そして、毎月行われる月次報告会で、サービスに関するディスカッションを実施しながらブラッシュアップする方法をとったんです。
競合との差を出すための雨漏り修理の事例を集めたり、深掘りしながらアピールポイントを探ったりすることで、Webサイトにコンテンツを追加していきました。
何もない状態からのスタートだったからこそ、フェーズに合わせた提案をその都度できたのではないかと思っています。
担当しているほかのお客様よりも、SEOの施策を始める前に対応しなければならないことが多かったからこそ、きめ細かなすり合わせを疎かにしないように意識しましたね。
“一歩ずつ、でも着実に”を、体現できていたと自負しております。
0→1の制作だったにもかかわらず想像以上の順位がつき、成果も上々
施策実施後、どのような成果を得ることができましたか?
サービスページの制作から担当するSEO対策は初めてでしたが、一定の成果は出ています。
▼キーワードの検索順位
「雨漏り修理 川崎」:圏外→3位
「雨漏り修理 横須賀」:圏外→17位
特に「雨漏り修理 川崎」の検索順位は、施策開始から4か月ほどで順位がつきはじめ、8か月で圏外から3位まで急上昇しました。
まだまだこれからですが、1年足らずでここまで順位がついたので、ひとまず安心です。
目で見てわかる成果に、お客様からはどのような反応がありましたか?
成果が出るまで時間がかかることはお客様自身も理解されていたので、施策開始から4~5か月で順位がつき始めたときは非常に喜ばれていました。
私も0からのスタートだと、「1年くらいで結果が出てくれば良いほうだな……」と感じていたので、早々に成果が出たことには驚きましたし、うれしかったです。
このお客様は、契約当初から私の提案に対して100%信頼してくれていると感じています。
なかでも心に残っている言葉は「信頼しているので、福田さんが思うようにやってみてください」と言っていただけたことでしょうか。
このようにおっしゃっていただけたのは、ヒアリングを丁寧にし、お客様に正面から向き合うことを大切にしていたからなのかもしれません。
これからも二人三脚で、お客様の期待に100%応えられるように尽力していきたいと思います。
作り上げたサービスページをさらに良くするためには、どのような課題があると思いますか?
実際、サービスページ自体の検索順位が上がったとしても、流入したユーザーからお問い合わせがこないと売上にはつながらないので、意味がないんです。
ですので、スタッフの写真や雨漏り修理の新たな事例を載せて、安心できる業者であることを印象付け、問い合わせしたくなるような作りにしなくてはならないと考えています。
会社の全容を明らかにして、ユーザーから信用してもらうのがねらいです。
今回は、まずスピーディーに土台となるページを中心にWebサイトを制作したので、改善点はたくさんあると思っています。
たとえば、スマートフォンだと、若干見づらい仕様になってしまっているので、改善の余地があります。
ページの利便性はこれからもっと向上できると思っていますし、SEOの観点から見ても伸びしろしかありません。
これからも、検索順位を上位化しつつ、ユーザーからのお問い合わせを獲得できるようなWebサイトに育てていきます。
施策のすべてに意味と目的があることを伝えるのが私のポリシー
お客様から信頼を得るために意識していることを教えてください
一つひとつの行動に意味と目的があることを、相手に伝えるのが大切だと思っています。
たとえば、スタッフ写真一つにしても、載せることによってどのようなメリットがあるのかを誠意をもって伝えます。
渋い顔をされることがあったとしても、譲歩できないと思った部分には自分なりのポリシーがあるので、理由を話して説得しつづけることが多いですね。
これまでの経験上、一つずつ丁寧に説明しながらその計画の意味や目的を話すと、多くのお客様は納得してくださいます。
熱意をもって取り組む姿勢がお客様にも伝われば、自ずと信頼は得られるのではないでしょうか。
また、お客様のもとへ直接訪問するのも、距離を縮められる方法の一つです。
こちらのお客様はご紹介した事業以外に飲食店も経営されていて、訪問の傍らランチをごちそうになったことがあるんです。
オンラインミーティングとはまた違った和やかな雰囲気で、普段は話さない会話ができました。
相手も要望を伝えやすかったようで、この訪問を機に理想のサービスページの完成形がクリアになったんです。
対面で話すのは、すごく大事だなと実感しました。
「この人に任せても大丈夫だな」と信頼してもらうためには、まず人となりをオープンにして、誰よりも正直になることが大切だと思います。
自分で限界を決めずに、これからも成長しつづけたい
今後の目標があれば教えてください
お客様の売上を上げるためにも、SEOの枠にとらわれることなく、さらに集客に関する知識を増やしていきたいと思っています。
たとえば、広告運用を始める際や、ページを制作する過程では、他部署と連携して進めていくので、私自身がすべてを理解できているわけではありません。
専門性が分かれていて良いといえばそれまでなのですが、私に広告や制作などの知識があれば、お客様に提案できる幅が広がります。
そうなれば、さらによい施策を多角的に実行できるのではないかと考えています。
長い目で施策を見てくださるお客様が多いからこそ、一緒にサービスを作り上げるような気持ちで並走していくのが目標です。
さらに、お客様が喜んでくださるような結果を出せるよう、常に学びつづける気持ちを忘れずに成長していきたいですね。
「自分の限界を自分で決めない」
この言葉を胸に自分の知識を増やし、お客様が幸せになれるような施策をこれからも実行してまいります。