クリニックサイトのSEO必須データ：検索順位別のクリック率（CTR）を徹底解析！（5月度：SEO会社ランクエスト調べ）

2025.06.18

クリニック業界データ

SEO支援で4,300社以上の実績を持つランクエスト（https://rank-quest.jp/column/column/how-to-seo/ ）は、2025年5月にクリニックのクライアントサイトを対象に、検索順位ごとのクリック率（CTR）を計測しました。
本調査では、検索結果上位10位にランクインしている14,908件のクリニック関連キーワードを対象に各順位でのCTR変動を詳細に分析。さらに、SEO業界向けのランクエストサイト(注)におけるクリック率データと比較することで、クリニックサイト特有のクリック傾向を明らかにしました。

これらのデータは、クリニックがSEO戦略を立てる際に、「どの検索順位を目指せば目標とするクリック数を達成できるか」を具体的に判断するための、非常に有益な指標となります。

(注) ランクエストが運営するメディア：https://rank-quest.jp/

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◆2025年5月度：クリニックサイトにおける検索表示順位別クリック率（CTR）

クリニック業界における検索順位別のクリック率（CTR）を見ると、1位のCTRが26.2%と非常に高く、2位（14.0%）、3位（6.0%）と順位が下がるごとに大きく減少していることが特徴です。4位以降はクリック率が一桁台となり、特に5位以降は2%台から1%台へとさらに低下しています。10位では0.9%と1%を切っており、1位と10位では約29倍もの開きが生じています。
このことから、クリニック業界においては1位表示の重要性が特に高いことが分かります。ユーザーが「クリニック」という比較的緊急性や地域性の強いサービスを探す際、上位に表示されたサイトにアクセスが集中する傾向が強いためです。
また、2位と3位でも1位の半分以下のクリック率となっており、3位以内とそれ以降で流入の獲得難易度に大きな差があるといえるでしょう。

◆ 2025年5月度：クリニック業界と他業界（SEO業界）における検索表示順位別クリック率（CTR）の比較

※ SEO業界のCTR情報はランクエストサイト（https://rank-quest.jp/ )のデータに基づいています。

クリニック業界のクリック率（CTR）は、1位が26.2%となっており、SEO業界（42.2%）と比較すると約16ポイント低い結果となっています。つまり、クリニック業界では検索結果1位であっても他業界ほどクリックが集中しない傾向が見受けられます。
この要因としては、Googleマップ枠やリスティング広告、予約サイトなどが検索結果上部に表示されやすいことが挙げられ、純粋な1位表示の流入シェアが相対的に下がっている可能性があります。
一方、2位～10位にかけては、クリニック業界のCTRがSEO業界平均を全体的に上回っています。特に2位（14.0%）はSEO業界（11.1%）を約3ポイント上回り、3位以下も1～2ポイント程度高い水準を維持しています。
これは、ユーザーが複数のクリニックを比較検討しやすい検索行動を取ることや、地元や診療内容、口コミなど様々な要素を考慮しながらクリックしているため、1位以外の順位にも幅広くアクセスが分散しやすい業界特性が反映されていると考えられます。
また、4位～10位でもSEO業界平均よりクリニック業界のCTRが高く、下位表示でも一定の流入が見込める点は注目に値します。特にローカル検索や“近くのクリニック”など、複数候補の比較を前提とした検索ニーズが強い領域では、上位だけでなく2～5位、さらには10位以内まで対策する価値があります。

◆ クリニック業界のクリック率分析から見えるSEO対策の方向性

クリニック業界におけるクリック率のデータからは、検索順位1位だけでなく、2位以下の順位にもユーザーの関心や流入が広く分散している傾向が明らかになりました。これは、クリニックを選ぶ際に複数の選択肢を比較検討するユーザー行動が強く反映されていると考えられます。
さらに、クリニック業界ではGoogleマップやリスティング広告、ポータルサイトなどが検索結果の上位に表示されることも多く、純粋なオーガニック検索1位のクリック率が他業界と比較して低い点も特徴です。そのため、上位表示を目指すことはもちろんですが、2位以下の順位でも十分に流入が見込めることを前提に、幅広い順位への露出を強化していくことが重要です。
また、ユーザーは診療内容や立地、口コミ、医師の情報など、さまざまな要素をもとに比較検討を行っています。このような検索行動に対応するためには、多角的な情報提供やユーザー視点でのコンテンツ拡充が不可欠です。加えて、ローカルSEO対策やGoogleビジネスプロフィールの最適化、スマートフォンでの利便性向上など、ユーザーが情報収集しやすい環境を整えることも集客力向上につながります。
今後は、1位表示だけにこだわるのではなく、2位以下でも集客チャンスがあることを意識しながら、質の高いコンテンツ制作や地域性に特化した施策、口コミ対策などをバランスよく進めることが、クリニックサイトのSEOで成果を最大化するための鍵となるでしょう。