Web集客の費用対効果を上げるには、「オーガニック検索」を重視することが非常に重要です。
しかし、オーガニック検索についてよく分からず、戸惑っているマーケティング担当者の方も多いのではないでしょうか。
本記事では、オーガニック検索の基本的な仕組みや、上位表示させることで得られるメリットなどを解説します。
マーケティング初心者の方にも理解しやすくまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
目次
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実例で確認!オーガニック検索の重要性
オーガニック検索について解説する前に、Rank-Questで成果をあげた事例をご紹介します。
以下は、Rank-Questでオーガニック検索の対策を行ったお客様のキーワードの順位と、セッション数・PV数の推移を表にしたものです。


検索順位の上昇に比例して、セッション数とPVも伸びていることから、オーガニック検索の重要性が分かります。
具体的な理由や適切な施策方法を、次項より詳細に解説していきます。
上記データの詳細は、以下の記事でご確認いただけるため参考にしてください。
オーガニック検索とは
オーガニック検索とは、検索エンジンの検索結果画面に表示される、リスティング広告以外の結果のことです。

なお、オーガニック検索は「自然検索」ともよばれており、ユーザーが検索したキーワードに応じて、検索エンジンのアルゴリズムが関連性の高いページを自動で表示します。
この表示順位は、SEO対策によって上位を目指すことは可能です。
詳細は、本記事後半でお伝えします。
ダイレクト検索(指名検索)との違い
オーガニック検索と似た概念として“ダイレクト検索”というものがあります。
「指名検索」ともよばれ、主に2つの検索方法が該当します。
1つ目は、ユーザーが求めている情報が明確な検索キーワードに対して、各検索エンジンが提供しているサービスから結果を直接表示するものです。
たとえばYahoo!検索で「日経平均」と入力すると、「Yahoo!ファイナンス」の情報がページトップに表示されます。
2つ目は、ユーザーがアドレスバーにURLを直接入力するか、ブックマークから直接サイトにアクセスする方法です。
厳密には検索行為を行っていませんが、ダイレクト検索として分類されています。
オーガニック検索とダイレクト検索の大きな違いは、検索意図の明確さです。
オーガニック検索では、さまざまな検索意図が存在するのに対し、ダイレクト検索はユーザーが特定の情報やサイトのみを求めて行います。
リスティング広告との違い
リスティング広告とは、検索結果に表示されるテキストベースの広告のことです。
ユーザーの検索キーワードに合わせて表示されることから、「検索連動型広告」ともよばれます。
オーガニック検索の結果と同じ場所に表示され、見た目も似ていることから混同されやすいですが、仕組みはまったく異なります。
リスティング広告は、広告費を支払うことで任意のサイトを検索結果の上部や下部に掲載できる有料枠です。
表示位置や対象キーワードを、ある程度コントロールできます。
一方、オーガニック検索は検索エンジンのアルゴリズムによって順位が決められます。
そのため、Webサイトの運営者側で掲載位置やタイミングをコントロールすることはできません。
オーガニック検索で上位表示させる重要性
では、オーガニック検索で上位表示されることがなぜ重要なのでしょうか。
それは、上位に表示されることで、以下のようなメリットを得られるためです。
- 自社サイトの信頼性と権威性が上がる
- アクセス数が増加する可能性がある
- 継続的な流入が期待できる
上記を理解して施策に取り組めば、Webサイトへの訪問者数増加はもちろん、ブランド価値の向上やリピーターの獲得にもつながります。
それぞれの具体的な内容を、詳しく解説します。
自社サイトの信頼性と権威性が上がる
オーガニック検索で上位表示されると、信頼性と権威性の向上につながります。
ユーザーは、検索結果の上位に表示されるサイトを「信頼できる情報源」と認識しやすい傾向にあります。
ユーザーが使用するのは、自身がもっとも信頼している検索エンジンです。
「信頼している検索エンジンで上位に表示されている=信頼性の高い情報」と認識されやすいため、ユーザーは安心感を持ってアクセスできます。
また、上位表示によってユーザーの目に触れる機会が増えることで、「権威のあるWebサイト」という印象を与えることも可能です。
信頼性と権威性が向上すれば、コンバージョンにもつながりやすくなるため、売上向上も期待できます。
アクセス数が増加する可能性がある
オーガニック検索での上位表示は、自社サイトへのアクセス数を増加させる要因となります。
検索結果の上位に表示されることで、多くのユーザーの目に触れる機会が増えるため、クリックされやすくなるのです。
また、後ほど詳しく解説するように、ユーザーの多くは検索結果上位に表示されたサイトにアクセスする傾向にあるためです。
アクセス数が増えることで、商品やサービスに関する問い合わせ、資料請求、会員登録などのコンバージョンも増加する可能性があります。
また、サイトへの訪問者が増えることで、ブランドの認知度や信頼性も向上し、結果としてリピーターやファンの獲得にもつながります。
継続的な流入が期待できる
オーガニック検索では、一度上位表示されるとそのまま順位が安定しやすいという特徴があります。
検索エンジンのアルゴリズムは、多くのアクセスを集めているサイト、つまりユーザーから信頼されていると判断されるサイトを評価する傾向にあります。
上位に表示されるとクリックされやすくなり、信頼性も高めやすいため、好循環が生まれて順位が落ちにくくなるのです。
また、リスティング広告のように表示位置が費用に依存しないため、一度上位に表示できれば、費用をかけずに継続的なアクセスを得られる可能性があります。
上位表示を実現するためには短くとも半年〜1年程度の時間がかかりますが、成功すれば中長期的に継続的な流入が期待できます。
【独自調査】オーガニック検索由来のクリック率について
Rank-Questの独自調査により、オーガニック検索における検索順位は、ユーザーのクリック率に影響を与えることが明らかになりました。
調査では、検索順位ごとに「クリック数」「表示回数」「クリック率(CTR=クリック数÷表示回数)」を比較しています。
| クリック数 | 表示回数 | クリック率 | |
| 1位 | 632 | 1,498 | 42.2% |
| 2位 | 2,338 | 21,119 | 11.1% |
| 3位 | 1,591 | 35,341 | 4.5% |
| 4位 | 969 | 41,343 | 2.3% |
| 5位 | 798 | 68,099 | 1.2% |
| 6位 | 384 | 28,962 | 1.3% |
| 7位 | 437 | 126,490 | 0.3% |
| 8位 | 166 | 38,463 | 0.4% |
| 9位 | 131 | 20,092 | 0.7% |
| 10位 | 193 | 84,964 | 0.2% |
調査詳細:ここまで違う!2025年5月最新データで見る「SEO順位別クリック率」の実態(SEO会社Rank-Quest調べ)
この結果から分かるように、1位に表示されるだけで圧倒的に高いクリック率を獲得できることを示しています。
一方で、2位以下になるとCTRが急激に低下するため、順位の変動が集客に直結することは明白です。
また、上記の結果から1位を維持し続けることで、競合他社に対して圧倒的な優位性を確立できることも分かります。
流入を増やして集客につなげるには、オーガニック検索によって上位表示を獲得することが極めて重要です。
具体的な施策について次項で解説していきます。
オーガニック検索で流入を増やす具体的な方法
オーガニック検索での流入を増やすためには、SEO対策が不可欠です。
本項ではとくに重要な以下3つの施策を整理し、具体的な方法を紹介します。
- キーワード対策
- 内部施策
- 外部施策
これらの施策を組み合わせて実施することで、検索エンジンからの評価を高め、より多くのユーザーを獲得できます。
詳細な施策が知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
【2025年最新】SEOとは?SEO対策の基本から具体的な施策手順や注意点を初心者にもわかりやすくプロが解説
キーワード対策
オーガニック検索で上位表示を目指すには、ユーザーにとって有益で質の高いコンテンツの作成が不可欠です。
そのためには、ユーザーのニーズを的確に捉え、それに合ったキーワードを選定・活用することが重要です。
特に意識すべきは、以下のポイントです。
- 対策キーワードを決める
- 対策キーワードに合わせたコンテンツを作成する
- タイトルや見出しに対策キーワードを含める
- コンテンツ内でキーワードに対する答えを早めに提示する
まず、ユーザーの課題から逆算して対策するキーワードを洗い出しましょう。
次に、そのキーワードに沿って必要な情報を整理し、タイトル・見出し・本文に適切に組み込むことで、検索エンジンにもユーザーにも伝わりやすい構成になります。
ただし、無理にキーワードを詰め込むのは逆効果です。
ユーザーファーストを意識し、読みやすく、課題解決につながるコンテンツを作成しましょう。
内部施策
内部施策とは、Webサイトの構造を最適化し、検索エンジンに自社サイトを正しく評価・認識してもらうための対策のことです。
具体的には、以下のような施策が該当します。
- サイト構造の最適化
- パンくずリストの設置
- メタタグの最適化
- 見出しタグの活用
- 内部リンクの最適化
- XMLサイトマップの作成・設置
- ページ速度の改善
- robots.txtの設置
- モバイルデバイスへの最適化
これらの施策は、ユーザーが快適にサイトを利用できる環境を作ることにもつながります。
とくに近年はスマホでの閲覧環境が重要視されており、モバイルフレンドリーなサイトほどSEOで高評価を得やすくなっています。
外部施策
外部施策とは、自社サイトをユーザーや他サイトに信頼され、参照されることで、上位表示を目指す施策です。
外部対策では、主に次の2つの獲得を目指した施策を行います。
| 被リンク | 他サイトから自サイトに向けて貼られたリンク |
| サイテーション | 自社の社名やサービス・商品名、住所、電話番号などの他サイトやSNS内での言及 |
こうしたリンクや言及が増えることで、検索エンジンからの信頼性が高まり、直接的・間接的なSEO効果が期待できます。
ただし、第三者からの評価を集める対策であることから、自社でコントロールできません。
自作自演の外部対策を進めると、SEO評価が落ちるおそれがあるため注意が必要です。
高品質なコンテンツを継続的に作成し、自然な被リンクとサイテーションの獲得を目指しましょう。
オーガニック検索の分析方法
オーガニック検索からの流入状況を分析するには、Googleが無料で提供している以下2つのツールを使用します。
オーガニック検索の分析に使うツール
- Googleアナリティクス
- Googleサーチコンソール
それぞれの概要と使い方を解説します。
Googleアナリティクスの使い方
Googleアナリティクスは、自社サイトに流入したあとのユーザーの動きや、流入経路を計測できるツールです。

オーガニック検索を確認する際の手順は、以下の通りです。
Googleアナリティクスでオーガニック検索を確認する手順
- Googleアナリティクスにログイン
- 「レポート」→「集客」→「トラフィック獲得」の順にクリック
- 「Organic Search」の項目を確認
この項目から、ユーザーが一定期間でどの程度アクセスしてくれたのか、どのくらい滞在してくれたのかなどがわかります。
Googleサーチコンソールの使い方
Googleサーチコンソールは、自社サイトに流入する前の検索エンジン上のユーザーの動きを分析できるツールです。

Google経由のオーガニック検索の分析に特化したツールであるため、表示されたクエリやクリック率など、SEOに必要な情報を把握できます。

Googleサーチコンソールでは、以下の手順でオーガニック検索の流入を確認できます。
Googleサーチコンソールでオーガニック検索を確認する手順
- Googleサーチコンソールにログイン
- 「検索パフォーマンス」をクリック
- 表示される数値やキーワードを確認
この画面を確認すると、検索されているキーワードや検索順位などがわかるため、オーガニック検索からの流入を増やす対策が立てられます。
オーガニック検索での流入が減少する原因
オーガニック検索からの流入が減少する原因は、大きく内的要因と外的要因の2つに分けられます。
オーガニック検索からの流入が減少する内的要因と外的要因
| 内的要因 |
|
| 外的要因 |
|
内的要因による流入の減少は、リライトなどを実施することにより、改善が見込めます。
一方、外的要因で起こる流入の減少については、自社でコントロールできません。
なかでもコアアップデートは、Googleもオーガニック検索からの流入が減少する原因であることを明言しています。
Google は常にコンテンツの評価方法を改良し、それに応じて検索ランキングと提供アルゴリズムを更新しています。コア アップデートやその他の小規模なアップデートにより、Google 検索結果におけるページのパフォーマンスが変化することがあります。システムの重要な改善については、ランキングの更新に関するリストのページに掲載しています。サイトに該当するものがないか確認してください。
アルゴリズムの更新が原因でトラフィックが減少していると思われる場合、コンテンツには根本的な問題はないかもしれないと推測することが大切です。変更が必要かどうかを判断するには、Search Console で上位のページを調べ、どのようにランク付けされているかを確認してください。
引用:Google 検索トラフィックの減少をデバッグする|Google検索セントラル
オーガニック検索の流入減少にはさまざまな要因が関係しているため、これを防ぐには、正確な分析と状況に応じた対応が不可欠です。
もし自社での対応が難しい場合は、SEOの専門家や外部のプロフェッショナルに相談するのが安全で確実な方法といえるでしょう。
オーガニック検索で上位表示を獲得できれば、継続的な流入増が期待できる
オーガニック検索とは、検索エンジンの検索結果に表示される、リスティング広告以外の結果のことです。
検索結果に上位表示されると、自社サイトの信頼性や権威性が高まり、アクセス数や問い合わせ件数の増加につながります。
さらに、一度上位表示されれば継続的な流入が期待できるため、長期的な集客戦略としても効果的でしょう。
しかし、オーガニック検索での上位表示を目指すには、キーワード対策や内部施策、外部施策などの専門的なSEO対策が不可欠です。
そのため、本格的な施策の実行はプロに任せるのが安心かつ確実だといえます。
Rank-Questでは、4,300社以上のWeb集客支援実績をもとに、貴社サイトの上位表示をサポートいたします。
オーガニック検索による安定した集客を目指す方は、ぜひご相談ください。









