ランクエストには、クライアントに提供するウェブコンテンツを専門で制作する「メディアオペレーションセンター(通称MOC)」という部署があります。
今回から前編と後編の二回に分けて、現役担当者に徹底インタビューを敢行します!
個人的には「SEO ニアリーイコール コンテンツマーケティング」だと思っておりますので、コンテンツ制作部門であるMOCはまさにランクエストの心臓部ともいえるかもしれません!
↓↓PART2はこちら↓↓
目次
インタビュー協力者
チーム編集長 城下透子
メディア運営に興味を持ち株式会社doubLeに2020年入社。自社メディアのコンテンツ制作担当として月間約10万PVのWebメディア「EMEAO!」立ち上げに従事。現在は新人指導と品質・工程管理に挑戦中!
MOC設立の経緯と意義とは
ランクエスト編集担当田村(以下 田村):MOC紹介インタビューの前編として城下さんにお話を伺います! まず、MOCとは何かについて教えてください。
MOCチーム編集長城下(以下 城下): MOCとは、コンテンツSEOの記事執筆を専門的に行う部署で、Media Operation Centerの頭文字を取って「MOC(モック)」と社内では呼んでいます。
ランクエストのクライアントに納品するコンテンツを制作するのが主な業務です。
現在は望月部長をトップに、複数のライターを取りまとめる「チーム編集長」が3名、専属のライターが7名の合計11名の体制です。
田村:なるほど。MOCが設立されたのはどのような目的からでしょうか?
城下:はい、MOCは内製で高品質なコンテンツを量産できる体制を作り、ランクエストのクライアントにより高いSEOの成果を得ていただくために設立されました。
実は、自社でコンテンツ制作専門の部署を持っているSEO会社はほとんどないんですね。「高品質コンテンツ」の制作を謳っていたとしても、ライティング会社やフリーランスのライターに外部委託するケースが大半です。
元々はランクエストも同様に外部のライティング会社に委託をしていたのですが、十分な品質が担保できず納期管理も難しいなど強い不満を感じていました。
そこで、これらの課題を一挙に解決するための特別プロジェクトとして、代表黄がMOC設立を決めました。
ランクエストの高品質コンテンツSEOを実現するための重要なピースがMOCなのです。
田村:MOC設立はランクエストの目玉のプロジェクトなのですね。それではMOCのコンテンツ制作について詳しく教えてもらえますか?
城下:ランクエストのコンテンツ制作は、SEOコンサルタントとMOCの分業体制で制作取り組んでいます。
まず、SEOコンサルタントからクライアントに提供するコンテンツのリストを受け取ります。
キーワード毎にタイトルと構成の案が記されているので、内容を確認して必要な情報のリサーチを実施、コンテンツの執筆を行います。
そして記事が完成したらMOC内でチェックをしたうえでSEOコンサルタントに納品するのが基本のフローです。
一人のライターが月間40記事程度は執筆をしているので、MOC全体では300記事以上を毎月制作することになりますね。
また、時にはライティングのプロとしてSEOコンサルタントに記事の構成について提案することもあります。
ライティングを進めていると、制作文章の趣旨や日本語としての分かりやすさを考えた時に「もっとこうしたらユーザーにとって良いコンテンツになるのでは?」と気付く時があるのです。
もちろん、ランクエストのSEOコンサルタントは膨大なキーワードをチェックし、SEOのプロの視点から構成案を作っているのでそう多いことではないのですが、そういった場合は積極的に相談するようにしています。
文章のプロとしてより良いコンテンツを作るために妥協しない姿勢は重要だと考えています。
自社メディア運営担当から大抜擢
田村:MOCの働きはとても重要ですね! ちなみに、城下さんはMOCに配属される前はどのような業務を行っていたのでしょうか?
城下:以前はBtoBマッチングサイト『EMEAO!(エミーオ)』というメディアを運営する部署でコンテンツ制作を担当していました。
EMEAO!は発注先を探したいユーザーと専門業者とを相互紹介するマッチングサービスで、主にオウンドメディアで集客をしていました。
田村:なるほど。自社メディア運営という形でコンテンツ制作に携わっていたのですね。
城下:はい、EMEAO!は最大で10万PVを超えたこともある優良なメディアに成長したので、私自身とても勉強になりましたね。
立ち上げて間もない頃は1日5記事コンテンツ制作をするなどしていたので、ライターとしてもタフなんじゃないかなと思います(笑)
田村:1日5記事とはとんでもない件数ですね! 今回MOCへの異動はどのような理由があったのでしょうか?
城下:自分でいうのは恥ずかしいのですが、これまでのライターとしての働きを評価していただけたのだろうと思います。
MOCの目的を果たすためには、できるだけ能力の高いライターをメンバーとして集める必要がありました。
また、特定のメンバーが優秀なだけではダメで、組織的に高品質なコンテンツ制作ができることも必須条件でした。
つまり、ライターの即戦力として活躍しつつ、リーダーとして後輩の指導にもあたる人材が必要だったのです。
私も含めて3名のチーム編集長は、この役割を果たすためにMOCにアサインされたのです。
ひとりのウェブライターとして取り組んでいること
田村:MOCでの重責を担う城下さんですが、ライターとして何か心がけていることはありますか?
城下:何よりもリサーチを大切にしています。
ランクエストのクライアントは多岐にわたる業界の会社があるため、幅広い業界についてあらゆる分野のコンテンツを高品質に制作しなければなりません。
例えば先日、給湯器業者の方のコンテンツを制作しました。
初めはあまり給湯器については知らなかったのですが、給湯器の仕組みや機種の詳細など、「給湯器マニア」といえるほど調べてから執筆に取りかかりましたね。
私たちのコンテンツはクライアントのサイトで、クライアントが執筆した文章として公開されます。
クライアントの信用にも関わる重要な業務なので、できる限り正確な内容のコンテンツを作るようにしなければなりません。
田村:クライアントの信用を左右するとなると責任重大ですよね。文章のテクニックなど、意識していることはありますか?
城下:MOC全体のポリシーとも関係するのですが、「正しい日本語」が書けるように些細なことまで注意をしています。
例えば、「てにをは」の助詞一つとっても実は誤った使い方をしているケースは多いんですよね。
ただ、日本語は助詞によって文の意味が変わってしまうので、間違えたままだと読者に誤解を与えてしまいかねません。
また、主語と述語が上手く対応しない「文章のねじれ」も油断をするとしばしば起こってしまいます。
望月は「自分も含めて、日本語を正しく使えている日本人は本当に少ないよ。そう思って取り組まないと」とよく口にするのですが、私もそれぐらい正しく文章を書くことは難しいと感じています。
田村:なるほど……私もランクエストのブログ記事を書いているので身が引き締まる思いです。
品質管理と進行管理の大事さ・難しさ
田村:城下さんはチーム編集長という役割も担っていますが、具体的には何を行っているのでしょうか?
城下:チーム編集長としては大きく分けて「品質管理」と「進行管理」の2つの業務があります。
MOCでは、チーム編集長がSEOコンサルタントに記事を納品する前に全ての記事をチェックしています。
ランクエストのライティングマニュアルはまず守り、さらに、日本語としての読みやすさやSEOのテクニックの観点からも徹底的にチェックします。
自分たちのチームの記事と自分以外のチーム編集長の記事を合わせて、毎月100本近いコンテンツをチェックしています。
私たちのOKが出ないとSEOコンサルタントへの納品はできないのですが、MOCとしてコンテンツ品質を担保するためには重要な作業だと考えています。
田村:自分の記事を書いたうえで毎月100記事チェックをするとは、コンテンツ品質への執念を感じます……! その他に品質管理のために行っていることはありますか?
城下:文章力アップのためのミーティングを様々な形で行っています。
まずは、朝礼を兼ねた「朝会」で望月から記事のフィードバックがあります。
望月はフィードバックが緻密で私も複数箇所指摘を受けたのですが、まだまだレベルアップの余地があるのだとむしろ嬉しく感じますね。
もう一つがチーム単位で行う相互フィードバック会で、メンバー同士にフィードバックをしてもらいつつ私が講評をしています。
他のライターが書いた記事を添削することも非常に良い勉強になるので、毎週定期開催していますよ。
田村:MOCでは研修やOJTの体制も整っているのですね。もう一つの進行管理についても教えてください。
城下:納品期日までに記事を書きあげられるようにスケジュール調整を行っています。
MOCが求める品質を担保したうえで納品するとなると、毎月40本のペースは非常にタイトです。
しかし、クライアントの利益のためには決して納期遅延を起こすことはできません。
投稿が遅れるとSEOの成果が得られるのも遅れてしまうので、本来得られたはずの利益を失うことになってしまうからです。
そうならないように、日々の納品のペースが守れているかをシビアにチェックしています。
そしてもしメンバーにペースが崩れる兆候があった時は、早めに問題点や苦戦している所を確認するようにしています。
田村:きっちりと進行管理にも取り組んでいる点が伝わってきて良いですね。
城下の最近思うこと
田村:城下さんはチーム運営において難しいなと感じることはありますか?
城下:初めてのことばかりで全部難しいのですが……もし一つだけ挙げるとしたら「メンバーにとって私のフィードバックが負担なんじゃないか?」と不安になることがあります。
以前、あるメンバーの記事に対してどうしても違和感があったので5回差し戻しをしたことがあるんですよ。
本人はあまり気にしていない様子でしたが、こんなに何度もダメ出しをされていたら嫌になってしまうんじゃないかと悩みましたね。
ただ私自身、MOCの基準をクリアーしたコンテンツを作ることにこだわりを持っていますし、組織のポリシーとしてもコンテンツの品質には妥協せず取り組むようにしています。
また、もう少しフィードバックの負担を減らすために早めに答えを出す方法もあるとは思うのですが、私はそれをしたくありません。
結局、自分で考えて執筆する力が伸びなければ将来的にそのメンバーが苦労することになるからです。
バランスが難しいのですが、もうしばらくこのやり方を続けてみようと思っています。
田村:指導をする立場になったら避けられない課題ですね。他にも難しいなと感じる点はありますか?
城下:今の話とも関係するのですが、品質管理と進行管理のジレンマを感じますね。
極端なことを言えば、品質を良くするためには何十回フィードバックしてもいいくらいです。
けれども、期日通り納品して投稿することもクライアントにとっては重要です。
品質は絶対的に高めたいのですが、とはいえ納期に遅れるわけにもいかない……。
このジレンマは本当に難しいですね。
田村:おっしゃる通り必要とされることが真逆ですものね。あえてどちらか一方を選ぶとしたら、城下さんはどちらを重視しますか?
城下:難しいのですが、それでもMOCの一員としては品質に最後までこだわりたいですね。
誤解を恐れずに言えば、品質を犠牲にすれば納期を守ることは簡単にできます。
でも、それだと品質の高いコンテンツを量産してクライアントに成果を得ていただくというMOCの設立の意義が果たせません。
品質を高める努力をギリギリまで行いつつ、納期を守るというスタンスは守っていきたいと思います。
もっとクライアントの期待に応えていきたい
田村:とても力強いコメントで頼りになりますね。最後に、今後のMOCの展望について城下さんの考えを教えてください。
城下:クライアントに成果を得ていただくというのが一番ですね。
MOCの取り組みによってクライアントのSEOに成果を出すことが、ランクエストへの期待に応えることになるので、必ずやり遂げたいなと思います。
成果を出すことで、フィールドセールスの皆さんやサービスデリバリーの皆さんがさらにランクエストに自信を持てるようにもなると思います。
商談をする時に、自社のサービスに自信があるかどうかはとても重要な要素だと思います。
クライアントにとっても、営業担当者やSEOコンサルタントが自信を持って提案してくれた方が安心して任せようと思えるはずです。
私たちがランクエストをもっと良いサービスにしていくんだと、誇りを持って取り組んでいきたいと思います!
城下透子の活躍にご期待ください!
今回はMOCチーム編集長の城下さんへのインタビュー記事をお送りしました。
彼女のメッセージを通して、MOCがランクエストおいて果たしている役割が伝われば幸いです。
城下さんがチーム編集長としてますます活躍していくのを、皆様にも応援していただけますと大変ありがたく存じます。
ランクエストのコンテンツSEOでは城下さんを中心としたMOCのライターが高品質なコンテンツをご提供いたします。
ご相談は無料なのでどうぞお気軽にお問い合わせください。
↓↓PART2はこちら↓↓