URL検査ツールとは、Webページのインデックス登録申請ができるツールです。
しかし、詳細や使い方が分からないとお悩みの方もいるでしょう。
そこで本記事では、URL検査ツールの使い方や注意点を解説します。 URL検査ツールをサイト運営に役立てたいWeb担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
URL検査ツールとは?
URL検査ツールとは、Googleサーチコンソールの機能のひとつです。
Webサイトの存在をGoogleに伝え、インデックス登録を促すことが主な役割です。その他にも、インデックスの登録状況や、エラーの原因分析などに役立てられます。
URL検査ツールで状況やインデックスされない原因を確認し、適切に対処しましょう。
URL検査ツールの機能
URL検査ツールの主な機能は下記の通りです。
- インデックスステータスの確認
- インデックスのリクエスト
- インデックス登録前のテスト
- その他の拡張機能
それぞれの詳細を把握しましょう。
インデックスステータスの確認
インデックスステータスでは、URLを入力することでWebページの登録状況を確認できます。 登録状況として表示される項目は、下記4つです。
- URLはGoogleに登録されています
- URLがGoogleに登録されていません。インデックス登録エラー
- URLはGoogleに登録されていますが問題があります
- URLは代替バージョンです
なお、代替バージョンとは、カノニカルにより正規のページとして認識されていない状態のことです。
カノニカルとは、重複するコンテンツの中で、正規のページを伝えるタグを指します。重複ページが過多になると、クローラーの評価の低下につながるため、カノニカルの活用が効果的です。
ただし、誤ったページを指定していると、インデックスされないケースがあります。登録できないときや問題がある場合は、同ページの「カバレッジ」から原因の分析が可能です。
インデックスのリクエスト
Webページを公開してすぐにインデックス登録はされません。URL検査ツールからリクエストを送信しましょう。
「URLがGoogleに登録されていません」という表示が出た場合は、ページのインデックスができていないことを意味します。インデックスのリクエストを送ることで、ページのクロールを促せます。
またページを更新した際も、クロールされなければ検索エンジンに反映されません。ページを作成した際や内容を変更した時は、忘れずにリクエストを送信しましょう。
インデックス登録前のテスト
インデックス登録のリクエストを送信する前に、URLの適正を確認できます。URL検査画面の「公開URLをテスト」を送信することで、以下3つの要素について問題の検出が実行されます。
- HTML
- スクリーンショット
- その他の情報(HTTPレスポンス、読み込みできなかったリソース、JavaScriptコンソールメッセージ)
HTMLでは、入力したURLのソースコードが表示されます。
スクリーンショットでは、レンダリングされたWebページ、つまりブラウザ閲覧時に表示される画面が反映されます。画面がスクリーンショットに表示されない場合は、アクセス制限が原因となっている可能性があるため、確認してみましょう。
問題ない場合は「URLはGoogleに登録できます」と表示されます。
その他の拡張機能
URL検査ツールでは、以下のような拡張機能の項目も確認できます。
- モバイルユーザビリティ
- パンくずリスト
モバイルユーザビリティとは、モバイルデバイスでWebページを表示した際の利便性を指します。たとえば、ブラウザとモバイルで互換性がないプラグインを使用している場合、モバイル端末ではユーザーが快適に閲覧できません。
なお、ブラウザとモバイルでは画面の大きさも異なります。端末の幅がそれぞれの基準値と乖離する場合も、モバイルユーザビリティが低い状態と認識されます。
このような場合は、モバイル端末でも快適に閲覧できるよう改善を行いましょう。
またパンくずリストは、Webサイト内の現在地を示すリストです。パンくずリストとして有効なアイテムを検出している場合、Googleが正しく認識できている状態であることが確認できます。
URL検査ツールの使い方
URL検査ツールを使用する手順は、ログイン画面上部の検索ボックスにWebページのURLを入力するだけです。
入力すると、「URL検査」という題目の下に、登録状況やカバレッジなどの項目が現れます。
なお、URL検査ツールを使用するには、Googleサーチコンソールへの登録が必要です。URL検査ツールを使いたい場合は、事前に登録を済ませておきましょう。
URL検査ツールを使用するタイミング
URL検査ツールは、主に下記のタイミングで使用します。
- 新しいWebサイトを作成したとき
- Webページを更新したとき
- 新たにリダイレクトを設定したとき
使用すべきタイミングを把握し、Webサイトのクロールを促しましょう。
新しいWebサイトを作成したとき
新しく作成された直後のWebサイトは、まだ検索エンジンに存在が認識されていない状態です。
そのため、インデックス登録のリクエストを送信し、ページの存在を知らせる必要があります。この工程を実施しないと、検索結果にWebサイトが反映されない状態が続きます。
したがってWebサイト作成後は、すぐにインデックス申請をしましょう。
Webページを更新したとき
Webページの内容を変更した際も、URL検査ツールを使用します。
変更後にインデックスのリクエストを送らないと、クローラーが訪れない限り検索エンジンに内容が反映されません。ページを更新した際は、忘れずにURL検査ツールでリクエストを送信しましょう。
新たにリダイレクトを設定したとき
Webサイトにリダイレクトを設定した場合も、URL検査ツールを活用しましょう。
リダイレクトとは、あるWebページから自動的に他のページへ移動することです。Webサイトのリニューアル時や、期間限定の案内ページへ誘導したい場合などに利用されます。
転送先のURLのインデックス登録を促すためにも、URL検査ツールを活用しましょう。
URL検査ツール使用時の注意点
インデックスの登録申請や状況確認ができるURL検査ツールですが、下記のような注意点もあります。
- リクエストしてもすぐにインデックス登録されない
- インデックスのリクエスト回数には上限がある
- noindexタグがついているWebページはインデックスされない
- リダイレクト元のWebページは検査できない
- PDFファイルや画像は対象外
これらの注意点を踏まえて、URL検査ツールを活用しましょう。
リクエストしてもすぐにインデックス登録されない
インデックス登録のリクエストを送信しても、すぐに反映されるわけではありません。およそ数日から数週間の時間がかかります。
しかし、反映されないからといって、複数回リクエストを送信してもクロールが促進されるわけではありません。
申請後は時間がかかるという点を、頭に入れておきましょう。
インデックスのリクエスト回数には上限がある
1日あたりのインデックス登録のリクエスト回数には上限があるため、注意が必要です。
何度も送信すると、リクエスト自体に制限をかけられてしまいます。リクエストは即時反映されないため、しばらく待ちましょう。
noindexタグがついているWebページはインデックスされない
noindexとは、Webページのインデックスを拒否するタグです。
検索サイトに表示させたくないWebページにタグ付けし、主にサイトの評価を低下させない目的で用いられます。
したがって、設定されているページはインデックス登録されません。noindexが原因の場合は、検査後のカバレッジの項目に明記されます。インデックス登録させたい場合は、タグを外して対処しましょう。
リダイレクト元のWebページは検査できない
リダイレクトをWebページに設定している場合、検査ができるのは転送先のURLのみです。
リダイレクト元の情報は読み込まれないため、注意しましょう。転送元のURLを指定すると、「ページはインデックスに登録されていません: ページにリダイレクトがあります」と表示されます。
したがって、リダイレクトを設定している場合は転送先のURLを指定し、再度リクエストを送るようにしましょう。
PDFファイルや画像は対象外
URL検査ツールの検査対象は、Webページのみです。そのためPDFや画像のURLを入力しても、「URLがGoogleに登録されていません」と表示され、無効となります。
URL検査ツールはWebページを対象としているため、画像ファイルには対応していないことを押さえておきましょう。
インデックスされない場合の原因と対処法
検査をしてもインデックスされない場合、下記の項目に当てはまる可能性があります。
- 新規ドメインを使用している
- クローラーを拒否している
- ガイドラインに準拠していない
それぞれの原因と対処法を把握しましょう。
新規ドメインを使用している
新規ドメインの場合、サイトの存在がGoogleに認知されておらず、自然にクローラーが訪れる可能性が低い傾向にあります。そのため、インデックス登録までに時間がかかってしまい、なかなか反映されないことがあるのです。
対処法としては、内部リンクを充実させ、サイトマップを送信することで改善につながります。関連するページ同士を内部リンクでつなぐことで、クローラーの回遊を促進できるでしょう。
なお、サイトマップとは、Webサイトの構造を伝えるファイルのことです。サイトマップをサーバーにアップロードすることで、検索エンジンにサイト全体の構造を伝えられます。
これらの改善策を活かしつつ、クローラビリティの向上につなげましょう。
クローラーを拒否している
robots.txtタグを設定している場合、クロールの訪問が制限されます。robots.txtとは、特定のWebページへのクロールを制限するファイルのことです。クローラーがページを訪問できないため、インデックス登録も行われません。
リクエストを何度も実行しているにもかかわらずインデックスされない場合は、ソースコードを確認してみましょう。
ガイドラインに準拠していない
Googleガイドラインに違反しているページは、不適切なコンテンツとしてペナルティを受けてしまいます。
違反した場合は、インデックス登録されません。不正なリンクの使用は避け、ユーザビリティを高めることを意識しましょう。
ガイドラインに準拠したWebサイトにすることが、SEO施策においても重要です。
まとめ:URL検査ツールを活用してインデックスを促進しよう
URL検査ツールを活用することで、Webページのインデックスを促進できます。
インデックスされない場合の対処法を理解しておくことで、Webサイトを効率よく改善できるでしょう。URL検査ツールを活用しながら、Webサイトの付加価値を向上させてください。
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