“徹底的にSEOする”『ランクエスト』の正社員ライターチーム・moc(メディア・オペレーション・センター)では、正しい日本語を用いて高品質なライティングを行うことを何よりも重視しています。
しかし、
「どうやって高品質なライティングを実現しているの?」
「そもそも“正しい日本語”とか“高品質なライティング”って、ザックリとした表現だけど、具体的にはどういうことなの?」
このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、文章の品質を高い水準で維持し続けるために、mocが行っている取り組みを特別に紹介します!
ライティング業務の外注をお考えの方や、ランクエストやmocについてもっと知りたい方は、ぜひご一読ください。
mocの具体的な活動内容を知りたい方は、こちらの記事も併せてご覧ください!
目次
ライティングの品質を維持するmocの取り組み
mocでは、チームの発足からおよそ1年のあいだに紆余曲折を経て、「正しい日本語を書き、その品質を保つための仕組み」をいくつも作り上げてきました。
ここでは、mocがライティングの品質を維持するために導入している4つの取り組みを紹介します。
100以上ものマニュアル項目の厳守
mocでは、メンバー全員がいつでも基本に立ち戻れるようマニュアルを更新しながら日々ライティングを行っています。
そんなマニュアルの項目は実に100以上!
漢字の閉じひらきをはじめとする基本的な日本語のルールから、細かな言葉の使い分け方といったマニアックな内容まで、mocのこだわりがこのマニュアルに詰まっています。
ここまでたくさんの項目をルール化している、正社員のライティングチームはなかなかないのではないでしょうか?
このマニュアルの項目をチーム全体でしっかりと共有し、各自がライティングの際に厳守することで、高品質なライティングを実現できているのです。
ちなみに、このマニュアルはメンバー間で出た議論をもとに毎週更新を続けています。
毎朝のレビュー会による議論・知識の共有
毎日のオンライン朝礼における、日本語の使い方に関する議論も、mocが文章の品質を維持するために行っている取り組みの一つです。
朝礼では、メンバーが書いた記事をランダムに選んで画面共有し、みんなでレビューする、「朝礼ビュー(朝礼+レビュー)」を実施。
朝礼ビューでは、立場・役職を問わず全員が当事者として参加しています。
その文章で気になる表現があれば、
「なぜ気になるのか、もっとよい書き方はないのか」
を考えて指摘し、意見を出しあっています。
この朝礼ビューの目的は、全員が「文章を書くときにどんなことを意識すればよいのか」「読みやすく美しい文章とは何か」を考える力を身につけることです。
また、全員で議論に参加することで「ライティングの際はこんなことに気をつければいいんだ」という感覚を共有し、全体の目線を合わせるといったことも狙いに含まれています。
実際に朝礼ビューを始めて、メンバー全員が「ただレビューを受ける側」から「自分もレビューを行う側」になり、そしてライティングの際の目線を合わせられるようにもなりました。
結果、チーム全体の文章の品質がグッと上がったという成果が!
朝礼ビューで出た意見がきっかけで、新たなmocルールが生まれ、マニュアルのページが追加されることも日常的にあります。
日本語の使い方をいつでも相談できる体制の運用
社内でのコミュニケーション促進を目的に、グループチャットを導入している企業も多いのではないでしょうか?
mocでも同様にグループチャットを活用していますが、大きな特徴は、その用途です。
雑談や業務連絡だけでなく、日本語の使い方について相談するためのグループチャットを導入しているため、ライティングで悩んだときは仲間と助け合って答えを考えられます。
日本語の使い方は、基本的にはインターネットで検索を行ったり、辞書を引いたりすればおおよそのことはわかります。
しかし、なかにはインターネットにも辞書にも答えがないものや、個人の感覚による判断が求められるものもあります。
そのようなときに、mocで大切にしている方針は「一人で何十分も悩まず、周りに相談すること」です。
日本語について深く考える視点をもっているメンバー同士で相談・アドバイスを行うことで、最適解とされる答えを導き出します。
編集長による徹底したレビューによる最終チェック
ここまでで紹介してきた仕組みをもとに各メンバーがライティングを行ったら、最終仕上げとして編集長がすべての記事をレビューします。
一般的に、記事のレビューやチェックというと、誤字脱字などを中心とした、いわゆる校正・校閲を想像されるかもしれません。
しかしmocでは、誤字脱字や、マニュアルで指示されているような基礎的な部分は、編集長のレビューで指摘される前にクリアできていることが大前提です。
mocの編集長レビューでは、
「ニュアンスは保持したうえで、より質の高い文章として仕上げるためにはどうすればよいのか」
「ユーザーが真に求めている情報は何か。それを伝えるためにはどんな言葉を選べばよいのか」
といった、文章の品質をワンランク上にステップアップさせるためのアドバイスを主に行っています。
土台となる文章を書き上げたメンバーと、最後の仕上げを行う編集長との二人三脚によってmocの高品質な記事は生み出されているのです。
mocのマニュアル内容の一部を特別に公開!
mocがマニュアルの項目でも特に重要視しているもののひとつが、絶対に間違ってはいけない項目をまとめた「白ヤギルール」と漢字の閉じひらきです。
今回は、mocの品質重視の体制をより具体的にイメージしていただくために、その一部を紹介します。
白ヤギルール
ここまで読んでくださった方々の全員が、そもそも「白ヤギルールとは何ぞや?」と思われたはずです。
白ヤギルールとは、mocが導入している、「このルールを一つでも守れていなかったらレビューを中断してメンバーに差し戻す」という厳しいルールのこと。
「最後まで読まずに戻す」という部分を、有名な童謡の歌詞「白ヤギさんたら読まずに食べた」になぞらえて、望月部長が命名しました。
そんな白ヤギルールは、以下の項目で構成されています。
今回は、項目を見ただけでも内容がイメージしやすいものに絞って、一部を抜粋しました。
mocの白ヤギルール ※一部
- 誤字・脱字
- 同じ語尾「です」「ます」の3連続
- 「~しょう」の2連続
- 120文字以上にわたる一文
- 文章内での表記の統一
「最後まで読まずに原稿を返される」と聞くと、とても厳しいルールのように感じられるかもしれません。
しかし、上記をご覧いただくとわかるように、mocの白ヤギルールは一つひとつしっかりと自分で見直しを行えば、気づいて直せるものです。
高品質なライティングを実現するためには、最低限守れる部分は当たり前にしっかりと守るという姿勢が大切なので、mocではこのルールを導入しています。
漢字の閉じひらき
mocでは、その言葉を漢字で表記する(=閉じる)のか、あるいはひらがなで表記する(=ひらく)のかといったルールにもこだわっています。
「意味が一緒なら、漢字でもひらがなでも変わらないんじゃないか?」
と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、「例えば」でも「たとえば」でも読みや意味は同じなので、どちらの表記を用いても伝わる内容に齟齬はありません。
しかし、同じ言葉を用いた文章でも、漢字の割合が極端に多いと固い印象を与えてしまったり、別の読み方に誤解させたりするおそれがあります。
高品質なライティングを行うためには、単純な「正しさ」だけでなく、「読みやすさ・伝わりやすさ」も重要であるため、漢字の閉じひらきにまでこだわる必要があるのです。
このような理由から、mocでは以下の表記はひらくようにルールを統一しています。
mocでひらく表記の一例
- たとえば
- ただし
- あいだ
- ~のほう
- そのうえで/~を行ううえで
- ~のなかには
……などなど
「あいだ(間)」「ほう(方)」は、閉じて表記すると「ま」「かた」とも読めてしまいます。
漢字を訓読みで使う場合は、読者の側で音読みと混在してしまうことのないように、ひらくことが望ましいです。
また、「坂の上」「箱の中」など、実際にそのものが上や中にある場合は閉じますが、「そのうえで」「なかには」など、比喩的に用いる場合はひらくと文章が読みやすくなります。
このように、漢字の閉じひらきは考え出すと奥が深く、突き詰めていくことが面白くもあります。
永遠に終わりのない「正しい日本語を用いたライティング」を目指し、mocは今日も成長中
今回は、“徹底的にSEOする”『ランクエスト』の正社員ライターチームであるmocが、高品質なライティングを実現するために日々行っていることを紹介しました。
mocでは、メンバー全員が毎日、一日中「日本語の使い方」について深く考えており、意見交換や相談を行っています。
そこで生まれた新たなルールをマニュアルに追加し、全員が厳守するという体制をとっているため、高品質なライティングを実現できているのです。
本記事を読んで、mocへのライティング業務の外注に少しでもご興味を抱いてくださった方はぜひお問い合わせください。
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