「Webサイトは持っているけど、売上に直結していない……」このような悩みをお持ちではありませんか?
YMYL領域のSEO対策は専門的な知識が必要なため、難易度が高いといえますが、正しい対策を行えば成果を上げられるはずです。
本記事では、YMYL領域のWebサイトで売上を伸ばす方法を成功事例と共に紹介しています。
競合よりも効率的に売上を拡大したい企業様は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
YMYLとは
YMYLとは、Googleが検索品質評価ガイドラインで定義している、人々の健康や経済、安全などに影響を与えるトピックのことです。
「Your Money or Your Life」の頭文字を取った略語で、下記の7つのトピックが該当します。
ニュース・時事問題 | 災害や政治などの国際的なニュースや、時事・社会問題など、人々に与える影響が大きいニュース。スポーツや芸能・エンタメなどは該当しない。 |
政府・法律・市民権・社会サービス | 政府や法律、市民権や社会サービスなど、個人の人生や国の将来に影響を与えるコンテンツ。 |
金融 | 税金や保険、投資、ローンなど、金融や財産に関わるコンテンツ。 |
ショッピング | ECサイトなど、インターネット上で商品の購入および決済ができるWebサイト。 |
健康と安全 | 病気や怪我、医療問題、薬品、病院など、医療関係の情報を扱うコンテンツ。 |
人々のグループ | 人種や性別、宗教、国籍、民族的出身に関わる情報を扱うコンテンツ。 |
その他 | 上記以外の「人々の生活や将来に影響する」コンテンツ。代表的なトピックに、住宅情報や職探しなどが含まれる。 |
インターネットの普及により、誰でも簡単に情報を得られるようになった反面、誤情報が出回るリスクも高くなりました。
YMYLに関する誤情報は、命の危険や財産の損失といった取り返しのつかない事態を引き起こす可能性もあります。
Googleは、ユーザーが不利益を被るのを事前に防ぐために、YMYL領域のコンテンツを特に厳しく評価しているのです。
そのためYMYLに該当する事業でSEOを行う場合は、より緻密な対策が求められます。
売上アップのためにできること
YMYL領域のキーワードで上位表示を狙う場合、E-E-A-Tを意識することが重要です。
E-E-A-Tとは、下4つの要素の頭文字からなる言葉で、GoogleがWebサイトの品質を評価するために作り出した指標です。
Experience(経験) | 取り扱っているトピックについて豊富な経験や実体験を持っているか。 |
Expertise(専門性) | Webサイトが専門性の高い情報を提供できているか。 |
Authoritativeness(権威性) | Webサイトの運営元やコンテンツの制作者が高い権威を持っているか。 |
Trustworthiness(信頼性) | 運営元やデータの参照元など、コンテンツの信頼性を保証するような情報が明記されているか。また、Webサイトが安全に利用できるようになっているか。 |
たとえば、ダイエットの事業でSEO対策を行う場合、下記のようにWebサイトを作り込むことで、上位表示が見込めます。
経験 | 発信するダイエット方法を著者が実際に試し、過程の写真や実体験で得られた感想などを含めてコンテンツを制作する。 |
専門性 | スキンケアなど、無関係ではないもののダイエットと関連が薄いコンテンツを作成しない。 |
権威性 | 食生活のアドバイスであれば栄養士、運動の方法であればジムのトレーナーなど、専門家に記事の執筆を依頼し、著者情報を明記する。 |
信頼性 | 運営者の情報を明記する。データを用いた情報発信を行うときは、公的機関などの権威があるWebサイトから引用する。 |
YMYL領域の事業でSEOから売上を伸ばすには、地道にWebサイトのクオリティを上げるしかありません。
E-E-A-Tを徹底し、焦らずに対策していくことが重要です。
YMYLの売上を伸ばす方法
YMYL領域の事業で売上を伸ばすためには、E-E-A-Tを意識したSEO対策が欠かせません。
次の4つの具体的な施策について、詳しく紹介していきます。
- 定期的にサイトを更新する
- コンテンツの情報を裏付ける
- ユーザビリティの高いコンテンツを作る
- 誰が運営しているのか明記する
定期的にサイトを更新する
こまめに情報を更新する、季節に適した発信を行うなど、定期的にWebサイトを更新しましょう。
情報は時間と共に変化するため、適宜更新しないとWebサイトの信頼低下につながります。
即時性の高い情報は、時間経過で誤情報となることも多く、そのまま掲載し続けているとユーザーに不利益をもたらします。
これは、E-E-A-Tを低下させる要因となるため、常に最新の情報を提供することがYMYL領域のWebサイトでは特に重要です。
常に世間の情報にアンテナを張り、変更があればすぐに反映させることで、E-E-A-Tを意識したWebサイトの運営が可能になります。
時代に合わせて正確かつ最新の情報を提供できれば、Webサイトの信頼性が向上します。
コンテンツの情報を裏付ける
YMYL領域のトピックでは、発信している情報の根拠を示すことが重要です。
下記のような情報を参考として記載すれば、コンテンツの信頼性や正確性をアピールできます。
- 公的機関が公表している情報
- 専門的な学術論文
特に医療や法律、金融などでは、より高い基準が求められるため、可能な限り情報の裏付けを行うことが大切です。
また公的機関の情報や、自社での調査結果をまとめた独自の統計・データなど、具体的な数値を記載するのも有効です。
情報に説得力が増し、体験や信頼性、専門性などのE-E-A-Tを満たしやすくなります。
また一次情報として拡散されれば、被リンクの獲得にもつながるため、SEO対策を有利に進められます。
ユーザビリティの高いコンテンツを作る
コンテンツを制作する際は、独自の経験や調査結果などを盛り込むことが大切です。
リアルな体験が記載されているコンテンツには、読み応えや説得力が生まれるため、ユーザビリティの向上につながります。
特に個人の経験に基づく情報は、そこでしか得られない価値をユーザーに提供できるため、有効性が高いです。
苦労した経験や成功した要因などを記載すれば、読者の深い学びになります。
また、既存のWebサイトに記載されていない情報を記載すれば、検索エンジンからも高い評価を得やすいです。
ただし個人の経験でも、情報の信頼性や正確性を示す必要はあります。
独自の見解を交えつつ、公的機関の情報や専門家の意見と一致していることを証明すれば、より高い価値を提供できるでしょう。
誰が運営しているのか明記する
Webサイトの運営元の概要やプロフィール情報、コンテンツ制作者の経歴や専門分野などを含めれば、情報の信頼性を担保できます。
おすすめはWebサイトの運営元、コンテンツの著者情報を紹介するページを、それぞれ用意する方法です。
運営元の紹介ページでは、個人や組織の名前、連絡先、事業内容などを詳細に記載しましょう。
著者情報では、名前や個人の経歴、所属機関、保有している資格などを含めるのが有効です。
また、事業に関する権威や専門性を証明できる情報を詳細に記載すれば、信頼性を高められ、法的なリスクの軽減にもつながります。
YMYL領域のSEO対策を成功に導くポイント
下記3つのポイントを押さえてWebサイトを運営すると、SEO対策を成功に導けます。
- EEATを向上させる
- ペルソナを明確に設定する
- カスタマージャーニーを意識する
それぞれ詳しく解説します。
EEATを向上させる
E-E-A-Tとは、下記の言葉の頭文字を取った言葉です。
- Experience(経験)
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
これはGoogleの検索品質評価ガイドラインで定義されており、YMYL領域では高い水準で満たすことが重要であると明記されています。
レベルが低いコンテンツは、評価を下げるポイントになるという記載もあるため、YMYL領域のSEO対策では理解が必須です。
Webサイト全体から、ページ単位の作り込みまで、E-E-A-Tの向上を意識した施策を徹底しましょう。
ペルソナを明確に設定する
ユーザーの目を引くコンテンツの作成には、ペルソナの作り込みが必須です。
ペルソナとは、商品やサービスを利用している典型的なユーザー像のことで、ターゲットをより深掘りしたものです。
これを詳細に設定しておけば、ユーザーの思考パターンや行動を逆算できます。
そのためユーザーニーズを網羅的に満たした、良質なコンテンツを制作しやすくなります。
またペルソナを作る際は、下記のような項目を用意しましょう。
▼ペルソナを考えるうえで必要な項目
- 氏名
- 性別
- 年齢
- 学歴
- 職歴・現在の職業
- 職種
- 役職
- 価値観
- 家族構成
- 生活パターン
- 購買行動のパターン
上記以外にも、事業内容に合わせて項目を追加すれば、より精度の高いペルソナを作成できます。
カスタマージャーニーを意識する
カスタマージャーニーとは、ユーザーの購買行動における一連の流れを表した、下記の行動・心理プロセスのことです。
- 顧客ニーズ
- 商品認知
- 比較検討
- 購入
- 利用
- 継続・再購入
カスタマージャーニーを作成すれば、ユーザーが抱える課題や疑問が浮き彫りになり、解決策を提案しやすくなります。
YMYL領域のSEO対策では、ユーザーの課題を解決する信頼性の高い情報を、正確かつ丁寧に発信することが求められます。
そのためユーザーの具体的な悩みを把握し、解決策を計画的に提供することが大切です。
カスタマージャーニーを丁寧に作り込めば、コンテンツ制作の軸ができるため、効果的な施策を打ちやすくなります。
カスタマージャーニーについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考になります。
YMYL領域のコンテンツ作成が難しいといわれる理由
YMYL領域のコンテンツ作成は、下記の3つの理由から難しいとされています。
- 法律や規制に関するリスクが高いから
- 専門性や信頼性の確保が難しいから
- コンテンツの更新が大変だから
それぞれ詳しく解説します。
法律や規制に関するリスクが高いから
YMYL領域のトピックでは、非常にデリケートで専門的な情報を扱います。
そのため、正確性に欠けていたり、誤解を招いたりする情報を発信すると、ユーザーが不利益を被るおそれがあります。
たとえば、体調不良に悩んでいるユーザーに誤った治療方法を提示すると、命に危険が起こることもあり、大変危険です。
取り返しのつかない事態につながる、法的トラブルに発展するなどのおそれがあるため、慎重な情報発信を行う必要があります。
また、法律を遵守してコンテンツを作成しなければならないケースも多いです。
抵触すると、Webサイトの運営や事業を継続できなくなることもあります。
このように生半可な知識でコンテンツを作成することができないため、YMYL領域のコンテンツ作成は難しいといわれているわけです。
専門性や信頼性の確保が難しいから
YMYL領域では、専門性や信頼性を確保できなければ、Googleの評価基準を満たせません。
したがってSEO対策を始めたての方や、事業の専門知識・権威性などを有していない方がYMYL領域で上位表示するのは不可能に近いです。
また、知識が乏しい状態でコンテンツを作成しても、誤情報の発信につながり、ユーザーの生活に悪影響を与えるおそれがあります。
しかし、専門性や権威性は一朝一夕で身につくものではありません。
相応の勉強や活動が必要となるため、YMYL領域のコンテンツ作成は限られた人にしかできないのです。
コンテンツの更新が大変だから
YMYL領域のSEO対策では、正しい情報を発信し続ける必要があります。
構成の作り込みや読みやすい文章の執筆など、コンテンツ制作に必要な基本的な項目に加え、厳格なファクトチェックも必須です。
外部の専門家に監修を依頼するなど、通常ではイレギュラーな作業が発生することもあります。
そのため、コンテンツの作成には通常より多くの時間と労力が必要です。
また、法律や医療、金融などのトピックは、制度の変更や市場の動きによって内容が頻繁に変わります。
新規のコンテンツ作成と、過去に発信した情報の修正を並行して行うため、リソースが足りなくなるケースが多いです。
短期間での大量作成が難しいため、YMYL領域のコンテンツ制作は難しいといわれています。
YMYL領域のSEO対策は専門業者に!
ここまでで解説してきたとおり、YMYL領域でのSEO対策は簡単ではありません。
そのため、自社にノウハウがない、できるだけスムーズに売上拡大したいなどの場合は、専門業者に依頼するのがおすすめです。
YMYL領域での実績が豊富な業者に依頼すれば、自社では難しい下記のような施策も的確に対応してくれます。
- 改善点の洗い出し
- E-E-A-Tを考慮したコンテンツ作成
- 権威性のあるWebサイトからの被リンク獲得
- Webサイトに不足している情報の追加
- SEOを意識したWebサイトの内部構造の修正
- 戦略設計やコンサルティング
SEO対策では、Webサイトの状況や業種、求める成果などによって打つべき施策や実行の優先度が変わります。
したがって効率的に成果を上げるには、課題を正確に洗い出し、目的達成に最適な順番で施策を打つ必要があります。
特に、YMYL領域ではより高度なSEOのノウハウや専門知識が求められるため、闇雲に対策をしても成果は得られません。
ランクエストでは、YMYL領域のSEO対策実績が豊富なコンサルタントに、施策を丸投げできます。
無料相談も受け付けているので、お気軽にご相談ください。
成功事例
YMYL領域のSEO対策は難易度が高いです。
しかし正しい知識を持って対策を行い、コンテンツを作り込めば、成果を上げられます。
以下では、ランクエストが対応したYMYL領域のSEO対策の成功事例を3社紹介します。
- 株式会社マーベリック様
- きぬた歯科様
- LOG原宿様
株式会社マーベリック様
株式会社マーベリック様は、兵庫県全域に保険ショップ「ほけんスマイル」を5店舗展開されています。(2025年4月時点)
しかしホームページ内に店舗ごとのページがなく、「保険ショップ×地域」での検索順位が低い状態でした。
そこで私たちが実行したのは、店舗ページや新規コラムの作成、既存コンテンツの見直しを中心とした施策です。
お客様にコンテンツの確認を適宜依頼しつつ、YMYL領域のサイトに欠かせない専門性や信頼性を担保することで、主要キーワードでの上位化を目指しました。
その結果、施策開始から約2年でホームページへの流入数は2,500を超え、問い合わせの件数も10倍ほど増加しています。
きぬた歯科様
きぬた歯科様は、国内最大のインプラント症例数を誇る八王子市の歯科医院です。
きぬた歯科を運営するきぬた院長は、当時「単独のキーワードで上位表示できていない」というお悩みを抱えていました。
私たちが課題解決のために、まず実施したことは細かなヒアリングです。
具体的な課題感や目指すべき成果を伺い、その内容をもとに以下4つの施策を実施しました。
施策内容 | 成果 |
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YMYLのなかでも特に難易度の高い業界のお客様でしたが、もっとも注力していた「インプラント」というビッグワードで、4位(Google検索)を獲得!
そのほか多数のキーワードが3位以内を獲得し、「売上が大幅にアップした!」とお喜びいただいております。
LOG原宿様
LOG原宿様は、婦人科と産婦人科に特化したクリニックです。
SEOで重視されていたのは、集患強化。
そのため、綿密な事前ヒアリングと、Webサイトの現状調査からスタートしました。
具体的には、SEOに強いWebサイトをつくるために、htmlタグの設定やコンテンツの作成を実施。
医療分野に特化した施策を続けた結果、「子宮頸がん」や「コルポスコピー検査」に関するキーワードで上位化し、新たな客層への訴求も成功しました。
対策の日数は浅いものの、流入数は着実に伸びています。
お客様からも「記事の専門性が高く、医療専門のSEO会社と思うような記事で驚いた!」と、うれしいお言葉をいただきました。
よくある質問
YMYL領域のSEO対策でよくある5つの質問に回答します。
- そもそもYMYLとは?
- YMYLの具体的なジャンルは?
- YMYL領域のSEO対策が難しいとされている理由は?
- YMYL領域のSEO対策はどのように行えばいい?
- 低品質ペナルティを受けたらどうすればいい
そもそもYMYLとは?
YMYLとは「Your Money or Your Life」の略称で、人々の幸福や安全に重大な影響を与える可能性があるトピックを指します。
Googleの検索品質評価ガイドラインで定義されており、検索順位の決定において、厳格な評価基準が設けられています。
YMYLの具体的なジャンルは?
YMYLには、下記のようなジャンルが該当します。
- ニュース・時事問題
- 政府・法律・市民権・社会サービス
- 金融
- ショッピング
- 健康と安全
- 民族・宗教・性別
また、人生に大きな影響を与えると判断されたトピックは、上記以外でもYMYLと判断されることがあります。
YMYL領域のSEO対策が難しいとされている理由は?
YMYL領域のSEO対策は、下記の理由から難しいとされています。
- 大手企業や公的機関など、信頼性や権威性の高いWebサイトの情報が優先される
- 法律や規制に関するリスクが高い
- 専門性や信頼性の確保が難しい
- コンテンツの更新に手間がかかる
YMYL領域のSEO対策はどのように行えばいい?
YMYL領域のSEO対策では、Webサイトやコンテンツの内容の裏付けとなる情報や、運営元・著者情報の明記が大切です。
また、定期的な更新を行い、常に最新で正確な情報を発信し続ける必要があります。
低品質ペナルティを受けたらどうすればいい?
低品質ペナルティを受けると、Google Search Consoleを通じて通知が届きます。
メッセージに記載されている違反内容を確認し、修正しましょう。
低品質ペナルティを受けないためには、日頃から良質で正確な情報を発信することが大切です。
YMYL領域のSEOは専門業者に依頼するのがおすすめ!
YMYL領域のSEO対策では、法律や規制に違反しないように考慮しつつ、正確な情報を発信し続けなければなりません。
難易度が高く、手間もかかりますが、正しい施策を丁寧に実行をすれば成果を上げられます。
リソースがない、長期的に成果が出ていないなど、自社での対応が難しい場合、専門業者に委託するのもおすすめです。
ランクエストには、4,300社以上のSEO対策を行ってきた経験があり、YMYL領域のノウハウも豊富です。
無料相談も受け付けているので、Webサイトからの集客に悩んでいる方は、まずはお気軽にご相談ください。