
歯科業界のWeb集客において、自然検索からの流入を増やすためには、検索結果にページを表示させるだけでなく、ユーザーのクリックにつなげることが重要です。その判断材料の一つとなるのが、CTR(クリック率)です。CTRは、検索結果にページが表示された回数のうち、実際にクリックされた割合を示します。しかし、CTRは検索順位だけで決まるものではありません。
対象となる検索キーワードやページの種類などによっても変わるため、自社サイトの数値を評価する際には、業界の実データも参考にする必要があります。
そこで、SEO支援会社「ランクエスト(ランクエ)」は、保有する2026年8月の歯科業界の検索データを対象に、検索結果1位から10位までのクリック数・表示回数・CTRを分析しました。あわせて、ランクエストが保有するSEO業界の順位別CTRとの比較も行っています。
調査の結果、歯科業界のCTRは1位が17.6%、2位が8.3%、3位が3.9%となりました。上位3位のクリック数は合計20,035件で、1位から10位までの総クリック数26,250件の76.3%を占めています。
目次
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1.歯科業界の検索順位別CTR

1位のCTRは17.6%、2位の約2.1倍
歯科業界における検索順位別CTRは、1位が17.6%で最も高く、2位は8.3%、3位は3.9%でした。1位と2位の差は9.3ポイントです。1位のCTRは2位の約2.1倍となり、今回調査した隣接順位の中で最も大きな差が確認されました。
2位から3位にかけても、CTRは8.3%から3.9%へ4.4ポイント低下しています。3位から4位では1.5ポイント、4位から5位では1.1ポイントの差がありました。5位以下のCTRを見ると、5位は1.3%、6位は1.0%、7位と8位はそれぞれ0.9%でした。9位は0.5%、10位は0.7%となっています。
全体では順位が下がるほどCTRも低くなる傾向が見られるものの、7位と8位は同率で、10位は9位を0.2ポイント上回りました。検索順位とCTRが、すべての順位で一定の幅を保ちながら変化するわけではないことがわかります。
なお、1位の表示回数は4,514回であり、2位の157,658回や3位の161,331回と比較すると、集計規模に大きな差があります。そのため、1位の17.6%という数値を、歯科業界全体に共通する一律の目標値として扱うことは適切ではありません。
今回のデータは、それぞれの順位に含まれる異なる検索キーワードやページを集計したものです。特定のページが2位から1位に上昇した場合に、CTRが8.3%から17.6%へ変化することを示すものではない点にも注意が必要です。
上位3位が全クリックの76.3%を占める
検索結果1位から10位までの総クリック数は26,250件でした。このうち、1位から3位までのクリック数は合計20,035件で、全体の76.3%を占めています。一方、上位3位の表示回数は合計323,503回でした。1位から10位までの総表示回数810,756回に対する割合は39.9%です。
今回の集計では、上位3位の表示回数が全体の約4割であるのに対し、クリック数では4分の3以上を占める結果となりました。歯科業界の自然検索では、上位3位にクリックが集まっていることがわかります。
また、4位のCTRは2.4%ですが、5位では1.3%まで低下しています。5位から10位までのCTRはいずれも1.3%以下であり、検索結果の1ページ目に表示されていても、順位帯によってクリックの獲得状況に差があることが確認されました。
この結果からは、検索結果の10位以内へ入ることを一つの成果としつつ、検索需要や事業への貢献度が高いキーワードについては、さらに上位3位を目指す意義があると考えられます。
ただし、上位3位のクリック割合が高いことだけを理由に、すべてのキーワードで上位化を最優先にする必要はありません。表示回数が少ないキーワードで1位を獲得するよりも、検索需要が大きく、予約や問い合わせにつながりやすいキーワードを改善したほうが、事業成果への影響が大きくなる場合があります。
クリック数が最も多かったのは2位の13,027件
CTRが最も高かったのは1位ですが、クリック数が最も多かったのは2位の13,027件でした。2位だけで、1位から10位までの総クリック数26,250件の49.6%を占めています。1位のクリック数は795件にとどまり、2位を大きく下回りました。これは、1位の表示回数が4,514回であるのに対し、2位は157,658回と、表示回数の規模が大きく異なるためです。
また、表示回数が最も多かったのは3位の161,331回でした。2位の157,658回との差は3,673回ですが、クリック数は2位が13,027件、3位が6,213件となり、2位が6,814件上回っています。CTRにも8.3%と3.9%で4.4ポイントの差がありました。ただし、2位と3位では集計対象となる検索キーワードやページが異なるため、クリック数の差がすべて検索順位によって生じたとは断定できません。
それでも、検索順位や表示回数のどちらか一方だけでは、自然検索流入の状況を正確に把握できないことがわかります。SEO施策を評価する際は、検索順位・表示回数・CTR・クリック数を組み合わせて確認することが重要です。
なお、2位の表示回数157,658回が変わらないと仮定した場合、CTRが0.1ポイント上昇すると、単純計算では約158クリックの増加となります。1.0ポイント上昇した場合は、約1,577クリックの差です。
実際には検索需要や順位、検索結果の表示内容なども変化するため、この数値はあくまで試算です。ただし、表示回数の多いページでは、比較的小さなCTRの変化でもクリック数に一定の影響が生じることを示しています。
2.SEO業界の検索順位別CTRとの比較

歯科業界のCTRは1位から4位でSEO業界を下回る
歯科業界とSEO業界の順位別CTRを比較したところ、歯科業界は1位から4位までのすべての順位で、SEO業界のCTRを下回りました。1位のCTRは、歯科業界が17.6%、SEO業界が37.5%でした。歯科業界が19.9ポイント低く、今回比較した順位の中で最も大きなマイナス差となっています。
2位は歯科業界が8.3%、SEO業界が21.3%で、差は13.0ポイントです。1位と2位では、いずれも10ポイントを超える差が見られました。3位では、歯科業界が3.9%、SEO業界が4.9%となり、差は1.0ポイントまで縮小しています。4位も歯科業界が2.4%、SEO業界が2.7%で、差は0.3ポイントでした。
今回の比較では、特に1位と2位で大きな差が見られます。ただし、この結果だけで、歯科業界の上位ページがクリックされにくい理由を特定することはできません。対象となる検索キーワード、指名検索と非指名検索の構成、ページの種類、デバイス、検索結果画面に表示される要素などが、両業界で異なる可能性があります。
歯科業界とSEO業界では母集団が異なるため、数値の優劣を判断するものではなく、順位別のCTR分布を比較するための参考値として捉える必要があります。
※SEO業界の数値は、ランクエストが保有する比較用データです。
5位から10位では歯科業界がSEO業界を上回る
1位から4位までは歯科業界がSEO業界を下回った一方、5位から10位では、すべての順位で歯科業界のCTRがSEO業界を上回りました。5位は歯科業界が1.3%、SEO業界が0.5%で、差は0.8ポイントです。6位は歯科業界が1.0%、SEO業界が0.5%で、0.5ポイント上回っています。7位は歯科業界が0.9%、SEO業界が0.1%となり、差は0.8ポイントでした。5位と並び、下位順位の中で最も大きなプラス差となっています。
8位は0.7ポイント、9位は0.4ポイント、10位は0.5ポイント、歯科業界がSEO業界を上回りました。今回の比較では、歯科業界は上位4位でSEO業界より低く、5位以下では高いCTRを示す分布となりました。
ただし、5位から10位における歯科業界のCTRは、絶対値では0.5~1.3%です。SEO業界を上回っていることだけを理由に、十分なクリックを獲得できていると判断することはできません。
また、この結果から「歯科業界では下位順位でも問題ない」と解釈することも適切ではありません。5位以下では表示回数の大部分がクリックにつながっていないため、自然検索流入を伸ばすには、検索順位と検索結果上の訴求の両面を確認する必要があります。
3.まとめ・考察
今回の調査では、歯科業界の検索順位別CTRは、1位が17.6%、2位が8.3%、3位が3.9%となりました。1位と2位の差は9.3ポイント、2位と3位の差は4.4ポイントです。上位3位のクリック数は合計20,035件で、1位から10位までの総クリック数26,250件の76.3%を占めました。一方、上位3位の表示回数が全体に占める割合は39.9%です。今回のデータでは、上位3位にクリックが集中する傾向が確認されました。
ただし、クリック数が最も多かったのは2位の13,027件であり、表示回数が最も多かったのは3位の161,331回です。順位が高いほどクリック数も必ず多くなるわけではなく、検索需要を示す表示回数もあわせて確認する必要があります。
SEO業界との比較では、歯科業界のCTRは1位から4位で低く、5位から10位では高い結果となりました。特に1位では19.9ポイント、2位では13.0ポイントの差があります。ただし、今回のデータだけでは、こうした差が生じた理由までは特定できません。
SEO担当者やWeb担当者は、業界の順位別CTRを絶対的な目標値として扱うのではなく、自社データを評価するための参考値として活用することが大切です。
今後の施策では、表示回数が多い2位から4位のキーワードやページを抽出し、順位とCTRの両面から改善余地を確認するとよいでしょう。あわせて、検索キーワードの種類やページの目的ごとにデータを分け、クリック後の予約・問い合わせまで含めて評価することが、SEO施策の優先順位を決める上で重要です。
調査概要
調査期間:2026年8月1日~2026年8月20日
調査機関:株式会社eclore
調査対象:ランクエスト(ランクエ)のフィットネス業界クライアントサイト
有効回答数(サンプル数): 7,029キーワード
対象キーワードは、ランクエスト(ランクエ)のフィットネス業界クライアントサイトにおいて2026年8月に検索結果の1位から10位に表示されたものに限定し、各順位のクリック率を分析しました。
調査方法:
- Googleサーチコンソールのデータを使用し、対象キーワードの検索順位別クリック率(CTR)を算出しました。
- クリック率(CTR)は、クリック数を表示回数で割り、その結果に100を掛けてパーセンテージとして表しています。
<<調査結果の利用条件>>
- 情報の出典元として「4,300社以上のSEO支援実績を誇るランクエスト」を明記してください。
- ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:
https://rank-quest.jp/column/column/how-to-seo/
https://rank-quest.jp/column/column/seo-company/
ランクエスト(ランクエ)について
ランクエスト(ランクエ)では、「徹底的にSEOで集客するプロ集団」というコンセプトのもと、4,300社を超える企業様にサービスを提供してまいりました。自社に最適なSEO施策が全くわからない方のために、コンテンツ制作や内部対策の実施など幅広い施策を提案できる専属のSEOコンサルタントがサポートします。
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ランクエスト(ランクエ) 概要
商号 :株式会社eclore
代表者 :宮島 隆
所在地 :東京都新宿区新宿2丁目8-6 Aフロント新宿御苑4階
HP :https://rank-quest.jp/事業内容:主にSEOコンサルティングと記事制作に関する事業









