人材系サイトSEO担当者158名調査｜「求人情報の鮮度維持」に直面する課題とは（SEO会社ランクスト調べ）

2025.06.26

SEO業界調査

人材マッチング市場の競争が年々激しさを増す中、数ある人材系データベースサイトの中から求職者に選ばれるためには、「情報鮮度」の高さがますます重要なポイントとなっています。

こうした状況を受け、【SEO対策】で検索順位No.1の実績（※）を持つランクエスト（https://rank-quest.jp/column/column/how-to-seo/ ）では、人材系データベースサイトのSEO運用や改善に携わる担当者158名を対象に、「情報鮮度」に対する意識や現場の課題について独自調査を実施しました。

本記事では、

・求人情報の情報鮮度をどの程度重視しているか
・古い情報や期限切れ求人の管理・掲載ルール
・情報鮮度維持における現場の課題
・サイト上に残る古い情報がもたらす影響

といった4つの視点から、現場で実際に起きている運用課題や担当者のリアルな悩みを詳しく解説します。求職者獲得競争を勝ち抜くための課題解決のヒントとして、ぜひ参考にしてください。

(注1) 2025年1月9日に東京都新宿区で、PCブラウザーからGoogle検索を行い、その結果を測定しました。検索キーワードは「SEO対策」で、クッキーや履歴を削除した上で計測しています。なお、他の地域やデバイス、検索タイミング、検索エンジンのアルゴリズムの変更などによって、順位が変動する場合があります。

今すぐ無料で、
あなたのSEO対策費用を
シミュレーション！

簡単な質問に答えるだけで、
最適なSEOプランと費用が無料でわかります。

SEO対策を
行ったことはありますか？

調査結果1：運用しているWebサイトでは、求人情報の“情報鮮度”（常に最新情報を保つこと）をどの程度重視していますか？

1-1．求人情報の“鮮度”を最重視する企業が半数以上

今回の調査結果から、求人情報の「情報鮮度」（常に最新情報を保つこと）を非常に重視している企業が全体の53.8％（85人）に上ることが明らかになりました。
求職者に対して常に新しい情報を提供しようとする姿勢が、多くの企業で重要視されていることがうかがえます。

1-2．一部許容しつつも“できるだけ最新”が3割

「できるだけ最新に保つが、一部は多少古くても許容している」と回答した企業も31.0％（49人）あり、現場運用の柔軟さや、求人情報の更新頻度に限界がある実情もうかがえます。
情報の正確性と運用効率のバランスを取りながら対応している企業が一定数存在することが分かります。

1-3．“重視していない”層は少数派

「あまり重視していない」（7.0％）、「特に意識したことがない」（8.2％）と答えた企業は少数派にとどまっており、全体として求人情報の鮮度維持への関心が非常に高いことが特徴です。

調査結果2：古い求人情報”や“期限切れ求人”の管理・掲載ルールは、どのように運用していますか？

2-1．速やかな“非公開・削除”対応が主流

調査の結果、求人が「期限切れ」や「充足」した際には速やかに非公開・削除対応を行っている企業が36.7％（58人）と最も多く、情報の鮮度維持を重視する姿勢がうかがえます。
求職者への誤情報防止や信頼性の確保を意識した運用が主流となっています。

2-2．一定期間は“参考情報”として掲載する運用も

一方で「一定期間（例：数ヶ月）はアーカイブや参考情報として掲載を続けている」と回答した企業も32.3％（51人）と多く、すぐに削除せず一定期間掲載を継続する柔軟な対応も一般的です。
過去求人の参考価値や情報の履歴性を重視する考え方も見られます。

2-3．更新日・掲載期限を明記して掲載継続

「更新日や掲載期限を明記した上で求人情報を掲載し続けている」と回答した企業は15.8％（25人）でした。情報が最新かどうかを利用者が判断できるよう配慮した運用方法も、一部の企業で取り入れられていることがわかります。

2-4．その他の運用ルール

「基本的に一度掲載した求人は削除・非公開しない」（7.6％）や「明確なルールはなく個別対応」（7.0％）など、特にルールを定めず柔軟に対応するケースも少数ながら存在します。

調査結果3：求人情報の“鮮度維持”に関して、現場で課題だと感じていることは何ですか？※複数選択可(注2)

(注2) 本設問は複数選択可能ですが、回答を２つまでに制限しています。これにより、鮮度維持に関して課題と感じていることをより明確に把握することを意図しています。

3-1．「情報提供の遅れ」が最大の課題

現場で最も多く挙げられた課題は「掲載元やクライアントからの情報提供が遅い」で、45.6％（72人）が指摘しています。外部からの連絡や情報収集のタイムラグが、求人情報の鮮度維持に大きく影響していることがうかがえます。

3-2．「手間や人手不足」も深刻

「情報更新の手間や人手が足りない」と感じている担当者も42.4％（67人）と多く、求人情報の更新作業が現場にとって大きな負担となっていることが明らかです。人的リソースや業務効率化の課題が色濃く表れています。

3-3．システム・運用面の課題も

「システム的に自動で消せず手作業になっている」ケースも28.5％（45人）と一定数見られ、運用体制や仕組み面の課題も浮き彫りになっています。自動化の遅れが現場業務の負担増加につながっている状況です。

3-4．意識・ルールの徹底度には温度差も

「担当者の意識や運用ルールが徹底されていない」（10.8％）との指摘がある一方で、「特に大きな課題はない」（10.8％）とする企業も同じ割合で存在しています。現場ごとに課題認識に差があり、運用や意識のレベル感には企業ごとのばらつきが見られます。

調査結果4：サイト上に“期限切れ”や“古い求人情報”が残っている場合、どのような影響があると考えていますか？※複数選択可(注3)

(注3) 本設問は複数選択可能ですが、回答を２つまでに制限しています。これにより、期限切れや古い情報により起こる影響と考えられている事柄をより明確に把握することを意図しています。

4-1．古い求人情報は「SEO評価」と「ユーザー信頼」にマイナス影響

調査結果を見ると、「SEO評価の低下につながる可能性がある」と考える担当者が57.6％（91人）と最も多くなっています。検索エンジン対策の観点からも、情報の鮮度維持は非常に重要だと認識されています。
また、「ユーザーの信頼や満足度の低下につながる」と答えた方も53.8％（85人）と半数を超えており、求職者の体験やサイトへの信頼性維持の面でもネガティブな影響が懸念されていることが分かります。

4-2．大きな問題とは捉えていない担当者も一部存在

一方で、「特に大きな問題にはならないと思う」（10.1％）や「実はあまり把握できていない」（5.7％）と答えた担当者も一定数存在しています。現場によっては課題意識に差があることも示されています。

まとめ：求人情報の鮮度維持が信頼・成果を左右する時代へ

今回の調査結果から、求人サイト運営において情報の「鮮度」を重視する姿勢が多くの企業で定着していることが明らかになりました。
一方で、実際の運用現場では「人手や作業コストの不足」「掲載元やクライアントからの情報提供の遅れ」「システムや運用ルールの未整備」といった複数の課題に直面している企業が多いことも浮き彫りとなりました。
さらに、「古い求人情報の扱い」については、速やかに削除・非公開とする企業がある一方で、一定期間は参考情報として掲載を続ける企業も存在しており、各社の運用方針や実情によって対応が分かれていることが分かります。
しかし、鮮度の低下した情報を残すことは、SEO評価の低下やユーザーからの信頼損失につながるとの認識が強く、ほとんどの担当者がその影響をリスクと捉えています。
今後は、効率的な情報更新のためのシステム強化やルールの徹底、クライアントとの情報連携の強化が不可欠です。求職者にも企業にも信頼される求人サイト運営を実現するためには、こうした取り組みがより一層求められる時代に入ったと言えるでしょう。今回の調査結果が、現場の皆さまや経営層にとって、今後のサイト運営を考える小さなヒントとなれば幸いです。