取り組み報告

中小企業向けのSEOサービスを開発するにあたり絞った2つの照準

現在ランクエストを運営している株式会社doubLeの代表取締役を務める黄 誠治は当時4期目、まだ当社のメンバーが10名程度といわばシード期にあったころ(現在は約80名)入社しました。
このSEO業界にたまたま迷い込んできたわけです。
黄のキャリアのスタートは新規獲得営業マン、いわゆるテレアポ営業スタッフでした。
その後、幸運ながら多くのお客様に恵まれた黄はいろんな体験・経験を経て彼独自の確固たる「SEO観」を持つようになります。

その「SEO観」をベースに、代表取締役就任を契機にランクエストというサービスを創りあげていくことになります。
本コンテンツではランクエスト創立ストーリーの第一章として、「創立の経緯」を詳細に書き記していきます。

※随時加筆修正をしてまいります(最終更新日:2021年12月14日)

SEOでいい思いをした経営者になかなか出会わない

私がSEO業界に飛び込んで以来、ずっと抱えてきたモヤモヤ。
それは「SEOは上手くいかない、水物だ、まやかしだ」という意見を持つ事業者が非常に多いことです。

もちろんマーケティングに絶対はないため、ある種妥当とも思える意見ですが、実はこの意見、ほとんどの場合お客様の実体験に基づいてのもの。

SEOを実施していた経営者さんから現場で聞くのは「社内でやったが頓挫した」「以前、SEO会社に外注していたが効果が出なかった」「騙された」という意見ばかりです。
ひとりのSEOマン(造語)として少々悲しい気分になります。

ただ私は正反対のことを思ってまして、これまで11年間の経験から得た結論は「やることちゃんとやれば結果は出る」ということ。
際限なくパフォーマンスを改善していくことはやはり大変なことですが、ある程度までなら上手くいくものだと確信しています。

どうやら世の中の評判と私の考えは違うようです。
その方たちの言うように本当にSEOは水物であり、まやかしであり、結果を高い確率で出すことは不可能なのでしょうか。
なぜこうも認識に乖離があるのでしょうか?

SEO否定派の人のウェブサイトをチェックしてみると

不思議なことがあります。マーケティングのご相談が持ち込まれるたび私は習慣的にごく簡単にSEOコンディションのチェックをするのですが、そのほとんどのサイトにおいて教科書的な基本のキともいえるごく簡単なSEO施策すら実施されていません。
※ここでいう教科書的な基本のキとは「META要素の修正」「Hタグの適切な使用」「パーマリンクの設定」など本当にごくごく初歩的なものを指しています。
直前まで高額なSEOサービスを契約していたり、エンジニアリングの技術を持つスタッフを採用してわざわざ担当させているにも関わらずです。

それはつまり、“やってるようでやってない”。または“やれてない”ということです。

びっくりですよね?実は案外、有名な上場企業のウェブサイトであってもこういうことはとても多いのです。月額の広告費に数百万〜ン千万使っている企業様であってもあるあるなのです。

それらの案件のうちいくつかを担当させていただき、教科書的なSEOをひとつずつ潰しこんでいったところ、ほとんどの案件で大なり小なり成果を出すことはできました。あまり難度の高いテクニカルなことはやらなくてもです。

数千社にも及ぶご相談・調査と数百社に対する施策実施と効果観測を経て得たひとつの結論。
それが冒頭でお話した「やることちゃんとやれば結果は出る」ということなのです。

なぜ、企業はSEOを“ちゃんとやれない”のか

理由は2つだと考えました。

  • 立てたSEO戦略のクオリティが低い
  • せっかく立てたSEO戦略を実行できるリソースが確保できない

理由①立てたSEO戦略のクオリティが低い

お金や時間がかからずすぐにできて効果が大きい要素を見つけることができず、SEO実施プラン自体に網羅性・合理性を欠く場合がままあります。これではそもそものプランがパワー不足ですのでそれに従って実施したとしても大きな恩恵を得ることはできません。
多くの場合、SEO戦略はSEOコンサルタントという役目の人間が立てるのですが、専門知識が不足していたり分析力が不十分だとするとこのような事態に陥ります。この業界、残念ながら実態としてはプロフェッショナルなSEOコンサルタントは非常に数が限られていると感じます。

その背景にはSEO会社のマネジメント体制の不備不足があります。
Webサイト運営に関する多岐にわたる知識を身に着けたうえで、検索ユーザーの特性を深く理解する。
この資質を磨き上げるには長年の経験と研鑽が不可欠ですが、SEO会社の多くは十分な指導体制やマニュアルを構築できず個々人の属人的な努力と能力に頼ってしまっているのです。

理由②せっかく立てたSEO戦略を実行できるリソースがない

一般的に“SEOコンサルティング”の指すところは、サイトの分析と修正・対策プランを提示するまでを行うサービスです。
いわゆるサイトのコーディング作業やコンテンツ作成についてはクライアントの皆様に自力でご対応いただくか、別料金でSEO会社側が対応する形となっています。

この「実施自体は自社リソース消費か、追加コストが発生する」という構造をよく理解せぬまま申し込んでもらうと当初の想定と狂いが生じ、実施面がおろそかになってしまいます。
自社リソースが無い場合はお抱えのホームページ会社や保守管理会社に依頼することになるのがあるあるですが、そうすると伝言ゲーム的な工数やコストが発生し、それらが足枷になることもあります。

この問題をどのように解決することにしたか

私の考えは至極シンプルでした。

最初から最後まで、全部SEO会社側でやればいい

ハイレベルなスキルを持ったSEOコンサルタントが分析から戦略立案を行うのはもちろん、しっかりお客様と状況共有を行いながら作業までを請け負う。
これをメインコンセプトに据え、ランクエストの挑戦ははじまりました。

ランクエスト開発の際に絞った『たった2つの照準』

今では多くのスタッフを抱えるランクエストですが、最初期は私を中心としたごく少数のメンバーしか関与させることはできませんでした。
やりたいことは多くあれど全てに手を出すのは到底不可能。。。
多くを求めることで結果的にプロジェクトを頓挫させてしまうということを何度も見てきた私は、まずは照準をごく少数の本質的なものだけに絞ることにしました。

それが「SEO戦略策定のマニュアル化」と「実施作業の体制づくり」です。
実はこれらは「口で言うのは簡単ですが、実行が難しい」という、多くのSEO会社が頭を抱えている課題です。

照準①:SEO戦略策定のマニュアル化

まず初めに大手SEO会社でコンサルティング部門責任者をしていた人材『深井秀行』をヘッドハンティングし、SEOコンサルタントの教育・マネジメント体制を構築いたしました。
次に、私と技術責任者である深井の2人で既存のSEOサービスの内容を精査しつつ、最新のSEO知識も踏まえてサービス内容をブラッシュアップ・全く新しい『当社ならではのSEO技術論』を確立しました。
その内容をランクエストのSEO標準理論としてサービスのフローに落とし込み、どのSEOコンサルタントが担当しても安定的に成果が出るように設計しました。
これをDSG(doubLe SEO guideline)と社内では呼んでいます。

その上で、深井主導にて社内研修マニュアルを作成、調査スキームから課題発見の思考法と適切なSEO手法の選定基準、コンテンツ品質のボーダーライン設定など、ありとあらゆる基準と方法論を明確化・マニュアル化していきました。

これにより、弊社のSEOコンサルタントの全てが高品質なコンサルティングを安定的に供給できるようになってきました。

あわせてお読みください:EEATとは?

照準②:施策を完遂できる体制づくり

前身のサービス(Final SEO)においては、内部ソースコード修正の作業や記事コンテンツの公開、更新などの実務的な作業はクライアントのみなさまにお願いしていたのですが、ランクエストではその大半を私たちが実行することに抜本的に路線変更しました。

ソースコード修正においては“制作課”、コンテンツ制作においては“メディアオペレーションセンター(通称MOC)”という専門のチームを作り、徐々にメンバーを増やしてキャパシティとクオリティを改善していいました。

今ではHTMLやCSSなどの不備の修正、記事のプランニングから執筆、投稿作業などについても全てワンストップで対応しております。
これにより「アドバイスは適切だったが施策が実行できずに効果が出なかった」という根本的な問題を根絶しました。
同時に私たち広告代理店やSEO屋の言い訳でありがちな「効果が出ないはクライアント側が作業をしないせい」という常套句も自ら禁じました。
恐らくこの決断は諸刃の剣という事業者も大変多いことだと思いますが、私たちにはこれが必要だと信じました。

これらは全て、ごく単純にお客様に着実にSEOの効果を享受していただくことを目指した取り組みです。
ランクエストは理論も実行体制もいずれも万全を期したプロフェッショナルなサービスに仕上がってきております。

「日本一中小企業の役に立つ」という役目を果たしたい

ここまで自信を見せながらもこれはやや逆説的になるのですが、「ソースとコンテンツだけのスタンダードなSEO」施策ではまだまだ顧客の真のSEO課題解決はできないと思います。
例えばUI/UXデザインまで視野に入れた「分かりやすい」サイトを構築することができれば、流入したユーザーの満足度や滞在時間・各種数値が上がり、Googleからの評価つまり順位も改善することになります。
今後は段階的に、一歩ずつですが、このようなことにも取り組んでまいりたいと思います。

「日本一中小企業の役に立つSEOサービスを作る」大いなる使命を果たすまで、ランクエストの挑戦はどこまでも続きます。
精一杯の研鑽と努力を続けてまいりますので、ぜひランクエストのこれからにご期待ください。

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